「伊豆で車中泊ってどこに泊まればいいの?」「海の近くで寝て、朝は温泉に入りたいけど、そんな都合のいい場所ある?」——車旅を始めたばかりの人ほど、こんな疑問にぶつかります。伊豆は温泉・海・グルメが半径50kmほどに凝縮された、日本でも指折りの車中泊向きエリアです。ただし、どこでも自由に泊まれるわけではありません。
結論から言うと、伊豆で快適かつマナーよく車中泊するなら、電源付きのRVパーク、温泉併設の道の駅、24時間風呂のあるオートキャンプ場を「エリアと目的で使い分ける」のが正解です。東伊豆なら朝日を、西伊豆なら夕日と深海魚を、中伊豆なら滝と森の静けさを楽しめます。
この記事では、公式サイトで料金・電源・住所を確認した伊豆の車中泊スポット5か所を東西エリア別に紹介し、あわせて持ち物・季節対策・道の駅で嫌われないマナーまで、初めての伊豆車中泊で失敗しないための全知識をまとめました。
・伊豆で車中泊できる場所は4種類|RVパーク・道の駅・オートキャンプ場の違いと選び方
・東西エリア別の厳選5スポット(料金・電源・温泉・住所つき)
・伊豆車中泊で本当に必要な持ち物と季節ごとの暑さ・寒さ対策
・道の駅で注意されないための連泊・アイドリング・ゴミのマナー
伊豆車中泊が車旅初心者に選ばれる3つの理由

まず「なぜ伊豆なのか」を押さえておくと、スポット選びがぐっとラクになります。伊豆半島は温泉地・海岸・道の駅が高密度でつながっていて、1泊の車中泊でも満足度が高いのが特徴です。ここでは初心者に伊豆が向いている理由を3つに整理します。
温泉・海・グルメが半径50km圏内に凝縮している
伊豆最大の魅力は、車中泊に必要な要素が近距離にまとまっていることです。東伊豆の伊東から西伊豆の戸田までは車で約1時間半、その間に相模湾・駿河湾の海岸線、20か所以上の温泉地、金目鯛や深海魚といった漁港グルメが並びます。夜は海沿いのRVパークで波音を聞きながら眠り、朝は道の駅の温泉で朝風呂、昼は漁港で海鮮丼——という王道コースが半日圏内で完結します。ソロでも夫婦でも、初日から「来てよかった」と感じやすいのが伊豆です。注意点は、観光シーズンの週末は人気スポットが埋まりやすいこと。金曜夜出発や平日利用でこの混雑はかなり避けられます。
東京・名古屋から2〜3時間で行ける近さ
伊豆は首都圏から日帰りもできる距離ですが、あえて1泊するだけで旅の密度が大きく変わります。東京都心から東伊豆の伊東まで東名・小田原厚木道路経由で約2時間、名古屋からでも新東名経由で3時間ほど。金曜の仕事終わりに出発しても、その日のうちに車中泊スポットへ入れる現実的な距離感です。長距離運転が不安な初心者でも、休憩を挟みながら無理なく到達できます。デメリットは、東伊豆の国道135号が観光シーズンに渋滞しやすいこと。ピーク時間帯を外すか、伊豆スカイラインなど有料道路を使う手も検討しましょう。
道の駅もRVパークも密度が高く「泊まる場所に困らない」
伊豆は静岡県内でも車中泊環境の整備が進んだエリアで、認定RVパークだけでも半島内に十数か所あります。道の駅も伊東マリンタウン、くるら戸田、天城越えなど個性豊かで、温泉併設の施設が多いのが強みです。「行き当たりばったりで泊まる場所がない」というトラブルが起きにくく、初めての車中泊でも安心して計画を立てられます。ただし道の駅は本来「休憩施設」であり宿泊施設ではないため、堂々とキャンプ道具を広げるのはマナー違反。宿泊前提で使いたいなら、料金を払って泊まるRVパークを軸にするのが失敗しない考え方です。
伊豆で車中泊できる場所は4種類|どこに泊まる?
