神奈川で車中泊できる場所を探していると、必ず候補に挙がるのが葉山です。ただ実際に調べ始めると「海沿いのRVパークは満車ばかり」「そもそも三浦半島に道の駅がない」という壁にぶつかります。そこで浮上するのが、葉山町の内陸側、標高のある森のなかにあるスターフォレストキャンプ葉山です。
結論から言うと、ここは「海に行くための拠点」ではなく「森に泊まりに行く場所」です。RVサイトは平日6,000円から、AC電源100V 12A 1200Wが無料で使え、トイレは24時間開放、シャワーも無料。8台限定という小ささが、そのまま静けさと予約の取りにくさの両方になっています。運営は葉山・湘南エリアの工務店であるスターホーム株式会社で、木を扱うプロが作ったウッドデッキとヒノキ貸切サウナがこの施設の顔です。
この記事では、RV【A】とRV【B】の違い、平日と土日祝で変わる料金、電源容量の落とし穴、ヒノキサウナの時間割、愛犬との過ごし方、そして泊まった翌日の立ち寄り先まで、実務的な数字で整理します。予約ボタンを押す前に知っておきたいことを、ひととおり詰め込みました。
・RV【A】7,000円/RV【B】6,000円の違いと、どちらを選ぶべきか
・電源100V 12A 1200Wで動く家電・動かない家電の境界線
・ヒノキ貸切サウナの料金3,500円と2つの時間枠の使い分け
・愛犬同伴550円/匹とドッグラン1時間無料の実際の使い方
・チェックイン時間が平日と土日祝で3時間ずれる理由と対策
スターフォレストキャンプ葉山とは?都心1時間の森にある小さな車中泊拠点

まずは施設の全体像を押さえます。名前に「キャンプ」とありますが、テントサイトとRVサイトが同居した複合型で、車中泊派にとってはRVパークライトとして機能する場所です。
| 住所 | 〒240-0115 神奈川県三浦郡葉山町上山口1431-1 |
| 電話番号 | 090-6273-0138 |
| 電話受付時間 | 10:00〜17:00 |
| 定休日 | 通年営業(お盆、年末年始は休業。ほか不定期休業あり) |
| 駐車場 | RVサイト8台(RV【A】4台/RV【B】4台) |
| 公式サイト | スターフォレストキャンプ葉山 公式サイト |
工務店が運営する森のサイト|ウッドデッキが標準装備という珍しさ
運営はスターホーム株式会社という、葉山・湘南エリアで家づくりをしている工務店です。RVパークの運営母体としては珍しい業種ですが、その出自はサイトの作りにそのまま出ています。RV【A】の4区画にはウッドデッキが備え付けられていて、車の横がそのまま床のあるリビングになります。
地面が土や芝のRVパークだと、雨のあとは椅子の脚が沈み、テーブルが傾きます。デッキがあるとその問題が消えるうえ、犬を降ろしても足が汚れません。RV【B】は砂利敷きの4区画で、こちらはデッキがない代わりに料金が1,000円安く設定されています。
使い分けの目安はシンプルで、車の外で長く過ごす予定ならRV【A】、寝るだけ・翌朝すぐ出発するならRV【B】です。注意点としては、ウッドデッキは車体のすぐ横にあるため、サイドオーニングを大きく張り出すレイアウトだとデッキの一部が使えなくなることがあります。到着後に一度、車を停める向きを決めてから展開するのが安全です。
海まで約10分なのに森のなか|立地のギャップが生む使い勝手
葉山と聞くとヨットハーバーや一色海岸を思い浮かべますが、この施設があるのは葉山町上山口という内陸のエリアです。三浦半島を横断する県道沿いから山側に入った、川と森に囲まれた場所にあります。海までは車で約10分、都心からは約1時間という距離感です。
この「海の町なのに森」という立地は、夏の車中泊で効いてきます。海沿いの駐車場やRVパークは日陰がなく、夕方までアスファルトの輻射熱が残りますが、樹林帯のなかは日中でも直射日光が遮られます。夜間に窓を開けて風を通す前提の車中泊では、この差が睡眠時間に直結します。
一方でデメリットもあります。海水浴やSUPが主目的の場合、荷物を積んで往復する手間が発生します。濡れた道具を積むことになるので、防水のトランクボックスやブルーシートを1枚持っておくと車内が助かります。また森のなかということは虫も多いので、網戸や蚊帳の準備は季節を問わず必須です。
