「岡山で車中泊できる場所ってどこだろう?」「道の駅で寝ていいのか、それとも料金を払ってRVパークに泊まるべきか迷う」——岡山への車旅を計画すると、必ずぶつかる悩みですよね。瀬戸内の温暖な海沿いから、湯原温泉や奥津温泉を抱える県北の山あいまで、岡山は日帰りではもったいないほど見どころが広いエリアです。
結論から言うと、岡山は西日本のなかでも車中泊のしやすい県です。1泊1,000円台から泊まれる温泉つきRVパークがそろい、24時間トイレを備えた車中泊向きの道の駅も点在しています。温泉で疲れを流してから眠れる立地が多いのが、岡山車中泊の一番の強みです。
この記事では、車中泊&キャンピングカーの教科書が実在するRVパーク3か所・道の駅3か所を、料金・電源・トイレ・チェックイン時間まで具体的な数字で紹介します。マナーや季節対策、ソロ・夫婦・ファミリー別の楽しみ方まで、岡山の車旅を失敗しないための情報をまとめました。
・岡山のRVパーク3選(料金1,000円〜・電源・温泉つき)
・無料で泊まれる車中泊向き道の駅3選
・道の駅で車中泊するときのマナーと季節別の注意点
・ソロ/夫婦/ファミリー別の楽しみ方と立ち寄り温泉
岡山で車中泊を始める前に|エリアの特徴と基礎知識

岡山県は東西に広く、車中泊スポットも大きく2つのエリアに分かれます。まずは自分の旅がどちらのエリア向きかを押さえると、宿泊地選びがぐっと楽になります。瀬戸内の海を目指すのか、県北の温泉郷を巡るのかで、選ぶべき場所が変わってくるからです。
「県北の温泉」と「県南の海」で行き先が決まる
岡山の車中泊は、大きく県北の山岳・温泉エリアと、県南の瀬戸内海エリアに分かれます。県北の真庭市・鏡野町・津山市には湯原温泉や奥津温泉といった名湯があり、温泉に併設・近接したRVパークや道の駅が集まっています。一方、県南の瀬戸内市・総社市は「日本のエーゲ海」と呼ばれる牛窓の海や、吉備路の田園風景が魅力です。ソロでのんびり温泉旅なら県北、夫婦で海の景色を楽しむなら県南と、目的で選ぶのがコツです。注意したいのは移動距離で、県北の湯原温泉から県南の牛窓までは車で2時間以上かかります。1泊2日で両方を欲張ると移動だけで終わるので、エリアを絞った計画にしましょう。
道の駅とRVパーク、どちらを選ぶ?
結論として、初心者や女性のソロ旅ならまずRVパークをおすすめします。道の駅は駐車場が無料で気軽ですが、あくまで休憩施設であり、宿泊を前提とした場所ではありません。トイレや電源の使い方に気を使う必要があります。対してRVパークは1泊1,000〜7,000円ほどの料金がかかるものの、電源・ゴミ処理・トイレが宿泊利用OKとして整備され、堂々と一晩を過ごせます。岡山の場合、農マル園芸吉備路農園のように簡易シャワーまで無料で使えるRVパークもあります。「無料でも気を張る道の駅」か「有料でも安心のRVパーク」か、旅のスタイルと予算で使い分けてください。長距離移動の仮眠なら道の駅、しっかり眠りたいならRVパークが基本です。
岡山の気候|内陸の冷え込みと瀬戸内の温暖さ
岡山は「晴れの国」と呼ばれ降水量が少なく、車旅には好条件のエリアです。ただし県北と県南で気候差が大きい点に注意してください。瀬戸内沿岸の県南は年間を通じて温暖で、冬でも氷点下になる日は多くありません。一方、真庭市や鏡野町といった県北の山間部は標高が高く、冬は氷点下まで冷え込み、湯原温泉周辺では積雪もあります。同じ岡山でも、真夏の牛窓と真冬の奥津温泉ではまったく別の装備が必要です。春(4〜5月)と秋(10〜11月)は県内どこでも過ごしやすく、車中泊のベストシーズンといえます。訪れる季節とエリアの標高をセットで確認して、寝具や防寒具を用意しましょう。
