「静岡で車中泊してみたいけれど、どこに泊まればいいのかわからない」——そう感じている人は多いはずです。富士山、駿河湾、伊豆の海、温泉に遠州灘。静岡県は東西に約155kmと横に長く、車で走るだけでも景色がめまぐるしく変わる、まさに車旅向きのエリアです。
ただし、道の駅は「休憩施設」で宿泊が前提ではなく、堂々と泊まれるのは電源付きのRVパークです。この違いを知らないまま出かけると、「泊まるつもりだったのに注意された」という失敗につながります。この記事では、静岡車中泊で実際に使えるスポットを東部・伊豆・中部・遠州のエリア別に6か所紹介し、料金・電源・温泉・トイレの有無まで具体的にまとめました。
富士山ビューのRVパークから源泉かけ流しの温泉が併設された道の駅まで、予算や旅のスタイルに合わせて選べるように整理しています。季節別の暑さ・寒さ対策や、トラブルを避けるマナーもあわせて解説するので、はじめての静岡車旅の計画にそのまま使ってください。
・静岡が車中泊にぴったりな理由と、泊まれる場所の4タイプの違い
・東部・伊豆・中部・遠州のエリア別おすすめ車中泊スポット6選(料金・電源・温泉つき)
・静岡ならではの夏・冬・梅雨の季節別対策と失敗しないマナー
・ソロ・夫婦・ファミリーなど旅のスタイル別の選び方
静岡が車中泊にぴったりな3つの理由

静岡県は、全国の車中泊ファンから「一度は走りたい」と言われる人気エリアです。なぜこれほど支持されるのか、地理・温泉・アクセスの3つの視点から整理します。理由がわかると、スポット選びの軸も定まります。
どこを走っても富士山と海が視界に入る地理の良さ
静岡で車中泊する最大の魅力は、ロケーションの多彩さです。県東部では裾野市や富士市から富士山を正面に望み、西伊豆では駿河湾越しに夕焼けと富士山を同時に眺められます。中部の静岡市では駿河湾の漁港、遠州エリアでは太平洋の水平線が広がります。標高差も大きく、朝霧高原のような高原から海抜0mの海辺まで、1日の移動で景色ががらりと変わるのは静岡ならではです。ソロでのんびり眺めるのも、家族で「あれが富士山だよ」と語り合うのも楽しめます。注意点は、富士山ビューは天候に大きく左右されること。冬から春の空気が澄んだ朝が見えやすく、夏場は雲に隠れやすいので過度な期待は禁物です。
車中泊のあとに汗を流せる温泉施設の多さ
静岡は温泉県でもあります。伊豆・熱海エリアはもちろん、車中泊スポットの近くに日帰り温泉が点在しているため、寝る前や翌朝に汗を流せるのが強みです。たとえば道の駅くるら戸田には戸田温泉を源泉かけ流しで使う露天風呂「壱の湯」が併設され、入浴料は大人500円・小人250円。RVパーク用宗は用宗みなと温泉まで徒歩3分と、車を動かさずに温泉へ歩けます。車中泊で困りがちな「お風呂問題」を、静岡は温泉でまるごと解決してくれます。ただし温泉施設には最終受付時間があり、到着が遅れると入れないこともあるため、チェックインと入浴の順番は事前に組み立てておきましょう。
東名・新東名で都市部から近く、初心者でも行きやすい
アクセスの良さも見逃せません。静岡県には東名高速道路と新東名高速道路が東西に走り、東京・名古屋のどちらからも2〜3時間圏内です。ICを降りてすぐの場所に道の駅やRVパークが多く、道の駅富士川楽座のように東名のサービスエリアと直結した施設もあります。運転に慣れていない車中泊初心者でも、高速を降りてすぐ拠点に着けるので安心です。一方で、週末や連休は東名が渋滞しやすく、到着が夜になるとチェックイン時間に間に合わないこともあります。RVパークはチェックイン締切がある施設も多いので、余裕を持った出発を心がけてください。
静岡で車中泊できる場所は4タイプ|道の駅・RVパーク・SA・キャンプ場の違い
ひとくちに車中泊といっても、泊まれる場所には種類があり、料金も設備もルールも異なります。静岡で使える4タイプの特徴を押さえておくと、自分の旅に合った拠点を選べます。
無料で仮眠できる「道の駅」は宿泊禁止が建前
