「静岡の海沿いで一泊したいけれど、道の駅は気を使うしキャンプ場ほど本格的にやりたいわけでもない」。そんな中途半端なニーズに、ちょうどはまる場所があります。それがトライアルパーク蒲原です。
結論から書くと、ここはRVパークとして1泊1区画3,850円で電源・水道・ゴミ処理まで込み。しかも敷地内にはコンテナサウナ、BBQデッキ、無料のドッグラン、さらには早朝の熱気球フライトまである、遊びの選択肢が異様に多い車旅拠点です。しかも元は高校のグラウンド。廃校跡地を丸ごと使っているので、区画のまわりが広く、隣の車との距離に神経を使わずに済みます。
この記事では、RVパークの料金と設備の中身、キャンプ泊との使い分け、場内で遊べるコンテンツの料金、そして予約や利用条件でつまずきやすいポイントまで、公式情報をもとに整理します。到着してから「あれ、今日はやってないの?」とならないための予習として読んでください。
・RVパークの料金・電源容量・チェックイン方法と、含まれている設備の全部
・キャンプ泊とRVパーク泊、どちらを選ぶと得をするかの判断基準
・サウナ・BBQ・気球・レンタサイクルの料金と利用条件
・予約や営業日でつまずきやすい落とし穴と、その回避方法
・周辺の道の駅・日帰り温泉と組み合わせる1泊2日の動き方
トライアルパーク蒲原とは?高校のグラウンド跡が車旅の拠点に変わった場所

旧庵原高校のグラウンド跡地を丸ごと使った「実験場」
トライアルパーク蒲原は、静岡市清水区蒲原にある旧庵原高校のグラウンド跡地を活用した官民連携の実験拠点です。2022年7月にオープンしました。学校のグラウンドがそのまま遊び場になっているので、芝生広場の面積が普通のキャンプ場とは桁が違います。車を停めても、テントを張っても、まだ余白が残る。この余白の多さが、車中泊で泊まったときの居心地に直結します。
使い方としては、東名や国道1号バイパスを走っていて夕方に到着し、そのまま一泊して翌朝に富士山方面へ抜ける、という中継地としての使い方が現実的です。駿河湾と富士山の両方が視界に入る立地なので、朝の景色目当てで一泊する価値もあります。
注意しておきたいのは、ここが「完成した観光施設」ではなく、名前のとおり試行(トライアル)を続けている場所だという点です。コンテンツの営業日や内容は入れ替わる前提で、訪問前に公式サイトの最新情報を見ておくのが安全です。
運営は地元企業、将来的に目指しているのは道の駅
運営しているのは株式会社スルガスマイル。蒲原地区で土木・解体・まちづくりを手がける企業グループの一社です。行政の遊休地を民間が運営し、将来的には道の駅化を目指すという流れで動いています。「地元企業が地元の土地で運営している」という構図は、車旅をする側にとっても意味があります。周辺の道路事情や天候の傾向を知っている人が現地にいるからです。
実際の利用シーンとしては、ソロの車中泊から犬連れの夫婦旅、子ども連れの日帰りBBQまで幅が広く、週末はマルシェやイベントで賑わいます。静かに眠りたいだけの人は、イベント開催日を避けるという選び方もできます。
デメリットとしては、道の駅のように24時間営業の売店やコンビニが併設されているわけではないこと。食料や飲み物は到着前に買っておく必要があります。カフェの営業は10:00〜17:00なので、夜に到着する車中泊派は当てにできません。
廃校跡を使った車中泊スポットには共通のメリットがあります。もともと数百人規模の生徒が通っていた場所なので、給水設備とトイレの容量に余裕があるのです。トライアルパーク蒲原でもトイレは24時間利用でき、男性用・女性用に加えて多目的トイレも用意されています。深夜に起きたときの安心感は、簡易トイレ1基の小規模スポットとは別物です。
場内は10エリア。どこに何があるかを先に把握しておく
場内はトライアルエリア(大・小)、キッチンカーエリア、みんなの広場、サイクルハブ、トライアルキッチン、トライアルショーケース、BBQデッキ、サウナエリア、ドッグラン、RVパークという構成になっています。名前だけ見ると迷いそうですが、車中泊利用者が実際に往復するのはRVパークとトイレ・シャワー棟、そしてドッグランの3か所くらいです。