岡山は中国道・米子道・山陽道が交わる交通の要衝です。大阪・広島・四国のどこからでもアクセスしやすく、四国から瀬戸大橋を渡って倉敷・岡山に入る車旅ルートも人気。瀬戸大橋経由なら香川の車中泊スポットとつなげた1泊2日プランも組めます。
温泉が近い岡山のRVパーク3選|料金1,000円台から
まずは安心して一晩を過ごせるRVパークから紹介します。岡山のRVパークは温泉との相性がよく、日帰り湯や足湯とセットで楽しめる立地がそろっています。ここでは料金・電源・設備をファクトシートの数字どおりに紹介するので、予算と設備で比べてみてください。
RVパーク農マル園芸吉備路農園|シャワー無料の総社スポット
総社市の吉備路にある農園併設のRVパークで、コスパと設備のバランスがよい1か所です。料金は電源あり2,500円・電源なし2,000円(2026年6月1日〜、税込)で、くるま旅クラブのプレミアム会員なら各500円引き。特筆すべきは簡易シャワーが利用者無料で使える点で、汗を流してから眠れます。トイレは24時間・温水洗浄便座つき、ドッグラン(440円/60分)もありペット連れの夫婦旅にも向きます。チェックインは12〜16時、チェックアウトは12時までとゆとりのある設定。全4台と小規模なので、週末は早めの予約が安心です。デメリットは台数の少なさと、周辺に大型入浴施設がない点。園芸店や直売所で地元野菜を買い込み、のんびり過ごすスタイルに合います。
| 住所 | 〒719-1164 岡山県総社市西郡411-1 |
| 電話番号 | 0866-94-6755 |
| 料金 | 電源あり2,500円/電源なし2,000円(1泊1台・税込) |
| チェックイン/アウト | 12:00〜16:00/〜12:00 |
| 設備 | 電源・簡易シャワー無料/24時間トイレ/ドッグラン/全4台 |
| 公式サイト | 農マル園芸 公式サイト |
RVパークゆばら湯っ足り広場|1泊1,000円と湯原温泉の砂湯
県内最安クラスの料金で、名湯・湯原温泉を満喫できるRVパークです。料金は1泊1台1,000円、電源は100円/時間の従量制と、とにかく財布にやさしいのが魅力。真庭市豊栄にあり、旭川沿いの露天風呂「砂湯」(無料・24時間)まで歩いて向かえる立地です。源泉かけ流しの足湯も併設され、到着してすぐ足を温められます。区画は5m×6mが3台分のみで電話予約制、チェックインは13〜16時、チェックアウトは翌11時。デメリットはシャワー・入浴施設が敷地内にないことですが、そこは砂湯や周辺の外湯でカバーできます。温泉目当てのソロ旅や、湯めぐりをしたい夫婦にうってつけ。県北の山あいなので、冬は防寒装備を忘れずに準備しましょう。
| 住所 | 〒717-0406 岡山県真庭市豊栄1525-1 |
| 電話番号 | 0867-62-2011(電話予約制) |
| 料金 | 1泊1,000円/台(電源100円/時間) |
| チェックイン/アウト | 13:00〜16:00/翌11:00 |
| 設備 | 電源・トイレ・足湯/全3区画(5m×6m)/砂湯まで徒歩圏 |
| 公式サイト | 真庭市公式ページ |
湯原温泉のように温泉つきのRVパークをもっと探したい人は、全国の車中泊向きスポットを種類別に整理したこちらの記事も参考になります。

「車中泊をしてみたいけれど、どこに泊まればいいのかわからない」「道の駅って本当に車中泊していいの?」――これから車中泊を始める人が最初にぶつかる壁が、場所選びで…
RVパーク海星の丘|牛窓で瀬戸内海を独り占め
