アイズブロッカー自作ガイド|材料費700円で作る遮光シェードと純正2万円台の違い

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車中泊で一番はじめに欲しくなるのが「窓の目隠し」です。外から車内が丸見えだと落ち着いて眠れませんし、夏は日差しで室温が上がり、冬は窓から冷気が忍び込みます。そこで名前が挙がるのが、車種別専用シェードで知られる株式会社アイズの「マルチシェード」や「アイズ-ブロッカー」。ただ、フルセットで2万円を超えることもあり、「同じようなものを自作できないか」と検索する人が多いのです。

結論から言うと、遮光と目隠しが目的なら材料費700円〜2,000円ほどで自作できます。銀マットやプラダンといった手に入りやすい素材で、自分の車にジャストサイズのシェードが作れます。一方で、純正が持つ三層構造の断熱性能や仕上がりの美しさまでは再現しきれない、という正直な部分もあります。

この記事では、アイズの純正製品の中身を出発点に、自作の材料選び・型取りのコツ・窓別の作り方・仕上げの工夫までを、車中泊仲間に教える感覚でまとめました。予算とこだわりに合わせて「自作」か「純正」かを選べるようになります。

📌 この記事でわかること

・アイズの「マルチシェード」と「アイズ-ブロッカー」の違いと中身
・自作にかかる材料費と、純正2万円台との具体的な差
・100均で揃う材料と、失敗しない窓の型取り手順
・フロント・サイド・リアゲートそれぞれの作り方と安全対策

目次

アイズブロッカーとは?マルチシェードとリアゲートタープの違い

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「アイズブロッカー」と検索する人の多くは、アイズ製の遮光シェードをイメージしています。ただ、アイズには性格の違う2つの主力製品があり、まずここを整理しておくと自作の方向性がはっきりします。窓を内側から塞ぐ「マルチシェード」と、リアゲートに張る「アイズ-ブロッカー(リアゲートタープ)」です。

アイズのマルチシェードは三層構造で車内温度を最大10℃下げる

マルチシェードは、平成7年(1995年)から続くアイズの看板商品で、500車種以上に専用設計されています。生地は三層構造で、外側が補強材入りのアルミ蒸着シート、中間に180g/㎡の中綿、内側が難燃性のフレンチパイル生地という作り。公式の実測では、炎天下で最大10℃以上、寒冷時で最大5℃以上の温度差が確認されています。取り付けは吸盤式で、色はシルバーとメタリックブラック(ブラッキー)の2種類。ソロから夫婦の車中泊まで、遮光・遮熱・保温をまとめて担う定番です。デメリットは価格で、ハイエース1台分を揃えると2万円台後半になります。詳細はアイズ公式サイトのマルチシェード紹介ページで確認できます。

🚐 スペック情報:アイズ マルチシェード
製品名マルチシェード
メーカー株式会社アイズ
価格帯(ハイエース200系)フロント3枚12,100円〜、リア5枚23,100円〜
構造アルミ蒸着シート+中綿180g/㎡+難燃パイルの三層
対応車種500車種以上(吸盤式)
性能炎天下で最大10℃以上、寒冷時で最大5℃以上の温度差

アイズ-ブロッカーはバックドアを開けたまま使えるリアゲートタープ

もう一方の「アイズ-ブロッカー」は、窓シェードではなくリアゲートに張るタープです。最大の特徴は、装着したままバックドアを開閉できる特許技術。ドアの動きに合わせてタープ布が伸縮するため、雨の日でも荷室を濡らさずに出入りできます。素材は撥水・速乾・ストレッチ・UVカット・耐候性を備えた専用生地で、車中泊時のプライバシー確保や、仕事車の荷物隠しにも使われます。取り付けは面ファスナー(ホールドテープ)をボディに貼るDIY方式で、ボディへの穴あけは不要。使うシーンは、リアゲートを跳ね上げて調理したい夫婦キャンプや、雨天のソロ車中泊です。価格は公式サイトに明示がなく、購入時は問い合わせが必要な点は注意しておきましょう。仕様はアイズ-ブロッカー公式ページが一次情報になります。

