ティピーアウトドアデザイン完全ガイド|447万円台〜のバンコン価格と永久保証の中身

キャンピングカーを探していて「ティピーアウトドアデザイン」という名前にたどり着いた方は、まず情報の少なさに戸惑うのではないでしょうか。大手ビルダーのようにテレビCMを打つわけでもなく、全国に支店があるわけでもない。それでもハイエースのバンコンを探しているとこの名前が何度も出てきます。

結論から言うと、ここは埼玉県東松山市で200系ハイエースのカスタムとキャンピングカー製作に絞り込んできた、店舗併設工場を持つ専業ビルダーです。ブランド名は「TRAVOIS(トラボイ)」。コンプリートカーの価格帯は447万円台から875万円台までと幅広く、いま所有している車を持ち込んで架装だけを頼むこともできます。

この記事では、公式サイトで公開されている各モデルの価格・ベース車・乗車定員を全部並べたうえで、ベース車の3サイズで居住性がどう変わるのか、内装架装品の「永久保証」が何をどこまで守るのか、そして購入前に見落としやすい落とし穴までまとめて解説します。読み終わるころには、自分がどのモデルを見に行けばいいかが決まっているはずです。

📌 押さえておきたいポイント

・コンプリートカーの価格帯は447万円台〜875万円台、持込架装なら268万円台〜551万円台
・ベース車はハイエースの標準ボディ/ワイドミドルルーフ/スーパーロング特装車の3系統+タウンエース
・内装架装品は自社購入車に限り永久保証。ただし車両本体・外装・消耗品は対象外
・乗車定員と就寝定員は別物。LBD200SLは7名乗車でも就寝は4名

目次

ティピーアウトドアデザインはどんなビルダーか

埼玉・東松山の店舗併設工場が生む「顔の見える架装」

ティピーアウトドアデザインは、有限会社ティピーアウトドアデザインが運営する埼玉県東松山市のキャンピングカービルダーです。代表取締役は神木勇氏、従業員数は10名。この規模感がそのまま同社の性格を決めています。

公式サイトの会社案内には「店舗併設の工場にて製作しているのでお客様の声を直接、作り手に伝えることが可能です」と明記されています。営業スタッフが要望を聞いて工場に伝言する多段構造ではなく、その場で施工担当と話せる。オーダーメイドキャンパーやワンオフ架装を頼むとき、この距離の近さは仕上がりに直結します。壁面棚の高さを指一本ぶん下げたい、コンセントの位置を変えたいといった細かい調整は、伝言ゲームになるほど精度が落ちるからです。

使いどころとしては、既製モデルをそのまま買うより「間取りを1〜2か所いじりたい」人に向きます。逆に、来店せずネット完結で買いたい人には向きません。工場が同じ敷地にある強みは、実物を見て触って詰めてこそ生きるものだからです。営業時間は10:00~17:00(日曜は16:30まで)で、定休日はありません。

📍 ティピーアウトドアデザイン

住所 〒355-0035 埼玉県東松山市古凍13-1
電話番号 0493-27-1020
営業時間 10:00~17:00(日曜は16:30まで)
定休日 なし(年末年始、お盆、GW、その他臨時休業あり)
アクセス 東武東上線 東松山駅から東武バス「川越駅(八幡団地経由)」行きで【古凍】バス停下車 徒歩0分
公式サイト 公式サイト

200系ハイエースに絞ったから積み上がった架装ノウハウ

同社の事業内容は「200系ハイエースカスタムをメインにキャンピングカーの製造・販売」と公式に説明されています。車種を広く手がけるのではなく、一つのプラットフォームに張り付いてきたビルダーです。

この一点集中には根拠のある利点があります。ハイエースは同じ200系でも標準ボディ・ワイドボディ・スーパーロングでボディ剛性もフレーム位置も違い、家具の固定方法や配線ルートは車型ごとに作り直しになります。1車種に絞れば、その全バリエーションぶんの型と手順が社内に蓄積される。結果として、ラインナップはSG200N、T200V/PLUS、HJ200WS、LB200SL、LBD200SL、T200SL、FT200SL、Y200NHと、ハイエースの車型を網羅する形に広がりました。