伊豆で泊まれる場所は大きく4種類に分かれます。それぞれ料金・設備・自由度が違うので、旅のスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。まずは全体像を比較表で押さえましょう。
| 泊まる場所 | 料金目安 | 電源 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| RVパーク | 2,000〜7,700円 | あり(込み〜有料) | 電源重視・安心して眠りたい人 |
| 道の駅 | 無料(温泉別) | なし | 仮眠・低コスト重視の人 |
| オートキャンプ場 | 入場料+4,400円〜 | オプション(1,100円等) | 焚き火・自然重視のファミリー |
| 宿泊者用駐車場 | 宿泊費に準ずる | 施設による | 温泉旅館併設を狙う人 |
※料金は本記事で紹介する施設の公式サイト情報をもとに作成(車中泊&キャンピングカーの教科書調べ・2026年7月時点)。
電源とトイレが安心のRVパーク|迷ったらここ
初めての伊豆車中泊で最も失敗しにくいのがRVパークです。日本RV協会が認定した車中泊専用の駐車施設で、24時間使えるトイレ、電源、ゴミ処理などが整っています。伊豆では1泊2,000〜3,500円程度が中心価格帯で、電源込みの施設も多いのが特徴。ポータブル電源の残量を気にせず、夏はサーキュレーター、冬は電気毛布を一晩中使えるのが最大の利点です。ソロでも夫婦でも、まずRVパークを軸に計画すれば安心して眠れます。注意点は区画数が少なく(4〜6区画の施設もある)、週末は早めの予約が必須なこと。予約サイトや電話で空きを確認してから向かいましょう。

無料で仮眠に便利な道の駅|ただし宿泊施設ではない
道の駅は無料で駐車でき、温泉併設の施設なら車中泊拠点として人気があります。伊豆では伊東マリンタウンやくるら戸田が代表格です。ただし道の駅はあくまで「休憩のための施設」で、宿泊を保証する場所ではありません。長時間の仮眠は黙認されていても、車外にテーブルや椅子を広げるオートキャンプ行為はマナー違反です。低コストで済ませたい人や、長距離移動の途中で数時間仮眠したい人に向いています。デメリットは電源がなく、トイレが夜間に一部閉鎖される施設もあること。連泊は避け、1泊の仮眠にとどめるのが賢い使い方です。
焚き火も楽しめるオートキャンプ場|ファミリー向け
「車中泊だけでなくアウトドアも満喫したい」なら、オートキャンプ場という選択肢があります。伊豆では河津七滝オートキャンプ場のように、24時間入浴できる温泉付きの施設もあります。区画に車を乗り入れてタープや焚き火を楽しめるので、子連れファミリーやグループに向いています。料金は入場料+サイト利用料で1泊6,000円前後からと、道の駅よりは高め。その分、電源オプション・炊事場・シャワーなど設備が充実しています。デメリットはチェックイン・アウト時間が決まっていて自由度が低いこと。到着が遅くなりそうな日は事前に連絡を入れておくと安心です。
【東伊豆】温泉と海が近い車中泊スポット3選

ここからは実際のスポットを紹介します。まずは相模湾に面した東伊豆エリア。朝日が海から昇る絶景と、朝風呂に入れる温泉施設が揃うのが魅力です。伊東・伊豆高原・稲取の3か所を、公式情報をもとに解説します。
朝風呂5時から入れる|道の駅 伊東マリンタウン
伊東マリンタウンは、相模湾に面した国道135号沿いの大型道の駅で、伊豆東海岸の車中泊拠点として全国的に知られています。駐車場は297台と広く平坦で、海側に停めれば国道の騒音から離れて静かに休めます。最大の強みは併設の「朝日の湯 シーサイドスパ」が朝5時から営業していること。前夜に到着して仮眠し、朝日を見ながら露天風呂に入るという車中泊の醍醐味を味わえます。ソロの弾丸旅にも、伊豆観光の初日拠点にも使いやすい立地です。ただし人気ゆえに週末は混雑し、宿泊施設ではないため長時間のアイドリングや車外での炊事は控えましょう。あくまで仮眠利用のマナーを守るのが前提です。
