キャンピングカーで京都の海側まで走ってきたのに、泊まる場所が道の駅しかない——丹後方面の車旅でよくある悩みです。芝生の上でゆっくり過ごしたい、電源を使いたい、犬も連れていきたい。その条件を全部まとめて満たしてくれるのが、久美浜の海沿いにある「Hygge BASE 京丹後」です。
結論から言うと、ここは約8,000㎡の全面芝生に全13サイトを配置した、RVパークとオートキャンプ場の二刀流施設です。1区画あたり長さ10m×幅6m×高さ制限なしという広さで、バスコンやトレーラーでも入れます。料金は芝区画サイトの5,500円〜から大型サイトの22,000円〜まで幅があり、これに入場料が別途かかる仕組みです。
この記事では、Hygge BASE 京丹後の全サイトの料金と設備、キャンピングカー乗りが事前に確認すべきポイント、車5分圏の温泉やスーパー、そして京都府内の他の車中泊拠点との料金比較まで、実データをもとに整理していきます。予約ボタンを押す前に、ここだけは押さえておきたいという内容をまとめました。
・全13サイトの料金(5,500円〜22,000円)とサイト別の設備の違い
・1区画10m×6mでどんなキャンピングカーまで入れるのか
・温水シャワー・24時間トイレ・EV充電など設備の実際
・車5分圏の温泉2か所と買い出し事情、京都府内の他施設との料金比較
Hygge BASE 京丹後はどんな施設?8,000㎡全面芝生のRVパーク×キャンプ場

旧グラウンドゴルフ場を転用した約8,000㎡の全面芝生という贅沢
Hygge BASE 京丹後の最大の特徴は、敷地全面が芝生であることです。約8,000㎡という敷地は旧グラウンドゴルフ場を転用したもので、砂利敷きのRVパークとは足元の感触がまるで違います。2022年4月27日にオープンした比較的新しい施設で、区画サイトは全13サイト。日本RV協会のRVパークとしては9台分が登録されています。
芝生であることの実利は、小さな子どもや犬を車外に出しやすい点にあります。砂利のRVパークだと裸足はもちろんスリッパでも歩きづらく、結局車内にこもりがちになりますが、ここは車を降りた瞬間から遊べる地面です。区画間には十分なスペースが確保され、ミッドサイトとトップサイトには囲いが付いているため、隣の話し声が気にならない距離感で過ごせます。
一方で天然芝ならではの弱点もあります。地面が柔らかく、細いピンペグではタープが風で抜けやすいという指摘が利用者からも出ています。テントやタープを張るなら、Y字型やV字型の太いペグを持参したほうが安心です。また芝生ということは虫もいるということで、夏場の蚊取り線香やLEDランタン(虫の寄りにくい光)は用意しておきたいところです。
「RVパーク」と「オートキャンプ場」を兼ねる二刀流の意味
この施設は日本RV協会認定のRVパークでありながら、テント泊もできるオートキャンプ場でもあります。RVパークは「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために日本RV協会が公認する有料駐車スペースで、2026年7月末時点で全国676件まで増えています。認定には24時間利用可能なトイレ、電源、水道、ゴミ処理、近隣の入浴施設といった条件があります。
二刀流であることのメリットは、旅のスタイルを混ぜられる点です。キャンピングカーで乗り付けて車内で寝てもいいし、普通車で来てウッドデッキにテントを張ってもいい。友人同士でキャンピングカー組とテント組が同じ場所に集まる、といった使い方もできます。ドッグラン付きサイトやコンテナハウス付きサイトがあるのも、キャンプ場としての性格を持っているからです。
注意したいのは、一般的な「RVパークだけ」の施設に比べて料金が高いことです。素泊まりの駐車場として使うRVパークに比べると価格帯は高く、ここは最安の芝区画サイトでも5,500円〜、電源付きウッドデッキサイトは8,800円〜です。ただ寝るだけの拠点を探しているなら、価格帯が合わない可能性があります。

「今夜、近くの車中泊スポットで眠りたい」——長距離ドライブの途中で眠気に襲われたとき、旅先で急に宿を取り損ねたとき、そんな瞬間に泊まれる場所をサッと見つけられた…
京丹後大宮ICから30分、京阪神から2時間30分というアクセス
アクセスは京都縦貫自動車道の京丹後大宮ICから車で約30分です。京都・大阪・神戸のいずれからも約2時間30分の距離で、金曜の夜に出て土曜の朝から遊ぶ、という関西圏からの週末旅にちょうどよい位置にあります。公共交通なら京都丹後鉄道(WILLER TRAINS)の「小天橋」駅から徒歩20分、タクシーなら5分です。
