「東京で車中泊なんてできるの?」——都心に住んでいる方も、東京観光やライブ・イベントの前泊を考えている方も、一度はそう思ったことがあるはずです。ビルと駐車場ばかりの東京23区で、クルマの中に泊まれる場所なんて本当にあるのか、不安になりますよね。
結論から言うと、東京でも車中泊はできます。ただし「どこでも自由に」ではありません。都内には日本RV協会が認定したRVパークや、誰でも利用できるくるま旅パーク、そして東京都唯一の道の駅が点在していて、これらを使えば安全に一晩を過ごせます。逆にコインパーキングや路上での車中泊は、トラブルや通報のもとになるので避けるのが鉄則です。
この記事では、東京23区で唯一のRVパーク「東京・東墨田」を筆頭に、料金5,000円で泊まれる稲城の遊園地RVパーク、都心アクセス抜群の北区のスポット、そして八王子の道の駅まで、実在する5か所を料金・電源・アクセス付きで紹介します。都内で失敗しない車中泊の始め方を、車中泊仲間に教える感覚でまとめました。
・東京で車中泊できる場所は「RVパーク・くるま旅パーク・道の駅」の3タイプ
・都内で確実に泊まれる公認スポット5か所の料金・電源・アクセス
・23区唯一のRVパーク「東京・東墨田」の予約のコツ
・都市部ならではの車中泊マナーと防犯・季節対策
東京車中泊はどこでできる?都内で泊まれる場所の3タイプ

東京で車中泊を考えるとき、最初につまずくのが「そもそもどこに泊まればいいのか」という点です。地方のように道の駅がたくさんあるわけでも、広い無料駐車場があるわけでもありません。まずは都内で泊まれる場所を3つのタイプに分けて整理すると、選びやすくなります。
都内で泊まれるのはRVパーク・くるま旅パーク・道の駅の3択
東京で合法的に車中泊できる場所は、大きく分けて「RVパーク」「くるま旅パーク」「道の駅」の3タイプです。RVパークは日本RV協会が認定した宿泊特化型の駐車場で、電源や排水設備が整い、堂々と夜を明かせます。くるま旅パークは同じく協会が認めた車中泊OKの施設で、温浴施設併設など個性が豊か。道の駅は本来「休憩施設」で宿泊施設ではありませんが、東京には八王子滝山が1か所だけあります。ソロでも夫婦でも、まずはこの3タイプから目的に合う場所を選ぶのが失敗しない第一歩です。ただし人気ゆえに台数が少なく、予約や早めの到着が前提になる点は覚えておきましょう。

「車中泊をしてみたいけれど、どこに泊まればいいのかわからない」「道の駅って本当に車中泊していいの?」――これから車中泊を始める人が最初にぶつかる壁が、場所選びで…
コインパーキングや路上での車中泊がダメな理由
「わざわざ施設に泊まらなくてもコインパーキングでいいのでは」と思うかもしれませんが、これはおすすめできません。理由は3つあります。まず、多くのコインパーキングは車中泊を禁止しており、精算トラブルや通報の対象になること。次に、住宅街や繁華街の路上駐車はそもそも道路交通法違反で、都内は取り締まりも厳しいこと。そして、フラットに寝られる環境が整わず、夏はエンジンを切ると灼熱、冬は底冷えして体を壊しかねないことです。イベント前泊で近くに泊まりたい気持ちは分かりますが、都内は特に人目が多く防犯面でも不安が残ります。数千円のRVパーク代をケチって警察対応や体調不良になるより、公認スポットを押さえるほうが結果的に安上がりです。
東京で車中泊するメリットは「観光・イベントの拠点」になること
東京で車中泊する最大のメリットは、宿泊費を抑えながら観光やイベントの拠点を確保できることです。都心のビジネスホテルは1泊1万円を超えることも珍しくありませんが、RVパークなら1台5,000円前後。ライブやフェス、早朝の釣り、始発前の空港移動などで「都心の近くに安く泊まりたい」ニーズにぴったりハマります。夫婦やファミリーで使えば1人あたりの単価はさらに下がります。自分のクルマがそのままホテル代わりになり、荷物を運ぶ手間もありません。とはいえ都内の施設は台数が少なく人気なので、予定が決まったら早めに予約を入れるのが鉄則。特に週末やイベント日は数週間前に埋まることもあります。