意外と知られていないのですが、三浦半島には道の駅が1つもありません。神奈川の海側で「道の駅で無料車中泊」という選択肢が取れないため、三浦半島エリアは有料のRVパークやキャンプ場を押さえるのが実質的な唯一の合法ルートになります。葉山周辺で泊まれる場所が限られる理由はここにあります。
「RVパークライト」とは何が違う?通常のRVパークとの線引き
この施設は日本RV協会の認定を受けた「RVパークライト」です。通常のRVパークとの違いは、設備要件の一部が簡略化されている点にあります。とはいえこの施設に関しては、電源・24時間トイレ・無料シャワー・給排水がひととおり揃っているため、実用面で不足を感じる場面はほとんどありません。
ライト規格で省かれがちなのはゴミ処理と入浴施設です。ここでもゴミ・炭・薪は全て持ち帰りが原則で、灰だけは灰捨て場が用意されています。入浴については無料シャワーがあるので最低限は足りますが、湯船に浸かりたい人は後述する周辺の銭湯を組み合わせることになります。
予約の観点でも通常のRVパークと違います。多くのRVパークは電話やWEBフォームで直接受け付けますが、ここは予約サイト「なっぷ」経由に一本化されています。当日いきなり電話しても枠は取れないため、行き当たりばったりの車旅で寄る使い方には向きません。行程を決めた時点で押さえるタイプの施設です。
就寝定員と車両サイズ|キャブコンで入れるかどうかの判断基準
車両サイズの上限が明記されているのは、大型キャンピングカー乗りにとって重要な情報です。RV【A】は長さ7.5m・幅2.6mまで、RV【B】は長さ7m・幅2.6mまでとされています。国内のキャブコンは全長5m前後、バスコンでも7m級までが主流なので、ほとんどの車両が収まる計算です。
幅2.6mという数字は、ミラーを含めた実寸で考える必要があります。カタログ上の全幅が2.2mでも、大型ミラーを装着していれば実測は2.4m前後になります。牽引トレーラーの場合はヘッド車とトレーラーの連結全長で判断するので、7.5mの枠は思ったよりタイトです。心配な場合は予約前に電話で車両の実寸を伝えて確認するのが確実です。
注意したいのは、アクセス路が山側の道であることです。区画に収まるサイズでも、そこまでの道幅やカーブで苦労する可能性があります。全長7m級で初めて訪れる場合は、明るいうちに到着する行程を組んでください。暗くなってからの離合は避けたいところです。
料金は平日6,000円から|RVサイトA・Bの違いと総額シミュレーション
次に、いちばん気になる料金です。ここは平日と土日祝で価格が変わり、さらに人数とペットで加算される方式なので、表示価格だけ見て予算を組むと当日ずれます。
RV【A】7,000円とRV【B】6,000円|1,000円差で何が変わるのか
基本料金は、RV【A】ウッドデッキ付きサイトが7,000円/日、RV【B】砂利サイトが6,000円/日です。平日は6,000〜7,000円/泊、土日祝は6,500〜8,000円/泊というレンジで運用されています。つまり同じ区画でも、土日祝は1,000円前後上がると考えておくのが安全です。
1,000円の差で何が変わるかというと、ウッドデッキの有無と、給排水の位置です。RV【A】は区画内に給排水が備え付けられているのに対し、RV【B】は施設内の共用洗い場を使います。食器を洗う回数が多いファミリーや、外で調理する予定がある人はRV【A】のほうが動線が短く済みます。
逆に、車内で完結する装備を持っているバンコンやキャブコンなら、RV【B】で十分です。シンクもポータブル電源も車内にあるなら、外の設備を使う機会はトイレとシャワーくらいになります。1,000円をサウナや翌日の入浴料に回すという考え方もできます。
追加料金の内訳|大人1,100円・子供550円・ペット550円の加算方式
ここが見落としやすいポイントです。サイト料金には基本の利用人数が含まれていますが、それを超える場合は追加利用者1,100円/名(子供550円)が加算されます。ペットは550円/匹です。4人家族で犬1匹を連れて行く場合、サイト料金だけで計算していると実際の請求とかなり差が出ます。
