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軽バンを「かわいい」と感じて調べ始めた人が最初にぶつかるのが、カタログを開いても白とシルバーばかり並んでいる、という壁です。仕事のクルマという顔が強いジャンルなので、当然といえば当然の話です。
結論から言うと、かわいい軽バンは「車種選び」ではなく「グレードとボディカラーの組み合わせ」で決まります。同じ車種でも、選ぶグレードによって用意される色がまったく違い、オレンジやグリーンといった色は上位グレードにしか設定されていないことがほとんどだからです。ここを外すと、気に入った色が最後まで選べません。
この記事では、現行の軽バン7車種について、メーカー公式が公表しているグレード別価格・ボディカラー・荷室寸法をそのまま並べて比較します。さらに、後から顔つきを丸目や角目に変えるボディキットの実売価格と、取り付けで引っかかりやすい落とし穴まで扱います。読み終わるころには、自分の好みの見た目にたどり着くための最短ルートが決まっているはずです。
・かわいい色は上位グレード限定のことが多く、車種より先にグレードを決めるのが近道
・現行7車種の入口価格は1,155,000円から1,738,000円まで開きがある
・丸目・角目のフェイスチェンジキットは382,800円から。ヘッドランプの仕様で装着可否が変わる
・荷室高は1,240mmから1,370mmまで差があり、車中泊まで見据えるなら選び方が変わる
軽バンがかわいいと言われるようになった3つの理由

ひと昔前の軽バンは、白いボディに鉄チンホイールが標準的な姿でした。それがここ数年で街の景色が変わり、オレンジやカーキの軽バンをキャンプ場でも見かけるようになっています。理由は「デザインが丸くなったから」ではありません。
丸みではなく、色が印象の9割を決めている
軽バンのボディは、荷物を積む都合上どのメーカーもほぼ真四角です。全長3,395mm・全幅1,475mmという軽自動車の枠がある以上、外形で個性を出せる余地はほとんどありません。それでも印象が変わるのは、ボディカラーの設定が増えたからです。ダイハツ ハイゼット カーゴにはアイスグリーン〈G62〉やトニコオレンジメタリック〈R71〉、オフビートカーキメタリック〈G55〉が用意され、スズキ エブリイの公式カタログにはツールオレンジやアイビーグリーンメタリック、モスグレーメタリックの撮影車が並びます。同じ形でも、色が変わると「働くクルマ」から「遊びのクルマ」に見え方が反転します。ただし、これらの色は多くが特定グレードのメーカーオプション扱いです。ハイゼット カーゴの場合、アイスグリーンやトニコオレンジメタリックは選べるカラーパックとして22,000円高で追加する形になり、しかもクルーズターボ・クルーズ・デラックスといった上位側のグレードにしか設定がありません。安いグレードを選ぶほど、色の選択肢は白とシルバーに絞られていきます。
メーカー自身が「遊び用グレード」を作り始めた
もうひとつの変化は、商用一辺倒だったラインナップに、趣味用途を前提にしたグレードが加わったことです。ホンダ N-VANのFUNシリーズがその代表で、ボタニカルグリーン・パールやオータムイエロー・パールといった色がこのグレード群にだけ設定されています。2026年3月20日の一部改良では、アウトドア志向のFUN特別仕様車NATURE STYLEにターボ仕様が追加され、FUNグレードで人気の2色も引き継がれました。スバル サンバーバンのディアス、三菱 ミニキャブ バンのブラボーも同じ位置づけで、内装や快適装備を上げた最上級グレードです。こうしたグレードは、荷室に工具を積む人ではなく、週末に釣り道具やキャンプ道具を積む人を想定して作られています。注意点は価格です。N-VANはGグレードのFF・CVTが1,498,200円なのに対し、FUN特別仕様車NATURE STYLEのFFは2,000,900円で、選ぶグレードが変わると入口が大きく動きます。
4ナンバー登録という「かわいさの代償」を知っておく