失敗例その1:都内のコインパーキングで一晩明かそうとしたら、深夜に見回りの人に声をかけられ、周囲の目も気になって一睡もできなかった——という声は珍しくありません。原因は「宿泊が想定されていない場所」を選んだこと。対策は、最初から車中泊が認められたRVパーク・くるま旅パークを予約しておくこと。都内は特に人目が多いため、場所選びが快眠を左右します。
都内で泊まれる公認スポット5か所を料金と電源で比較
ここからは、東京都内で実際に車中泊できる公認スポットを一覧で比較します。都内は選択肢が限られるからこそ、料金・電源・アクセスを一度並べて見比べておくと、自分の旅にどこが合うかが一目で分かります。
東京都の車中泊スポット5か所 料金・電源・アクセス比較表
まずは全体像です。以下は都内で車中泊できる5施設を、1泊料金・電源・立地でまとめたものです(車中泊&キャンピングカーの教科書調べ/2026年7月時点、各施設公式情報より)。料金はいずれも変動する可能性があるため、予約時に最新情報を確認してください。数字で見ると、23区内は東墨田の1択、都心アクセス重視なら王子神谷、観光と両立するなら稲城のよみうりランド、という住み分けが見えてきます。
| 施設名 | 1泊料金 | 電源 | エリア |
|---|---|---|---|
| RVパーク東京・東墨田 | 5,000円/台 | 込み(無料) | 墨田区(23区) |
| くるま旅パーク王子神谷 | 1,300〜3,900円 | +500円 | 北区(23区) |
| RVパーク東京 よみうりランド | 5,000円/1名〜 | 込み(無料) | 稲城市 |
| くるま旅パーク宇津貫BASE | 3,000〜12,000円 | +1,000円 | 八王子市 |
| 道の駅八王子滝山 | 駐車無料 | なし | 八王子市 |
目的別の選び方|観光・イベント・自然でエリアを絞る
5か所を並べたら、次は目的で絞り込みます。都内観光やスカイツリー・浅草を巡るなら、23区内の東墨田が動線的に有利です。ライブや都心のイベント前泊なら、駅徒歩5分の王子神谷が電車移動と相性抜群。遊園地やイルミネーションを家族で楽しむなら入園料込みのよみうりランド、焚き火やBBQで自然も味わいたいなら八王子の宇津貫BASE、という具合に「泊まる目的」で選ぶと外しません。道の駅八王子滝山は無料ですが宿泊施設ではないため、あくまで長距離移動の途中で仮眠する休憩利用と割り切るのが正解です。ソロなら安さ重視、夫婦・ファミリーなら設備充実の施設を選ぶと満足度が上がります。

意外な真実|「無料の道の駅」より「有料RVパーク」が結局おトク
実はあまり知られていないのですが、東京で車中泊するなら「無料の道の駅を探す」より「有料のRVパークを予約する」ほうが満足度は高くなります。道の駅八王子滝山は都内唯一で人気が集中し、夜には駐車場が9割埋まることも珍しくありません。停められても本来は休憩施設なので、長時間の滞在やアイドリングは周囲に迷惑がかかります。一方、5,000円払えば電源・トイレ・シャワーが確保され、堂々と一晩眠れて防犯面も安心。「タダより高いものはない」という言葉どおり、無料にこだわって場所探しに疲弊するより、確実に眠れる場所を先に押さえるほうが、東京では賢い選択になります。
東京23区で唯一泊まれる「RVパーク東京・東墨田」徹底ガイド

東京23区内で唯一のRVパークが、墨田区にある「RVパーク東京・東墨田」です。スカイツリーや浅草を拠点に観光したい人にとって、これ以上ない立地。ここでは料金・アクセス・予約のコツを詳しく見ていきます。
| 住所 | 〒131-0042 東京都墨田区東墨田1-2-14 |
| 電話番号 | 090-3813-5262 |
| 料金 | 5,000円/泊・1台(シャワー・ゴミ処理・電源込) |
| チェックイン/アウト | IN 14:00〜22:00/OUT 5:00〜10:00 |
| 利用台数 | 4台(混雑時増あり) |
| 公式サイト | くるま旅公式(RVパーク東京・東墨田) |