この加算方式は、ソロや夫婦の車中泊にとっては有利に働きます。ソロで平日にRV【B】を取れば6,000円で完結し、電源も無料、シャワーも無料、トイレも24時間。神奈川県内で電源付きの車中泊枠を6,000円で確保できるなら、条件としては悪くありません。
注意点として、人数の申告は正確に行ってください。8台しかない小規模施設なので、共用のシャワーやトイレの混雑は利用人数に直結します。当日になって同行者を増やすと、設備のキャパシティを超えて他の利用者に影響します。人数が確定していない段階なら、多めに申告して減らすほうがトラブルになりません。
| 利用パターン | サイト | 追加分 | 概算合計 |
|---|---|---|---|
| ソロ・平日・砂利 | RV【B】6,000円 | なし | 6,000円 |
| 夫婦+犬1匹・平日 | RV【A】7,000円 | ペット550円 | 7,550円 |
| 大人2+子供2・土日祝 | RV【A】8,000円 | 子供550円×2 | 9,100円 |
| 夫婦・土日祝+サウナ | RV【B】6,500円 | サウナ3,500円 | 10,000円 |
※車中泊&キャンピングカーの教科書調べ。公表されている料金レンジをもとに算出した概算です。追加人数の適用条件は予約時にご確認ください。
神奈川県内には温泉付きや海沿いなど個性の異なるRVパークが点在しています。料金相場を横に並べて比べたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

「神奈川で車中泊できる場所を探しているけれど、道の駅は仮眠禁止が増えているし、キャンプ場はテントを張るのが面倒……」。そんな車旅好きが今いちばん頼りにしているの…
予約は「なっぷ」経由の一本化|電話・メール直予約が使えない理由
予約方法は予約サイト「なっぷ」からの申し込みに統一されています。WEBフォーム・電話・メールでの直接予約は受け付けていないため、公式サイトを見て電話番号にかけても、その場では枠を確保できません。電話番号は問い合わせ用と考えてください。
この方式には利用者側のメリットもあります。空き状況がリアルタイムで見えるので、平日の空きを狙って直前に押さえるという取り方ができます。8台という規模なので土日祝は早い段階で埋まりますが、平日は比較的直前でも取れる余地があります。
デメリットは、予約サイト側のシステム都合で、細かい要望が伝わりにくいことです。大型車両のサイズ確認、ペットの頭数、サウナの希望時間などは、予約後に電話(10:00〜17:00)で個別に伝えるのが確実です。特にサウナは貸切の事前予約制なので、宿泊予約とは別に押さえる必要があります。
チェックイン時間が平日と土日祝で3時間ずれる|到着計画の落とし穴
ここは事故が起きやすいポイントです。RVサイトのチェックインは平日11:00〜翌11:00、土日祝は14:00〜翌11:00と設定されています。同じ施設で、曜日によって入れる時刻が3時間ずれます。
実際にありがちな失敗が、平日の情報だけ見て「11時から入れる」と思い込み、土曜日の昼前に到着してしまうケースです。無人チェックインシステムのため受付に人がいるとは限らず、14時までゲート前で待つか、近隣で時間をつぶすことになります。葉山周辺は道が細く、大型車が長時間待機できる場所も限られます。
対策は単純で、予約確定メールに記載された時刻を出発前にもう一度読むことです。あわせて、テントサイトはチェックイン11:00・チェックアウト10:00とRVサイトとは別の時間割になっている点も覚えておいてください。同行者が2台で来て片方がテント泊という場合、朝の撤収時刻が1時間ずれます。
電源1200W・24時間トイレ・無料シャワー|設備を車中泊目線で点検する

ここからは設備を実務目線で見ていきます。数字を押さえておくと、持って行く家電と持って行かない家電がはっきりします。
AC電源100V 12A 1200Wの壁|同時に使える家電の組み合わせ