「アイズブロッカー 自作」で多くの人が探しているのは窓用シェード

検索意図を整理すると、「アイズブロッカー 自作」で情報を求めている人の大半は、リアゲートタープよりも窓を塞ぐ遮光・目隠しシェードを自分で作りたいと考えています。理由はシンプルで、車中泊の快眠に直結するのがサイドやフロントの目隠しだからです。就寝時にまず必要になるのは、外から車内が見えない状態と、朝日で起こされない遮光。この記事でも、窓用シェードの自作を主役にしつつ、リアゲートまわりの簡易タープにも触れていきます。純正の完成度を知ったうえで自作すると、どこを妥協してよくてどこを詰めるべきかが見えてきます。

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純正を買う人・自作する人の分かれ道はどこにある?

純正と自作、どちらが正解ということはありません。分かれ道は「時間」「断熱への要求」「見た目」の3点です。断熱までしっかり効かせたい、冬の車中泊が多い、内装の見栄えも大事にしたいなら純正マルチシェードが向きます。反対に、まずは夏〜秋の目隠しと遮光を安く始めたい、車をいずれ乗り換える予定がある、DIYそのものを楽しみたいなら自作が合います。注意点として、自作は型取りと採寸に2〜3時間はかかり、初回はどうしても隙間の光漏れが出やすいこと。ここを理解したうえで選べば、後悔は減ります。次の章から、自作の中身に具体的に踏み込んでいきます。

アイズブロッカーを自作するメリットと正直なデメリット

自作に踏み出す前に、良い面と厳しい面の両方を数字で押さえておきましょう。メリットだけを並べても、実際に作ると「思ったより断熱しない」とがっかりしかねません。ここでは価格・フィット感・性能の3軸で、自作の実力を正直に整理します。

材料費700円から作れる|純正2万円台との価格差が最大の魅力

自作最大のメリットは価格です。100均のアルミ保温シートは1枚110円から、厚手の銀マットでも1,000円前後で、窓全面をカバーしても総額700〜2,000円ほどに収まります。対して純正マルチシェードは、ハイエース200系でフロント3枚セット12,100円〜、リア5枚セット23,100円〜(いずれもシルバー)。全窓を純正で揃えると3万円前後になるため、自作なら10分の1以下の材料費で目隠しと遮光の機能を確保できます。使いどころは、軽自動車やコンパクトカーでの週末ソロ車中泊。まず1泊試してみたい初心者が、いきなり数万円をかけずに始められるのが強みです。注意点は、安い素材ほど耐久性が落ちること。シーズンごとに作り替える前提なら、この価格差は十分に納得できます。

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自分の車にジャストサイズで作れるのは自作だけの強み

2つ目のメリットは、フィット感を自分で追い込めることです。純正は500車種以上に対応していますが、それでも古い年式や特殊なグレード、社外パーツで窓形状が変わった車には合わないことがあります。自作なら、後述する型取りで実際の窓に合わせて切り出すので、丸みのある軽自動車の後部ガラスでもぴったり作れます。使う場面は、対応表に自分の車がない場合や、換気用に窓を数センチ開けた状態でも隙間が出ないように微調整したいとき。デメリットは、左右非対称の窓を1枚ずつ型取りする手間がかかること。とはいえ、一度型紙を作っておけば、素材を替えて何度でも作り直せるのは自作ならではの自由度です。

正直なデメリット|断熱性能と見た目は純正に及ばない

ここは正直にお伝えします。自作シェードは、純正の三層構造(アルミ蒸着+中綿180g/㎡+難燃パイル)ほどの断熱は出せません。銀マット1枚では日差しの反射はできても、真冬の冷気を止めきる力は弱く、結露も起きやすくなります。また、切りっぱなしの縁や吸盤の跡が見えると、内装の見栄えは純正に劣ります。難燃加工がない素材を使う点も、車内で火気を扱わない前提で考える必要があります。使い分けの目安は、夏〜秋の遮光・目隠しは自作で十分、真冬の連泊や断熱を重視する旅は純正、というライン。弱点を理解して用途を絞れば、自作でも実用性は確保できます。