料金5,000円に含まれるものと設備の充実度
東墨田の魅力は、5,000円の1泊料金にシャワー・ゴミ処理・電源がすべて含まれる明朗会計です。電源は100V15Aが無料で使え、ポータブル電源の充電や電気毛布の使用に十分。トイレは24時間利用でき、温水洗浄便座付きが2基。さらに洗濯機・乾燥機が無料で使えるので、長期の車旅で洗濯物がたまっても安心です。工場地帯の一角にあり、周囲は夜間静かで眠りを妨げられにくいのもポイント。ソロの車旅から夫婦の観光拠点まで幅広く使えます。ただし利用台数は4台と少なめなので、確実に泊まりたい日は早めの予約が必須。設備が整うぶん、初めての都内車中泊にも向いています。
スカイツリー・浅草へのアクセスの良さ
東墨田が23区唯一のRVパークとして人気なのは、観光地へのアクセスが抜群だからです。東京スカイツリーまではバスで約10分、浅草雷門まではおよそ25分という近さで、クルマを停めたまま公共交通で都心観光に出かけられます。最寄りは京成曳舟駅・東武亀戸線の小村井駅から徒歩15分ほど。徒歩3分にファミリーマート、徒歩6分ほどにスーパーのベルクスがあり、食料や飲み物の調達にも困りません。都内観光の前泊・後泊拠点として使えば、高いホテル代を払わずに下町エリアを満喫できます。運転に慣れていない人でも、着いてしまえば電車移動できるのが心強いところです。
予約はネットで前日20時まで|電話予約はできない
東墨田を利用するうえで最も注意したいのが予約方法です。予約はインターネットのみの受付で、電話予約はできません。しかも締め切りは「前日の20時まで」と早めに設定されているため、当日思い立って向かっても泊まれない可能性があります。人気施設で台数も4台と限られるので、予定が決まったらすぐに予約を入れるのが鉄則です。チェックインは14時から22時までと幅がありますが、遅い時間の到着になりそうなら事前に運営へ連絡しておくと安心。逆に言えば、ネット予約さえ押さえてしまえば「都心で確実に眠れる場所」を確保できるので、都内車中泊デビューの人にこそ使ってほしいスポットです。
都心アクセスと遊園地で選ぶ|王子神谷とよみうりランド
23区内の東墨田以外にも、都心アクセスや遊びと両立できるスポットがあります。北区で駅近の「くるま旅パーク王子神谷」と、稲城市の遊園地で泊まれる「RVパーク東京よみうりランド」。タイプの違う2施設を見ていきましょう。
くるま旅パーク王子神谷|王子神谷駅徒歩5分の都心拠点
電車移動をメインにしたい人に向くのが、北区の「くるま旅パーク東京オートキャンパー王子神谷」です。地下鉄南北線・王子神谷駅から徒歩5分という好立地で、クルマを置いて都心のどこへでも電車でアクセスできます。料金は1,300〜3,900円/泊とプランによって幅があり、都内では割安。電源は500円追加で利用可能です。浴室・洗面台が完備されているので、観光やイベントで汗をかいても身ぎれいに整えられます。ライブ・コンサートの前泊や、早朝の予定に合わせた都心ステイに向いています。ソロや夫婦での利用が中心ですが、駅近ゆえ周辺は交通量もあるため、静けさを最優先する人は事前に環境を確認しておくと良いでしょう。
| 住所 | 東京都北区神谷1-10-7 |
| 料金 | 1,300〜3,900円/泊(電源+500円) |
| 設備 | 浴室・洗面台完備 |
| アクセス | 地下鉄南北線・王子神谷駅から徒歩5分 |
RVパーク東京 よみうりランド|遊園地入園料込みで家族向け
家族連れやカップルにおすすめなのが、稲城市の「RVパーク東京よみうりランド」です。遊園地でのRVパーク開設は日本初で、料金5,000円/泊(1名)によみうりランドとHANA・BIYORIの入園料が含まれる点が最大の魅力。2名以上は1名につき1,000円追加ですが、遊園地に泊まりながら遊べる体験は他にありません。電源は無料で、トイレは遊園地内の洋式水洗が24時間使えます。利用台数は10台と都内では多めで、都心から車で約40分。夜のイルミネーションを楽しんでそのまま就寝、翌朝また遊ぶ、という贅沢な使い方ができます。ただしペット同伴は不可、発電機の使用も禁止されているので、電力はポータブル電源か無料電源でまかなう前提で準備しましょう。