電源は100V 12A 1200Wで、料金に含まれる無料提供です。この1200Wという数字が、車中泊の快適さを決める境界線になります。電気毛布(40〜80W程度)やスマホ充電、LEDランタン、扇風機なら余裕で複数同時に使えます。ポータブル電源の充電も並行して問題ありません。
問題は熱を出す家電です。電気ケトル、ドライヤー、ホットプレート、セラミックヒーターはそれぞれ単体で1000〜1200Wを消費します。つまり「同時に2つ」はまず落ちます。冬にセラミックヒーターを回しながら朝のコーヒーをケトルで沸かす、という動きが一番危険です。
実際にやりがちな失敗が、車内のFFヒーターではなく家庭用の電気ヒーターを持ち込み、寝る前に電気毛布と併用してブレーカーを落とすパターンです。深夜に落ちると復旧のために管理棟まで歩くことになり、同じ電源系統の他区画にも迷惑がかかります。高出力家電は「1つずつ、順番に」が鉄則です。
1200Wの制限を超えないよう、持ち込む家電の消費電力は事前に本体ラベルで確認してください。特に冬場、電気ヒーターと電気ケトルの同時使用はブレーカー遮断の典型パターンです。暖房はポータブル電源+電気毛布に寄せ、調理はカセットコンロに逃がすと電力に余裕が生まれます。なお、カセットコンロを使う場合は必ず車外で、換気の確保された場所で使ってください。
24時間トイレ4個と無料シャワー|夜中に困らない設備の実力
トイレは洋式水洗が4個、温水洗浄便座付きで男女別、24時間利用できます。屋内設置なので、雨の日でも夜中でも安心して使えます。8台の施設に対して4個という比率は、混雑しにくい水準です。
シャワーは無料で、1人用が2室、2〜3人用が1室の計3室。利用時間は7:00〜21:00です。シャワーヘッドにミラブルが採用されており、シャンプー類は自分で持参する方式です。無料シャワーがあるRVパークでも「1回200円」「10分300円」といったコイン式が多いなか、完全無料は費用面で効いてきます。
注意点は21時という終了時刻です。夕食後にゆっくり片付けてからシャワー、という流れだと間に合わないことがあります。到着したらまず設営、明るいうちにシャワー、それから夕食という順番に組み替えると、夜の時間が穏やかになります。2〜3人用の1室は家族連れの需要が集中するので、土日祝は早めに使うのが賢い選択です。
ゴミは全て持ち帰り|灰だけは捨てられるという例外ルール
ゴミ・炭・薪は全て持ち帰りが原則です。灰のみ灰捨て場が用意されています。この「灰だけOK」というルールは焚き火をする人にとって重要で、完全燃焼させてしまえば持ち帰る荷物が減ります。逆に炭は持ち帰りなので、火消し壺は必携です。
持ち帰り前提の準備としては、45Lのゴミ袋を燃える・燃えない・缶ビンで3枚、それに生ゴミ用の防臭袋を用意しておくと車内が臭いません。夏場は生ゴミをクーラーボックスの隅に入れて持ち帰るのが確実です。車内に置きっぱなしにすると、翌日の運転中に強烈な状態になります。
この持ち帰りルールを軽く見て、ゴミ袋を持たずに到着してしまうと詰みます。近隣にコンビニはありますが、夜遅くに買い出しに出るのは施設のアイドリング・静粛ルールと相性が悪く、結局翌朝まで我慢することになります。出発前のチェックリストにゴミ袋を入れておいてください。
ヒノキ貸切サウナは清掃料3,500円|森を見ながら整える2つの時間枠
この施設の名物が、ヒノキ張りの貸切サウナです。工務店が運営しているという背景が、いちばんわかりやすく形になった設備です。
2名〜6名の完全貸切|料金体系が「清掃料」である理由
サウナはキャンプ場利用者限定で、利用料そのものは無料。ただし清掃料として3,500円が必要です。予約人数は2名〜6名の貸切制で、事前予約が必要になります。6名で使えば1人あたり約583円という計算になり、日帰り温泉より安く貸切サウナが体験できることになります。
室内は全面ヒノキ張りで、窓ガラス越しに森と川が見える設計です。サウナの外には木のフェンスで囲まれたデッキベンチがあり、寝そべって外気浴ができます。水風呂の代わりに、サウナ横の専用シャワーで体を冷やす方式です。