飲食物の持ち込みは「みんなの広場のみ可能」というルールがあり、場内は禁煙です。BBQデッキやカフェのエリアに自前の食材を広げるのはルール違反になるので、車から持ち出した食事をどこで食べるかは先に決めておくとスムーズです。
駐車場は旧庵原高校の校舎前に一般駐車場があり、約30台分・料金は無料です。日帰りで遊びに来る場合はここに停めます。RVパークの区画とは別なので、宿泊予約をしている人は当日の案内に従って区画へ移動する形になります。
| 住所 | 〒421-3203 静岡県静岡市清水区蒲原5245番97 |
| 電話番号 | 050-3692-6233 |
| 営業時間 | 施設内へは24時間入退場可(カフェ 10:00〜17:00) |
| アクセス | JR東海道線新蒲原駅より約2km(徒歩約25分/自転車約8分/タクシー約5分) |
| 駐車場 | 一般駐車場(旧庵原高校校舎前)約30台・無料 |
| 公式サイト | 公式サイト |
1泊3,850円に何が含まれるのか。RVパークの中身を分解する
電源・水道・ゴミ処理まで込みで、追加費用が発生しない
RVパークの料金は1泊1区画3,850円です。この金額にゴミ箱・電源・水道の利用料金が含まれているため、現地で追加の支払いが発生しません。車中泊スポットで地味に効いてくるのがゴミの処理で、分別して所定のゴミ箱に捨てられるだけで翌日の車内環境がまったく違います。使い終わった炭や食材の袋を積んだまま次の目的地へ向かう必要がないのは、連泊する車旅ほどありがたく感じるはずです。
電源は20A(2000W)まで使用可能です。この容量なら電気毛布と電気ケトル、ポータブル電源への充電を並行しても余裕があります。夏場にポータブルクーラーを回したい人にも現実的なラインです。
注意点は、電源はあくまで区画ごとの容量であること。2000Wを超える電気製品を同時に立ち上げればブレーカーが落ちます。ドライヤーとIHクッキングヒーターの同時使用のような使い方は避けてください。
| 施設名 | トライアルパーク蒲原 RVパーク |
| 運営 | 株式会社スルガスマイル |
| 料金 | 1泊1区画 3,850円(ゴミ箱・電源・水道の利用料金を含む) |
| 電源 | 20A(2000W)まで使用可能 |
| 駐車可能台数 | 7台(8番区画は傾斜のため受付停止) |
| チェックイン/アウト | 14:00〜22:00(セルフチェックイン)/13:00まで |
| 水まわり | シャワー室2室(無料)・24時間利用可の洋式水洗トイレ |
実は「7台しかない」ことが、この場所の強みになっている
意外と知られていませんが、RVパークの駐車可能台数は7台です。8番区画は傾斜があるため現在は受付を停止しており、実質7区画で運用されています。数字だけ見ると小さく感じますが、これは車中泊のクオリティにとってプラスに働きます。広大なグラウンド跡地に7台しか入らないということは、1台あたりの専有面積が広いということだからです。
大型のキャブコンやバンコンで、隣の車のアイドリング音やドアの開閉音に悩まされた経験がある人ほど、この密度の低さは実感できるはずです。オーニングを張る、カーサイドタープを出す、椅子を並べるといった車まわりの展開も、区画の余裕があるからこそ気兼ねなくできます。
ただし7台という数は、週末や連休には確実に埋まります。予約は当日21:00まで受け付けていますが、「行ってから決める」は成立しないと考えたほうが安全です。特に富士山がきれいに見える冬の週末は競争率が上がります。

「静岡でRVパークを使って車中泊してみたいけれど、どこがいいのか分からない」「電源やトイレは本当にちゃんとしているの?」——そんな不安を持ったまま出発をためらっ…
チェックインは14:00〜22:00のセルフ方式。夜到着でも成立する
チェックインは14:00から22:00まで、セルフチェックイン方式です。チェックアウトは13:00まで。この「イン22:00・アウト13:00」という設定は、車旅にとってかなり実用的です。夕方まで観光してから移動しても間に合いますし、翌朝は急いで撤収する必要がありません。