自作と純正シェードの違いを比較(車中泊&キャンピングカーの教科書調べ)

両者の違いを一覧にしました。金額はハイエース200系の目安で、自作は窓全面をカバーした場合の材料費です。

比較項目 自作(銀マット) 自作(プラダン) 純正マルチシェード
費用の目安 700〜2,000円 2,000〜4,000円 約3万円(全窓)
遮光・目隠し
断熱・保温
フィット感 ○(要型取り) ○(要型取り) ◎(専用設計)
耐久性

※純正価格はアイズ公式サイトのハイエース200系セット価格(シルバー)を基準にした目安です。

自作に必要な材料と道具|100均でどこまで揃う?

自作に必要な材料と道具|100均でどこまで揃う?の解説画像

自作シェードは、素材選びで仕上がりの8割が決まります。ここでは主役になる素材と、固定に使う小物、そして予算別の揃え方を整理します。多くはダイソー・セリアなどの100均とホームセンターで揃うので、まずは近所で手に入るものから始められます。

銀マット・アルミ保温シートは遮光と断熱の主役

最も定番なのが銀マット(アルミ保温シート)です。100均のアルミ保温シートは1枚110円から、キャンプ用の厚手ロール銀マットでも1,000円前後で手に入ります。選ぶポイントは、厚さ8mm以上・裏地が青色・ロール状(折れ目がないもの)の3つ。折れ目があると窓に当てたときに光が漏れる原因になります。必要量は、サイドの小窓なら60cm×180cmが2枚あればおおむね足ります。使う場面は、夏の遮光と就寝時の目隠しを最優先したいソロ・夫婦の車中泊。注意点は、薄手のペラペラなタイプは断熱がほぼ効かないこと。遮光だけなら薄手でも十分ですが、冬も見据えるなら厚手を選びましょう。素材別の作例は銀マットで自作したDIY事例が参考になります。

💡 車旅メモ

銀マットは「銀面を外(窓側)」に向けると夏の日差しを反射しやすく、「銀面を内」に向けると冬に車内の熱を反射して逃がしにくくなります。夏冬でリバーシブルに使えるよう、両面テープの縁取りだけで仕上げ、あえて縫い込まない作り方も便利です。

プラダンは繰り返し使える耐久派の選択肢

もう少し長く使いたいなら、プラダン(プラスチックダンボール)がおすすめです。ホームセンターで1枚500〜800円程度、ダイソーでも取り扱いがあります。銀マットより硬くて自立するため、窓枠にはめ込むだけで固定でき、吸盤が要らないケースもあります。耐久性が高く、シーズンをまたいで繰り返し使えるのが強み。使い方は、プラダンを窓形に切り出し、表面に100均のアルミサンシェードを貼れば、遮光と断熱を両立した1枚になります。場面としては、車中泊の頻度が高い人や、脱着を毎回繰り返すサイドウィンドウ向き。デメリットは、丸みの強い曲面ガラスには硬さゆえに沿いにくいこと。曲面が多いフロントは銀マット、平面に近いサイドはプラダン、と使い分けると失敗が減ります。

固定に使う吸盤・面ファスナー・縁テープの選び方

素材が決まったら、固定用の小物を揃えます。定番は吸盤で、ダイソーの吸盤32個で約1,800円という作例もあり、100均でまとめて用意できます。銀マットの縁に穴(ハトメ)を開けて吸盤を引っ掛ける方式が一般的です。はめ込み式にするなら、縁に5mm厚のスポンジゴムを両面テープで貼り、窓枠に押し込むと隙間が減ります。リアゲートまわりを覆うなら、アイズ-ブロッカーと同じく面ファスナー(マジックテープ)をボディに貼る方式が応用できます。使い分けは、頻繁に開け閉めするサイドは吸盤、断熱重視のフロントははめ込み、跳ね上げるリアゲートは面ファスナー。縁テープ(布テープやアルミテープ)で切り口を包むと、見た目もほつれも改善します。