実際の使い方で言えば、「ハイエースで車中泊したいが、どの車型を選べばいいか分からない」という段階の人が相談に行くのに適した相手です。注意点もあります。ハイエース以外のベース車を希望する場合、選択肢はタウンエースベースのB40-Rにほぼ限られます。トヨタ以外のバンや軽自動車ベースを探しているなら、最初から別のビルダーを当たったほうが早いでしょう。

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キャンピングカー以外も作る「特装屋」としての顔

意外と知られていないのですが、同社の事業内容にはキャンピングカー製造・販売のほかに、福祉車両、移動販売車、特殊用途車、トランスポーターが並びます。キャンピングカー専業ではなく、商用の特装車も手がける工場です。

これは買い手にとって地味に効いてきます。福祉車両は乗降補助装置の強度計算と車検対応、移動販売車は保健所基準に合わせた給排水設備が必須で、どちらも「法規に合わせて架装を成立させる」仕事です。その筋肉がキャンピングカー側の8ナンバー要件(就寝設備・炊事設備の寸法規定)への対応にもそのまま使えます。公式サイトによれば自動車整備士有資格者が多数在駐しており、自動車商としても埼玉県公安委員会許可 第431130018972号を取得しています。

場面としては、標準モデルに車椅子の積載スペースを組み合わせたい、趣味の道具用に特殊な棚を作りたいといった「カタログにない要望」を持ち込むときに強みが出ます。ただし特装車の受注状況によっては納期が読みにくくなる可能性があります。急ぎで乗り出したいなら、後述する即納可能な展示車を軸に相談するのが現実的です。

💡 車旅メモ

ブランド名の「TRAVOIS(トラボイ)」とは、ネイティブアメリカンが馬や犬に引かせた運搬用のソリのこと。荒れた大地を道具ごと運んでいく姿を、ハイエースのカスタムスタイルに重ねた名前です。社名の「ティピー」も同じくネイティブアメリカンの円錐形テントに由来しており、ブランド全体で世界観がそろえられています。

ベース車の3サイズで居住性はここまで変わる

標準ボディ標準ルーフ:全長4,695mmで日常使いを崩さない

SG200NとT200V/PLUSが使う「ハイエース スーパーGL ロング標準ボディ 標準ルーフ」は、全長4,695mm×全幅1,695mm×全高1,980mmです。全幅が1,695mmに収まるため、5ナンバーサイズのミニバンと同じ感覚で扱えます。

この数字が効くのは、機械式立体駐車場やスーパーの平面駐車場、住宅街の細い路地です。全高1,980mmは2m制限のゲートをぎりぎりくぐれる寸法で、都市部の商業施設に停められるかどうかの分かれ目になります。公式サイトもT200V/PLUSについて「5ナンバーサイズのミニバン感覚で運転できるので市街地での取り回しも簡単。また駐車スペースを選ぶ必要も無い」と説明しています。

荷室は長さ3,000mm×幅1,520〜1,545mm×高さ1,320〜1,335mm。長さは十分でも、高さ1,320〜1,335mmは車内で立てる数字ではありません。着替えは座ったまま、調理も腰を下ろした姿勢が基本になります。週末の1〜2泊なら問題になりませんが、雨の日に車内で長時間過ごす前提なら窮屈に感じるはずです。通勤や送迎と兼用したい人の第一候補、と割り切って選ぶサイズです。

ワイドボディミドルルーフ:全幅1,880mmと引き換えに得る余裕

HJ200WSナチュラルデザイン、HJ200WS-R、T200WS-Rが使うのが「ハイエース スーパーGL ロングワイドボディ ミドルルーフ」で、全長4,840mm×全幅1,880mm×全高2,105mmです。標準ボディに対して、幅も高さもひと回り大きくなる寸法です。

荷室は長さ3,000mm×幅1,705mm×高さ1,390mm。幅1,705mmという数字が寝方を変えます。標準ボディの1,520〜1,545mmでは大人2人が横向きに並ぶと肩が触れますが、1,705mmあれば余裕が生まれる。公式サイトもHJ200WSを「標準だと小さくて8ナンバー取得もできないし、スーパーロングだと大きすぎて運転や駐車が不安」という層に向けたモデルと位置づけています。

使う場面は、夫婦2人+子ども1〜2人の週末旅です。7人が前向きに着座できるので、長距離移動でも後席が窮屈になりません。ただし全幅1,880mmは3ナンバー枠で、機械式立体駐車場はほぼ使えなくなります。全高2,105mmも2m制限ゲートを超えるため、都市部の宿泊先に平面駐車場があるかを事前に確認する習慣が必要です。