軽バンは軽自動車の中でも貨物登録、いわゆる4ナンバーです。ここを理解しないまま見た目だけで選ぶと、購入後に戸惑います。貨物車は乗用車と車検のサイクルが異なり、後席は補助的な作りで、リヤシートを起こすと荷室長は一気に縮みます。スバル サンバーバンの公式諸元では、2名乗車時に1,915mmある荷室長が、4名乗車時には1,005mmになります。倍近く違うわけです。つまり「4人乗れる」ことと「4人乗った状態で荷物を積める」ことは別物で、後席を畳んだ2名乗車の姿がこのクルマの本来の形です。かわいい見た目に惹かれてファミリーカーの代わりにするつもりなら、この一点は先に家族と共有しておいたほうが揉めません。逆に、ひとりまたはふたりで使うと決めているなら、貨物登録は広い荷室という利点そのものになります。
軽バンのボディカラーは、車検証の色ではなくカタログ上の設定色で決まります。中古で探す場合、人気色は玉数が少なく、同じ年式でも希望の色だけ見つからないことがよくあります。色にこだわりがあるなら新車注文のほうが結果的に早い、というのは軽バン選びでよくある話です。
軽バンで寝ることまで含めて考えている人は、車種ごとの荷室のクセをまとめたこちらも参考になります。

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顔つきで選ぶならホンダ N-VANのFUNシリーズ
いま「かわいい軽バン」で名前が挙がることが最も多いのがN-VANです。丸型ヘッドランプ風の造形と、他社にない色の設定が理由です。
オータムイエローとボタニカルグリーンは、このグレードにしかない
N-VANのボディーカラーは、GとLの2グレードがタフタホワイトIIIとルナシルバー・メタリックの2色のみ。対してFUN、FUN・ターボ、そしてFUN特別仕様車NATURE STYLEには、ボタニカルグリーン・パール、オータムイエロー・パール、プラチナホワイト・パール、ソニックグレー・パール、ナイトホークブラック・パールの5色が設定されています。色で選ぶなら、実質的にFUN系一択という構造です。価格はFUNのFF・CVTが1,900,800円、4WDが2,046,000円。ターボを積んだFUN・ターボはFFで2,024,000円になります。使い方としては、高速道路をよく走る人や、荷物を積んで山道を上がる機会が多い人ならターボ、街乗りと片道1時間程度の移動が中心ならノンターボで足ります。注意点として、これら5色はすべて有料色で、33,000円高となる点は見積もりに入れておく必要があります。
センターピラーレスの助手席側は、見た目以上に日常が変わる
N-VANの機能面での主役は、軽バン初とうたわれるセンターピラーレス構造です。助手席側のドアとスライドドアの間に柱がないため、開口部がひと続きになります。荷室内側寸法は左側の長さが1,510mm、右側が1,330mm、幅は1,235mm、高さは1,370mmで、この記事で扱う7車種の中では荷室高が最も大きい部類に入ります。実際の場面としては、自転車を立てたまま積む、長い釣り竿をケースごと横から差し込む、犬用のケージを抱えたまま横向きに置く、といった動きが楽になります。デメリットもはっきりしていて、助手席を前に畳んで長尺物を積む前提の設計なので、常に4人で乗る使い方には向きません。乗車定員は2〈4〉名で、最大積載量も2名乗車時の350kgに対し4名乗車時は200kgに下がります。人を乗せるか荷物を積むか、どちらかに寄せるクルマだと考えたほうが実態に合います。
燃費と車重のバランスは、グレード選びで素直に効いてくる
N-VANの燃費はWLTCモードでGのFF・CVTが19.2km/L、FUN・ターボのFFが18.2km/Lと公表されています。車両重量はGのFF・CVTで930kgと軽く、街中での取り回しは軽自動車らしいままです。全高はFFが1,945mm、4WDが1,960mmで、機械式駐車場には入りませんが、屋根つきの平面駐車場ならほぼ問題になりません。使い分けとしては、通勤と週末の趣味を1台で兼ねる人ならGやL、車内で過ごす時間が長い人ならFUN系というのがわかりやすい線引きです。注意したいのは最低地上高155mmという数値で、悪路に強い形ではないこと。未舗装の林道やキャンプ場の轍が深い区画に入る想定があるなら、4WDを選んだうえで走るラインを選ぶ意識が必要になります。