予算別|材料の揃え方を3段階で提案

予算に応じた揃え方を3段階でまとめます。5,000円以下なら、100均のアルミ保温シートと吸盤だけで全窓を目隠し可能。まず試したい初心者はここから。1万〜3万円なら、厚手の銀マットやプラダンにアルミサンシェードを重ね、断熱と耐久を底上げできます。夏冬通して使いたい人向け。3万円以上を出せるなら、無理に自作せず純正マルチシェードを検討する方が、断熱・仕上がり・手間の総合点で満足度は高くなります。注意したいのは、中途半端に良い素材を買い集めると、結局純正1台分に近い金額になること。自作は「安く仕上げる」ことに割り切ると、価格メリットが最大化します。

失敗しない型取りのコツ|窓ピッタリに仕上げる手順

自作の成否を分けるのが型取りです。ここが雑だと、どんな良い素材を使っても隙間から光と視線が漏れます。逆に型取りさえ丁寧なら、110円のシートでも実用十分なシェードになります。道具は霧吹き・ビニール袋・油性ペン・ハサミがあれば足ります。

霧吹き+ビニール袋で窓の型を写し取る

最も確実なのが、窓に直接型を写す方法です。手順は、窓ガラスに霧吹きで水をかけ、大きめのビニール袋(透明なゴミ袋など)を貼り付けます。水の力でピタッと密着したら、窓枠の縁に沿って油性マジックで一周なぞり、ラインを引くだけ。これで実寸の型紙が完成します。ホンダの公式DIYページでも紹介されている定番の手法です。使う場面は、曲線が多くて定規で測りにくい後部の小窓や三角窓。注意点は、袋を伸ばしすぎると型が実寸より大きくなること。水で貼るときにシワを伸ばしつつ、引っ張りすぎないのがコツです。型紙には「右サイド後方」などと窓の位置を書き込んでおくと、後の作業で迷いません。

型紙から銀マット・プラダンを切り出す

型紙が取れたら、素材に写して切り出します。ポイントは、型紙のラインより2〜3mm内側をカットすること。ぴったり同寸で切ると、はめ込むときにわずかに大きく感じ、端が波打つことがあります。銀マットはハサミやカッターで、プラダンはカッターと定規で直線を出すときれいに切れます。切り出したら一度窓に当て、光漏れがないかを日中に確認するのが大切な工程です。使う場面は、全窓分をまとめて作るとき。左右で微妙に形が違う車も多いので、必ず1枚ごとに窓へ当てて確認します。注意点は、カッターの刃を頻繁に折って切れ味を保つこと。切れ味が落ちると銀マットの縁が潰れ、光漏れの原因になります。

⚠️ 車中泊の注意点:失敗パターン①

「型を大きめに取れば安心」と余白を多くとった結果、シェードの端が湾曲して窓枠から浮き、そこから外灯の光が線状に漏れて眠れなかった——という失敗はよく聞きます。原因は型紙の取りすぎと、素材の反発。対策は、型紙のラインより2〜3mm内側で切ること、そして端をスポンジゴムや布テープで縁取りして窓枠に密着させることです。

左右非対称の窓は1枚ずつ型取りする

見落としがちなのが、左右の窓が鏡写しでも同一形状とは限らない点です。給油口側やスライドドア側で、窓の切り欠きや大きさが数センチ違う車は珍しくありません。面倒でも、左右それぞれで型取りするのが確実です。使う場面は、ミニバンやワゴンのように窓の枚数が多い車。まとめて同じ型で切ると、片側だけ隙間が出て作り直しになります。注意点は、型紙に必ず「左・右」「前・後」を明記すること。裏表を逆にすると、せっかくの型が合わなくなります。ひと手間ですが、ここを丁寧にやるほど、完成後の光漏れゼロに近づきます。

窓別の作り方|フロント・サイド・リアゲートを仕上げる

窓は場所ごとに役割と作り方が変わります。フロントは面積が大きく光漏れ対策が肝、サイドは就寝時の視線対策が最優先、リアゲートはアイズ-ブロッカー的なタープ発想が使えます。順番に見ていきましょう。