スーパーロング特装車:全長5,380mmは寝室が別格になる

LB200SL、LBD200SL、LBD200SL-R、T200SL、FT200SLが使うのが「ハイエーススーパーロング特装車」です。ハイエースのスーパーロングワイドハイルーフは全長5,380mm×全幅1,880mm×全高2,285mm、荷室は長さ3,540mm×幅1,730mm×高さ1,636mmになります。

荷室高1,636mmは、身長160cm前後の人ならかがまずに移動できる高さです。着替え・調理・荷物の出し入れがすべて立ち姿勢に近い状態でできるようになり、長期の車旅では疲労の差がはっきり出ます。FT200SLはこの空間にローギャレーと脱着式2段ベッドを組み合わせ、大人6名・子供2名の就寝スペースを確保しています。

向いているのは、連泊前提のロングトリップや、バイク・自転車を積んで出かけるトランスポーター用途です。注意点は取り回しで、全長5,380mmは一般的な平面駐車場の1台分(およそ5m)をはみ出します。道の駅やRVパークでは問題になりませんが、観光地のコインパーキングでは停められる場所を探す時間が必要になると考えてください。

比較項目 標準ボディ標準ルーフ ワイドボディミドルルーフ スーパーロングワイドハイルーフ
全長×全幅×全高 4,695mm×1,695mm×1,980mm 4,840mm×1,880mm×2,105mm 5,380mm×1,880mm×2,285mm
荷室長 3,000mm 3,000mm 3,540mm
荷室幅 1,520〜1,545mm 1,705mm 1,730mm
荷室高 1,320〜1,335mm 1,390mm 1,636mm
該当モデル SG200N/T200V/PLUS HJ200WS/HJ200WS-R/T200WS-R LB200SL/LBD200SL-R/T200SL/FT200SL

タウンエース:全長4,065mmという第4の選択肢

ラインナップで唯一ハイエースを使わないのがB40-Rです。ベース車はトヨタ タウンエースのGLパッケージ。トヨタ公式の主要諸元表によると、タウンエースバンは全長4,065mm×全幅1,665mm×全高1,930mm、荷室内長は2,045mm(5人乗車時1,255mm)、最大積載量750kg(5人乗車時500kg)です。

ハイエースの標準ボディよりさらに全長が短く、取り回しは軽自動車に近い感覚になります。B40-Rの乗車定員は4名で、リアソファーベッド、給排水10Lのギャレー、カセットコンロを載せた調理台、105Ahのサブバッテリー、そしてレカロシート LX-F BK110Hを2脚標準装備しています。

使う場面は、ソロまたは夫婦2人の車中泊、そして日常の買い物や送迎との兼用です。荷室内長2,045mmは身長180cmの人でも足を伸ばして寝られる長さがあります。デメリットは動力性能で、1496ccのガソリンエンジンに4速ATという組み合わせは、架装で車重が増えた状態の長い登坂で余裕が少なくなります。高速道路の移動が多い人は試乗して判断してください。

乗車定員5名から9名まで|家族構成で決まる本命モデル

5名のT200V/PLUS:普段はミニバン、休日はキャンパー

T200V/PLUSは、標準ボディ標準ルーフをベースにした乗車定員5名・キャンピングカー8ナンバー登録のモデルです。価格はガソリン2000cc/6AT/2WDが609万円、ディーゼル2800cc/6AT/2WDが659万円、ディーゼル2800cc/6AT/4WDが689万円(いずれも税込)。

荷室の左右にサイドラックを配置し、収納と就寝スペースを兼ねる構造が特徴です。2ndシートは前向き・後ろ向き・ベッド展開が可能なイタリア製FASPシート1200(3人掛け)、3rdシートはベッド展開できる簡易シート(2人掛け・走行中は使用不可)。後部が2段になったベッドスペースで、ミドルサイズながら広い就寝面を確保しています。

想定シーンは、平日は通勤と子どもの送迎、週末は近場のキャンプ場や道の駅というスタイルです。注意点は3rdシートが走行中使用不可である点で、移動時に乗れるのは4名までと考えたほうが計画を立てやすくなります。5名フル乗車で長距離移動する家庭には、後述するHJ200WSやT200WS-Rのほうが素直です。