使い方の例を挙げると、伊豆や富士方面を1日走り回ってから19:00頃に到着して眠り、翌朝はゆっくり起きて場内を散歩し、11:00頃に出発して次の目的地へ、という組み立てができます。朝の混雑時間に追い出されないだけで、車旅の疲労はかなり違います。
注意点は、22:00を過ぎての到着はできないこと。渋滞や事故で到着が遅れそうなときは早めに連絡が必要です。また、セルフチェックインということは現地に常時スタッフが待機しているわけではないという意味でもあります。設備の使い方でわからないことがあれば、明るいうちに確認しておいてください。
シャワー室は無料。入浴施設を探さずに一晩を終えられる
RVパークから徒歩約2分の場内建物に、シャワー室が2室あります。利用は無料です。RVパークの認定要件では「入浴施設が近隣にあること(車で15分圏内)」が条件になっていますが、ここは場内にシャワーがあるので、汗を流すためだけに再び車を出す必要がありません。
これは夏の車中泊で特に効きます。到着後にBBQをして汗をかいても、その場でシャワーを浴びて寝られる。犬と一緒にドッグランで走り回った後もそのままです。入浴施設の営業終了時間を気にしながら行動を組む必要がないのは、地味ですが大きな自由度です。
デメリットは、シャワー室が2室しかないこと。7台が満車の日に全員が同じ時間帯に使おうとすれば待ちが発生します。日が落ちる前か、逆に遅い時間にずらすと快適に使えます。しっかり湯船に浸かりたい人は、後述する周辺の日帰り温泉を組み合わせるのが現実的です。
泊まるだけで終わらせない。場内で遊べる4つのコンテンツ

富士山を見ながら入る、薪ストーブのコンテナサウナ
場内にはフィンランド式のコンテナサウナがあります。通常の2時間コースは大人(中学生以上)2,200円、小学生1,100円。貸切2時間コースは15,400円で、5名を超えると1名につき3,850円が加算される仕組みです。薪ストーブでのロウリュがあり、サウナ室は全面ガラス張りで、天気が良ければ富士山が見えます。
車中泊とサウナの相性は良く、寝る前に体を温めておくと、寝袋やマットの性能以上に眠りが深くなります。冬場に「装備は揃えたのに寒くて眠れない」となりがちな人には、入浴よりサウナのほうが効くこともあります。
注意点は利用条件です。営業は土日祝日のみで11:00〜15:00(最終受付13:00)、しかも4名以上からの受付。男女共用なので水着の着用が必須で、未就学児は利用できません。ソロ車中泊でふらっと入る、という使い方はできない点に注意してください。
朝6:00からの熱気球フライト。所要5分で見る駿河湾
場内の西側駐車場を発着点にした熱気球の係留フライトがあります。乗合の係留プランは大人2,800円、小人1,600円。貸切プランは12,000円からで、ペットと一緒に乗れる貸切プランも用意されています。集合時間は6:00〜9:00、フライト自体の所要時間は約5分です。
熱気球は風の条件がシビアなので、早朝しか上がりません。裏を返せば、前泊しているRVパーク利用者にとってこれ以上ないほど参加しやすいアクティビティです。遠方から早朝集合に間に合わせるのは大変ですが、場内に泊まっていれば車から降りて歩くだけです。
注意点は、天候次第で中止になること。風が強い日や雨天は飛べません。「これ目当てで泊まる」と決めてしまうと空振りの落胆が大きいので、あくまで当たれば嬉しいオプションとして考えておくのが健全です。
レンタサイクルで旧東海道の宿場町へ出る
レンタサイクルは1時間500円、1日1,500円です。車種はシティサイクル(中学生以上向け)が5台、24インチのvitamin bike JR(9〜11歳向け)が2台、1〜5歳向けのストライダーが5台。ヘルメットの貸出もあります。事前予約制で、電話での申し込みが必要です。
