キャンピングカーの種類は全7タイプ|価格帯・サイズ・用途別に選び方を解説

「キャンピングカーが欲しいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」。そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。バンコン、キャブコン、軽キャンパー、フルコン……名前を聞いただけでは違いがピンときませんよね。

結論から言うと、キャンピングカーは大きく分けて7タイプあり、価格帯は100万円台から2,000万円超まで幅広く存在します。選ぶポイントは「予算」「乗車・就寝人数」「普段使いするかどうか」の3つです。この記事では7タイプすべての特徴・価格帯・メリット・デメリットを整理し、あなたにぴったりの1台が見つかるように解説していきます。

📌 この記事でわかること

・キャンピングカー全7タイプの特徴と価格帯の比較
・バンコン・キャブコン・軽キャンパーなど人気タイプのメリットとデメリット
・予算別・人数別の選び方と初心者が失敗しやすいポイント
・2025年の販売データから見える最新トレンド

目次

キャンピングカーの種類は全部で7タイプ|まずは全体像を把握しよう

7タイプを一覧で見ると選びやすくなる

キャンピングカーは構造やベース車両の違いによって7つのタイプに分類されます。バンコン、キャブコン、軽キャンパー、フルコン、バスコン、キャンピングトレーラー、トラキャンの7種類です。それぞれ価格帯・就寝人数・車体サイズが大きく異なるため、「何を重視するか」で最適なタイプが変わります。

たとえばソロや夫婦で週末に気軽に車中泊したいなら軽キャンパーやバンコン、家族4〜5人で長期旅行を楽しみたいならキャブコンやバスコンが候補になります。まずは7タイプの全体像を把握してから、自分のスタイルに合うものを絞り込んでいきましょう。

注意したいのは、同じタイプでもビルダー(架装メーカー)やオプション構成によって価格が数百万円単位で変わること。カタログ価格だけでなく、実際の見積もりを取ることが大切です。

2025年の販売台数から見える人気の傾向

2025年に販売されたキャンピングカーは新車・中古車あわせて13,435台。そのうちバンコンが7,726台で全体の約57%を占めています(JAF Mate Online参照)。バンコンが圧倒的に人気な理由は、普段使いとの両立がしやすいこと。ハイエースやNV350キャラバンベースなら見た目は普通のワンボックスなので、スーパーの駐車場でも浮きません。

一方、2026年のトレンドとしてはコンパクトバンコンへの注目が高まっています。ステップワゴンやフリード、NV200をベースにしたモデルが増えており、ハイエースより小回りが利くため、買い物や送迎にも使いやすいのが人気の理由です。ただし、就寝スペースはハイエースベースより狭くなるため、身長170cm以上の方は実車で寝心地を確認してから購入を決めてください。

「8ナンバー」と「普通ナンバー」の違いを知っておく

キャンピングカーには、特種用途自動車として登録する「8ナンバー」と、ベース車両のナンバーのまま内装だけ変更する「普通ナンバー(4ナンバー・1ナンバー等)」の2パターンがあります。8ナンバーは自動車税や重量税が安くなるメリットがある一方、車検時にキッチン設備(水道・コンロ)の設置が必須条件です。

軽キャンパーやバンコンの一部は普通ナンバーのまま販売されるモデルも多く、この場合は構造変更届が不要なため購入後すぐに乗り出せます。ただし、普通ナンバーのままだと高速道路料金が安くならないケースもあるため、年間の走行距離が多い方は8ナンバー取得のメリットを計算してみてください。

タイプ 価格帯 就寝人数 普段使い
軽キャンパー 100万〜300万円 1〜2名
バンコン 200万〜800万円 2〜4名
トラキャン 100万〜400万円 2〜3名
キャブコン 400万〜1,000万円 4〜6名
キャンピングトレーラー 200万〜1,000万円 2〜6名
バスコン 1,000万〜2,000万円 4〜8名 ×
フルコン 1,000万〜2,000万円超 4〜6名 ×

※車中泊&キャンピングカーの教科書調べ。価格は新車の目安。ビルダーやオプションにより変動します。

普段使いもできるバンコンが初心者に選ばれる理由

ハイエースベースなら街中でも違和感ゼロ

バンコンの最大の魅力は「見た目が普通の車」であること。ハイエースやNV350キャラバンの外観はそのまま、内装だけをベッド・キッチン・収納にカスタムしているため、通勤や買い物にも違和感なく使えます。キャンピングカーを買ったけれど月に1〜2回しか車中泊しないという方でも、普段の足として無駄なく活用できるのが強みです。