🚐 スペック情報

車種名 トラボイ T200V/PLUS
メーカー ティピーアウトドアデザイン
ベース車 ハイエース スーパーGL ロング標準ボディ・標準ルーフ
価格帯 609万円〜689万円(税込)/持込架装 2,980,600円
ボディサイズ 全長4,695mm×全幅1,695mm×全高1,980mm
乗車定員 5名(キャンピングカー8ナンバー)
特徴 左右サイドラック/FASPシート1200/後部2段ベッド/走行充電式サブバッテリー

7名クラス:HJ200WSとLB200SLで性格が正反対

乗車定員7名のモデルは複数ありますが、狙いがはっきり分かれています。HJ200WSナチュラルデザインはワイドボディミドルルーフで、価格はガソリン2700cc/6AT/2WDが679万円、4WDが709万円、ディーゼル2800cc/6AT/2WDが729万円。7人が前向きに着座でき、移動の快適性を優先した設計です。

対してLB200SLはスーパーロング特装車ベースで、ガソリン2WDが628万円、4WDが658万円、ディーゼル4WDが708万円。FASPシートを2列配置し、目的地ではシートを対面にしてラウンジのように使う発想です。40Lの上開き冷蔵庫を調理台の下に収め、ギャレー上部と天井に合計8個(3タイプ)の照明を独立配線で備えます。

選び分けの基準は明快で、移動時間が長い旅ならHJ200WS、滞在時間が長い旅ならLB200SLです。注意点として、LB200SLは対面ラウンジを成立させるためにシート配置が固定的で、走行中に後席で自由に移動できるスペースは限られます。子どもが多い家庭は、実車でシートに座って確かめてから決めてください。

9名クラス:T200SL・FT200SL・SG200Nの三者三様

乗車定員9名は同社の上位クラスです。T200SLはスーパーロング特装車ベースのフラッグシップで、特装車ベースがガソリン2WD 679万円/4WD 709万円/ディーゼル4WD 749万円、グランドキャビンベースが7,438,500円/7,738,500円。RECARO LX-FILのレザーシート、レザーフルトリムと断熱材、シャワーフォーセット、レーシングバー・レーシングネット、サイドオーニングまで標準装備します。

FT200SLは同じスーパーロングでもローギャレーを採用して寝室を優先したモデルで、特装車ベースがガソリン2WD 679万円/4WD 719万円/ディーゼル4WD 759万円、グランドキャビンベースが7,438,500円/7,838,500円。脱着式2段ベッド(3段階高さ変更機能付)で大人6名・子供2名の就寝を確保します。

一方SG200Nは標準ボディ標準ルーフで9名という異色の構成です。ガソリン2000cc/6AT/2WDが579万円、ディーゼル2WDが639万円、ディーゼル4WDが669万円。「新たな規制によりキャンピングカーとして登録可能となった」と公式が説明する通り、標準ボディで8ナンバーを取る道が開けたことで生まれたモデルです。日常の足として使いながら思い立ったら出かける、という使い方に向きます。注意点は、9名乗車と9名就寝は別物であること。標準ボディの荷室高1,320〜1,335mmで大人9人が寝られるわけではありません。

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少人数に振り切ったY200NHとB40-R

Y200NHナチュラルデザインは「ハイエース標準S-GLハイルーフ」をベースにした乗車定員4〜5名のモデルで、ガソリン2000cc/6AT/2WDが659万円、持込架装のみなら3,960,200円です。ハイルーフを選ぶことで標準ボディの弱点だった車内高を補い、少人数でゆったり使う方向にまとめています。ブリティッシュデザイン仕様も用意されています。

B40-Rはタウンエースベースで乗車定員4名、ガソリン1496cc/4AT/2WDが4,470,100円、4WDが4,753,100円。ラインナップで最も価格が低く、レカロシートを2脚標準装備しながらこの水準に収めています。

この2台が刺さるのは、ソロや夫婦2人で年に何度も出かける層です。大きい車を年数回しか使わないより、小さい車で回数を稼ぐほうが満足度は高くなります。デメリットは拡張性で、子どもが増えたり友人を連れて行く機会が増えたときに対応できません。ライフステージの変化が読めない時期なら、7名クラスを選んでおくほうが後悔は少ないでしょう。