蒲原は旧東海道の宿場町だった場所で、街道沿いに古い建物が点在しています。車で走ると一瞬で通り過ぎてしまう距離感なので、自転車のスピードがちょうどいい。車中泊で到着した翌朝、出発前の2時間ほどを使って周辺を走る、という使い方がはまります。
注意点は、受付が事前予約制で不定期なこと。当日の思いつきでは借りられない可能性があります。自分の自転車を積んでいくスタイルの人にとっては、そもそも場内がサイクリストの拠点として整備されているので、サイクルハブを起点にした走り出しが可能です。
ドッグランは無料。大型犬と中小型犬でエリアが分かれている
パーク入り口にドッグランがあり、追加費用なしで利用できます。大型犬エリアと中・小型犬エリアに分かれていて、水道とベンチが完備されています。犬連れの車中泊で困るのが「安全に走らせられる場所がない」ことなので、宿泊地に併設されているのは条件として強いです。
犬連れの夫婦旅なら、夕方に到着してドッグランで運動させ、シャワーを浴びて就寝、翌朝もう一度走らせてから出発、という流れが組めます。飲食エリアではリードの使用が必須なので、ノーリードで遊ばせられるのはドッグランの中だけと覚えておいてください。
注意点として、身体障害者補助犬については一部エリアで別扱いになっています。また、キャンプサイトもペット同伴が可能ですが、リードをつけるなど周囲への配慮が求められます。ドッグランの外では常にリード、というのが基本ルールです。
場内アクティビティの料金比較(車中泊&キャンピングカーの教科書調べ)
| コンテンツ | 料金の目安 | 利用条件 | 車中泊との相性 |
|---|---|---|---|
| コンテナサウナ | 大人2,200円 | 土日祝・4名以上・水着 | ○(就寝前の体温維持) |
| 熱気球フライト | 大人2,800円 | 集合6:00〜9:00・天候次第 | ◎(前泊なら集合が楽) |
| レンタサイクル | 1時間500円 | 事前予約制・電話受付 | ○(出発前の朝散策) |
| ドッグラン | 追加費用なし | エリア外はリード必須 | ◎(犬連れ車旅の決め手) |
RVパークとキャンプ、どちらで泊まるのが正解か
料金だけで比べるとキャンプが安いが、条件が違う
キャンプサイトは2種類あります。電源なしのフリーサイトが宿泊で平日1組2,200円・土日祝1組2,750円、電源ありの山の上デッキサイトが宿泊で平日1組3,300円・土日祝1組3,750円。これに施設利用料として小学生以上1人あたり550円が加算されます(未就学児は無料)。
数字だけ並べるとRVパークの3,850円より安く見えますが、キャンプサイトの料金には人数分の施設利用料が別途かかる点、そしてテントの設営撤収という労力がかかる点が違います。2人以上のグループなら、実質的な差はかなり縮まります。
注意点として、キャンプは週末限定の運用です。平日に到着してテント泊をするつもりで向かうと空振りになります。平日に泊まりたいならRVパークを選ぶのが確実です。
| RVパーク泊のメリット | RVパーク泊のデメリット |
|---|---|
| 人数が増えても1区画3,850円のまま 電源・水道・ゴミ処理が料金に込み 22:00までチェックインできる 設営も撤収も不要で雨でも困らない チェックアウトが13:00までと遅い | 区画が7台分しかなく週末は埋まりやすい 車内で寝られる装備が前提 テント泊のような開放感は得られない フリーサイトより1泊の単価は高め |
車中泊装備が揃っているならRVパークが素直な選択
マットとシェード、寝袋が揃っていて、車内で普通に眠れる人にとってはRVパークが素直な選択です。理由は3つあります。1つ目は人数が増えても1区画3,850円で固定されること。2つ目は雨天でも設営作業が発生しないこと。3つ目は22:00までチェックインでき、13:00までチェックアウトを引っ張れる時間の自由度です。
特にファミリーの車旅では、この「人数課金がない」点が効きます。大人2人と小学生2人でテント泊をすれば施設利用料が人数分積み上がりますが、RVパークなら区画単位です。ハイエースやミニバンをフルフラット化して4人で眠るスタイルなら、コスト面でも作業面でも有利になります。