| 住所 | 〒206-0812 東京都稲城市矢野口4015-1 |
| 電話番号 | 044-966-1116 |
| 料金 | 5,000円/泊(1名・入園料込)、2名以上は+1,000円/名 |
| 利用台数 | 10台(電源あり・無料) |
| 公式サイト | くるま旅公式(RVパーク東京よみうりランド) |
2施設の使い分け|電車移動なら王子神谷、遊びなら稲城
この2施設は性格が異なるので、旅の目的で使い分けるのが正解です。都心のライブ・イベント・出張など「クルマを置いて電車で動きたい」なら、駅徒歩5分の王子神谷が有利。料金も1,300円からと抑えられ、浴室で身支度も整います。一方、家族やカップルで「泊まること自体を楽しみたい」なら、入園料込みのよみうりランドが圧勝。イルミネーションや花のテーマパークHANA・BIYORIを満喫できます。コスト重視のソロは王子神谷、体験重視のファミリーは稲城、と覚えておくと迷いません。どちらも台数に限りがあるため、週末やイベント日は早めの予約を。都内はこうした「駅近型」と「レジャー型」の両方があるのが面白いところです。
東京唯一の道の駅「八王子滝山」と自然派の宇津貫BASE
郊外に目を向けると、東京都唯一の道の駅「八王子滝山」と、焚き火まで楽しめる「宇津貫BASE」があります。都心とは違う車旅の楽しみ方ができるエリアです。ただし道の駅は使い方にマナーが問われるので、そこも合わせて解説します。
| 住所 | 〒192-0011 東京都八王子市滝山町1-592-2 |
| 電話番号 | 042-696-1201 |
| 営業時間 | 午前8時〜午後7時(店舗により異なる) |
| 定休日 | 年中無休(一部店舗除く) |
| 駐車場 | P1(大型5・普通55・身障2)24時間/P2(大型4・普通41)8:00〜18:00 |
| 公式サイト | 道の駅八王子滝山 公式サイト |
施設・トイレ・EV充電|都内で唯一の道の駅の実力
道の駅八王子滝山は、東京都でただ1か所の道の駅です。第1駐車場は24時間利用でき、屋内型トイレも24時間開放。多目的トイレや無料Wi-Fiも整い、休憩拠点としての基本装備は充実しています。EV急速充電器(44円/分・8:15〜17:00)もあるので、電気自動車での車旅にも心強い設備です。館内には農産物直売所「ファーム滝山」や惣菜・カフェ・フードコートがそろい、地元八王子の野菜や食事を楽しめます。中央道八王子ICからも近く、長距離移動の休憩ポイントとして立ち寄る価値は十分。都心から山梨・長野方面へ抜ける途中の仮眠・食事スポットとして、多くの車旅ドライバーに使われています。
道の駅は「宿泊施設ではない」|長時間アイドリングは厳禁
ここで大切なのは、道の駅はあくまで「休憩施設」であって宿泊施設ではない、という点です。仮眠は黙認されていても、キャンプのように長時間滞在したり、テーブルを出したりするのはマナー違反。特にやりがちなのが、夏や冬にエアコン目当てで長時間エンジンをかけっぱなしにするアイドリングです。騒音と排気ガスで周囲に迷惑がかかり、注意を受けたり通報されたりする原因になります。過去には道の駅で長時間アイドリングをして他の利用者とトラブルになった例も報告されています。対策は、エンジンを切っても眠れるようポータブル電源や寝袋・防寒具を用意しておくこと。八王子滝山は夜でも駐車場が埋まりやすいので、静かに立ち寄り静かに去る意識を持ちましょう。
失敗例その2:夏の夜、道の駅で涼もうとエンジンをかけっぱなしにして寝たところ、明け方に「アイドリングがうるさい」と他の利用者に注意された——というのはありがちな失敗です。原因はエンジン依存の暑さ対策。対策は、扇風機やポータブルクーラー、遮光シェードでエンジンを切っても過ごせる装備を先に整えること。道の駅では「休憩に立ち寄る」姿勢を忘れないことがトラブル回避の近道です。