価格はいくらかかる?447万円台〜875万円台の中身

全モデルの価格を一枚に並べると見えてくること

公式サイトに掲載されている価格をベース車と乗車定員ごとに整理すると、価格差の理由が構造的に見えてきます。以下は当メディア「車中泊&キャンピングカーの教科書」調べで、同社公式サイトの掲載価格(税込)をモデル別にまとめたものです。

モデル ベース車 乗車定員 ガソリン2WD 持込架装のみ
B40-R タウンエース 4名 4,470,100円
SG200N 標準ボディ標準ルーフ 9名 579万円 2,680,600円
T200V/PLUS 標準ボディ標準ルーフ 5名 609万円 2,980,600円
LB200SL スーパーロング特装車 7名 628万円
Y200NHナチュラルデザイン 標準S-GLハイルーフ 4〜5名 659万円 3,960,200円
HJ200WSナチュラルデザイン ワイドボディミドルルーフ 7名 679万円 3,435,300円
T200SL スーパーロング特装車 9名 679万円 3,850,800円
FT200SL スーパーロング特装車 9名 679万円 3,950,800円
HJ200WS-R/T200WS-R ワイドボディミドルルーフ 7名/9名 699万円 4,121,700円
LBD200SL-R スーパーロング特装車 7名 779万円 5,337,200円

並べると、価格はベース車のグレードと架装の物量でほぼ決まっていることが分かります。同じ679万円にHJ200WS・T200SL・FT200SLの3台が並ぶのは、ワイドボディの装備充実とスーパーロングの車体価格が結果的に釣り合っているためです。最新の価格と装備はティピーアウトドアデザイン公式サイトで確認してください。

持込架装という選択肢と、その落とし穴

同社は多くのモデルで「持込車両/架装のみ」の価格を公開しています。SG200Nが2,680,600円、T200V/PLUSが2,980,600円、HJ200WSナチュラルデザインが3,435,300円、T200SLが3,850,800円、FT200SLが3,950,800円、LBD200SL-Rが5,337,200円という水準です。グランドキャビンベースならT200SLが4,004,800円、FT200SLが4,104,800円、LBD200SL-Rが5,511,200円になります。

すでにハイエースを所有している人にとっては、車両を買い直さずキャンピングカー化できる現実的なルートです。T200V/PLUSのページには「現在所有されているお車をリノベーションすることも可能です」と明記されています。

ここでよくある失敗パターンが「持ち込めば必ず架装してもらえる」と思い込むことです。公式サイトの価格表には「車輌を確認させて頂き状態によってはお断りさせて頂く事もございます」という但し書きが添えられています。事故修復歴やサビの進行、既存の社外架装の状態によっては受けられない。対策はシンプルで、車両を買う前・売る前に現車を見てもらい、架装可否の判断をもらってから予定を組むことです。順番を逆にすると、架装できない車だけが手元に残ります。

⚠️ 車中泊の注意点

持込架装の価格は「架装のみ」の金額です。ここに車両本体価格、登録諸費用、8ナンバー構造変更にかかる費用、任意保険の切り替えが別途乗ります。総額の見積もりを取らずに架装費だけで予算を組むと、納車直前に資金が足りなくなります。見積もりは必ず「乗り出し総額」で出してもらってください。

特装車ベースとグランドキャビンベースの違い

スーパーロングを使うT200SL・FT200SL・LBD200SL-Rには、「特装車ベース」と「グランドキャビンベース」の2系統の価格が設定されています。T200SLなら特装車ベースのガソリン2WDが679万円に対し、グランドキャビンベースは7,438,500円。FT200SLも同じく679万円と7,438,500円という関係です。

特装車はもともと架装前提で作られた素の状態のハイエース、グランドキャビンは乗用登録の多人数モデルで、内装トリムや快適装備が最初から入っています。どちらを選ぶかで、内装の下地の質と装備水準が変わります。

選び方の目安は、車内で過ごす時間の長さです。年に数回の使用なら特装車ベースで十分ですが、月に何度も泊まる、長期の旅に出るという使い方なら、グランドキャビンベースの快適装備が効いてきます。注意点は、グランドキャビンベースのLBD200SL-Rが8,458,500円(4WDは8,758,500円)と同社で最も高い価格帯になること。予算上限を先に決めてから相談に行かないと、装備の魅力に引っ張られて話が膨らみます。