道の駅は24時間トイレと駐車場が使え、多くが無料で立ち寄れます。ただし本来は「休憩施設」であり、宿泊目的の連泊や長時間滞在は認められていません。あくまで長距離運転の合間の仮眠として利用するのが基本ルールです。静岡には富士川楽座や伊東マリンタウンのように大型で設備の整った道の駅が多く、トイレも清潔ですが、混雑時のアイドリングや発電機の使用はトラブルのもと。「タダで泊まれる場所」ではなく「休ませてもらう場所」という意識で、静かに使うのがマナーです。
電源付きで堂々と泊まれる「RVパーク」は1泊2,000〜4,000円台
RVパークは、日本RV協会が認定する車中泊専用の有料駐車場です。電源・ゴミ処理・トイレが整い、宿泊が前提なので気兼ねなく夜を過ごせます。静岡県内の相場は1泊2,000〜4,000円台で、RVパーク用宗は3,500円(電源無料込み)、RVパークふじすそのは3,300円です。電源が使えるとポータブル電源の残量を気にせず電気毛布や扇風機を動かせるので、夏冬の車中泊が一気に快適になります。デメリットは区画数が少ない施設が多く、用宗は6台、ふじすそのは3台と、予約なしでは満車のリスクがあること。人気シーズンは早めの予約が必須です。
24時間使える「SA・PA」は緊急時の仮眠向き
高速道路のサービスエリア・パーキングエリアは、24時間トイレ・売店・自販機がそろい、長距離移動中の仮眠に向いています。静岡には富士川SAや駿河湾沼津SAなど眺めの良いSAもあり、深夜の休憩拠点として便利です。ただしSA・PAも道の駅同様、宿泊施設ではありません。トラックの出入りが多く騒音や振動があるため、しっかり眠りたい旅の拠点にはRVパークや道の駅のほうが適しています。あくまで「眠くなったら無理せず休む」ための場所と考えましょう。
焚き火や連泊も楽しめる「オートキャンプ場」
区画でゆっくり過ごしたい人には、車を横付けできるオートキャンプ場という選択肢もあります。焚き火やタープ設営ができ、連泊も自由。ファミリーやグループでの静岡車中泊なら、朝霧高原周辺の富士山ビューのキャンプ場が人気です。料金は1泊3,000〜6,000円台とやや高めですが、そのぶん自由度は高くなります。予約制が基本で、繁忙期は数か月前から埋まることもあるため、日程が決まったら早めに動くのがコツです。
📊 泊まれる場所4タイプ比較(車中泊&キャンピングカーの教科書調べ)
| タイプ | 料金目安 | 電源 | 宿泊可否 |
|---|---|---|---|
| 道の駅 | 無料 | × | 仮眠のみ |
| RVパーク | 2,000〜4,000円台 | ○ | 宿泊OK |
| SA・PA | 無料 | × | 仮眠のみ |
| オートキャンプ場 | 3,000〜6,000円台 | ○(区画による) | 宿泊OK・連泊可 |
RVパークをもっと深掘りしたい人は、静岡県内の温泉付き・海沿い施設をまとめたこちらの記事も参考になります。

【東部・富士山エリア】絶景と温泉で選ぶ車中泊スポット

静岡東部の裾野・富士エリアは、富士山を間近に望める車中泊の一等地です。ここでは電源付きで泊まれるRVパークと、東名直結の大型道の駅を紹介します。どちらも富士山ビューが自慢です。
富士山を正面に望む「RVパークふじすその」
裾野市にあるRVパークふじすそのは、区画から富士山を望める絶景スポットです。料金は1泊3,300円で電源が無料で含まれ、ポータブル電源を気にせず家電を使えます。東名裾野ICから約4kmとアクセスが良く、富士山・箱根・伊豆観光の拠点にぴったり。ペット同伴OKでサイドオーニングも展開でき、夫婦やペット連れの旅に向きます。区画は3台と少なめなので、必ず事前予約を。シャワーは有料、ゴミ処理は200円です。晴れた朝に目を覚ますと目の前に富士山が広がる体験は、このエリアならではの贅沢です。
| 施設名 | RVパークふじすその |
| 料金 | 1泊3,300円(電源無料込み) |
| 区画数 | 3台 |
| チェックイン | 11:00〜18:00/アウト24時間 |
| 特徴 | 富士山ビュー・ペット可・東名裾野IC約4km |
| 住所 | 〒410-1118 静岡県裾野市佐野85-1 |
| 電話番号 | 055-943-5515 |