自然も遊びも|八王子「宇津貫BASE」で焚き火・BBQ
同じ八王子でも、より積極的にアウトドアを楽しみたいなら「くるま旅パーク旅する車 宇津貫BASE」が選択肢に入ります。ここは焚き火やBBQができ、屋外シアター設備まである自然志向のくるま旅パーク。料金は3,000〜12,000円/泊とプランによって幅がありますが、都内にいながらキャンプ気分を味わえるのが魅力です。電源は1,000円の追加で利用できます。都心の駅近スポットとは真逆の、緑に囲まれた環境でゆったり過ごしたいファミリーやグループにおすすめ。道の駅のように「静かに仮眠」ではなく、夜のひとときをしっかり楽しめるのが違いです。予約状況やプラン内容は変わりやすいので、利用前に運営へ確認してから向かうと安心です。
東京で車中泊する前に知っておくべきルールとマナー
都市部での車中泊は、地方とは違う気配りが必要です。人目が多く、施設も限られる東京だからこそ、ルールとマナーを押さえておくと安心して眠れます。ここでは防犯・季節対策・近隣配慮の3点を整理します。
都市部の防犯|目隠しと施錠で車上荒らしを防ぐ
東京で車中泊するなら、防犯対策は必須です。都市部は人通りが多く、外から車内が見えると防犯上も精神的にも落ち着きません。まずは全窓に目隠しシェードやカーテンを付けて、内部が見えないようにするのが基本。就寝時はドアを必ず施錠し、貴重品はダッシュボードなど見える場所に置かないようにします。安価な自作シェードでも十分効果があり、100均グッズと銀マットで作れます。特に女性のソロ車中泊では、人の目が届くRVパークなど管理された施設を選ぶことが最大の防犯になります。都内は繁華街に近い場所も多いため、「見られない・入られない」環境づくりを最優先しましょう。窓の目隠しは結露対策や快眠にもつながる一石三鳥の対策です。

「車中泊してみたいけれど、外から寝顔が見えるのが気になる」「窓に何か貼らないと落ち着いて眠れなさそう」——そんな不安から一歩を踏み出せずにいる人は多いはずです。…
夏と冬の季節対策|エンジンを切っても眠れる装備を
都内の車中泊で快眠を左右するのが季節対策です。夏はエンジンを切ると車内が蒸し風呂になるため、USB扇風機や充電式のポータブルクーラー、遮光シェードで熱を逃がす工夫が欠かせません。無理なエアコン頼みは、後述する一酸化炭素中毒のリスクもあります。冬は底冷えとの戦いで、断熱マットや寝袋、電気毛布が頼りになります。RVパークなら電源が使えるので、電気毛布を一晩つけっぱなしにでき、氷点下でも暖かく眠れます。ポータブル電源があれば道の駅でも同じことが可能。季節ごとに「エンジンを切った状態でも快適に眠れるか」を基準に装備を揃えるのが、都市部でトラブルなく過ごすコツです。装備が整えば、東京の夏冬でも十分に車中泊を楽しめます。
一酸化炭素中毒とアイドリング|命に関わる注意点
最後に、命に関わる最重要ポイントです。寒い季節、エンジンをかけたまま眠るのは絶対に避けてください。積雪や落ち葉でマフラーが塞がれると、排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こす危険があります。無色無臭のため気づかないうちに意識を失う恐れがあり、過去に死亡事故も起きています。都市部でも駐車環境によっては起こり得るので油断は禁物。暖房はFFヒーターや電気毛布など、排ガスの出ない方式を選ぶのが鉄則です。加えて、長時間アイドリングは騒音・排ガスで近隣トラブルの原因にもなり、条例で規制する自治体もあります。体調に異変を感じたらすぐ換気し、安全を最優先に。詳しい治療は専門機関に委ね、まずは「エンジンを切って眠る」を徹底しましょう。
予算別・目的別で選ぶ|東京車中泊の楽しみ方
ここまで紹介した情報をもとに、予算と目的から自分に合ったスタイルを選んでみましょう。東京の車中泊は、使い方次第でホテル代わりにも、ちょっとした小旅行にもなります。
予算別|3,000円以下・5,000円前後・1万円以上の使い分け