注意点は「2名から」という下限です。ソロ車中泊の場合、1人では予約できないため、同行者を見つけるか諦めることになります。また利用は貸切制なので、他の宿泊者と時間が重なることはありませんが、その分だけ枠の取り合いになります。宿泊予約が確定したら、なるべく早く電話でサウナ枠を押さえてください。
10:30〜12:30と15:00〜17:00|2時間枠をどう組み込むか
利用可能な時間枠は、午前が10:30〜12:30の2時間、午後が15:00〜17:00の2時間です。どちらも2時間の貸切なので、じっくり入って外気浴して、また入るというサイクルを3〜4セット回せます。
面白いのは、この時間割がチェックイン時刻と絶妙にかみ合っている点です。平日にチェックインが11:00からなので、午前枠は前日から連泊している人か、テントサイト利用者向けという性格が強くなります。当日入りの人が現実的に狙えるのは、15:00〜17:00の午後枠です。
午後枠を取ると、そのまま夕食、21時までにシャワーという流れが自然につながります。逆に、サウナのあとにシャワーを浴びるつもりなら、17時終了から21時までの猶予は十分にあります。デメリットとしては、午後枠を使うと設営とサウナが連続して慌ただしくなるので、14時チェックインの土日祝は少し急ぐことになります。
サウナ後の外気浴で意外と重要なのが、体を拭くタオルとは別に「敷くもの」です。デッキベンチに直接寝そべると、木の温度が体温を奪いすぎます。夏はレジャーシート、春秋は薄手のブランケットを1枚持って行くと、外気浴の質がまるで変わります。車中泊派なら、車内に積んである寝袋のインナーシーツで代用できます。
サウナ利用時の注意点|水分・車内温度・22時就寝ルールの関係
サウナのあとは体が水分を失っています。車中泊では翌朝までトイレに行きたくないという理由で水分を控えがちですが、ここは24時間トイレが使える施設なので、遠慮せず飲んでください。トイレが屋内にあるという条件は、こういう場面で効いてきます。
もうひとつ、サウナ後は体温が上がった状態が続きます。夏場にそのまま車内へ戻ると、こもった熱と体温で寝苦しくなります。サウナに入る前に窓を開けて換気し、換気扇やUSBファンを回しておくと、戻ったときの車内温度が違います。
最後にルール面です。この施設は21時以降はお静かに、22時就寝という明確な基準があります。午後枠のサウナで盛り上がって、そのまま夜まで外で話し込むと確実に周囲へ響きます。8台という近い距離感の施設なので、22時を過ぎたら車内で過ごす前提に切り替えてください。
サウナ枠は宿泊とは別予約|押さえる順番を間違えない
宿泊予約は「なっぷ」経由、サウナは電話での事前予約と、窓口が分かれています。宿泊が確定してからサウナに電話する流れになるので、直前に思い立った場合はサウナ枠が埋まっている可能性があります。順番としては、まず宿泊を確定させ、その足で電話するのが正解です。
逆に言えば、空いていれば前日や当日でも取れます。天気予報を見て「明日は冷え込むからサウナに入りたい」と判断してから電話する使い方も可能です。1日2枠しかないため、土日祝は競争率が上がると考えておいてください。電話受付は10:00〜17:00です。
注意点は、2名からという最少人数です。ソロ利用ができないため、1人旅の場合はサウナ目的での予約は成立しません。ソロで訪れるなら、無料シャワーと森の静けさ、そして焚き火を目当てにする組み立てになります。逆に、友人同士や夫婦で行くなら、清掃料3,500円を人数で割ればかなり割安な貸切サウナ体験になります。
愛犬と泊まれるのはどこまで?ドッグラン1時間無料の使い方

ペット同伴で車中泊できる場所は限られます。ここはペット550円/匹で受け入れており、さらにドッグランが1時間無料で使えます。
ドッグラン1時間無料|ウッドフェンスで囲まれた専用エリア
ドッグランは木のフェンスで囲まれたエリアで、宿泊者は1時間無料で利用できます。無料時間が設定されているのは、複数の犬連れが同時に滞在した場合の調整が目的と考えられます。8台の施設に犬連れが3組いれば、貸切で走らせる時間は限られるためです。