内装架装品「永久保証」は何をどこまで守るのか

保証されるのは自社購入車の「内装架装品」だけ

同社の各モデルページには共通して、「当店にてご購入いただきましたトラボイ カスタムコンプリートカーの内装架装品は、安心してご使用いただけるよう『永久保証』となります」と記載されています。キャンピングカー業界で年数を区切らない保証を掲げるのは珍しく、同社を検討する大きな理由になっています。

ポイントは対象範囲です。公式の但し書きは「保証対象は当店にてご購入していただいたコンプリート車両に限ります」。つまり中古で買った同社製の車や、他店経由で手に入れた個体は対象外と読むのが自然です。中古のトラボイを検討している人は、この点を購入前に同社へ直接確認してください。

実際に効いてくるのは、家具の建て付けやパネルの浮き、シートベース周りといった架装部の経年トラブルです。キャンピングカーは走行振動で家具の固定部が緩みやすく、10年目以降にこうした不具合が出ます。年数制限のない保証はここで真価を発揮します。

保証対象外になるもの

公式サイトは対象外も明記しています。「車両、ナビ&オーディオ、外装パーツ、消耗品(バッテリー等)、故意、誤った使用での破損は有償になります」。

ここで見落としやすいのがサブバッテリーです。トラボイの各モデルは走行充電式サブバッテリーシステムを標準装備し、B40-Rは105Ahのバッテリーを積みますが、バッテリーは消耗品として保証対象外。使い方にもよりますが、鉛系のサブバッテリーは数年単位で交換が必要になる部品です。

対策は、購入時に交換費用の目安を聞いておくことと、バッテリーの種類(鉛かリチウムか)を確認しておくことです。ポータブル電源で代替する運用に切り替える人もいます。ナビ・オーディオと外装パーツも対象外なので、社外品を後付けする場合はその販売元の保証がどうなっているかを別途押さえておきましょう。

Q. 「永久保証」があれば、購入後の費用はかからないのですか?
A. かかります。保証されるのは同社で購入したコンプリート車両の内装架装品のみで、車両本体・ナビ&オーディオ・外装パーツ・消耗品(バッテリー等)、そして故意や誤使用による破損は有償です。車検・自動車税・任意保険といったランニングコストも当然別枠になります。保証は「架装部の不安を消す仕組み」であって、維持費をゼロにするものではないと理解しておくのが正解です。

店舗併設工場と整備士がいることの意味

保証は「直せる体制」があって初めて機能します。同社は店舗併設の工場を持ち、自動車整備士有資格者が多数在駐していると公式に説明しています。架装した本人たちが直せる環境がある、ということです。

キャンピングカーの修理で厄介なのは、架装部分をどこが触れるのか分からなくなるケースです。ディーラーは車両側は見られても架装部は範囲外、量販店は構造が分からず断る。結果、不具合を抱えたまま乗り続けることになります。製作元が整備工場を兼ねていれば、この宙ぶらりんが起きにくくなります。

使い方としては、車検や定期点検も同社に出すのが合理的です。ただし注意点があり、店舗は埼玉県東松山市の1拠点です。遠方に住んでいる場合、点検のたびに片道数時間の移動が発生します。購入前に、日常のメンテナンスを地元の整備工場に任せられるか、架装部だけ同社に見てもらう運用が現実的かを整理しておくと安心です。

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買ってから後悔しないための落とし穴

乗車定員と就寝定員を混同する

最も多い失敗が、カタログの乗車定員をそのまま就寝人数だと考えてしまうことです。LBD200SLの公式スペックは「乗車定員:7名(就寝:4名)」と明記されています。7人乗れる車で寝られるのは4人。この差を知らずに家族5人で出かけると、初日の夜に破綻します。

理由は構造にあります。乗車定員はシートベルトの数で決まりますが、就寝定員はフラットになる面積と幅で決まります。大人1人が寝るには肩幅に余裕を足した幅が要るので、荷室幅1,705mmのワイドボディでも横向きに並べるのは2人が限界です。LBD200SLはロフト風の上段をベッド、下段を荷室にしているため、就寝面はさらに限定されます。

対策は、見学時に「この構成で何人が同時に寝られますか」と数字で聞くことです。そのうえで、実際に横になってみる。カタログのベッド展開図は最大展開時の絵であって、荷物を積んだ状態の姿ではありません。子ども2人+大人2人なら、FT200SLのように大人6名・子供2名の就寝スペースを持つモデルまで視野に入れておくと余裕が生まれます。