フロントガラスは面積が大きく光漏れ対策が肝

フロントは車で最も面積が大きく、朝日や街灯が最も入りやすい場所です。作り方は、大判の銀マットを型取りして2枚に分割(運転席側・助手席側)すると、収納も設置もしやすくなります。固定は、サンバイザーで上端を挟み、下端を吸盤で留める合わせ技が確実。市販のフロント用サンシェードを土台にし、内側に銀マットを重ねると断熱も上がります。使う場面は、街灯の多い道の駅やサービスエリアでの車中泊。注意点は、ダッシュボード上端の曲面で光が漏れやすいこと。ここは細く切った銀マットを追加で差し込むと塞げます。走行前に必ず外す前提で、運転視界を妨げない収納場所も決めておきましょう。

サイドウィンドウは就寝時の視線を最優先で塞ぐ

就寝スペースに面するサイドウィンドウは、視線対策の主役です。ここが透けると、外を歩く人と目が合ってしまい安心して眠れません。作り方は、型取りした銀マットやプラダンを吸盤やはめ込みで固定するのが基本。裏地が濃色(青や黒)の銀マットを選ぶと、外から見たときにシルエットが透けにくくなります。使う場面は、女性のソロ車中泊や、街中に近い場所での宿泊。防犯の観点でも、車内が見えないことは大きな安心につながります。注意点は、窓を数センチ開けて換気する場合、その隙間から視線が入らないよう、シェードを窓枠の外側までわずかに大きく作ること。防犯とプライバシーの詳しい対策は、女性向けの車中泊ガイドも参考になります。

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リアゲートはアイズ-ブロッカー風タープを簡易自作する

リアゲートを跳ね上げて調理や着替えをするなら、アイズ-ブロッカーの発想を借りた簡易タープが便利です。作り方は、撥水性のあるレジャーシートやターポリン生地を、開いたバックドアの外周に合わせてカット。ボディ側に面ファスナーの片側を貼り、生地側にもう片方を縫い付ければ、着脱式の目隠し兼雨よけになります。純正のように開閉に追従する特許機構までは再現できませんが、停車中に視線と小雨を防ぐ用途なら十分実用的です。使う場面は、海辺や河原での着替え、雨天時の荷室作業。注意点は、風が強い日はあおられやすいこと。下端にペグやおもりで固定する工夫を足すと安定します。本格運用を狙うなら、純正のアイズ-ブロッカーを検討する価値もあります。

Q. 自作シェードでも、走行中に使ったままにしていい?
A. フロントとフロントサイドの窓は、走行中に視界を妨げると道路交通法上の問題になります。走行前には必ず取り外してください。取り外しやすい吸盤やはめ込み式にしておくと、出発前の手間が減ります。停車・就寝時だけ使う前提で作るのが安全です。

固定方法の使い分け|吸盤・はめ込み・面ファスナー

同じシェードでも、固定方法で使い勝手が変わります。吸盤は着脱が速く、毎晩付け外しするサイドや、走行前に外すフロント向き。ただし冬場は吸盤が硬くなって外れやすくなります。はめ込み(スポンジゴム縁取り)は隙間が出にくく断熱に有利で、あまり開け閉めしない後部固定窓に最適。面ファスナーはリアゲートや大判の目隠しに向き、一度貼れば脱着が速いのが利点です。使い分けの目安は、脱着頻度が高い窓ほど吸盤、断熱重視で固定する窓ほどはめ込み。1台の中でも窓ごとに方式を変えると、快適さと手間のバランスが取れます。注意点は、吸盤跡やテープ跡が窓・内装に残ることがあるので、貼る前に目立たない場所で試すことです。

快適性と安全性を高める仕上げの工夫

シェードが完成したら、あとは快眠と安全のための仕上げです。特に大事なのが結露と換気。ここを軽視すると、せっかく作ったシェードが逆効果になることもあります。逆張りの視点も交えて、実践的なコツをまとめます。