周辺環境は静かで、近くに住宅がありません。夜は星がよく見え、天気の良い日は天の川まで確認できる暗さです。海岸までは徒歩10分圏内で、朝の散歩コースとしては申し分ありません。ただし利用者の口コミでは、砂浜への徒歩アクセスは可能でも遊泳は禁止されている点、対岸から流れ着いた漂着物が見られる点が挙げられています。海水浴目的で選ぶ施設ではないと考えておくのが正解です。
夏に海で泳ぎたい場合は、同じ久美浜町内の小天橋・葛野浜海水浴場が選択肢になります。2026年の開設期間は7月18日から8月23日まで、駐車場は約250台で普通車1日1,500円です。施設から車で移動できる距離なので、泳ぐ日は海水浴場、泊まりは施設という使い分けができます。
基本データを1枚で確認する
まずは施設の基本スペックをまとめておきます。区画サイズの「長さ10m×幅6m」はRVパークとしての登録値で、これは国内で流通しているほぼすべてのキャンピングカーが収まる寸法です。高さ制限がないのも、ルーフエアコンやソーラーパネルを載せた車両にとっては地味に重要なポイントになります。
| 施設名 | Hygge BASE 京丹後 |
| 種別 | RVパーク/オートキャンプ場(2022年4月27日オープン) |
| 料金 | 5,500円〜22,000円(別途 入場料 大人1,000円・子ども500円) |
| 1区画のサイズ | 長さ10m×幅6m×高さ制限なし(ウッドデッキ4m×4m) |
| サイト数 | 全13サイト(RVパーク登録は9台) |
| 特徴 | 約8,000㎡の全面芝生・全サイトAC電源付き・温水シャワー3ブース無料 |
| 住所 | 〒629-3421 京都府京丹後市久美浜町湊宮 小字高山沖467番地236 |
| 電話番号 | 050-3138-4304(受付9:00〜17:00) |
| チェックイン | 14:00〜18:00 |
| チェックアウト | 10:00まで |
| 駐車場 | 各サイト内(長さ10m×幅6m×高さ制限なし) |
| 公式サイト | HyggeBASE京丹後 公式サイト |
全13サイトの料金は5,500円から22,000円|どれを選べば損しないか
スタンダードサイトは8,800円〜|まず候補になる基本形
もっとも数が多く、最初の候補になるのがスタンダードサイトです。料金は8,800円〜で、天然木のウッドデッキ(4m×4m)とAC電源が付きます。スタンダードには「水道あり」と「水道なし」の2種類があり、どちらも8,800円〜からの設定です。専用水道が付くかどうかで、炊事のたびに共用水場まで歩くかが変わります。
キャンピングカー派なら水道なしでも困りません。車載のポリタンクと排水タンクがあれば車内で完結しますし、ウッドデッキはタープやチェアを置くリビングとして使えます。逆に普通車+テント泊で、子ども連れで食器洗いが多く出る旅なら、専用水道付きを選んだほうがストレスが減ります。
スタンダードサイトで気をつけたいのは、テントの色に制限があることです。白・茶・グレーを基調としたテントに限られているため、赤や青の派手なテントを持っている場合は事前に確認が必要になります。景観を統一するための運用で、施設の雰囲気は保たれますが、手持ちのギアが使えないと現地で気づくと厄介です。
ミッドサイトは11,000円〜15,400円|ガゼボ付きで雨の日が変わる
ミッドサイトはウッドデッキ+ガゼボ(屋根付きの東屋)+水道+電源という構成で、料金は11,000円〜15,400円です。定員は6名。スタンダードとの差額は最小で2,200円ですが、この差で得られる「屋根」の価値は天候次第で大きく変わります。
ガゼボが効くのは、雨予報の日と真夏です。キャンピングカーのサイドオーニングを出せば屋根は作れますが、風が強い日はオーニングを畳まざるを得ません。ガゼボは固定式なので風雨に強く、車外での食事を諦めなくて済みます。日本海側の丹後エリアは天気が変わりやすいので、この保険は効きます。
注意点として、囲いが付いている分だけ大型車両の取り回しには気を使います。全長7mを超えるバスコンやトレーラーで予約する場合は、ガゼボの位置と駐車スペースの関係を事前に電話で確認しておくのが無難です。予約サイトの写真だけでは、車両の切り返しスペースまでは判断できません。
トップサイトは13,200円〜17,600円|エアコン付きコンテナハウスが付く
トップサイトは、ウッドデッキ・ガゼボ・水道・電源に加えて、休憩用のコンテナハウスが付く最上位グレードです。料金は13,200円〜17,600円、定員6名。コンテナハウスにはエアコンが完備されており、これが夏と冬の快適さを決定的に変えます。