「標準ボディでは8ナンバーが取れない」は過去の話

逆張りの視点をひとつ。ハイエースの標準ボディでは寸法要件を満たせずキャンピングカー登録ができない、というのは長らく常識でした。ところが同社のSG200Nページには「新たな規制によりキャンピングカーとして登録可能となったハイエースの旗艦モデル 標準ボディSUPER-GL」とあります。

これは選択肢の広がりを意味します。全幅1,695mm・全高1,980mmという扱いやすいサイズのまま、8ナンバーのキャンピングカーを持てる。自動車税や保険の扱いが変わり、日常の駐車環境も選ばずに済みます。数年前のブログ記事や掲示板の情報だけで「標準ボディは無理」と諦めていた人は、前提を更新する価値があります。

注意点は、登録要件を満たすことと快適に寝られることが別だという点です。SG200Nは乗車定員9名ですが、荷室高1,320〜1,335mmの空間で9人が快適に眠れるわけではありません。要件を満たす設備があることと、実用上の居住性は切り離して評価してください。

メリット デメリット
ハイエース全車型を網羅したラインナップ
内装架装品の永久保証(自社購入車)
店舗併設工場で作り手と直接話せる
持込架装で手持ちの車を活かせる
ワンオフ・特装の対応力がある
拠点が埼玉県東松山市の1か所のみ
ハイエース以外のベース車はほぼ選べない
バッテリー等の消耗品は保証対象外
持込車両は状態次第で断られる場合がある
上位モデルは800万円を超える価格帯

電源の見積もりが甘いまま納車を迎える

トラボイの各モデルは走行充電式サブバッテリーシステムと外部電源+ACバッテリーチャージャーを標準装備し、車内で家庭用100V電化製品が使えます。ただし「使える」と「一晩エアコンを回せる」は別の話です。

B40-Rのサブバッテリーは105Ah。鉛バッテリーは安全に使える範囲が容量の半分程度とされるため、実質的に取り出せる電力はそこからさらに減ります。ポータブルクーラーやFFヒーターの連続運転を前提にすると、標準構成では足りない場面が出てきます。

使う場面を具体的に言えば、真夏の道の駅での連泊、真冬の高地での車中泊です。対策は、契約前に「夏に何をどれだけ使いたいか」を家電単位で伝え、バッテリーの増設やリチウム化、ソーラーの追加を見積もりに含めてもらうこと。納車後に追加すると配線をやり直すぶん割高になります。同社はSBコントロールパネルで残量を管理できる仕様も用意しているので、あわせて相談すると運用が読みやすくなります。

タイプ別・あなたに合うトラボイの見つけ方

通勤も車中泊も1台でこなしたい人

結論はT200V/PLUSかSG200Nです。どちらも標準ボディ標準ルーフで全長4,695mm×全幅1,695mm×全高1,980mm。日常の駐車場所を変えずに済むのが最大の理由です。

価格はT200V/PLUSのガソリン2WDが609万円、SG200Nが579万円。SG200Nのほうが安く、乗車定員も9名と多いのですが、T200V/PLUSは左右サイドラックで収納と就寝を両立させる設計になっており、少人数でしっかり泊まる方向に振られています。ソロや夫婦2人で泊まる回数が多いならT200V/PLUS、人を乗せる機会が多いならSG200Nという分け方が合理的です。

注意点は、標準ボディの荷室高1,320〜1,335mmでは車内で立てないこと。雨の日に車内で長時間過ごすと窮屈さが出ます。カーサイドタープやシェルターを併用する前提で装備を組むと、この弱点はかなり緩和できます。

夫婦2人で長期の車旅に出たい人

スーパーロング特装車ベースのLB200SLかLBD200SL-Rが軸になります。LB200SLはガソリン2WDが628万円、4WDが658万円、ディーゼル4WDが708万円。40Lの冷蔵庫、左右サイドシェルフ、レザーフルトリムと断熱材、独立配線の照明8個という構成で、滞在時間の長い旅に向いた装備です。

より荷物を積みたいならLBD200SL-Rです。カーゴスペースをロフト風に高く設置し、上段をベッド、下段を荷室として使い分ける構造で、ガソリン2WDが779万円、4WDが809万円、ディーゼル4WDが849万円。長期キャンプで道具が多い人、自転車やサーフボードを積む人に向きます。