| 車種名 | ホンダ N-VAN |
| メーカー | 本田技研工業 |
| 価格 | 1,498,200円(G FF CVT)〜2,269,300円(FUN・ターボ特別仕様車NATURE STYLE 4WD CVT) |
| 荷室内側寸法 | 長さ1,510mm(左)×幅1,235mm×高さ1,370mm |
| 乗車定員 | 2〈4〉名 |
| かわいい色 | オータムイエロー・パール/ボタニカルグリーン・パール(FUN系のみ・33,000円高) |

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色の振り幅ならスズキ エブリイが強い

販売台数の多さでは定番のエブリイですが、2026年5月8日の一部仕様変更で顔つきが変わり、選べる色の印象も更新されました。
ツールオレンジとアイビーグリーンという反則級の2色
スズキの公式カタログでは、JOINターボの撮影車にツールオレンジ(WCJ)、PCにモスグレーメタリック(WBW)とホワイト(26U)、JOINにアイビーグリーンメタリック(WCL)が使われています。工具箱のような彩度の高いオレンジと、少しくすんだグリーンやグレーという組み合わせは、そのまま外遊びの道具に馴染む色合いです。価格は最も手が届きやすいPAの2WD・5MTが1,343,100円、同じPAの2WD・CVTが1,434,400円、装備が上がるPCの2WD・CVTが1,540,000円。内装や後席の作りが良くなるJOINの2WD・CVTで1,654,400円、ターボのJOINターボ2WD・CVTが1,775,400円です。パールホワイト塗装車を選ぶ場合は27,500円が加算されます。注意点は、色とグレードが連動していること。安さだけでPAを選ぶと、カタログで見て惹かれた色が候補から消えることがあります。
2026年5月の仕様変更で「装備の見え方」も変わった
今回の一部仕様変更では、フロントバンパーとフロントグリルの意匠が一新され、インテリアは黒基調に整理されました。デジタルスピードメーターや全方位モニター付9インチメモリーナビゲーションが選べるようになり、安全装備にはアダプティブクルーズコントロール、パーキングセンサー、車線逸脱抑制機能が加わっています。全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機はメーカーオプションで201,300円、JOINターボに設定されるアップグレードパッケージは115,500円です。使う場面で言えば、高速道路を使った長距離の車旅が多い人ほどアダプティブクルーズコントロールの恩恵が大きく、狭い駐車場に停める機会が多い人には全方位モニターが効きます。デメリットは価格で、オプションを重ねると特別仕様車Jリミテッドの2WD・CVTである1,978,900円に近づいていきます。装備をどこまで積むかは、先に上限を決めておいたほうが後悔しません。
失敗パターン:色を先に決めて、グレードで詰んだ
軽バン選びでよく起きるのが、SNSで見た色に惹かれて販売店へ行き、見積もりの段階でその色が選べないと知る流れです。原因は、かわいい系のボディカラーの多くが上位グレードやメーカーオプション扱いで、下位グレードには設定がないこと。対策は順番を逆にすることです。まず欲しい色を決め、その色が設定されているグレードを公式サイトで確認し、そのグレードの価格を予算と突き合わせる。この順で進めれば、予算に合わないと分かった時点で別の車種の似た色へ移れます。もうひとつの落とし穴は、有料色の存在です。エブリイのパールホワイトは27,500円、N-VANのFUN系の5色は33,000円高で、車両価格の表示にはこの分が含まれていません。見積書を見て「思ったより高い」と感じる原因の多くがここにあります。