キャンピングカーでの真夏の車中泊は、エンジンを切るとエアコンが止まるのが最大の弱点です。サブバッテリーでポータブルクーラーを回す手もありますが、消費電力が大きく一晩は厳しい。トップサイトなら、日中の暑い時間帯や寝る前のクールダウンをコンテナハウス側で済ませ、涼しくなってから車内に戻るという逃げ道が作れます。冬は逆に、暖房の効いた部屋で夕食を取ってから寝袋に入れます。
デメリットは価格です。スタンダードとの差額は最大で8,800円になり、2泊すれば17,600円の差。年に何度も来る施設ではないと割り切って、記念旅行や親を連れた旅で選ぶ、という位置づけが現実的です。3人以上で泊まるなら1人あたりの差額は小さくなるので、家族旅行との相性は悪くありません。
大型サイト22,000円〜と芝区画5,500円〜|入場料の存在を忘れない
グループ向けには定員15名の大型サイト(22,000円〜、ウッドデッキとドラム電源付き)があります。キャンピングカー2台+テントといった合わせ技もでき、車旅仲間の集まりに向いた区画です。逆に最も安いのが芝区画サイトで5,500円〜。ただしこちらは水道も電源もありません。
ここで見落としがちなのが入場料です。サイト料金とは別に、大人1,000円・子ども500円(未就学児無料)が人数分かかります。夫婦2人でスタンダードサイトに泊まるなら8,800円+2,000円で10,800円、4人家族(大人2・子ども2)なら8,800円+3,000円で11,800円という計算になります。また規定人数を超える追加人数は1名2,200円です。
| サイト種別 | 料金(1泊) | 電源 | 主な設備 |
|---|---|---|---|
| 芝区画サイト | 5,500円〜 | × | 芝生のみ(水道なし) |
| スタンダード | 8,800円〜 | ○ | ウッドデッキ(水道あり/なしの2種) |
| ドッグラン | 8,800円〜 | ○ | ウッドデッキ+ドッグラン |
| ミッド | 11,000〜15,400円 | ○ | ウッドデッキ+ガゼボ+水道 |
| トップ | 13,200〜17,600円 | ○ | ウッドデッキ+ガゼボ+水道+コンテナハウス |
| 大型サイト | 22,000円〜 | ○ | ウッドデッキ+ドラム電源(定員15名) |
キャンピングカーで乗り付けるなら、ここを先に確認しておく

1区画10m×6m・高さ制限なしは何が入るサイズなのか
RVパークとしての登録値は、1区画あたり長さ10m×幅6m×高さ制限なしです。国内キャンピングカーの主流であるハイエースベースのバンコンが全長5m前後、キャブコンでも全長5〜7m、大型のバスコンで全長7〜9mですから、この10mという数字はほぼすべての車両をカバーします。牽引トレーラーも公式に受け入れ対象です。
幅6mという数字も見逃せません。キャンピングカーの車幅は2m前後なので、車を停めても横に4m近い余白が残ります。サイドオーニングを目一杯出しても隣の区画にはみ出さない計算で、車外にテーブルとチェアを広げるスタイルが成立します。オートキャンプ場では区画が狭くてオーニングを半分しか開けない、ということが起こりがちですが、ここではその心配が要りません。
高さ制限がないのは、ルーフエアコン・ソーラーパネル・ルーフテントを載せた車両にとって重要です。屋根付きの駐車区画があるRVパークでは高さ2.1mや2.5mの制限に引っかかることがありますが、全面芝生の平場であるここは屋根の心配が要りません。ただし出入口周辺の樹木や電線の位置までは公表されていないので、全高3.5mを超える車両は事前に電話確認をおすすめします。
AC電源は料金込みの0円|EV充電スタンドもある
電源付きサイトのAC電源は追加料金なしで使えます。RVパークの登録情報でも「電源あり(無料)」となっており、サイト料金に含まれる形です。キャンピングカーの外部電源入力につないでおけば、サブバッテリーを気にせず電子レンジやIH、冬なら電気毛布まで動かせます。
実用面で効くのは、走行充電やソーラーだけでは足りない季節です。冬の日本海側は日照時間が短く、ソーラーパネルの発電量が落ちます。連泊するとサブバッテリーの残量が心もとなくなりますが、外部電源があれば充電しながら滞在できるので、翌日以降の行程に余裕が生まれます。
さらにEV充電スタンドが設置されており、電気自動車やPHEVで来る場合の拠点にもなります。ただし電源の容量(アンペア数)は公表されていません。電子レンジとIHクッキングヒーターを同時に使うような重い使い方をすると、ブレーカーが落ちる可能性があります。高出力の家電は1つずつ使う、というのが電源付きサイト共通のマナーであり自衛策です。