瀬戸内市牛窓町にある、海を一望できる絶景重視のRVパークです。「日本のエーゲ海」と呼ばれる牛窓の高台に位置し、遮るもののない瀬戸内海と朝日を眺められます。料金はサイトによって幅があり、A区画5,000円・B区画6,000円・C区画4,500円・DX区画7,000円(金土日祝は各+500円)と、県内では高めの価格帯。ただし電源は無料で、24時間・温水洗浄便座つきトイレを完備し、全16台と余裕があります。チェックインは13〜17時、チェックアウトは6〜11時。シャワーは敷地内になく、最寄りの入浴施設「健幸プラザ西大寺」まで車で20分ほどかかる点はデメリットです。景色に価値を感じる夫婦・カップルの記念旅や、海辺で朝を迎えたい人向けの1か所といえます。
| 住所 | 〒701-4303 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍6422-16 |
| 電話番号 | 080-4559-4188 |
| 料金 | 4,500〜7,000円(区画により変動・金土日祝+500円) |
| チェックイン/アウト | 13:00〜17:00/6:00〜11:00 |
| 設備 | 電源無料/24時間トイレ/全16台/ペット可 |
| 予約 | RV-PARK 予約ページ |
3施設の料金・設備をひと目で比較
ここまで紹介した3つのRVパークを、料金・電源・シャワー・台数で並べてみます。以下は車中泊&キャンピングカーの教科書がファクトシートの数値をもとにまとめた比較表です。予算重視なら湯っ足り広場、設備重視なら農マル、絶景重視なら海星の丘と、優先順位で選び分けてください。
| 施設名 | 料金(1泊) | 電源 | シャワー | 台数 |
|---|---|---|---|---|
| 農マル園芸吉備路農園 | 2,000〜2,500円 | あり(込) | 無料あり | 4台 |
| ゆばら湯っ足り広場 | 1,000円 | 100円/時 | 外湯(砂湯) | 3区画 |
| 海星の丘 | 4,500〜7,000円 | あり(無料) | 車20分 | 16台 |
無料で泊まれる岡山の車中泊向き道の駅3選

「まずは費用を抑えて車中泊を試したい」という人には道の駅が入り口になります。ここでは駐車場が無料で、24時間トイレなど車中泊しやすい設備が整った岡山の道の駅を3つ選びました。いずれも駐車場は24時間利用できますが、あくまで休憩施設である点は忘れずに利用しましょう。
道の駅 久米の里|津山の巨大ガンダムと24時間ウォシュレット
津山市宮尾にある、車中泊初心者に一番すすめやすい道の駅です。敷地内に全長7mのZガンダム立像がそびえるユニークなスポットで、SNS映えする夜景も楽しめます。駐車場は無料で54台収容、24時間使えるトイレはウォシュレット完備と清潔で、車中泊ユーザーからの評判も上々です。物産館の営業は9:30〜18:00、定休日は毎月第1月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始。地元産の新鮮野菜や津山名物のホルモンうどんも味わえます。津山ICから近く、中国道の移動途中の仮眠拠点として使い勝手が良いのが強みです。注意点として、幹線道路沿いで夜間も車の走行音がある点、そして休憩施設なので長時間の占有やマナー違反は避けたいところ。ソロの仮眠から家族の休憩まで幅広く対応できます。
| 住所 | 〒709-4613 岡山県津山市宮尾563-1 |
| 電話番号 | 0868-57-7234 |
| 営業時間 | 9:30〜18:00 |
| 定休日 | 毎月第1月曜(祝日の場合翌日)・年末年始 |
| 駐車場 | 無料54台/24時間トイレ(ウォシュレット) |
| 公式サイト | 久米の里 公式サイト |
道の駅 奥津温泉|名湯を見下ろす高台の休憩拠点