注意点は取り回しと保管場所です。全長5,380mm×全幅1,880mm×全高2,285mmは、自宅の駐車場に収まるかを実測してから検討する寸法です。塀や屋根、電線の高さも含めて確認してください。旅先については、荷室高1,636mmの立てる空間が長期滞在の疲労を大きく減らします。

子ども連れファミリーで出かけたい人

HJ200WSナチュラルデザイン、T200WS-R、FT200SLが候補になります。HJ200WSはワイドボディミドルルーフで乗車定員7名、7人が前向きに着座できるので長距離移動でも後席が苦になりません。価格はガソリン2WDが679万円、4WDが709万円、ディーゼル2WDが729万円です。

就寝人数を優先するならFT200SLで、脱着式2段ベッド(3段階高さ変更機能付)により大人6名・子供2名の就寝スペースを確保します。ガソリン2WDが679万円、4WDが719万円、ディーゼル4WDが759万円。人数が多い家庭ではこちらが現実的です。レカロシートを組み込む上級仕様のT200WS-Rは9名乗車で699万円(ガソリン2WD)となります。

注意点は、子どもの成長で必要な就寝面積が変わることです。小学生のうちは2段ベッドで足りても、中学生になれば大人と同じ幅が要ります。10年先まで使う前提なら、いまの人数ではなく「一番大きくなったときの体格」で就寝スペースを選んでおくと買い替えを避けられます。

見学に行く前に決めておく3つのこと

来店前に決めておくべきは、①乗り出し総額の上限、②同時に寝る人数、③自宅駐車場に入る最大寸法、この3点です。この3つが決まっていれば、候補は自動的に2〜3台に絞れます。

逆にこれらが曖昧なまま実車を見ると、装備の魅力に引っ張られて予算が膨らみます。車両価格に加えて登録諸費用・任意保険・保管場所の費用が乗ることを踏まえ、上限は車両価格ではなく総額で握っておいてください。

営業時間は10:00~17:00(日曜は16:30まで)で定休日はありませんが、年末年始・お盆・GW・その他臨時休業があるとのことなので、来店前の連絡は必須です。公式サイトでは店頭に展示中の即納車も案内されており、実車を見てすぐに乗れる個体があるかも合わせて確認しておくと、検討のスピードが変わります。

💡 車旅メモ

実車を見るときは、靴を脱いで実際に横になってみるのが一番の判断材料です。座って会話するときの視線の高さ、荷物を積んだ状態でのベッド展開のしやすさ、天井の照明が寝転んだときにまぶしくないか。カタログ写真では絶対に分からない部分が、5分横になるだけで見えてきます。

まとめ|ティピーアウトドアデザインはこう選ぶ

🚐 この記事の結論

ティピーアウトドアデザインは、ハイエース全車型を網羅する埼玉の専業ビルダーです。まず同時に寝る人数と自宅駐車場の寸法を決め、ベース車のサイズから絞り込みましょう。

✅ 要点チェック

  • 価格帯:447万円台〜875万円台(税込)
  • ベース車:ハイエース3サイズ+タウンエース
  • 永久保証:自社購入車の内装架装品のみ対象
  • 持込架装:268万円台〜。状態次第で断られる
  • 定員:乗車定員と就寝定員は別物と考える

ティピーアウトドアデザインの強みは、ハイエースの標準ボディ・ワイドボディミドルルーフ・スーパーロング特装車という3つの車型を全部押さえたうえで、それぞれに複数のレイアウトを用意している点にあります。日常の取り回しを優先するならT200V/PLUSやSG200N、居住性を優先するならLB200SLやFT200SL、荷物の多い長期旅ならLBD200SL-R。選択肢が車型ごとに用意されているので、「サイズは合うがレイアウトが合わない」という妥協が起きにくい構成です。そのうえで内装架装品の永久保証と店舗併設工場という後ろ盾がある。最初の一歩としては、自宅駐車場の長さ・幅・高さをメジャーで測るところから始めてください。それだけで候補が半分に減り、見学の会話が具体的になります。

※本記事の価格・スペックは公式サイトの掲載内容にもとづきます。価格や装備は変更されることがあるため、契約前に必ず公式サイトと店舗で最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

キャンピングカー愛好家。RVパークや道の駅での車中泊体験を中心に、車中泊グッズの選び方やキャンピングカーの比較情報を発信しています。「自由に旅する暮らし」の楽しさと実用的なノウハウをお届けします。

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