軽バンは荷室の窓が大きく、外から車内が見通せます。かわいい色のクルマは駐車場でも目を引くため、車中泊をするなら目隠しは必須装備と考えてください。特にリヤゲートのガラス面は面積が大きく、ここが空いていると室内の様子がそのまま見えます。就寝前に全面をふさぐ習慣をつけておくと安心です。
実は最安クラスにも、かわいい色が用意されている
N-VANとエブリイが目立ちますが、価格を抑えつつ色で遊べる選択肢がダイハツにあります。意外と知られていないのは、この2台の入口価格差です。
ハイゼット カーゴは1,155,000円から始まる
ハイゼット カーゴのグレードはスペシャル、スペシャルクリーン、デラックス、クルーズ、クルーズターボ、デッキバンL、デッキバンGの7本立て。最も安いスペシャルが1,155,000円、スペシャルクリーンが1,232,000円、デラックスの2WD・5MTが1,270,500円です。クルーズの2WD・5MTは1,353,000円、クルーズターボの2WD・CVTが1,639,000円、その4WDが1,793,000円となります。燃費はWLTCモードでクルーズの2WD・CVTが15.6km/L、クルーズターボの2WDが14.7km/Lです。色で選ぶ場合の狙い目はクルーズかデラックスで、この帯であればアイスグリーン〈G62〉やトニコオレンジメタリック〈R71〉が選べるカラーパックとして22,000円高で追加できます。シャイニングホワイトパール〈W25〉だけは33,000円高と価格が異なります。注意点は、最安のスペシャルとスペシャルクリーンにはこれらの色の設定がないこと。安さを取るか色を取るかの分岐がここにあります。
デッキバンGのオフビートカーキという裏技的な選択
荷台が屋根なしになったデッキバンは、軽トラックと軽バンの中間のような形をしています。デッキバンGは1,727,000円、デッキバンLは1,430,000円です。オフビートカーキメタリック〈G55〉はデッキバンGにメーカーオプションとして設定されている色で、無骨な形と落ち着いたカーキの組み合わせは、他の軽バンとは違う方向のかわいさになります。使い方としては、汚れる道具を積む場面に強いのが特徴です。濡れたウェットスーツ、泥のついたペグやスコップ、薪などを荷台に直接放り込めるため、キャビン内を汚さずに済みます。デメリットは、荷台に積んだものが雨に濡れることと、屋根がない分だけ荷室としての容量は箱型に劣ること。荷物を完全に守りたい人には向きません。
逆張り視点:アトレーは「軽バンのかわいさ」の完成形ではない
実は、乗用ワゴン的な装備を求めてアトレーへ進むと、かわいさの方向がやや変わります。アトレーのグレードはXが1,738,000円、RSの2WDが1,859,000円、その4WDが2,013,000円、アトレーデッキバンが2,101,000円。RSには電動格納式カラードドアミラーやドアミラーターンランプ、12インチフルホイールキャップ、オートエアコン、両側パワースライドドアが備わり、装備表だけ見れば軽ワゴンに近づきます。燃費はWLTCモードでRSの2WDが14.7km/Lです。ただし現行アトレーも4ナンバーの軽貨物車で、乗用車になったわけではありません。そして見た目の方向性は「上質」寄りで、ハイゼット カーゴの素っ気なさを色で崩したときの抜け感とは別物になります。飾り気のない鉄板の箱に明るい色を載せた状態こそが好み、という人は、あえて下のグレードにカラーパックを足すほうが満足度が高くなります。装備で選ぶならアトレー、雰囲気で選ぶならハイゼット カーゴという住み分けです。
兄弟車で迷ったときの見分け方(サンバー・ミニキャブ・ピクシス)

軽バンには、他社から車両の供給を受けて自社の名前で売るOEM車が多くあります。ここを知らないと、同じクルマを別物として比較してしまいます。
スバル サンバーバンのディアスは、荷室数値が公開されている強み