| 住所 | 〒414-0002 静岡県伊東市湯川571-19 |
| 電話番号 | 0557-38-3811 |
| 温泉営業時間 | 朝日の湯 5:00〜21:00(最終入館20:30)/大人1,000円〜(土日祝1,500円) |
| 駐車場 | あり(297台) |
| 公式サイト | 道の駅伊東マリンタウン 公式サイト |
伊東初のRVパーク|奏の森リゾートで静かに眠る
2026年に誕生した「RVパーク伊東 奏の森リゾート」は、大室山にほど近い伊豆高原の森にある伊東市第一号のRVパークです。区画数は4区画とこぢんまりしていますが、その分静かでプライベート感があります。電源あり区画は100V・1,500Wまで対応し、夏のサーキュレーターや冬の電気毛布も安心。トイレ・洗面は24時間使え、シャワー室(550円/1泊)も男女別に用意されています。料金はシーズンにより2,200〜7,700円と幅がありますが、静けさと設備を重視する夫婦旅やソロにぴったりです。区画が少ないので予約は早めが鉄則。チェックインは13:00〜20:00、チェックアウトは12:00までと、朝ゆっくりできる設定もうれしいポイントです。
| 施設名 | RVパーク伊東 奏の森リゾート(〒414-0052 静岡県伊東市十足325-1) |
| 料金 | 2,200円〜7,700円/1区画(シーズン変動) |
| 電源 | 100V・1,500Wまで(電源あり区画) |
| 区画数 | 4区画 |
| IN/OUT | IN 13:00〜20:00/OUT 〜12:00 |
| 設備 | トイレ・洗面24時間/シャワー550円・公式サイト |
海を見下ろす絶景|RVパーク伊豆黒根岬
東伊豆町稲取にある「RVパーク伊豆黒根岬」は、その名の通り岬から海を見下ろす絶景ロケーションが自慢のスポットです。全6台の区画はすべて電源込みで、料金はサイトによって2,000〜3,500円(ハイシーズンは+1,000円)。電源が無料で含まれているので、ポータブル電源を持っていない初心者でも安心して家電を使えます。トイレは24時間利用可、シャワーはコイン式(6分200円)。周辺には稲取温泉のスパリゾート竜宮の使い(約4.3km)など日帰り温泉も点在しています。金目鯛で有名な稲取漁港も近く、海鮮グルメと絶景をセットで楽しみたい人に向いています。チェックインは12:00〜19:00、チェックアウトは11:00まで。予約は電話(9:00〜20:00受付)で確認しましょう。

| 住所 | 〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3009-1 |
| 電話番号 | 090-2166-0447(受付9:00〜20:00) |
| 料金 | 2,000〜3,500円/泊(電源込・ハイシーズン+1,000円) |
| 設備 | 全6台電源込/トイレ24時間/シャワー6分200円 |
| IN/OUT | IN 12:00〜19:00/OUT 11:00まで |
実は伊豆は「道の駅で無料車中泊」より「民間RVパーク」を軸にしたほうが満足度が高いエリアです。区画が少ない小規模RVパークが多い代わりに、電源込み2,000円台という良心価格の施設が点在しています。無料にこだわって道の駅を転々とするより、電源付きで一晩ぐっすり眠れるRVパークを1つ押さえるほうが、翌日の運転も安全で結果的に旅が快適になります。
【西伊豆・中伊豆】夕日と滝を楽しむ車中泊拠点2選
東伊豆が「朝日と海」なら、西伊豆は「夕日と深海魚」、中伊豆は「滝と森の静けさ」が魅力です。混雑する東海岸を避けて、のんびり過ごしたい人におすすめのエリア。ここでは温泉付きの2スポットを紹介します。
ワンコイン温泉と深海魚グルメ|道の駅 くるら戸田