| 料金 | 1泊3,300円(電源無料込み) |
| 公式情報 | くるま旅公式サイト |
東名SA直結で立ち寄りやすい「道の駅 富士川楽座」
富士市の道の駅富士川楽座は、東名高速富士川SA上り線と直結した複合型の道の駅です。普通車270台・大型9台と駐車場が広く、24時間無料のトイレを完備。富士山を望むレストランやカフェ、プラネタリウムや体験館もあり、家族連れの休憩拠点として1日中楽しめます。営業時間は9:00〜20:00(施設により変動)、年中無休で駐車は無料です。あくまで道の駅なので宿泊前提ではなく、長距離移動中の仮眠として静かに使うのがルール。富士山を眺めながらの休憩スポットとして、東名を走る車旅の途中にぜひ立ち寄りたい場所です。トラックの出入りが多いエリアもあるため、寝る位置は建物寄りの静かな区画を選ぶと快眠しやすくなります。
| 住所 | 〒421-3305 静岡県富士市岩淵1488-1 |
| 電話番号 | 0545-81-5555 |
| 営業時間 | 9:00〜20:00(施設により変動) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 公式サイト | 公式サイト |
富士山ビューを楽しむなら「早朝」が正解
せっかく富士山エリアで車中泊するなら、絶景に出会える時間帯を狙いましょう。結論から言うと、富士山がもっともきれいに見えるのは空気の澄んだ早朝です。日中は気温が上がると雲が湧き、山頂が隠れてしまうことが多いためです。冬から春にかけての晴れた朝は、稜線までくっきり見える確率が高くなります。車中泊なら、その場で朝を迎えられるのが最大の武器。夜のうちにカーテンの一部を開けておき、日の出とともに富士山を拝む——ホテル泊では味わえない体験です。ただし冬の早朝は氷点下まで冷え込むこともあるので、防寒対策は忘れずに。窓の結露で景色が見えないこともあるため、拭き取り用のタオルを枕元に置いておくと安心です。
【伊豆・沼津エリア】海と温泉を楽しむ車中泊スポット
伊豆半島と沼津エリアは、駿河湾・相模湾の海と温泉を同時に楽しめる車中泊の宝庫です。ここでは温泉が併設された道の駅を2か所紹介します。どちらも海の幸と湯めぐりが楽しめます。
源泉かけ流しの露天風呂が自慢「道の駅 くるら戸田」
沼津市戸田にある道の駅くるら戸田は、戸田温泉を源泉かけ流しで使う露天風呂「壱の湯」を併設した道の駅です。入浴料は大人500円・小人250円と手頃で、営業は10:00〜21:00(最終受付20:30)、年中無休。駐車場は普通41台・大型3台で、トイレとともに24時間利用できます。深海魚をテーマにした「深海ギャラリー」や地元の特産品売店もあり、西伊豆観光の拠点にぴったりです。海の幸を味わい、温泉で温まってから眠れるのは、静岡車中泊ならではの贅沢。道の駅のため宿泊前提ではないので、仮眠利用のマナーを守りましょう。西伊豆は道が狭くカーブが多いので、到着は明るいうちがおすすめです。
| 住所 | 〒410-3402 静岡県沼津市戸田1294-3 |
| 電話番号 | 0558-94-5151 |
| 温泉「壱の湯」 | 10:00〜21:00(最終受付20:30)/大人500円・小人250円 |
| 定休日 | 年中無休 |
| 公式情報 | 沼津観光ポータル |
朝5時から入れる温泉つき「道の駅 伊東マリンタウン」
伊東市の道の駅伊東マリンタウンは、相模湾に面した大型道の駅です。日帰り温泉「シーサイドスパ(朝日の湯)」が朝5:00〜21:00と長時間営業しているのが最大の特徴で、車中泊の翌朝に海を眺めながら朝風呂に入れます。駐車場は普通車298台・臨時169台と広大で、24時間トイレも完備。2025年の道の駅大賞・全国総合ランキングで9位に選ばれた人気施設で、売店やレストランも充実しています。伊豆東海岸を巡る旅の拠点として使い勝手は抜群です。こちらも道の駅なので宿泊前提ではなく、仮眠利用が基本。人気ゆえ週末は混み合うため、静かに眠りたいなら区画の端を選ぶと落ち着けます。
| 住所 | 〒414-0002 静岡県伊東市湯川571-19 |