逆に、焚き火をしたい人はキャンプサイト一択です。焚き火セット(焚火台・薪15kg・焚火シート)が5,500円でレンタルできます。ただし地面での直火は禁止で、焚火台を使う際も防炎シートを敷く必要があります。芝生を守るためのルールなので、必ず守ってください。
デイキャンプという第3の選択肢
宿泊せずに日中だけ使うデイキャンプもあります。フリーサイトが平日1組1,100円・土日祝1組1,750円、山の上デッキサイトが平日1組1,750円・土日祝1組2,200円。利用時間は10:00から16:00までです。宿泊は12:00チェックイン・翌朝10:00チェックアウトなので、時間帯が明確に分かれています。
使いどころとしては、静岡や富士エリアを日帰りでまわるついでに数時間だけ腰を据えたいとき。あるいは、車中泊デビュー前に「どんな場所か下見しておきたい」というときです。日中に一度来ておけば、次に泊まるときの動線が頭に入ります。
注意点は、デイキャンプの16:00終了とRVパークの14:00チェックインが重なる時間帯があること。混雑する週末の午後は場内の移動に時間がかかります。到着したらまず区画の位置を確認し、荷物の展開は落ち着いてからにするのが無難です。
食事はどうする?BBQデッキとカフェの使い方

手ぶらBBQは1人前3,300円から。地元ブランド肉が選べる
ウッドデッキでのBBQは手ぶらコースが用意されています。富士山岡村牛セットが1人前4,000円、ルイビ豚セットが1人前3,300円。BBQコンロ(ガス式のグリル)・網・トング・テーブル・イスが付属するので、持ち込むものはほぼありません。有料オプションとしてアルミプレート550円、食器セット330円があります。
車中泊と組み合わせるなら、到着日の夕方ではなく到着日の昼にBBQを入れるのが現実的です。BBQの利用時間は11:00〜16:00の3時間制(最終受付13:00)なので、朝に移動して昼にBBQ、その後チェックインという流れになります。
注意点は、1グループ4名からの予約であること。ソロや2人旅では利用できません。キャンセルや人数変更は4日前までの連絡が必要なので、メンバーが確定してから予約するようにしてください。
食材を持ち込むなら1人前2,000円のコース
自分で食材を用意したい人向けに、持ち込みBBQコースが1人前2,000円で用意されています。こちらは食材全般を持ち込めるので、地元のスーパーで買った海鮮を焼く、といった自由度の高い使い方ができます。延長は1時間500円です。
飲み放題も選べます。大人が120分2,200円、小学生から20歳未満が120分900円。延長30分は大人500円、小学生から20歳未満250円です。運転しない同乗者がいる旅なら選択肢に入りますが、翌朝運転する人は当然ながら飲めません。車中泊では「飲む人と運転する人を分ける」設計が前提になります。
ここで1つ目の失敗パターンを共有します。「持ち込みコースだから飲み物も持ち込める」と思い込んで、クーラーボックスにビールを詰めて到着したのに、現地でドリンクの持ち込みは断られた、というケースです。
手ぶらコース・持ち込みコースのどちらでも、ドリンクの持ち込みは断られます。手ぶらコースで持ち込めるのは菓子・つまみ・バースデーケーキ・離乳食まで。原因は「食材=飲み物も含む」と自己判断してしまうことです。対策は、飲み物は現地で頼む前提で予算を組むこと。どうしても自分の飲み物で飲みたいなら、飲食物の持ち込みが可能な「みんなの広場」を使うか、車に戻ってから飲むという切り分けをしてください。
夏は夜のBBQ枠がある
7月から9月の金・土曜日限定で、17:00から21:00の夜間営業枠があります(最終受付19:00)。日中の暑さを避けて、日が落ちてから焼くスタイルです。夏の車中泊は日中の車内温度が上がって使い物にならないので、夕方まで別の場所で過ごし、夜にBBQ、そのままRVパークで就寝という組み立てが噛み合います。