電源付きサイトでも、供給容量には上限があります。電子レンジ・IH・ドライヤー・電気ケトルといった1,000Wを超える家電は同時に使わず、1つずつ順番に。ブレーカーが落ちると隣の区画まで巻き込むことがあります。
受け入れ対象はトレーラーからバスコンまで|逆に不安な車両はどれか
RVパークの登録情報では、セミフルコン・バスコン・キャブコン・バンコン・トレーラー・軽キャンピングカー・一般車と、ほぼ全車種が対象になっています。ここまで幅広く受け入れる施設は多くありません。特にトレーラーは切り返しスペースの都合で断られることが多いので、丹後エリアでトレーラー旅をするなら貴重な拠点です。
使い方としては、キャンピングカー旅の「中継地」ではなく「目的地」として組むのが向いています。京阪神から2時間30分、区画は広く電源も温水シャワーもある。夕方に着いて焚き火をして、翌朝は海まで散歩して10時にチェックアウトする——このリズムに合う施設です。逆に、朝早く出て次の目的地へ向かう弾丸ルートに組み込むには、チェックイン14:00・アウト10:00という時間設定がやや窮屈です。
不安が残るのは全長9mを超える特大車両と、車高が極端に高いカスタム車です。区画の登録値は10mですが、これは駐車スペースの寸法であって、場内通路の曲がり角までは保証していません。該当する車両で行くなら、予約前に車検証の全長・全幅・全高を伝えて確認する。これだけで当日のトラブルはほぼ防げます。
失敗パターン①:サイト料金だけ見て予算を組み、当日の請求で慌てる
この施設で起こりやすい失敗が、料金の読み違えです。「スタンダード8,800円なら道の駅より高いけど許容範囲」と考えて予約したら、当日は大人2人分の入場料2,000円が加算されて10,800円。さらに温泉の入浴料や食材の買い出しを足すと、想定より数千円高くなります。
原因は、サイト料金と入場料が別建てになっていること、そして料金がシーズンによって変動することです。同じスタンダードサイトでも、平日と連休では表示価格が変わります。トップサイトが13,200円〜17,600円と幅を持っているのはそのためで、最安値だけを見て予算を組むと必ずずれます。
対策はシンプルで、予約画面で「合計金額」を確認してから確定することです。サイト料金+入場料×人数+オプションで最終額を出し、そこにレイトチェックアウト(1時間1,650円)やテントサウナ(2時間8,800円、設営費込み)を使う可能性があるなら、その分も見込んでおく。この一手間で、当日の精算が想定内に収まります。
温水シャワー3ブースと24時間トイレ|設備で困らないための下調べ
温水シャワーは3ブース無料|連泊しても風呂難民にならない
場内には温水シャワーが3ブース用意されており、料金は無料です。有料コインシャワーの施設が多いなかで、これは実質的な値引きに近い設備と言えます。3ブースあるので、13サイト満室でも極端な行列にはなりにくい構成です。
キャンピングカー旅でシャワーが効くのは、温泉の営業時間に間に合わなかった日です。丹後の外湯は21時前後に受付を終えるところが多く、渋滞にはまって20時過ぎに到着すると入浴を諦めることになります。そんなときに場内で温水を浴びられるかどうかで、翌朝の気分がまったく変わります。夏に海辺を歩いて汗をかいた後、砂を落とす用途でも重宝します。
注意点は、キャンピングカーのシャワー設備との使い分けです。車載シャワーを使うと清水タンクを一気に消費し、グレータンクも満杯になります。せっかく無料の温水シャワーがあるのですから、ここは施設側を使ってタンクを温存するのが賢い選択です。翌日以降に給水ポイントのない場所へ向かう予定なら、なおさら効きます。
トイレは24時間利用可の洋式ウォシュレット|真夜中でも困らない
トイレは24時間利用可能で、洋式のウォシュレット付きが2基設置されています。日本RV協会のRVパーク認定条件にも「24時間トイレあり」が含まれており、夜中にトイレのために車を出す必要がないのは車中泊の基本条件です。
特に効くのは、カセットトイレを積んでいない車両で泊まるときです。軽キャンや普通車での車中泊だと、夜間のトイレをどうするかが泊まる場所選びの最大要素になります。コンビニまで車を出す運用は近隣にも迷惑ですし、飲酒後は運転できません。施設内に24時間トイレがあるだけで、夜の安心感は段違いです。
ただし2基という数は、13サイト満室の朝には少なく感じる可能性があります。連休の朝8〜9時は歯磨きや洗顔と重なって混みやすい時間帯です。カセットトイレを積んでいる車両なら、朝のピークは車内で済ませて共用トイレを譲る。この配慮ができると、施設全体の回転がよくなります。
サイトの専用水道はお湯が出ない|共用水道の給湯器を使う