スバル自社生産のサンバーは2012年2月に生産を終了し、現行のサンバーバンはダイハツからのOEM供給車です。グレードはVB、VBクリーン、トランスポーター、VC、VCターボ、ディアスの6本。VBのMT・2WDが1,155,000円、CVT・2WDが1,210,000円、VBクリーンのCVT・2WDが1,232,000円、トランスポーターのMT・2WDが1,270,500円、VCのMT・2WDが1,353,000円、VCターボのCVT・2WDが1,798,500円で、最上級のディアスはCVT・2WDが1,914,000円、4WDが2,068,000円です。スバルの公式サイトは荷室サイズを数値で載せており、荷室高1,250mm、2名乗車時の荷室幅1,270mm、同じく荷室長1,915mmと確認できます。4名乗車時は荷室長が1,005mmになります。買い方の場面としては、近所にスバルの販売店があってダイハツ店が遠い、という地域事情で選ぶ人が実際に多い車種です。デメリットは、色の設定がハイゼット カーゴと同じ土俵になるため、サンバーだから選べる特別な色というものはない点です。
三菱 ミニキャブ バンのブラボーは、装備で選ぶ人向け
ガソリン車のミニキャブ バンはスズキ エブリイのOEM供給車です。グレードはM、G、ブラボーの3本で、Mが1,439,900円、Gが1,636,800円、ブラボーが1,872,200円。ブラボーにはメッキフロントフードガーニッシュ、カラードドアハンドル、フルホイールキャップ、リヤヒーター、チルトステアリング、分割可倒式リヤシート、フルフラットシート、運転席シートヒーターが備わります。寸法は全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,895mm、ホイールベース2,430mm。荷室内寸法はMの2WD・CVTで長1,910mm、幅1,320mm、高1,240mm、ブラボーは長1,820mm、幅1,280mmです。荷室床面地上高650mmという数値も公表されていて、荷物の積み下ろしや、車内へ乗り込むときの足の上げ幅の目安になります。燃費はWLTCモードでMの5MT・2WDが17.2km/L、ブラボーの2WDが15.1km/Lです。最小回転半径は4.1mで、細い路地での切り返しが減ります。注意点は、ブラボーは装備が増える分だけ荷室長が短くなること。荷物優先ならMやGのほうが積める、という逆転がここで起きます。
トヨタ ピクシス バンは、諸元表の読みやすさが利点
ピクシス バンはハイゼット カーゴのOEM供給車で、諸元表にも製造事業者としてダイハツ工業が明記されています。全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,890mm、ホイールベース2,450mm、最低地上高160mm。ハイルーフの2名乗車時で荷室長1,915mm、荷室幅1,270mm、荷室高1,250mmとなり、4名乗車時は荷室長1,005mm、荷室幅1,410mmに変わります。最大積載量は2名乗車時350kg、4名乗車時250kgです。この数値は同じ車体を持つハイゼット カーゴやサンバーバンを検討するときの物差しとしても使えます。使いどころとしては、普段の点検をトヨタの販売店にまとめたい人、法人でトヨタ車を複数所有している人に向きます。デメリットは、ダイハツ側で用意されるカラーパックの色がそのまま選べるとは限らないこと。色を軸に選ぶなら、必ず販売店の見積もり画面で設定を確かめてください。
| 比較項目 | N-VAN | エブリイ | ハイゼット カーゴ | ミニキャブ バン |
|---|---|---|---|---|
| 入口価格 | 1,498,200円 | 1,343,100円 | 1,155,000円 | 1,439,900円 |
| 色で選ぶグレード | FUN 1,900,800円 | JOIN 1,654,400円 | クルーズ 1,353,000円 | ブラボー 1,872,200円 |
| 代表的なかわいい色 | オータムイエロー・パール | ツールオレンジ | アイスグリーン | 設定色から選択 |
| 有料色の加算 | 33,000円 | 27,500円 | 22,000円 | 販売店で確認 |