結露対策は銀マットの裏地選びと換気がカギ

冬の車中泊で悩ましいのが結露です。暖かい車内と冷たい窓ガラスの温度差で水滴がつき、シェードの裏がびしょ濡れになることがあります。対策は2つ。1つは、吸湿しにくい素材(アルミ面やビニール系の裏地)を窓側に向けること。もう1つは、窓を数センチ開けて空気を動かすことです。銀マットを窓にぴったり密着させると断熱は上がりますが、湿気の逃げ場がなくなり結露が増える面もあります。使う場面は、氷点下になる冬季の連泊。注意点は、朝起きたらシェードを外して乾かす習慣をつけること。濡れたまま畳むとカビの原因になります。結露は「防ぐ」より「乾かす」前提で付き合うのが現実的です。

逆張り視点|実は「完全遮光」より「通気」を優先すべき場面がある

意外と知られていないのですが、目隠しを完璧にすることが常に正解とは限りません。窓を隙間なく塞ぐと車内の空気がこもり、夏は熱が抜けず、冬は結露と二酸化炭素がこもります。実は、防犯上どうしても必要なサイド以外は、あえて上部に通気の隙間を残す方が快眠できる場面があります。使う場面は、真夏の熱帯夜や、標高の低い蒸し暑いエリアでの車中泊。プライバシーが必要な下半分だけをしっかり塞ぎ、視線が届きにくい上部は網戸やメッシュにする、という発想です。純正のアイズ-ブロッカーが「窓を開けたまま虫を防ぐ」思想なのも同じ理由。塞ぐことと換気の両立こそ、車中泊シェードの本質だと言えます。

⚠️ 車中泊の注意点:失敗パターン②

夏場、エアコンを切って全窓を銀マットで密閉して寝たところ、車内に熱と湿気がこもり、明け方に頭痛と吐き気で目が覚めて熱中症になりかけた——という声は少なくありません。原因は、遮光を優先して換気を止めてしまったこと。対策は、対角線上の2枚の窓に網戸を併用して空気の通り道を作ること、そして真夏はエンジン停止・無換気での就寝を避けることです。体調に異変を感じたら、無理せず涼しい場所へ移動しましょう。

収納とラベリングで設営を1分に短縮する

毎晩の設営を楽にする工夫も、快適な車中泊には欠かせません。作ったシェードは窓ごとにバラバラになるため、そのままだとどれがどの窓か分からなくなります。対策は、各シェードの端に「右前」「左後」などをマスキングテープで書き込み、まとめて1つの袋に収納すること。これだけで、設営時間が10分から1分程度まで短縮できます。使う場面は、移動が多く毎晩場所を変える旅。プラダン製は平らに重ねられ、銀マットは丸めて筒状にすると省スペースです。注意点は、濡れたシェードを他のシェードと一緒に収納しないこと。1枚の湿気が全体に移り、カビや匂いの原因になります。乾いた状態でまとめるのが基本です。

自作か純正か|あなたに合うのはどっち?

ここまで読んで、自作と純正のどちらが自分に合うか見えてきたのではないでしょうか。最後に、車中泊のスタイル別に選び方を整理します。正解は人それぞれで、両者を組み合わせる中間解もあります。

ソロ・週末車中泊なら自作で十分満足できる

月に数回、週末に近場で車中泊するソロスタイルなら、自作シェードで必要十分です。目的が遮光と目隠しに絞られ、真冬の連泊が少ないなら、銀マットやプラダンの自作で快適に眠れます。材料費700〜2,000円で全窓を賄えるので、初期投資を抑えつつ車中泊を始められます。使う場面は、キャンプや釣り、ドライブ旅の前泊。注意点は、耐久性の低い薄手素材はワンシーズンで傷むこと。作り直す前提で、型紙だけは保管しておくと2回目以降が楽になります。まずは自作で車中泊の頻度を確かめ、続けられそうなら装備を強化していく——この順番が失敗しにくい進め方です。