| 電話番号 | 0557-38-3811 |
| 温泉(朝日の湯) | 5:00〜21:00 |
| 駐車場 | 普通車298台・臨時169台(無料) |
| 公式サイト | 公式サイト |
伊豆で車中泊するなら道路事情を先に知っておく
伊豆半島で車中泊するなら、道の狭さを理解しておくのが快適な旅の鍵です。西伊豆や南伊豆の海岸線は道幅が狭くカーブが連続する区間が多く、夜間の運転は対向車とのすれ違いで神経を使います。結論として、伊豆エリアの拠点には明るいうちに到着するのが鉄則です。大型のキャンピングカーやハイエースベースの車は、幅寄せに苦労する場面もあります。ソロや夫婦のコンパクトな車中泊なら小回りが利きますが、それでも夜の峠越えは避けたいところ。伊豆をたっぷり楽しみたい人は、東海岸のRVパークや温泉宿を含めて計画を立てると安心です。伊豆エリアのRVパークをまとめた記事も、拠点選びの参考になります。

【中部・遠州エリア】漁港と太平洋を味わう車中泊スポット

静岡市を中心とした中部エリアと、西部の遠州エリアも車中泊向きです。漁港の風情を楽しめるRVパークと、太平洋を望む道の駅を紹介します。海沿いならではの魅力と注意点をまとめました。
温泉徒歩3分・漁港の朝が楽しい「RVパーク用宗」
静岡市駿河区の用宗漁港近くにあるRVパーク用宗は、漁港の風情と静岡の海を感じながら泊まれる人気スポットです。料金は1泊3,500円(通常・電源無料込み)で、金・土・祝前日は4,000円、大型連休は4,500円(2026年7月より)。用宗みなと温泉まで徒歩3分と近く、車を動かさずに温泉へ歩けます。トイレは施設内に24時間使え、温水洗浄便座付き。収容は6台とコンパクトで、静岡市街地にも近いため観光やグルメの拠点にも便利です。朝は漁港の活気を感じられ、しらすなど地元グルメも楽しめます。区画数が少ないので予約は必須。人気シーズンは早めの確保がおすすめです。
| 施設名 | RVパーク用宗~Mochimune~ |
| 料金 | 1泊3,500円〜(電源無料込み・2026年7月より) |
| 収容台数 | 6台 |
| チェックイン | 13:00〜/アウト〜12:00 |
| 特徴 | 用宗みなと温泉まで徒歩3分・トイレ24時間 |
| 住所 | 〒421-0122 静岡県静岡市駿河区用宗3丁目17-10 |
| 電話番号 | 070-8314-5524 |
| 料金 | 1泊3,500円〜(電源無料込み) |
| 公式情報 | くるま旅公式サイト |
用宗の魅力をさらに詳しく知りたい人は、施設の全容をまとめたガイド記事もどうぞ。

太平洋の水平線を望む「道の駅 風のマルシェ御前崎」
遠州エリアで車旅の休憩に使えるのが、御前崎市の道の駅風のマルシェ御前崎です。太平洋に近く、地元農産物や海産物の直売所が充実しています。駐車場は普通車97台・大型14台と余裕があり、営業時間は8:00〜17:00。温泉や足湯はありませんが、遠州の海沿いドライブの立ち寄り拠点として便利です。静岡東部に比べて訪れる人が少なく、のんびり過ごしたいソロ旅にも向きます。ただし夜間の宿泊可否や24時間トイレの有無は公式に明記されていないため、車中泊で利用したい場合は事前に施設へ電話で確認するのが確実です。遠州は風が強い日が多いので、駐車位置にも配慮しましょう。
| 住所 | 〒437-1613 静岡県御前崎市合戸海岸4384-1 |
| 電話番号 | 0537-85-1177 |
| 営業時間 | 8:00〜17:00 |
| 公式サイト | 公式サイト |
海沿い車中泊は「塩害」と「風」に注意
海の近くで車中泊するときは、塩分を含んだ潮風への対策を頭に入れておきましょう。海沿いは風向きによって細かな潮を含んだ風が吹き、車体やパーツにサビの原因を残すことがあります。長期間の海辺車中泊のあとは、帰宅後に下回りを含めて洗車しておくと安心です。また遠州や御前崎は「遠州のからっ風」と呼ばれるほど風が強い地域で、強風の日は車が揺れて眠りづらいことも。風の強い日は建物や防風林の陰になる駐車位置を選ぶと、揺れと騒音を抑えられます。海絶景と快眠を両立させるための、ちょっとした工夫です。