西伊豆・沼津市戸田にある「道の駅 くるら戸田」は、天然温泉「戸田温泉 壱の湯」を併設した道の駅です。壱の湯は大人500円・小学生250円というワンコイン価格で源泉かけ流しの湯に入れるのが魅力。営業は10:00〜21:00(最終受付20:30)で無休です。戸田は深海魚の水揚げで知られる漁港で、タカアシガニなど珍しい海の幸を味わえます。駐車場は43台と大きくはありませんが、夕日の名所・御浜岬も近く、駿河湾に沈む夕日を眺めてから温泉に浸かる贅沢な過ごし方ができます。道の駅なので車中泊は仮眠利用が前提。連泊や車外での調理は避け、静かに利用するのがマナーです。西伊豆の海沿いドライブの拠点として使い勝手のよい一か所です。
| 住所 | 静岡県沼津市戸田1294-3 |
| 電話番号 | 055-894-5151 |
| 温泉営業時間 | 壱の湯 10:00〜21:00(最終受付20:30)/大人500円・小学生250円 |
| 定休日 | 無休 |
| 駐車場 | あり(43台) |
| 公式サイト | 戸田温泉 壱の湯 公式サイト |
24時間温泉入り放題|河津七滝オートキャンプ場
中伊豆・河津町にある「河津七滝オートキャンプ場」は、オーナー手作りの露天風呂に24時間入り放題という珍しい温泉付きキャンプ場です。河津川の支流沿いにあり、滝めぐりや渓流の景色を楽しめる自然豊かな立地。料金は入場料が大人1,650円・子ども1,100円、オートサイトが4,400円〜、AC電源使用料が1,100円です。区画に車を乗り入れられるので、テントを張らずに車中泊するスタイルにも対応しやすく、ファミリーやグループにおすすめ。チェックインは13:00〜17:00、チェックアウトは11:00までです。デメリットは受付時間が決まっており、道の駅のような飛び込み利用ができないこと。予約時に車中泊利用である旨を伝えておくと、当日スムーズに案内してもらえます。夜は満天の星と川のせせらぎが楽しめる、静けさ重視の人向けスポットです。
| 施設名 | 河津七滝オートキャンプ場(〒413-0501 静岡県賀茂郡河津町梨本470-1) |
| 電話番号 | 0558-36-8080 |
| 料金 | 入場料 大人1,650円・子ども1,100円/オートサイト4,400円〜/AC電源1,100円 |
| 温泉 | 露天風呂24時間入浴可 |
| IN/OUT | IN 13:00〜17:00/OUT 〜11:00 |
| 公式サイト | 河津七滝オートキャンプ場 公式サイト |
伊豆車中泊の持ち物リストと車内準備
快適な伊豆車中泊は準備が9割です。海沿いは風が強く、山側は夜冷えるなど、伊豆特有の環境もあります。ここでは最低限そろえたい持ち物を、予算別に整理して紹介します。
| 予算帯 | そろえたいもの | 目的 |
|---|---|---|
| 5,000円以下 | 100均の目隠し・銀マット・USB扇風機 | 最低限の目隠しと段差対策 |
| 1万〜3万円 | 車中泊マット・寝袋・車種専用シェード | 底冷え・段差・視線をまとめて解消 |
| 3万円以上 | ポータブル電源・電気毛布・サーキュレーター | 夏冬の快眠と電源自立 |
※車中泊&キャンピングカーの教科書調べ。金額は一般的な市場価格の目安。
目隠しシェードは防犯と快眠の必需品
伊豆に限らず車中泊の必需品ナンバーワンが目隠しシェードです。窓から車内が見えると防犯上のリスクになり、街灯や朝日で眠りが浅くなります。100均のサンシェードと吸盤で700円ほどから自作でき、車種専用の遮光シェードなら1万円台で全窓をきっちり塞げます。海沿いのRVパークや道の駅は外灯が明るい場所も多いので、遮光性の高いものを選ぶと快眠しやすくなります。使う場面はソロ・夫婦・ファミリー問わず全員。注意点は、走行中にフロントガラスへ吸盤で貼りっぱなしにすると視界不良で違反になること。就寝時のみ装着し、出発前に必ず外す習慣をつけましょう。
マットと寝袋で段差と底冷えを消す
快眠の鍵は、フラットな寝床と底冷え対策です。ミニバンやSUVでもシートを倒すと段差やデコボコが残るため、厚さ5〜8cmの車中泊マットで平らにならします。海沿いの伊豆は夏でも夜間に海風で冷えることがあり、春秋・冬は寝袋やブランケットが欠かせません。予算1万〜3万円で、マット+寝袋+シェードの基本3点を揃えられます。ソロなら1枚、夫婦なら連結できるマットを選ぶと隙間ができません。デメリットはかさばること。使わないときは丸めて天井付近に収納するなど、車内スペースの使い方も一緒に考えておくと荷物が散らかりません。