夫婦・長期旅なら純正マルチシェードの断熱が効く

一方、夫婦で長期の車旅をする、冬もキャンピングカーや車中泊を楽しむなら、純正マルチシェードの価値が高まります。三層構造の断熱で車内温度を最大10℃以上抑えられ、結露も自作より起きにくく、毎晩の設営もストレスがありません。500車種以上に専用設計されているので、フィットの追い込みに時間をかけずに済みます。使う場面は、真冬の車中泊やスキー旅、連泊が続くロングトリップ。注意点は、全窓で3万円前後の初期投資が必要なこと。ただし何年も使える耐久性を考えれば、1泊あたりのコストはむしろ安くなります。時間と快適さをお金で買う、という選択です。

中間解|フロントだけ純正、サイドは自作という手もある

予算と快適さのバランスを取るなら、窓ごとに純正と自作を使い分ける手があります。面積が大きく断熱効果が出やすいフロントは純正マルチシェードにし、枚数が多くコストがかさむサイドは自作でまかなう、という組み合わせです。これなら、断熱の要を押さえつつ総額を1〜2万円台に抑えられます。使う場面は、車中泊の頻度が中程度で、少しずつ装備を整えたい人。注意点は、純正と自作で見た目のトーンが揃わないこと。気になる場合は、自作側も濃色の銀マットで色味を近づけると統一感が出ます。全部を一度に揃える必要はなく、優先度の高い窓から段階的に投資していくのが賢い進め方です。

購入できる場所と一次情報の確認先

純正のアイズ製品を検討するなら、まずは公式サイトで自分の車の対応セットと最新価格を確認するのが確実です。マルチシェードは車種別ページで枚数構成と価格が細かく分かれており、アイズ-ブロッカーは価格が問い合わせ制のため、公式フォームからの確認が必要です。楽天市場やYahoo!ショッピングでも取り扱いがありますが、車種・年式・窓形状の適合は公式の対応表で照合するのが安心。自作の材料は、ダイソー・セリアなどの100均とホームセンターで揃います。価格やスペックは変わることがあるため、購入前には必ず最新情報を確認してください。一次情報はアイズ公式サイトが基準になります。

まとめ|アイズブロッカー自作で車中泊の目隠しは十分作れる

「アイズブロッカー 自作」の結論は、遮光と目隠しが目的なら材料費700〜2,000円ほどで十分に自作できる、ということです。アイズの純正マルチシェードは三層構造で断熱まで担う完成度の高い製品ですが、全窓で3万円前後。まずは目隠しと遮光から始めたいなら、銀マットやプラダンで自分の車にジャストサイズのシェードを作るのが、コスパの良い第一歩になります。純正の断熱や仕上がりが必要になったら、そのとき買い替えても遅くありません。

📌 この記事の要点

・アイズには窓用「マルチシェード」とリアゲート用「アイズ-ブロッカー」があり、自作で人気なのは窓用
・自作の材料費は700〜2,000円、純正は全窓約3万円で断熱性能に差がある
・素材は厚さ8mm以上・裏地が濃色・折れ目なしの銀マットかプラダンが基本
・型取りは霧吹き+ビニール袋で実寸を写し、ラインの2〜3mm内側で切る
・失敗の多くは光漏れと換気不足。縁取りで密着させ、網戸併用で通気を確保する
・ソロ・週末は自作、夫婦・長期・冬は純正、迷うならフロントだけ純正の中間解

最初の一歩は、100均でアルミ保温シートと吸盤を買い、就寝スペースに面するサイドウィンドウ1枚を型取りして作ってみることです。1枚作れば要領がつかめ、残りの窓もスムーズに進みます。安全のため、走行前にフロントのシェードは必ず外し、真夏は換気を止めた密閉就寝を避けてください。自分の車にぴったりのシェードで、静かで安心な車中泊の夜を過ごしましょう。

※本記事の価格・仕様は2026年7月時点の情報です。最新情報は各メーカー・店舗の公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

キャンピングカー愛好家。RVパークや道の駅での車中泊体験を中心に、車中泊グッズの選び方やキャンピングカーの比較情報を発信しています。「自由に旅する暮らし」の楽しさと実用的なノウハウをお届けします。

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