| 荷室高 | 1,370mm | 公式数値は非公表 | 1,250mm(ピクシス バン諸元) | 1,240mm |
※価格はメーカー公式サイトの掲載値(車中泊&キャンピングカーの教科書調べ)。荷室高はN-VANが荷室内側寸法、ハイゼット カーゴは同じ車体のピクシス バンの諸元表、ミニキャブ バンは荷室内寸法の公表値です。
丸目と角目のキットで、あとから顔を変える
色だけでは物足りない、もっと表情そのものを変えたい。そう考えたときの選択肢が、ボディキットによるフェイスチェンジです。代表的なメーカーがダムド(DAMD)で、軽バン向けにも製品が用意されています。
エブリイを丸目にする「little D.」の中身と価格
little D.のバン向けコンプリートキットは、フェイスチェンジキット(ボンネットフード、フェンダー、フロントグリル、フロントバンパー)、リアバンパー、little D.レターエンブレムのセットです。ルーバーグリルと丸目のヘッドランプ、丸型テールランプが目を引くリアバンパーで、ノーマルとは別のクルマに見えます。価格は純正ハロゲンヘッドランプ装着車向けの未塗装品素地が404,800円、純正ディスチャージドヘッドランプ装着車向けが437,800円、純正LEDヘッドランプ装着車向けが451,000円。塗装を依頼する場合は別途塗装代が154,000円かかります。付属する丸型ヘッドランプはIPF社製HL-41です。使う場面としては、車中泊仕様に仕上げた1台を「自分のクルマ」として仕上げ切りたい人、イベントやキャンプ場で並んだときに見分けがつく1台にしたい人に向きます。注意点は、車両価格に対して決して小さくない金額であること。ベース車両の選び方によっては、この予算を上級グレードや装備に回したほうが満足度が高い場合もあります。
ハイゼットを角目4灯にする「HIJET FUZZ」
ダイハツ向けにはHIJET FUZZがあります。こちらは丸目ではなく角目4灯のヘッドランプと、直線的なクラシカルなグリルが特徴で、キットにはフェイスチェンジキット、角型ヘッドランプとステー、DAMDレターエンブレム、リアバンパー、角型テールランプなどが含まれます。価格は未塗装品素地のコンプリートキットが448,800円、タイヤ/ホイールセットが付いた仕様が481,800円、フロント側だけのフェイスチェンジキットが382,800円です。フェイスチェンジキットの塗装代は114,400円、グリルブラックアウトステッカーは19,800円。前だけ変えるか、前後とも変えるかで予算の付け方が大きく変わります。組み合わせの例としては、アイスグリーンやトニコオレンジメタリックのハイゼット カーゴにフェイスチェンジキットを載せると、色と造形の両方で古いクルマのような佇まいになります。デメリットは、リセール時に純正部品を保管しておく必要があること。外した純正バンパーやヘッドランプの置き場所は、購入前に考えておいてください。
失敗パターン:ヘッドランプの仕様を確認せずに発注した
ボディキットで起きやすい失敗が、自分の車両の仕様と適合が合わないケースです。HIJET FUZZはLEDランプ装着車およびアトレーには非対応と明記されており、アトレー対応品は開発中とされています。little D.も、純正ハロゲン、純正ディスチャージド、純正LEDでキットの品番と価格が分かれます。原因は、同じ車種でもグレードやオプションでヘッドランプの形式が違うこと。対策はシンプルで、注文前に車検証と車両のヘッドランプ形式を確認し、販売元の適合情報と突き合わせることです。加えて、キット価格には送料と取り付け工賃が含まれず、個人宅への配送ができない製品もあります。バックカメラの装着推奨といった注意書きもあるため、取り付けを頼む店を先に決めてから発注するのが安全な順番です。ダムド公式の製品ページには適合と注意事項が記載されているので、必ず一次情報を確認してください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 新車の安いグレードでも顔つきを大きく変えられる 色とキットの組み合わせで方向性を自由に作れる 純正部品を残せば元に戻せる | キット代に加えて塗装代・工賃・送料が必要 ヘッドランプの仕様によっては装着できない 外した純正部品の保管場所がいる |