意外な落とし穴が、水道の給湯です。各サイトに設置されている専用水道からはお湯が出ません。お湯を使いたい場合は、共用部分の水道に給湯器が付いているので、そちらまで移動する必要があります。
これが効いてくるのは冬と、油物を洗うときです。真冬の丹後は水道水が刺すように冷たく、素手での食器洗いは苦行になります。焼肉やBBQをした後の脂は水では落ちません。夕食のメニューを決める段階で、洗い物が多くなるなら共用水場を使う前提で動線を考えておくと、後がラクです。
洗い物を減らす一番の近道は、調理前にフライパンやシェラカップへアルミホイルを敷いておくことです。焼き物なら洗い物はほぼゼロになり、給湯のある共用水場まで往復する回数も減ります。冬キャンプでは水を触る回数がそのまま体感の寒さに直結します。
コインランドリー・WiFi・防犯カメラ|長期の車旅に効く設備
場内にはコインランドリー、フリーWiFi、防犯カメラが設置されています。これは短い週末旅では気づきにくい価値ですが、1週間を超える長期の車旅では効き方が変わります。
コインランドリーがあると、旅の途中で洗濯物をリセットできます。キャンピングカーに積める衣類の量には限りがあり、3泊を超えると洗濯の必要が出てきます。街のコインランドリーを探して車を出す時間を、そのまま滞在時間に回せるのは大きな差です。フリーWiFiは、リモートワークをしながら旅をするワーケーション組にとって前提条件になります。
防犯カメラは、車を置いて出かける安心感につながります。海岸へ散歩に出る、車を置いて温泉へ行く、といった場面で車外に置いたギアが気になるものですが、カメラのある区画では気の持ちようが変わります。なおゴミ処理は無料で対応しており、車内にゴミを積んだまま次の目的地へ向かわずに済むのも、車旅では見た目以上に大きい要素です。
車で5分の温泉とスーパー|到着前に決めておきたい立ち寄り先

外湯 花ゆうみ|平日700円・土日祝900円の夕日ヶ浦温泉
施設から車で数分の距離にあるのが、夕日ヶ浦温泉の日帰り入浴施設「外湯 花ゆうみ」です。入浴料は平日が大人700円・小人350円、土日祝が大人900円・小人350円。営業時間は12:00〜21:45(最終受付21:15)で、定休日は木曜(点検期間休)です。
使い方としては、チェックイン後に一度荷物を降ろし、夕方に入りに行くのが定番です。内風呂と露天風呂に加えてジェットバスやサウナもあり、長距離運転の疲れを落とすには十分な構成です。夕日ヶ浦の名の通り、日本海に沈む夕日の時間帯に合わせると、風呂上がりの散歩まで含めて楽しめます。
注意点は木曜定休であることと、最終受付が21:15と早いことです。木曜泊まりの旅程を組むなら、後述の久美浜温泉 湯元館に切り替えるか、場内の温水シャワーで済ませる前提で計画します。土日祝は入浴料が200円上がるので、家族4人なら差額は800円になります。
| 住所 | 〒629-3245 京都府京丹後市網野町浜詰256-1 |
| 電話番号 | 0772-74-1306 |
| 営業時間 | 12:00〜21:45(最終受付21:15) |
| 定休日 | 木曜(点検期間休) |
| 入浴料 | 平日 大人700円・小人350円/土日祝 大人900円・小人350円 |
久美浜温泉 湯元館|大人600円・年中無休9:00〜21:00の源泉かけ流し
もう1つの選択肢が久美浜温泉 湯元館です。日帰り入浴は大人600円・小人200円、利用時間は9:00〜21:00で年中無休。花ゆうみが休みの木曜でも、こちらは開いています。11枚つづりの回数券が5,000円で販売されており、リピーターや連泊組には実質的な値引きになります。
泉質は第一源泉がカルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉、第二源泉がナトリウム・カルシウム-塩化物泉です。塩化物泉は体が温まりやすく湯冷めしにくいのが特徴で、標高は高くないものの日本海の風が冷たい冬の丹後では、この保温性が効きます。
9:00から開いているので、チェックアウト後の朝風呂という使い方ができるのも強みです。10時に施設を出て、そのまま朝湯に浸かってから帰路につく。渋滞のピークを外せて、運転前に体をほぐせる一石二鳥の動きになります。年中無休とはいえメンテナンス休みの可能性はあるので、木曜など変則的な日程の場合は公式サイトで確認してから向かうと確実です。
失敗パターン②:周辺に店がある前提で来て、夕食難民になる
利用者の口コミで繰り返し指摘されているのが「周辺には何もない」という点です。ここでよくある失敗が、到着してから食材を買いに出ようとして、近くにスーパーもコンビニもないと気づくパターンです。最寄りの大きめのスーパーは「エーコープ くみはま店」で車で約15分、「にしがき 浜詰店」は約4kmの距離にあります。