鏡野町奥津にある、美作三湯のひとつ・奥津温泉の入り口に建つ道の駅です。奥津温泉街を見下ろす高台にあり、名勝「奥津渓」の紅葉シーズンには多くの車旅人が立ち寄ります。駐車場は普通車108台・大型6台と広く無料で、トイレは24時間利用可能。EV充電スタンド(急速1台)もあり電気自動車での車旅にも心強い設備です。物産販売は9:00〜17:00、食事処は11:30〜14:30、定休日は毎週水曜。すぐ近くの奥津温泉には「花美人の里」などの日帰り湯があり、名湯で疲れを癒してから休めます。注意点は、公式に車中泊を推奨しているわけではないこと。あくまで休憩・仮眠の範囲で、宿泊目的なら近隣の温泉宿を検討するのがマナーです。県北の温泉巡り旅の休憩拠点として活躍します。
| 住所 | 〒708-0501 岡山県苫田郡鏡野町奥津463 |
| 電話番号 | 0868-52-7178 |
| 営業時間 | 物産9:00〜17:00/食事11:30〜14:30 |
| 定休日 | 毎週水曜 |
| 駐車場 | 無料(普通車108台・大型6台)/24時間トイレ/EV充電 |
| 公式サイト | 道の駅奥津温泉 公式サイト |
道の駅 醍醐の里|樹齢1,000年の醍醐桜のお膝元
真庭市鹿田にある、のどかな里山の道の駅です。推定樹齢1,000年の一本桜「醍醐桜」の玄関口に位置し、春の桜シーズンには多くの人でにぎわいます。駐車場は普通車44台・大型7台で無料、トイレは24時間利用可能です。特産品販売は9:00〜18:00(1〜2月は17:00まで)、レストラン「さくら」では定食やうどん、カレーが味わえます。地元産の新鮮野菜やジャージー牛乳を使ったソフトクリームなど、真庭ならではの味覚も楽しめるのが魅力。県北の山あいで夜は静かに過ごせますが、その分冬の冷え込みは厳しくなります。真庭・蒜山方面へ向かう車旅の休憩に向いた立地で、湯原温泉のRVパークと組み合わせたルートも組みやすい1か所です。桜の季節は駐車場が混雑するため、時間帯をずらして利用しましょう。
| 住所 | 〒719-3152 岡山県真庭市鹿田391-1 |
| 電話番号 | 0867-52-8040 |
| 営業時間 | 特産品販売9:00〜18:00(1〜2月は17:00まで)/レストラン11:00〜14:30 |
| 駐車場 | 無料(普通車44台・大型7台)/24時間トイレ |
| 公式サイト | 道の駅 醍醐の里 公式サイト |
道の駅で車中泊するときのマナーと注意点
無料で使える道の駅は便利ですが、使い方を誤るとトラブルの元になります。ここでは岡山に限らず全国共通の、道の駅で一晩を過ごすときに守りたいマナーを整理します。ルールを守ることが、これからも車中泊できる環境を残すことにつながります。
道の駅は「休憩施設」|宿泊はグレーゾーンと心得る
大前提として、道の駅は道路利用者のための休憩施設であり、宿泊キャンプ場ではありません。国土交通省も道の駅を「休憩」目的の施設と位置づけており、多くの道の駅が「車中泊お断り」ではないものの、あくまで長距離運転の仮眠を想定しています。奥津温泉の道の駅のように、公式には車中泊を推奨していない施設もあります。つまり「泊まれる」のではなく「仮眠が黙認されている」という感覚が正解です。タープを張る、椅子とテーブルを出す、外で調理するといったキャンプ行為はNG。堂々と一晩を過ごしたいなら、料金を払ってRVパークを利用するのが筋です。この線引きを理解しておくと、周囲とのトラブルを避けられます。
よくある失敗が、夏場に道の駅で長時間アイドリングをして周囲から注意されるケースです。エアコンのために一晩中エンジンをかけ続けると、排気音・排気ガス・振動が近隣の迷惑になります。真夏でも、後述の暑さ対策を用意してエンジンは切るのが鉄則。アイドリングは環境にも財布にも負担が大きく、条例で禁止している自治体もあります。