エブリイの外装や電装まわりを段階的に仕上げていく手順は、こちらでまとめています。

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使い方から逆算すると、選ぶ1台は自然に絞れる
見た目から入るのは悪いことではありません。ただ、買ったあとに長く好きでいられるかどうかは、使い方と合っているかで決まります。
ひとりで気ままに使うなら、荷室高が効く
ソロで使うなら、後席は畳んだままになります。この前提では、荷室の広さより高さが体感を左右します。N-VANの荷室内側寸法は高さ1,370mmで、車内で座って着替える、寝袋の中で身体を起こす、といった動きが窮屈になりにくい数値です。ミニキャブ バンの荷室内寸法の高さは1,240mm、ピクシス バンのハイルーフは荷室高1,250mmで、こちらは座ったときに頭が近くなります。具体的な場面としては、雨の日に車内で過ごす時間の長さで差が出ます。晴れた日はどのクルマでも外にいるので違いは出ませんが、終日雨のキャンプ場では高さの数センチが効きます。注意点として、荷室高が大きい車種は全高も大きくなります。N-VANはFFで1,945mmあり、立体駐車場の高さ制限に引っかかる場面が増えます。通勤先の駐車場が立体式なら、そこを先に確認してください。
ふたり旅なら、後席の作りと装備で選ぶ
夫婦や友人とふたりで使うなら、走行中の快適性が優先されます。ミニキャブ バンのブラボーには分割可倒式リヤシート、フルフラットシート、リヤヒーター、運転席シートヒーターが備わり、価格は1,872,200円。エブリイならJOINの2WD・CVTが1,654,400円で、内装の質感が上がります。ハイゼット カーゴのクルーズの2WD・5MTは1,353,000円と抑えめで、ここに22,000円のカラーパックを足す組み方もできます。使い分けの目安は走る距離です。年に数回の長距離旅なら装備の厚いグレード、月に数回の日帰り移動が中心なら中位グレードで足ります。デメリットとして、装備が厚いグレードほど荷室は削られる傾向があります。ミニキャブ バンではブラボーの荷室内寸法の長が1,820mmで、Mの2WD・CVTの1,910mmより短くなります。ふたり分の荷物を積む前提なら、この差は無視できません。
犬と一緒、道具が多いなら床面の低さが武器になる
犬を乗せる人や、重い道具を積み下ろしする人にとっては、床の高さが日々の負担を決めます。ミニキャブ バンの荷室床面地上高は650mmと公表されており、この数値が小さいほど積み込みが楽になります。犬が自分で飛び乗れるか、重いクーラーボックスを腰の高さまで持ち上げずに済むか、といった場面で差が出ます。もうひとつの視点が開口部で、N-VANのセンターピラーレスは横からの積み込みに強く、細長いものを抱えたまま身体をひねる必要が減ります。注意点は、軽バンの荷室床はどれも硬い樹脂やビニールで、そのままでは犬の脚にも人の腰にもやさしくないこと。マットを1枚敷くだけで印象が変わるので、購入と同時に用意しておくと快適になります。
まとめ
最初の一歩としておすすめなのは、気になる色をひとつ決めて、その色が設定されているグレードをメーカー公式サイトで確認することです。ホンダ N-VAN、スズキ エブリイ、ダイハツ ハイゼット カーゴ、スバル サンバーバン、三菱 ミニキャブ バン、トヨタ ピクシス バンの各公式サイトには、グレードごとのカラー設定が掲載されています。色から入ってグレードを決め、価格が予算に収まるかを確かめる。この順番で進めれば、販売店に行く前に候補は2台程度まで絞れているはずです。
※本記事の価格・装備・カラー設定はメーカー公式サイトの掲載内容にもとづきます。仕様変更や価格改定が入ることがあるため、購入前に最新情報は公式サイトと販売店でご確認ください。

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