この時間帯ならRVパークのチェックイン(14:00〜22:00)と競合しません。先に区画へ入って車内をセットアップしておき、19:00前にBBQデッキへ移動すれば、食べ終わってすぐ寝床に戻れます。夏の車中泊としてはかなり理想的な動線です。
注意点は、夏季の夜間営業は期間と曜日が限られていること。金・土曜日以外は日中の枠しかありません。また、カフェの営業は10:00〜17:00なので、夜に軽く何か食べたいという需要は場内では満たせません。到着前の買い出しは必須と考えてください。
予約と営業日でつまずかないための注意点
サウナは「土日祝・4名以上」という二重の条件がある
2つ目の失敗パターンは、サウナです。トライアルパーク蒲原のサウナは営業が土日祝日のみで、しかも4名以上からの受付。ソロ車中泊や夫婦2人で「泊まったついでにサウナへ」と考えていると、条件を満たせずに利用できません。
原因は、一般的なサウナ施設の感覚で「行けば入れる」と考えてしまうことです。ここはコンテナ1棟を貸し出す形式なので、少人数だと運用が成り立ちません。対策は、サウナ目的なら4名以上のグループで土日祝に予約を入れること。人数が集まらないなら、貸切2時間コース15,400円を人数で分担するという考え方もあります。5名を超えると1名あたり3,850円が加算される点は計算に入れておいてください。
もう1つの注意点は、平日は要相談の扱いになっていること。平日に泊まる予定でどうしても入りたい場合は、事前に問い合わせるしかありません。
サウナは土日祝・4名以上・水着着用・未就学児不可。キャンプは週末限定。レンタサイクルは事前予約制。BBQは4名から。それぞれ条件が違います。「全部そろっている施設だから何でもできる」と考えて到着すると、当日できるのはRVパーク泊とドッグランだけ、という結果になりかねません。対策は単純で、泊まる日の曜日と人数を先に決め、やりたいコンテンツの条件を予約前に照合しておくことです。
キャンプは完全予約制で、事前のカード決済が必要
キャンプサイトは完全予約制です。公式ウェブサイトで事前に予約したうえで、事前にクレジットカード決済を済ませておく必要があります。現地で現金を払って入る、という運用ではありません。
RVパークのほうは当日21:00まで予約を受け付けているので、行程が固まらない旅でも滑り込みやすい設計です。ネット予約に対応しており、当日の空き予約も可能です。ただし7台しかないので、週末に「21:00まで受け付けているから大丈夫」と油断すると埋まっています。
実際の使い方としては、その日の夕方までに空き状況を確認し、押さえてから移動を始めるのが安全です。静岡から富士方面へ抜ける行程では、渋滞で到着が読みにくいこともあります。区画を確保してから走り出せば、精神的な余裕がまったく違います。
しっかり湯船に浸かりたいなら周辺の温泉を組み込む
場内のシャワーは無料で使えますが、湯船はありません。冬の車中泊で芯から温まりたい、という人は周辺の日帰り温泉を行程に組み込むことになります。富士市側に出れば選択肢があるので、チェックイン前か翌日の出発後に立ち寄る形が組みやすいです。
ここで押さえておきたいのは、RVパークの認定要件そのものに「入浴施設が近隣にあること(車で15分圏内)」が含まれているという点です。つまり全国のRVパークは、基本的に風呂に困らない立地に作られています。日本RV協会のRVパーク公式ページには、駐車スペースの広さや100V電源、24時間トイレ、ゴミ処理といった認定条件が公開されています。
注意点は、温泉施設の営業終了時刻とRVパークのチェックイン締切(22:00)の兼ね合いです。遅い時間まで温泉に浸かっていると、チェックインに間に合わなくなります。順番としては、先に区画へ入って荷物を落ち着かせてから温泉へ向かうほうが安全です。
周辺と組み合わせる1泊2日の車旅プラン
東名からも一般道からも入れる道の駅を中継地にする
蒲原から富士方面へ少し走ると、道の駅富士川楽座があります。東名高速の富士川サービスエリア(上り)と3階部分で接続していて、高速からも一般道からも入れる珍しい構造の道の駅です。営業時間は8:00〜21:00で年中無休(有料施設は火曜日休み)。4階にはパノラマレストランと展望ラウンジ、プラネタリウム、3階にはフードコートと土産処があります。