ゴミの持ち帰りと夜間の騒音に気を配る
道の駅で最も嫌われるのが、ゴミの放置と夜間の騒音です。道の駅のゴミ箱は施設利用者向けで、家庭ゴミや車中泊で出たゴミを捨てるためのものではありません。出したゴミは必ず持ち帰るのが基本ルールです。また、夜22時以降のエンジン始動、ドアの開閉音、大声での会話は、同じ場所で休む他の車旅人の睡眠を妨げます。テレビや音楽の音量にも注意しましょう。エンジンを切っても電源が使えるよう、ポータブル電源を1台備えておくと安心です。こうした基本を守るだけで、道の駅での車中泊はぐっと快適になり、周囲からの視線も気になりません。マナーを守る車旅人が増えるほど、車中泊できる場所は守られていきます。
トイレ・水回りを長時間占有しない
24時間使えるトイレは車中泊の生命線ですが、共用設備であることを忘れてはいけません。歯磨きや洗顔で洗面台を長時間ふさいだり、トイレで食器を洗ったりする行為は、他の利用者やトラックドライバーの迷惑になります。特に岡山は中国道・山陽道の物流ルートで、深夜にトラック運転手が仮眠や休憩に立ち寄る道の駅が多いエリアです。お互い様の気持ちで、水回りはさっと使ってさっと譲るのがマナー。洗い物はRVパークや温泉施設で済ませておくとスマートです。飲料水を汲む場合も、施設の水道が飲用可かを確認してから利用しましょう。小さな配慮の積み重ねが、気持ちよく泊まれる環境をつくります。
夏と冬で変わる岡山車中泊の暑さ・寒さ対策
岡山は県北と県南で気候差が大きいぶん、季節と場所に合わせた対策が欠かせません。特に夏の暑さと冬の冷え込みは、対策を怠ると眠れないどころか体調を崩す原因になります。ここでは瀬戸内の夏と県北の冬、それぞれの備え方を紹介します。
夏の瀬戸内は蒸し暑い|熱中症を防ぐ換気術
県南の瀬戸内沿岸は夏の日中に35℃前後まで上がり、夜も熱帯夜になりやすいエリアです。エンジンを切って眠るのが前提なので、暑さ対策が快眠の鍵になります。基本は網戸つきの換気で空気を動かすこと。USB扇風機やサーキュレーターで車内の熱気を排出し、遮光シェードで西日を防ぎます。ポータブル電源で動く車載クーラーがあれば、真夏でも眠りやすくなります。逆に絶対に避けたいのが、暑さをしのごうとしてエンジンを切ったまま窓を閉め切って眠ること。締め切った車内は短時間で高温になり、熱中症の危険があります。夏の車中泊は「エンジンを切っても涼しく眠る」準備がすべて。暑さ対策の具体的な方法は、次の記事で詳しくまとめています。

「夏の車中泊は暑くて眠れない」——これは車旅を始めた人がほぼ全員ぶつかる壁です。日中に太陽を浴びた車のボディは熱を溜め込み、エンジンを切った車内は夜になっても3…
冬の県北は氷点下|底冷えと結露への備え
真庭市や鏡野町など県北の山間部は、冬に氷点下まで冷え込み、湯原温泉や奥津温泉の周辺では積雪もあります。冬の車中泊で怖いのは、地面からの冷気「底冷え」です。厚さ8cm以上のマットで床からの冷えを遮断し、冬用シュラフや電気毛布を重ねて対策しましょう。窓には断熱シェードを貼り、すきま風を防ぎます。もう一つの敵が結露で、就寝中の呼気で窓ガラスが水滴だらけになります。少し窓を開けて換気し、朝は水滴を拭き取ってカビを防ぎましょう。ポータブル電源で使える電気毛布は消費電力が少なく、車中泊の冬にはとても頼れる装備です。県北の温泉旅で冬に泊まるなら、防寒装備をしっかり整えてから出発してください。
春・秋がベストシーズン|過ごしやすさと注意点