使い方のコツは、到着直後に短時間走らせることです。長時間クレートに入って移動してきた犬は、まずエネルギーを発散させないと夜に落ち着きません。設営前に15分でも走らせておくと、その後の設営作業が驚くほどスムーズになります。
注意点として、森のなかということはマダニやノミのリスクがあります。草むらに入ったあとは体をチェックし、フロントラインなどの予防を出発前に済ませておいてください。また、施設内にはヤギや鶏がいるため、他の動物に反応しやすい犬は、リードを短く持って移動する配慮が必要です。
ペット550円/匹の内訳と、多頭飼いの場合の考え方
ペット料金は550円/匹です。2匹なら1,100円、3匹なら1,650円という単純加算になります。これに追加利用者の料金が乗るので、夫婦+犬2匹でRV【A】を平日に取ると、7,000円+1,100円で8,100円前後という計算になります。
多頭飼いの場合、ドッグランの1時間無料をどう配分するかが課題です。全頭同時に放すと管理が難しいので、2頭までなら同時、3頭以上なら交代制にするのが現実的です。無料枠を超えて使いたい場合は、現地で相談してみるのが早いでしょう。
デメリットも書いておきます。ペット可の施設は、犬が苦手な人にとっては選びにくい場所になります。逆に言えば、ここに来る利用者の多くは犬連れに慣れているということでもあります。ただし夜間の吠えは静粛ルールに抵触するので、初めての場所で不安がる犬は、車内に慣らす時間を長めに取ってください。
愛犬と泊まるなら【A】一択|デッキがある区画を選ぶべき理由
犬連れなら、1,000円高くてもRV【A】のウッドデッキ付きを選ぶことを勧めます。理由は3つあります。1つ目は足の汚れで、砂利や土の上に降ろすと肉球に泥が入り、車内に上げるたびに拭く必要があります。デッキならその手間が激減します。
2つ目は温度です。夏の砂利は日中の熱を持ち、夕方でも肉球に熱く感じられることがあります。木のデッキは蓄熱が穏やかで、犬が伏せていられる面積が確保できます。3つ目は給排水が区画内にあることで、犬の足を洗ったり水を交換したりする動線が短くなります。
注意点は、デッキには段差があることです。シニア犬や短足種の場合、昇り降りで足腰に負担がかかります。折りたたみのペットステップを1つ積んでおくと、そのまま車の乗り降りにも使えて一石二鳥です。
森の車中泊で快適に眠るための持ち物と季節別の対策
ここからは、スターフォレストキャンプ葉山で実際に一晩過ごすことを想定した準備の話です。海沿いではなく森という条件が、持ち物リストを少し変えます。
夏|標高より樹林が効く。虫対策と換気を最優先に
夏の車中泊で最大の敵は熱と虫です。この施設は樹林帯にあるため直射日光は避けられますが、それでも真夏の夜は車内温度が下がりきりません。アイドリング禁止のルールがあるため、エンジンをかけたままのエアコンという選択肢はありません。
対策の軸は3つです。窓に網戸を付けて全開換気、USBファンや車載換気扇で空気を回す、そして1200Wの電源を活かしてポータブルクーラーやサーキュレーターを使う。電源が無料で使える施設なので、家庭用の小型サーキュレーターを持ち込むのが費用対効果に優れます。
虫対策では、網戸に加えて、ドアの隙間を塞ぐことが重要です。森の蚊やブヨは小さな隙間から入ります。また、川が近いのでユスリカ系の虫が灯りに集まります。夜の照明は暖色系の低い色温度にすると、寄ってくる虫の量が減ります。
夏の車中泊の暑さ対策をもっと具体的に組み立てたい方は、こちらの記事で9つの方法をまとめています。

「夏の車中泊は暑くて眠れない」——これは車旅を始めた人がほぼ全員ぶつかる壁です。日中に太陽を浴びた車のボディは熱を溜め込み、エンジンを切った車内は夜になっても3…
冬|電源1200Wをどう配分するかで快適さが決まる
冬の葉山は関東の平野部と大きくは変わりませんが、森のなかは日が落ちるのが早く、体感温度が下がります。ここで1200Wの配分計画が効いてきます。
推奨の組み立ては、電気毛布を主力にすることです。1枚あたり40〜80W程度なので、2枚使っても160Wに収まります。残りの容量でポータブル電源を充電しつつ、朝の電気ケトルを回す。この配分なら1200Wの上限に触れません。逆に、セラミックヒーターを常時運転する計画にすると、他が何も使えなくなります。