使い方としては、RVパークをチェックアウトした後の午前中に立ち寄って、昼食と土産をまとめて済ませるパターン。逆に、チェックイン前に食料を仕入れる拠点としても機能します。トライアルパーク蒲原の場内には夜まで営業する売店がないので、この買い出し役は重要です。
注意点として、道の駅の駐車場で車中泊をするのとRVパークに泊まるのはまったく別の行為です。設備も気の使い方も違うので、混同しないでください。

「道の駅で車中泊できるって聞いたけど、本当にいいの?」「どの道の駅なら堂々と一晩過ごせるの?」——車旅の計画を立てていると、必ずぶつかる疑問です。無料で停められ…
富士市街の日帰り温泉で、湯船と炭酸泉を確保する
湯船に浸かりたい人の受け皿になるのが、富士市街にある富士・湯らぎの里です。入浴料は平日が大人1,000円・子供700円、土日祝が大人1,200円・子供700円。営業時間は9:00〜23:00(最終受付22:30)で、定休日は第3水曜日です。露天風呂と高濃度炭酸泉があり、駐車場は約150台分あります。
組み合わせ方としては、チェックイン後に一度出て入浴し、戻ってきて就寝するパターン。ただし前述のとおりチェックインの締切が22:00なので、先に区画へ入っておくのが前提です。長時間の運転で体が固まっている車旅では、炭酸泉に浸かるかどうかで翌日の疲れの残り方が変わります。
注意点は、駐車場が広いからといって温泉施設の駐車場で仮眠や車中泊をしないこと。あくまで入浴のための駐車場です。眠るのはRVパークの区画に戻ってから、と決めておいてください。
到着ルートは3方向。どこから来ても時間が読める
車でのアクセスは、東名高速道路の富士川スマートICから約10分、国道1号バイパスの蒲原東IC西からも東からも2分です。バイパス沿いという立地なので、静岡方面からも富士・沼津方面からも入りやすく、到着時刻が読みやすいのが利点になります。
公共交通機関を使う人向けの情報も押さえておくと、同行者を駅で拾う組み立てができます。JR東海道線の新蒲原駅から約2km(徒歩約25分/自転車約8分/タクシー約5分)、JR東海道新幹線の新富士駅からは約5km(徒歩約60分/自転車約20分/タクシー約10分)です。新幹線で来た友人と現地合流してBBQ、というプランも成立します。
注意点は、バイパス直結ということは交通量が多い場所でもあるということ。車中泊で音に敏感な人は、耳栓を1つ入れておくと安心です。静かさを最優先するなら、内陸の高原にあるRVパークのほうが向いています。
・ソロ車中泊:RVパーク泊+ドッグラン以外は単独利用が難しいので、翌朝のレンタサイクル散策を組み合わせる
・夫婦・カップル:RVパーク泊+熱気球フライトの早朝枠。入浴は富士市街の日帰り温泉へ
・ファミリー:区画単位課金のRVパーク泊が有利。日中はBBQか道の駅富士川楽座で時間を使う
・犬連れ:無料のドッグランとペット同乗可の貸切気球プランがある、数少ないRVパーク
・4名以上のグループ:土日祝ならサウナとBBQを両方組み込める唯一のパターン

「静岡で車中泊してみたいけれど、どこに泊まればいいのかわからない」——そう感じている人は多いはずです。富士山、駿河湾、伊豆の海、温泉に遠州灘。静岡県は東西に約1…
まとめ
高校のグラウンド跡地という出自のおかげで、この場所は「広さ」という車中泊で最も再現しにくい価値を持っています。7台しか入らない区画に対して敷地は広大で、隣を気にせず車まわりを展開できる。電源も水道もゴミ処理もシャワーも料金に含まれていて、着いてから財布を出す場面がない。まずは泊まりたい週末を1つ決めて、公式サイトで区画の空きを確認するところから始めてみてください。予約さえ押さえてしまえば、あとは走って着くだけです。
なお、料金・営業時間・各コンテンツの実施条件は変更される場合があります。訪問前にトライアルパーク蒲原の公式サイトで最新情報をご確認ください。

コメント