岡山で車中泊を最も快適に楽しめるのは、春(4〜5月)と秋(10〜11月)です。この時期は県内どこでも朝晩が過ごしやすく、エアコンなしでも眠れる日が多くなります。醍醐桜の花見や奥津渓の紅葉といった季節の名所とも重なり、車旅の目的も増えるゴールデンシーズンです。ただし春秋は昼夜の寒暖差が大きく、日中が暖かくても明け方は冷え込みます。薄手の寝袋に加え、1枚羽織れる上着を用意しておくと安心です。県北の高原エリアは平地より数℃低いので、標高を意識した装備を心がけましょう。人気スポットは行楽シーズンに混雑するため、RVパークは早めの予約がおすすめ。過ごしやすい季節だからこそ、余裕を持った計画で岡山の車旅を満喫してください。
ソロ・夫婦・ファミリー別|岡山車中泊の楽しみ方
同じ岡山でも、誰と旅するかで最適なスポットや過ごし方は変わります。ここではソロ・夫婦・ファミリーの3スタイル別に、おすすめの組み合わせと予算の目安を紹介します。自分の旅のかたちに近いパターンを参考にしてみてください。
ソロ旅|温泉と静けさを味わう県北ルート
一人旅なら、県北の温泉エリアでのんびり過ごすのが岡山らしい楽しみ方です。おすすめはRVパークゆばら湯っ足り広場。1泊1,000円と安く、湯原温泉の露天風呂「砂湯」で名湯を堪能できます。ソロなら小さめの軽キャンパーや普通車でも十分で、宿泊費と温泉代を合わせても3,000円前後に収まります。予算の目安は1泊5,000円以下。夜は温泉で温まってから車内で読書、朝は静かな山あいの空気を味わう——そんな贅沢が低予算で叶います。防犯面では、人目のある管理されたRVパークを選ぶのが女性ソロには安心です。奥津温泉の道の駅で仮眠し、翌朝に外湯を巡るルートも県北ソロ旅の王道。移動を詰め込まず、1か所にじっくり滞在するのがソロ車中泊のコツです。
夫婦・カップル|海絶景と記念日の車中泊
夫婦やカップルの旅には、瀬戸内海を望むRVパーク海星の丘が特別な一晩になります。牛窓の高台から眺める夕日と朝日は、記念日の車旅にぴったり。料金は4,500〜7,000円とやや高めですが、電源無料で設備も整い、二人でゆっくり景色を味わう価値があります。予算の目安は1泊1万円前後(宿泊費+近隣の入浴・食事込み)。牛窓オリーブ園やヨットハーバーなど、周辺には二人で歩きたいスポットも豊富です。ペット可なので、愛犬連れの夫婦旅にも対応できます。もう少し予算を抑えるなら、農マル園芸吉備路農園も選択肢。シャワー無料で吉備路の田園をのんびり散策でき、落ち着いた大人の旅に向きます。二人なら景色と設備、どちらを優先するかで行き先を選ぶとよいでしょう。
ファミリー|子どもが喜ぶ道の駅を拠点に
子ども連れのファミリーには、遊びと食事がそろう道の駅を拠点にするのがおすすめです。津山の道の駅久米の里は、全長7mのZガンダム立像が子どもに大人気。無料の駐車場で気軽に立ち寄れ、ウォシュレット完備の清潔なトイレはファミリーにも安心です。予算の目安は1泊あたりの宿泊費が無料〜数千円と、家族旅行のコストを大きく抑えられます。ただし道の駅は休憩施設なので、子どもが騒いだり夜間に走り回ったりしないよう配慮が必要です。しっかり眠りたい夜は、設備の整ったRVパークに切り替えるのが賢い選択。農マル園芸吉備路農園ならドッグランもあり、ペットも一緒の家族旅にも向きます。昼は道の駅で遊び、夜はRVパークで休むという使い分けが、ファミリー車中泊を快適にするコツです。
実は岡山は、西日本のなかでも車中泊のハードルが低い「隠れた穴場」です。降水量が少ない「晴れの国」で天候に恵まれやすく、温泉つきRVパークと無料の道の駅が県内にバランスよく点在しています。有名観光地が集まる四国や広島に比べて車中泊スポットが混みにくく、静かに泊まれるのも見逃せない魅力です。
岡山車中泊とセットで楽しむ温泉・立ち寄りスポット