注意点は結露です。外気温との差で窓に水滴がつき、翌朝の視界が悪くなるだけでなく、寝具が湿ります。就寝前に窓を1cmだけ開けて空気の逃げ道を作る、除湿剤を足元に置く、といった対策で改善します。ガス式・灯油式の暖房を車内で使うのは一酸化炭素のリスクがあるため避けてください。
電源1200Wの使い方は「常時つけっぱなしにする低出力の機器」と「短時間だけ使う高出力の機器」を分けて考えるのが基本です。前者に電気毛布・ファン・充電器、後者にケトル・ドライヤーを割り当て、後者は1つずつ順番に。この整理だけでブレーカー遮断はほぼ防げます。
予算別の装備プラン|5,000円以下から3万円以上まで
装備は一度に揃える必要はありません。予算に応じて3段階で考えると無理がありません。5,000円以下なら、車中泊マット、100均のサンシェード、USBファン、ゴミ袋一式。これだけでこの施設の1泊は成立します。電源が無料でトイレとシャワーが揃っているので、装備の不足を施設側が補ってくれるためです。
1万〜3万円の帯では、厚さ8cm前後のインフレーターマット、車種専用のシェード、小型サーキュレーターを追加します。この段階で睡眠の質が大きく変わり、翌日の運転が楽になります。ウッドデッキで過ごす前提なら、ロースタイルのチェアとテーブルもこの予算帯です。
3万円以上なら、ポータブル電源が視野に入ります。施設のAC電源で充電しながら使えば、翌日の行程でも電力が確保できます。デメリットは重量で、1kWh級だと10kg超になります。車内の収納スペースと積載重量を確認してから選んでください。
失敗しやすいのは「持ち帰り」と「静粛時間」の2点
この施設で起こりがちなトラブルは、設備の不足ではなくルールの読み落としです。1つ目がゴミの持ち帰りで、袋を用意せずに来ると翌朝の撤収が滞ります。2つ目が21時以降の静粛と22時就寝のルールです。
特に静粛ルールは、複数人で来たときに破りやすくなります。焚き火を囲んで話し込み、気づけば22時30分。8台しかない小さな施設では、隣の区画との距離が近く、話し声はそのまま届きます。スピーカーで音楽を流すのも禁止されています。
対策としては、21時をアラームで設定してしまうのが確実です。焚き火は20時30分には熾火にして、21時には片付けを終える。この段取りにしておけば、翌朝の灰の処理も楽になり、灰捨て場を使ってそのまま出発できます。
泊まった翌日どこへ行く?葉山・逗子の立ち寄りスポット
チェックアウトは11:00です。三浦半島は狭いエリアに見どころが密集しているので、午前中に出発すれば1日たっぷり遊べます。ここでは車中泊の翌日に組み込みやすい2か所を紹介します。
湯船に浸かりたいなら逗子の銭湯へ|大人530円で疲れをリセット
施設のシャワーは無料で使えますが、湯船はありません。車中泊の翌朝に体をほぐしたいなら、逗子市内の銭湯という選択肢があります。逗子市に残る銭湯「あづま湯」は、JR東逗子駅から徒歩約3分の場所にあり、駐車場も6台分あります。
| 住所 | 〒249-0004 神奈川県逗子市沼間1-19-11 |
| 電話番号 | 046-871-3929 |
| 営業時間 | 平日15:00〜22:30/土日祝13:00〜22:30 |
| 定休日 | 木曜日 |
| 入浴料 | 大人530円/中学生430円/小学生200円/未就学児100円 |
| 駐車場 | 6台 |
注意したいのは営業開始時刻です。平日は15時、土日祝でも13時からなので、11時にチェックアウトしてそのまま向かうと開いていません。近くを観光してから夕方に立ち寄る行程を組むか、連泊の中日に使うのが現実的です。木曜定休という点も忘れずに。
入園料300円で庭園と海|葉山しおさい公園でクールダウン
もう1か所、車中泊の翌日に向いているのが葉山しおさい公園です。旧御用邸付属邸の跡地を整備した日本庭園で、園内には葉山しおさい博物館も併設されています。入園料は高校生以上300円、小・中学生150円と手頃です。
| 住所 | 神奈川県三浦郡葉山町一色2123番地の1 |
| 電話番号 | 046-876-1140 |