静岡は東西に長く、東の伊豆から西の御前崎までは車で3時間以上かかります。「静岡を1泊で全部回る」のは無理があるので、東部・伊豆・中部・遠州のどこかにエリアを絞ると、移動に追われず絶景と温泉をじっくり味わえます。
静岡の車中泊を快適にする季節別の対策
静岡は比較的温暖ですが、季節によって車中泊の快適さは大きく変わります。夏の暑さ、冬の冷え込み、梅雨の湿気——それぞれの対策を知っておけば、一年中安心して車旅を楽しめます。
夏はエンジンを切っても眠れる暑さ対策を
静岡の夏は海沿いでも蒸し暑く、日中は30℃を超える日が続きます。車中泊で危険なのは、エンジンを切ったあとの車内の熱こもりです。結論として、夏はエンジンを切っても眠れる工夫が欠かせません。具体的には、USB扇風機や充電式の車載ファンで空気を回し、窓には防虫ネットを付けて風を通します。RVパークふじすそのやRVパーク用宗のように電源が使える施設なら、ポータブル電源で扇風機を一晩中回せるので夏でも快適です。反対に、電源のない道の駅で真夏に窓を閉め切って寝るのは熱中症のリスクが高く危険。標高の高い朝霧高原など、涼しいエリアを選ぶのも有効な暑さ対策です。夏の車中泊の詳しい暑さ対策は、こちらの記事にまとめています。

「夏の車中泊は暑くて眠れない」——これは車旅を始めた人がほぼ全員ぶつかる壁です。日中に太陽を浴びた車のボディは熱を溜め込み、エンジンを切った車内は夜になっても3…
「電源のない道の駅で、エアコンを切って窓を閉め切ったまま真夏に寝てしまい、明け方に汗だくで目が覚めて頭痛と吐き気に襲われた」——これは車中泊初心者にありがちな失敗です。原因は車内の熱こもりと換気不足。対策は、電源付きRVパークで扇風機を使う、窓を少し開けて防虫ネットで換気する、涼しい高原エリアを選ぶこと。暑さを感じたら我慢せず、空調の効いた施設へ移動する判断も大切です。
冬は富士山エリアの冷え込みに備える
静岡は温暖なイメージがありますが、富士山周辺の裾野・富士エリアは冬になると氷点下まで下がる夜もあります。冬の車中泊で大切なのは、底冷え対策です。車の床から伝わる冷気を防ぐため、厚手のマットや銀マットを敷き、寝袋は冬用の保温性の高いものを選びます。電源が使えるRVパークなら電気毛布が心強い味方に。窓には断熱シェードを付けると結露と冷気を同時に抑えられます。海沿いの伊豆や中部エリアは比較的暖かいので、真冬は無理に高地を狙わず、温暖な海側の拠点を選ぶのも賢い選択です。エンジンをかけっぱなしにしての暖房は、一酸化炭素中毒や積雪時のリスクがあるため避けましょう。
梅雨・秋は結露と湿気をどう防ぐか
静岡の梅雨や秋雨の時期は、車内の結露と湿気が悩みの種になります。人の呼気や体温で車内の湿度が上がり、朝には窓が水滴でびっしり——という経験をした人も多いはず。対策は、こまめな換気と除湿です。窓を数センチ開けて空気の通り道を作り、防虫ネットで虫の侵入を防ぎます。小型の除湿剤や新聞紙を車内に置くのも効果的。電源が使えるなら小型の除湿機やサーキュレーターで空気を循環させると、結露をかなり抑えられます。濡れた傘やレインウェアは車内に持ち込まず、外の収納やビニール袋に分けておくと湿気がこもりにくくなります。雨の日は無理をせず、屋根付きの休憩スペースがある道の駅を選ぶのも手です。
静岡で車中泊するときのマナーと持ち物チェック
快適な静岡車中泊のためには、ルールとマナー、そして最低限の持ち物が欠かせません。トラブルを避け、次に使う人も気持ちよく利用できるよう、押さえておきたいポイントをまとめます。
アイドリングと騒音は近隣トラブルのもと
車中泊でもっとも多いトラブルが、アイドリングと騒音に関するものです。特に道の駅やSAでの長時間アイドリングは、排気ガスと騒音で周囲に迷惑をかけ、近隣住民や他の利用者とのトラブルにつながります。エンジンを切っても過ごせるよう、ポータブル電源や寝具を準備しておくのが基本です。また夜間の話し声や、車外での宴会、ドアの開け閉めの音にも配慮を。静かな環境を求めて来ている人が多いので、22時以降は特に音を控えめにしましょう。ゴミは必ず持ち帰るか、施設のルールに従って処理します。マナーを守る人が増えるほど、車中泊できる場所は守られていきます。