ポータブル電源があれば夏冬の快適度が段違い
電源なしの道の駅や、電源のないRVパーク区画で泊まるなら、ポータブル電源があると快適度が大きく上がります。容量500Wh前後あれば、夏はサーキュレーターや小型扇風機、冬は電気毛布を一晩使えます。伊豆の夏は蒸し暑く、エンジンを切った車内は寝苦しいため、送風があるだけで眠りやすさが変わります。3万円以上の予算帯になりますが、長く車中泊を続けるなら投資価値は高い装備です。電源込みのRVパークを選べば本体だけで家電を使えますが、移動先で電源が確保できない場面に備え、1台持っておくと旅の自由度が広がります。注意点は重量で、500Wh級でも5kg前後あるため積載場所を決めておきましょう。
季節で変わる伊豆車中泊|夏の暑さ対策と冬の温泉旅
伊豆は一年を通して車中泊を楽しめますが、季節ごとに準備が大きく変わります。特に夏の暑さと冬の冷えは命に関わることもあるため、季節別のポイントを押さえておきましょう。
夏は暑さ対策を最優先|エンジン停止が鉄則
伊豆の夏は海沿いでも蒸し暑く、日中に停めた車内は夜まで熱がこもります。ここで絶対にやってはいけないのが、エアコンをつけっぱなしで寝るためのアイドリングです。エンジンを一晩中かけると排ガス・騒音でマナー違反になるうえ、傾斜地では排気ガスが車内に逆流し一酸化炭素中毒の危険もあります。対策は、風通しのよい場所を選ぶ・網戸付きの窓開け・ポータブル電源で送風・保冷剤で首元を冷やす、の組み合わせです。標高の高い中伊豆や、海風の抜ける西伊豆の夜は東伊豆の市街地より過ごしやすい傾向があります。夏の伊豆はエンジンを切っても眠れる工夫を前提に計画しましょう。

「夏の車中泊は暑くて眠れない」——これは車旅を始めた人がほぼ全員ぶつかる壁です。日中に太陽を浴びた車のボディは熱を溜め込み、エンジンを切った車内は夜になっても3…
よくある失敗が「真夏にエアコンなしで窓も閉め切って寝てしまい、寝苦しさで頭痛と吐き気が出た」というケースです。原因は熱と湿気のこもり。対策は、日陰・風の通る区画を選び、対角線の窓を少し開けて虫よけネットを付け、ポータブル電源のサーキュレーターで空気を循環させること。体調に異変を感じたら我慢せず、温泉施設の休憩室など涼しい場所へ避難しましょう。無理は禁物です。
冬は温泉とセットで防寒を徹底する
冬の伊豆は本州の中では比較的温暖ですが、それでも夜間の車内は氷点下近くまで下がる日があります。冬の車中泊は「寝る前に温泉で体を温め、電気毛布や寝袋で保温する」流れが基本。伊東マリンタウンやくるら戸田のように温泉併設のスポットは、この季節に特に価値が高まります。窓の断熱には銀マットやシェードが有効で、隙間風は毛布やタオルで塞ぎます。デメリットは結露で、締め切った車内は朝に窓がびっしょりになります。就寝前に少し窓を開けて換気し、朝はタオルで拭き取るとカビ予防になります。暖房目的でエンジンをかけ続けるのは夏同様に危険なので避けましょう。
ベストシーズンは春と秋|過ごしやすさで選ぶなら
暑さ・寒さ対策の手間を減らしたいなら、伊豆車中泊のベストシーズンは春(4〜5月)と秋(10〜11月)です。日中は温暖で夜も冷えすぎず、エアコンも本格的な防寒も不要な日が多く、初心者が最も快適に過ごせます。河津の桜(2〜3月)や紅葉シーズンは観光の見どころも多く、車中泊の満足度が高い時期。ただし人気シーズンはRVパークの予約が埋まりやすいため、早めの手配が必要です。逆に真夏のお盆や年末年始は混雑と料金アップが重なるので、日程をずらせる人は避けるのが賢い選択。過ごしやすさと空き状況のバランスで、春秋の平日が最もおすすめです。
道の駅で嫌われない伊豆車中泊のマナー