原因は、都市部のオートキャンプ場の感覚で計画を立ててしまうことです。丹後の海沿いは夜になると店が閉まるのが早く、18時を回ると選択肢が一気に減ります。特に土曜の夕方は鮮魚コーナーが売り切れていることも珍しくありません。
対策は、チェックイン前に必ず買い出しを済ませることです。京丹後大宮ICを降りてから施設までの30分の間に、スーパーを1か所組み込む。飲み物と氷は現地で調達できない前提で、クーラーボックスに入れて持ち込む。この2つを守るだけで、夕食難民は回避できます。買い忘れに気づいた翌朝は、道の駅くみはまSANKAIKAN(8:00から営業)が地元野菜や海産物の補給ポイントになります。

「道の駅で車中泊できるって聞いたけど、本当にいいの?」「どの道の駅なら堂々と一晩過ごせるの?」——車旅の計画を立てていると、必ずぶつかる疑問です。無料で停められ…
| 住所 | 〒629-3410 京都府京丹後市久美浜町浦明1709 |
| 営業時間 | 8:00〜17:00(レストランめしーる 8:00〜17:00) |
| 定休日 | 無休 |
| トイレ | 24時間利用可・洋式あり(駐車場は狭めで傾斜のある区画あり) |
買い出しと入浴を1本の動線にまとめる
丹後エリアは施設同士が離れているので、行き当たりばったりだと同じ道を何度も往復することになります。効率のよい動線は、京丹後大宮ICを降りる→スーパーで買い出し→温泉に入る→施設にチェックインという順番です。この流れなら、チェックイン後は一切車を動かさずに済みます。
車を動かさない意味は、飲酒との兼ね合いです。夕食に合わせてお酒を飲むなら、入浴も買い出しも先に終わらせておく必要があります。キャンピングカーで来ているなら、車内は「宿」であって「移動手段」ではない時間に切り替えるわけです。
逆に朝型の動線を組むなら、チェックアウト10:00→久美浜温泉 湯元館で朝湯(9:00から営業)→道の駅くみはまSANKAIKANで土産を買う(8:00から営業)という順で、午前中のうちに丹後を出られます。渋滞を避けたい連休最終日は、この朝型プランのほうが快適です。
京都府内の他の車中泊拠点と比べて、料金と装備はどう違うのか
丹後・京都北部の主要4施設を横並びで比べる
Hygge BASE 京丹後の位置づけを掴むには、近隣の車中泊拠点と並べてみるのが早道です。以下は当サイトが各施設の公式情報から料金と設備を整理した比較表です。
| 比較項目 | Hygge BASE 京丹後 | てんきてんき丹後 | 京丹波RVパーク |
|---|---|---|---|
| 最安料金 | 5,500円〜 | 2,000円〜 | 3,300円〜 |
| 電源付き料金 | 8,800円〜(込み) | 3,000〜5,000円 | +550円 |
| 受入台数 | 全13サイト(RVパーク9台) | 電源付き7区画 | 5台 |
| 駐車サイズ | 10m×6m×高さ制限なし | 非公表 | 16m×3.5m×高さ制限なし |
| チェックイン | 14:00〜18:00 | 11:00 | 12:00〜17:00 |
| シャワー | 温水3ブース無料 | 場内設備あり | 施設内シャワー・浴槽 |
※車中泊&キャンピングカーの教科書調べ(各施設公式サイト・くるま旅公式サイトの掲載情報より作成)
道の駅てんきてんき丹後は2,000円〜|コスト重視ならこちら
丹後半島の北側にある道の駅てんきてんき丹後は、オートキャンプ場を併設しています。料金はサマーシーズン(3月1日〜11月末)で電源なし4,000円・電源付き5,000円・ペット同伴サイト3,500円、ウインターシーズン(12月1日〜2月末日)は電源なし2,000円・電源付き3,000円です。電源付きサイトは計7区画で、予約はネットのみ、利用日の90日前から受け付けます。
コスト面ではHygge BASE 京丹後より明確に安く、冬の電源付き3,000円は破格です。チェックインが11:00と早いのも、昼から拠点でのんびりしたい人には嬉しい設定になります。道の駅併設なので買い物や食事も敷地内で完結し、買い出しに悩まされることもありません。
一方で、区画サイズが公表されておらず、大型キャンピングカーやトレーラーでの利用可否は事前確認が必要です。定休日も第2・第4火曜を中心に設定されているため、平日旅の場合は営業日カレンダーの確認が欠かせません。公式サイトの宿泊ページで最新の料金と空き状況を確認してから動きましょう。
| 住所 | 〒627-0221 京都府京丹後市丹後町竹野313-1 |