岡山の車中泊の醍醐味は、名湯と絶景をセットで味わえることです。ここでは宿泊地の近くで立ち寄りたい温泉や観光スポットを紹介します。車中泊の前後に予定を組み込めば、旅の満足度がぐっと上がります。
湯原温泉「砂湯」|川沿いの無料露天風呂
真庭市の湯原温泉にある「砂湯」は、旭川の河原に湧く無料・24時間入浴可能な露天風呂です。全国露天風呂番付で西の横綱に選ばれたこともある名湯で、川底から自然に湯が湧き出しています。混浴の露天風呂ですが、女性用の湯浴み着着用が認められる時間帯もあります。RVパークゆばら湯っ足り広場から徒歩圏内にあり、車中泊の夜と朝に湯めぐりを楽しめる立地です。美肌の湯として知られ、とろりとした湯ざわりが特徴。無料とはいえ地元の方が守る大切な温泉なので、脱衣所やマナーのルールを確認してから利用しましょう。県北の車中泊なら、この砂湯を組み込むだけで旅の思い出が濃くなります。夜のライトアップされた湯船も幻想的です。
奥津温泉|美作三湯のひとつを日帰りで
鏡野町の奥津温泉は、湯原・湯郷とともに「美作三湯」に数えられる歴史ある温泉地です。道の駅奥津温泉のすぐそばにあり、日帰り入浴施設「花美人の里」などで名湯を楽しめます。とろみのある泉質は「美人の湯」として知られ、肌がすべすべになると評判です。近くには紅葉の名所「奥津渓」があり、秋は遊歩道の散策とセットで訪れる車旅人が多い場所。道の駅で仮眠し、朝から外湯と渓谷歩きを楽しむプランが定番です。県北の山あいなので、冬場はスタッドレスタイヤなど雪道への備えが必要になります。奥津渓の甌穴(おうけつ)群は国の名勝に指定されており、川沿いの景観は一見の価値あり。温泉と自然を一度に味わえる、県北車中泊のハイライトといえるエリアです。
牛窓「日本のエーゲ海」|瀬戸内の島々を望む
瀬戸内市の牛窓は、青い海と点在する島々の風景から「日本のエーゲ海」と呼ばれる景勝地です。RVパーク海星の丘の周辺には、オリーブ園や展望台、ヨットハーバーが点在し、地中海リゾートのような雰囲気を味わえます。牛窓オリーブ園の展望台からは、前島や黒島など瀬戸内の多島美を一望でき、写真映えも抜群。海沿いの車中泊で朝日を眺めてから、オリーブ園を散策する流れは夫婦旅の鉄板コースです。周辺には新鮮な瀬戸内の海の幸を味わえる食事処もあり、グルメ目的でも満足できます。県南の温暖な気候で、冬でも比較的過ごしやすいのが魅力。四国から瀬戸大橋を渡ってくる車旅なら、香川の車中泊スポットと組み合わせて瀬戸内をぐるりと巡るルートもおすすめです。

まとめ|岡山は温泉と海を味わう車中泊天国
岡山の車中泊は、県北の温泉郷と県南の瀬戸内海という2つの顔を持つのが最大の魅力です。1泊1,000円台から泊まれるRVパークゆばら湯っ足り広場をはじめ、温泉やシャワーとセットで眠れるスポットがそろい、初心者でも安心して一晩を過ごせます。無料の道の駅を仮眠拠点に、有料のRVパークをしっかり眠る場所にと使い分ければ、予算に合わせた柔軟な車旅が組めます。
大切なのは、道の駅が休憩施設であることを理解し、アイドリングやゴミ、騒音といったマナーを守ること。そして夏は換気、冬は底冷えと結露への対策を怠らないことです。これさえ押さえれば、晴れの国・岡山の車中泊は快適そのものです。
最初の一歩として、まずは自分の旅が「温泉の県北」か「海の県南」かを決め、行き先エリアのRVパークを1か所予約してみましょう。温泉で疲れを癒しながら眠る岡山の一夜は、きっと忘れられない車旅の思い出になります。
※掲載の料金・営業時間・設備は変更される場合があります。お出かけ前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

コメント