伊豆で気持ちよく車中泊を続けるには、地元や他の利用者に迷惑をかけないマナーが欠かせません。マナー違反が増えると車中泊禁止の道の駅も出てきます。最後に、守るべき基本を3つ確認しましょう。
長時間アイドリングは絶対にしない
車中泊で最も苦情が多いのがアイドリングです。夏の冷房・冬の暖房のためにエンジンをかけ続けると、排ガスと騒音で周囲に迷惑がかかり、道の駅では放送で注意されることもあります。実際、道の駅の駐車場で夏に一晩中エアコンを回して、翌朝スタッフから注意を受けたという失敗談は少なくありません。対策はシンプルで、ポータブル電源やマット・寝袋など「エンジンを切っても過ごせる装備」を用意すること。静かな環境を保つことは、次にその場所を使う車中泊仲間への配慮でもあります。エンジンオフで眠れる準備こそ、車中泊マナーの土台です。
道の駅の駐車場でテーブルと椅子を出し、車外で調理を始めて注意された——これは典型的なマナー違反です。道の駅は宿泊施設ではなく休憩施設。オートキャンプ行為は禁止されています。調理や焚き火をしたいなら、料金を払うオートキャンプ場やデイキャンプ可のRVパークを選びましょう。車中泊はあくまで「車内で静かに眠る」ことが前提です。
ゴミは必ず持ち帰る
ゴミの放置は、車中泊が締め出される最大の原因です。道の駅のゴミ箱は施設利用者向けで、車中泊の家庭ゴミを捨てる場所ではありません。RVパークはゴミ処理サービスがある施設もありますが、有料または分別ルールがある場合が多いので事前に確認しましょう。基本は「出したゴミは自分で持ち帰る」。ゴミ袋を数枚車に常備し、生ゴミはにおい漏れしないよう密閉袋に入れておくと車内も清潔に保てます。マナーを守る一人ひとりの行動が、伊豆の車中泊スポットを未来に残すことにつながります。気持ちよく使い、来たときよりきれいにして帰るのが理想です。
連泊・場所取りは控えて譲り合う
同じ道の駅やRVパークに長期間居座る連泊や、複数区画の場所取りはトラブルのもとです。特に道の駅は本来短時間の休憩施設なので、連泊は避けて1泊で移動するのが原則。RVパークでも区画数が4〜6と少ない施設が多い伊豆では、必要以上に長く占有すると次の利用者が泊まれなくなります。連泊したい場合は、有料キャンプ場や連泊可のRVパークを選び、施設のルールに従いましょう。譲り合いの気持ちを持つことが、結果的に自分の旅を快適にします。混雑期は特に、譲り合いのマナーが車中泊全体の印象を左右します。
まとめ|伊豆車中泊はエリアと目的で選べば失敗しない
伊豆は温泉・海・グルメ・自然がコンパクトにまとまった、車中泊初心者にこそおすすめのエリアです。泊まる場所はRVパーク・道の駅・オートキャンプ場の3本柱で考え、電源やトイレの安心を求めるならRVパークを軸にするのが失敗しないコツ。東伊豆は朝日と海、西伊豆は夕日と深海魚、中伊豆は滝と森というエリアの個性を、目的に合わせて選びましょう。季節ごとの暑さ・寒さ対策と、アイドリング・ゴミ・連泊のマナーを守れば、伊豆の車旅はぐっと快適になります。
・迷ったら電源・トイレが整ったRVパークを軸にする(伊豆は2,000円台の良心価格が多い)
・東伊豆=朝日と海、西伊豆=夕日と深海魚、中伊豆=滝と森でエリアを選ぶ
・道の駅は仮眠利用が前提、連泊やキャンプ行為はしない
・目隠しシェード・マット・寝袋の基本3点は必ず用意する
・夏はエンジンを切っても眠れる暑さ対策、冬は温泉+防寒をセットで
・アイドリング・ゴミ放置・連泊を避け、譲り合いのマナーを守る
最初の一歩は、行きたいエリアを1つ決めて、その近くのRVパークを1泊予約すること。電源付きのスポットを1つ押さえておけば、初めての伊豆車中泊でも安心して眠れます。まずは春か秋の平日、東伊豆か西伊豆のどちらかを目指して、海と温泉の車旅に出かけてみてください。
※本記事の料金・営業時間・設備は各施設の公式サイトを参照した2026年7月時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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