| 電話番号 | 0772-75-2525(受付9:00〜17:00) |
| キャンプ料金 | サマー 4,000〜5,000円/ウインター 2,000〜3,000円 |
| チェックイン | 11:00(チェックアウト10:00) |
| 定休日 | 第2・第4火曜ほか(7月は第2火曜、8月は第4火曜、12月31日) |
京都市街から近い京丹波RVパークという選択肢
丹後まで走らず、京都縦貫道の途中で泊まりたいときの選択肢が京丹波RVパークです。通常サイトが3,300〜4,500円、上下水道まで接続できるフルフックアップサイトが4,500〜7,500円。通常サイトで電源を使う場合は別途550円がかかります。利用可能台数は5台と小規模です。
特筆すべきは駐車サイズで、長さ16m×幅3.5m×高さ制限なし。全長10mを超える超大型車やトレーラー連結状態でも収まる寸法で、この点はHygge BASE 京丹後(長さ10m)を上回ります。チェックインは12:00〜17:00、チェックアウトは11:30とゆったりしています。

「京都で車中泊してお寺めぐりや海の京都を安く楽しみたいけれど、そもそもどこに泊まればいいの?」——古都・京都は宿泊費が高く、観光シーズンは予約も取りづらいエリア…
実は、Hygge BASE 京丹後は「安く泊まる」目的には向いていない
意外と知られていませんが、この施設をRVパークとして「安く一晩過ごす場所」と捉えると、ほぼ確実に期待外れになります。素泊まり型のRVパークと並べると、電源付き8,800円〜という設定は明らかに高い部類に入ります。単純に寝るだけの用途では割高です。
ではなぜこの価格が成立しているのか。答えは、ここが「駐車場」ではなく「滞在する場所」として設計されているからです。4m×4mのウッドデッキ、囲いによるプライベート感、エアコン付きコンテナハウス、ドッグラン、テントサウナ(2時間8,800円)。これらは移動の途中で寝るだけの人には無用ですが、その場所で1日を過ごす人には価値があります。
だから選び方の基準は「安いかどうか」ではなく「そこで何時間過ごすか」になります。14:00にチェックインして翌10:00に出るなら滞在は20時間。この20時間を車内で過ごすのか、芝生とウッドデッキと焚き火で過ごすのかの差に、8,800円を払う価値があるかどうか。この問いに「ある」と答えられる旅程なら、料金は妥当です。
Hygge BASE 京丹後を予約する前に押さえたい4つのルール
チェックイン14:00〜18:00・アウト10:00という時間の制約
チェックインは14:00〜18:00、チェックアウトは10:00までです。18時を過ぎる到着は受け付けられないため、京阪神から2時間30分の移動時間を考えると、遅くとも15時前には出発したい計算になります。金曜の仕事終わりに出発して深夜到着、という使い方はできません。
チェックアウト10:00は、キャンプ場としてはやや早い設定です。朝ゆっくりコーヒーを淹れて撤収、というリズムだと慌ただしくなります。延長したい場合はレイトチェックアウトが1時間1,650円で用意されているので、2時間延長して12:00に出れば3,300円。朝の余裕を金額に換算して判断する形になります。
キャンピングカー派なら、この時間制約の影響は小さくて済みます。テントの撤収がない分、10時退場でも十分に間に合うからです。逆に普通車+テント泊で、しかも朝露で幕が濡れているような日は、乾燥撤収を諦めて持ち帰る前提で動いたほうが精神衛生上ラクです。
焚き火は歓迎、ただし直火禁止・耐火シート必須・デッキ上はNG
施設名の「Hygge(ヒュッゲ)」は北欧の言葉で、居心地のよい時間を指します。そのコンセプト通り焚き火は歓迎されていますが、ルールは明確です。直火は禁止で焚き火台の使用が必須、さらに芝生を守るため耐火シートの敷設が求められます。そしてウッドデッキ上でのBBQ・焚き火は禁止です。
ウッドデッキが天然木である以上、この制限は当然です。火の粉が落ちれば焦げ跡が残り、次に使う人の体験を損ないます。焚き火をするなら、デッキから降りた芝生の上に耐火シートを敷き、その上に焚き火台を置く。この配置を前提に、チェアとテーブルの置き場所を考えておくと現地でスムーズです。
耐火シートを持っていない場合は、出発前に用意しておきましょう。ガラス繊維製のスパッタシートはホームセンターやアウトドアショップで手に入り、車に積みっぱなしにしておけば他のキャンプ場でも使えます。芝生サイトの施設は増えているので、車旅の常備品として持っておいて損はありません。
海は徒歩10分でも遊泳禁止|期待値を合わせておく