「道の駅の駐車場で、夏の夜に涼もうとエンジンをかけたままエアコンを回して長時間アイドリングしていたら、他の利用者と施設スタッフから注意を受けてしまった」——これは実際によく起きるトラブルです。原因は騒音・排気ガスへの配慮不足。対策は、宿泊前提のRVパークを選ぶ、電源付き施設で家電を使いエンジンを切る、涼しい時期・エリアを選ぶこと。道の駅はあくまで休憩施設という意識を持つことが、トラブル回避の第一歩です。
予算・スタイル別に持ち物をそろえる
静岡車中泊の持ち物は、予算や旅のスタイルで変わります。まず全員に必要な基本装備は、マット・寝袋(または布団)・窓の目隠しシェード・モバイルバッテリーの4点です。ここに予算を足していくイメージで考えるとそろえやすくなります。5,000円以下なら、100均やホームセンターの銀マット・カーテン・S字フックで最低限の環境が整います。1万〜3万円なら、厚手の車中泊マットや小型扇風機、簡易カーテンで快適性が一段上がります。3万円以上出せるなら、ポータブル電源を導入すると夏の扇風機・冬の電気毛布が使え、季節を問わず快適に。ソロなら軽装で身軽に、夫婦なら2人分の寝具と目隠し、ファミリーなら子ども用の寝具と遊び道具を加えると、それぞれのスタイルに合った車旅になります。
人気施設は早めの予約とチェックイン時間の確認を
静岡の人気RVパークは区画数が少なく、予約なしでは満車になりがちです。RVパーク用宗は6台、ふじすそのは3台と限られているため、週末や連休は早めの予約が欠かせません。また、RVパークにはチェックインの締切時間がある施設が多く、到着が遅れると入れないこともあります。ふじすそのは11:00〜18:00、用宗は13:00〜と施設ごとに異なるので、予約時に必ず確認しておきましょう。温泉施設も最終受付時間があるため、「到着→温泉→就寝」の順番を逆算して行動すると、着いたら温泉が終わっていた、という残念な事態を避けられます。渋滞を見込んで、余裕あるスケジュールを組むのがスムーズな静岡車旅のコツです。
まとめ|静岡はエリアを絞れば絶景と温泉の車中泊天国
静岡は、富士山・駿河湾・伊豆の海・遠州灘と、走るたびに景色が変わる車中泊向きのエリアです。堂々と泊まれるのは電源付きのRVパーク、無料で仮眠できるのは道の駅——この違いを押さえるだけで、失敗のリスクはぐっと下がります。温泉施設が豊富なので、車中泊で悩みがちなお風呂問題を静岡なら気持ちよく解決できます。県内は東西に長いので、東部・伊豆・中部・遠州のどこかにエリアを絞って計画すると、移動に追われず絶景と温泉をじっくり楽しめます。
今回紹介した静岡の車中泊スポットの要点を整理します。
- RVパークふじすその:富士山ビュー・電源無料込み1泊3,300円、東名裾野IC約4km
- 道の駅 富士川楽座:東名SA直結・24時間トイレ、富士山展望の休憩拠点
- 道の駅 くるら戸田:戸田温泉源泉かけ流し「壱の湯」大人500円を併設
- 道の駅 伊東マリンタウン:朝5時から入れる温泉、相模湾の大型道の駅
- RVパーク用宗:用宗みなと温泉まで徒歩3分・電源無料込み1泊3,500円〜
- 道の駅 風のマルシェ御前崎:太平洋を望む遠州の休憩拠点(宿泊は要確認)
- 夏は電源付き施設で暑さ対策、冬は富士山エリアの底冷えに備える
最初の一歩としては、まず自分の行きたいエリアを1つ決め、そのエリアの電源付きRVパークを1泊予約してみるのがおすすめです。電源があれば夏の扇風機も冬の電気毛布も使え、初めてでも快適に眠れます。慣れてきたら道の駅での仮眠や連泊にも挑戦し、静岡の絶景と温泉を存分に味わってください。なお、料金・営業時間・車中泊の可否は変更される場合があるため、出発前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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