予算で選ぶなら3段階で考えると分かりやすいです。3,000円以下に抑えたいなら、北区の王子神谷(1,300〜3,900円)が都内最安クラス。電源なしでも駅近で電車移動でき、ライブや出張の前泊にぴったりです。5,000円前後の標準ラインなら、23区唯一の東墨田や入園料込みのよみうりランドがコスパ良好。シャワーや電源、観光アクセスまで含めて考えれば、ビジネスホテルより割安に泊まれます。1万円以上かけてでも体験を重視するなら、焚き火やBBQができる宇津貫BASE(最大12,000円)が候補。ソロは安さ、夫婦は快適さ、ファミリーは体験、と予算配分を変えると満足度が上がります。無料の道の駅は仮眠用と割り切るのが賢明です。
目的別|観光拠点・イベント前泊・レジャーで選ぶ
目的で選ぶ視点も持っておくと失敗しません。スカイツリーや浅草など都内観光の拠点にするなら、動線の良い東墨田が第一候補。ライブ・コンサート・スポーツ観戦の前泊なら、駅徒歩5分で電車移動できる王子神谷が便利です。家族での週末レジャーなら、遊園地に泊まれるよみうりランドや、焚き火が楽しめる宇津貫BASEが盛り上がります。長距離ドライブの途中で仮眠したいだけなら、無料の道の駅八王子滝山で十分。「何をしに東京へ行くのか」を先に決めれば、自然と泊まる場所も絞れます。同じ都内でも下町・都心・郊外で雰囲気が大きく違うので、目的地に近いエリアを選ぶと移動のストレスが減ります。
初心者への第一歩|まずは予約制のRVパークから
これから東京で車中泊を始める初心者に最もおすすめなのは、予約制のRVパークからスタートすることです。理由は、電源・トイレ・シャワーが整い、管理された環境で安心して眠れるから。いきなり無料スポットを探し回ると、場所が見つからず深夜に途方に暮れたり、マナー違反で肩身の狭い思いをしたりしがちです。まずは東墨田やよみうりランドのように設備の整った施設を1泊予約し、車中泊そのものに慣れるのが近道。1度経験すれば「どんな装備が必要か」「どこが不便か」が肌で分かり、次からの計画が立てやすくなります。慣れてきたら道の駅での仮眠や、郊外の自然派スポットへと幅を広げていけば、東京を拠点にした車旅がぐっと楽しくなります。
まとめ|東京車中泊は「公認スポット選び」で決まる
東京での車中泊は「できない」のではなく、「泊まる場所を正しく選べばできる」ものです。ビルと駐車場ばかりの都内でも、日本RV協会認定のRVパークやくるま旅パーク、そして都内唯一の道の駅を活用すれば、安全に一晩を過ごせます。大切なのは、コインパーキングや路上といった宿泊が想定されていない場所を避け、最初から車中泊が認められた公認スポットを予約しておくこと。都内は台数が少なく人気なので、予定が決まったら早めの行動が快眠の鍵になります。
今回紹介した都内で泊まれる公認スポットの要点は次のとおりです。
- RVパーク東京・東墨田(墨田区):23区唯一。5,000円で電源・シャワー・洗濯込み、スカイツリーへバス10分
- くるま旅パーク王子神谷(北区):1,300円〜、王子神谷駅徒歩5分で都心アクセス抜群
- RVパーク東京よみうりランド(稲城市):5,000円に遊園地入園料込み、家族連れに最適
- くるま旅パーク宇津貫BASE(八王子市):焚き火・BBQ可、自然を楽しむレジャー派向け
- 道の駅八王子滝山(八王子市):都内唯一・駐車無料だが休憩利用が前提、混雑・アイドリングに注意
- 防犯・季節・一酸化炭素対策:目隠し・電源装備を整え、エンジンを切って眠るのが鉄則
最初の一歩としては、設備の整った予約制RVパークを1泊押さえてみるのがおすすめです。東墨田やよみうりランドなら、電源もトイレもシャワーも整い、初めてでも安心して都内車中泊を体験できます。1度慣れれば、東京を拠点にした車旅の自由さがきっと病みつきになるはずです。なお、料金や営業情報は変わることがあるため、予約前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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