| 開園時間 | 午前8時30分〜午後5時(入園は午後4時30分まで) |
| 休園日 | 月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月28日〜1月3日) |
| 入園料 | 高校生以上300円/小・中学生150円(20人以上の団体は250円・100円)/未就学児無料 |
| 駐車場 | 20台(園内見学中は駐車可) |
| 公式サイト | 葉山町公式サイト |
駐車場が20台と限られているうえ、キャンピングカーサイズだと入庫できない可能性があります。全長5mを超える車両の場合は、事前に電話で確認してから向かうのが安全です。月曜休園、祝日の翌日も休園という点は、連休明けの車旅で引っかかりやすいポイントです。
海側の車中泊とセットで組む|三浦半島を2泊で回るルート案
森で1泊、海で1泊という組み方も三浦半島なら現実的です。葉山の森で静かに眠り、翌日は海沿いのRVパークへ移動して夕日を眺める。移動距離が短いので、運転の負担がほとんどありません。
この組み方の利点は、天候リスクを分散できることです。雨の予報が出たら森側で連泊に切り替え、晴れそうなら海側へ動く。8台という小規模施設は当日の空き変更が難しいので、複数の候補を事前に把握しておくと動きやすくなります。
三浦半島の南側でもう1泊するなら、こちらの施設が候補になります。

三浦半島の先っぽで、海を眺めながらのんびり車中泊したい。そんな場所を探していて「RVパークみうら」にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。神奈川県三浦市、国…
ここまでの内容を、予約前の判断材料として一枚に整理しておきます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 電源100V 12A 1200Wが無料 無料シャワー3室・24時間トイレ4個 ヒノキ貸切サウナが3,500円で使える ドッグラン1時間無料でペット同伴可 都心から約1時間・海まで約10分 | RVサイトは8台のみで土日祝は埋まりやすい 予約は「なっぷ」経由のみ・直予約不可 ゴミ・炭・薪は全て持ち帰り 土日祝はチェックインが14:00と遅い 湯船がなく入浴は周辺施設が必要 |
まとめ|スターフォレストキャンプ葉山は「静かに眠る」ための施設
ここまで見てきたとおり、スターフォレストキャンプ葉山は「海のレジャー拠点」ではなく「森で静かに眠る場所」として設計された施設です。RVサイトはわずか8台。この小ささが、予約の取りにくさと、当たったときの静けさの両方を生んでいます。
費用面では、平日にRV【B】をソロで取れば6,000円。この金額に電源100V 12A 1200W、無料シャワー3室、24時間使える温水洗浄便座付きトイレ4個が含まれます。神奈川県内で電源付きの車中泊枠を確保する手段として、条件は十分に競争力があります。夫婦で行くなら、ヒノキ貸切サウナの3,500円を加えても1万円で収まる計算です。
注意すべきは、料金より運用ルールのほうです。土日祝はチェックインが14:00と遅く、料金も上がります。ゴミ・炭・薪は全て持ち帰りで、袋を持たずに行くと翌朝困ります。21時以降は静かに、22時就寝という基準があり、電源も1200Wを超えれば落ちます。どれも事前に知っていれば何ということもない話ですが、当日に気づくと1泊の質が下がります。
最初の一歩は、行きたい日の曜日を決めることです。平日が取れるなら平日を。11:00チェックインで午後のサウナ枠まで押さえられれば、この施設のポテンシャルをほぼ使い切れます。予約は「なっぷ」から検索して押さえ、確定したら電話(10:00〜17:00)でサウナと車両サイズを相談する。この順番で進めれば、当日は森の音を聞きながら眠るだけです。
※料金・営業時間・各種ルールは変更される場合があります。最新情報はスターフォレストキャンプ葉山 公式サイトおよび日本RV協会 くるま旅公式WEBサイトでご確認ください。

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