施設から砂浜までは徒歩10分圏内ですが、その砂浜は遊泳禁止です。海水浴を目的に予約すると、当日にがっかりすることになります。散歩や夕日鑑賞、砂浜での焚き火ではない静かな時間には向いていますが、泳ぐ場所ではないと理解しておきましょう。
利用者からは、対岸から流れ着いた漂着物が砂浜に見られるという指摘もあります。日本海側の海岸では珍しくない状況で、施設側の管理の問題ではありません。写真映えを期待して行くと落差を感じる可能性があるので、期待値は「静かな海辺の散歩コース」に合わせておくのが正解です。
どうしても泳ぎたい夏旅なら、前述の小天橋・葛野浜海水浴場を組み合わせます。2026年の開設期間は7月18日〜8月23日、駐車場は約250台・普通車1日1,500円です。京丹後市観光公社のビーチ情報ページで、その年の開設期間と駐車料金を確認してから予定を組んでください。
予算別・人数別|あなたはどのサイトを選ぶべきか
最後に、旅のスタイル別の選び方を整理します。1万円以下で抑えたいソロ・夫婦のキャンピングカー旅なら、スタンダードサイト(水道なし)8,800円〜が第一候補です。大人2人の入場料2,000円を足して10,800円。車内で完結する装備があるなら、水道もガゼボも不要です。
1万〜1万5千円で快適さを買いたい夫婦・少人数なら、ミッドサイト11,000円〜が合います。ガゼボがあることで雨でも外で過ごせ、専用水道で洗い物の往復が減ります。天気が読めない春先や秋の旅で効いてきます。
1万5千円以上で家族旅行や記念旅行なら、トップサイト13,200円〜17,600円。エアコン付きコンテナハウスは、真夏と真冬の親子旅で保険として機能します。グループや車旅仲間との集まりには定員15名の大型サイト22,000円〜。ドラム電源付きで、複数台の車両とテントを同じ区画にまとめられます。犬連れならドッグランサイト8,800円〜が迷わず本命で、ペットの追加料金はかかりません。
サイト選びの分かれ目は「車外でどれだけ過ごすか」です。車内で完結する装備があるならスタンダード8,800円〜で十分。逆に雨天でも外で食事したい、真夏・真冬に逃げ場が欲しいという旅なら、ガゼボやコンテナハウスへの追加投資が効きます。
まとめ:「泊まる」ためではなく「過ごす」ために選ぶ拠点
Hygge BASE 京丹後は、京都府京丹後市久美浜町の海沿いにある、RVパークとオートキャンプ場を兼ねた施設です。2022年にオープンし、旧グラウンドゴルフ場だった約8,000㎡の全面芝生に全13サイトを配置しています。1区画あたり長さ10m×幅6m×高さ制限なしという広さで、バンコンからバスコン、トレーラーまで受け入れる懐の深さがあります。
料金は水道も電源もない芝区画サイトが5,500円〜、電源とウッドデッキ付きのスタンダードサイトが8,800円〜、ガゼボが付くミッドサイトが11,000〜15,400円、エアコン付きコンテナハウス付きのトップサイトが13,200〜17,600円、定員15名の大型サイトが22,000円〜。これに大人1,000円・子ども500円の入場料が加わります。近隣のRVパークと比べると明確に高い価格帯ですが、その分だけ滞在中の快適さに投資している施設です。
この記事の要点を整理します。
- 全13サイトのうちRVパーク登録は9台分。1区画は長さ10m×幅6m×高さ制限なしで、国内のほぼ全てのキャンピングカーが収まる
- AC電源は料金込みの0円、温水シャワー3ブースも無料、トイレは24時間利用可の洋式ウォシュレット2基
- 各サイトの専用水道からはお湯が出ない。給湯が必要な洗い物は共用水場を使う
- 入浴は外湯 花ゆうみ(平日700円・土日祝900円、木曜定休)と久美浜温泉 湯元館(600円、年中無休9:00〜21:00)の2択
- 周辺に店がないため買い出しは到着前に必須。最寄りの大きめのスーパーは車で約15分
- 焚き火は歓迎だが直火禁止・耐火シート必須、ウッドデッキ上でのBBQと焚き火はNG
- 砂浜まで徒歩10分圏だが遊泳禁止。泳ぐなら小天橋・葛野浜海水浴場(駐車1日1,500円)と組み合わせる
最初の一歩は、旅程を「何時間そこで過ごすか」で組み直すことです。14:00にチェックインして翌10:00に出るなら滞在は20時間。この時間を芝生とウッドデッキで過ごす前提なら、スタンダードサイト8,800円〜から検討を始めてください。逆に移動の途中で寝るだけなら、道の駅てんきてんき丹後のウインター料金2,000円〜のほうが目的に合います。予約は「なっぷ」から、営業カレンダーと最新料金は公式サイトで確認してから動きましょう。
※本記事の料金・営業情報は2026年8月時点の公開情報に基づいています。最新情報は各施設の公式サイトでご確認ください。

コメント