200万〜800万円という価格帯は、キャブコン(400万〜1,000万円)に比べると手が届きやすい水準。特にハイエース標準ボディベースのシンプルなモデルなら300万円台から見つかります。ただし、外装が変わらない分、立って歩けるほどの室内高は確保できません。着替えや調理は座った姿勢が基本になる点は覚えておいてください。

コンパクトバンコンという新しい選択肢

2026年に注目を集めているのが、ステップワゴンやフリード、NV200をベースにしたコンパクトバンコンです。ハイエースより全長が短く、全幅も1,700mm前後に収まるモデルが多いため、都市部の立体駐車場にも入りやすいのがメリット。夫婦2人の週末車中泊や、ソロでの釣り・登山の前泊に使うなら十分な広さがあります。

注意点としては、就寝スペースがハイエースベースより20〜30cm短くなるモデルが多いこと。身長175cm以上の方は足を伸ばして寝られるか、必ず実車で確認しましょう。また、コンパクトバンコンは2人就寝が上限のモデルがほとんどなので、ファミリーには向きません。

バンコンで失敗しやすいポイントは「断熱」

バンコンはベース車両の鉄板ボディをそのまま使うため、キャブコンやフルコンに比べて断熱性能が低い傾向があります。夏場にエンジンを切ってエアコンなしで車中泊したら、車内温度が40度近くまで上がり熱中症になりかけた——という失敗談は少なくありません。

対策としては、窓に断熱シェードを取り付ける、ポータブルクーラーを導入する、標高の高いキャンプ場やRVパークを選ぶなどが有効です。冬場も同様で、FFヒーター(燃焼式ヒーター)を後付けできるモデルを選んでおくと、オールシーズン快適に過ごせます。断熱対策のコストは5万〜30万円ほど見込んでおきましょう。

⚠️ バンコンの断熱対策は必須

バンコンは鉄板ボディのため、夏は蒸し風呂・冬は冷蔵庫になりやすい車種です。窓用断熱シェード(3,000〜8,000円)やFFヒーター(15万〜25万円)の導入を検討してください。特に夏場のエアコンなし車中泊は熱中症リスクが高いため、ポータブル電源+ポータブルクーラーの組み合わせ(合計10万〜20万円)も選択肢に入れておくと安心です。

キャブコンは家族旅行の定番?広さと引き換えに失うもの

車内で立てる高さと「バンクベッド」が最大の武器

キャブコンはトラック(カムロードやボンゴトラック)の運転席部分だけを残し、後方に専用の居住シェルを載せたタイプです。室内高は1,800〜1,900mmのモデルが多く、大人が立ったまま移動できるのがバンコンとの最大の違い。運転席の上に張り出した「バンクベッド」に大人2名が就寝でき、後部のダイネット(テーブル+ソファ)をベッド展開すればさらに2〜3名分の就寝スペースが確保できます。

家族4〜5人での車旅なら、キャブコンの広さは大きなアドバンテージ。子どもが車内で着替えたり、雨の日に室内で過ごしたりする場面で、立てる高さのありがたみを実感するはずです。

400万〜1,000万円の価格帯で何が変わるか

キャブコンの価格帯は400万〜1,000万円と幅があります。400万円台のエントリーモデルは、ベッド・小型キッチン・収納といった基本装備が中心。700万円を超えるとトイレルーム、大容量のリチウムイオンバッテリー、ソーラーパネル、FFヒーターなどが標準またはオプションで選べるようになります。

注意点は維持費。キャブコンのベース車両であるカムロードはディーゼルエンジンが主流で、燃費は7〜9km/L程度です。さらに全長5m超・全幅2m超のモデルが多いため、高速道路料金は普通車より割高になるケースがあります。購入前にランニングコストも含めた年間予算を組んでおくことをおすすめします。

💡 車旅メモ

意外と知られていませんが、キャブコンは「レンタル」で試せるビルダーが増えています。1泊2万〜3万円程度で借りられるので、購入前に実際のサイズ感・走行感覚・就寝人数を体験してみるのが失敗を防ぐ一番の方法です。レンタル費用は購入を決めた際に値引き交渉の材料にもなります。

キャブコンの運転で気をつけたい3つのこと

キャブコンは全高が2.7〜3.0mに達するモデルが多く、高さ制限のある立体駐車場やガード下は通れません。出発前にルート上の高さ制限を確認しておかないと、Uターンを強いられて大幅な時間ロスになります。

横風の影響も見逃せません。居住シェルは軽量な素材でできていますが面積が大きいため、橋の上や海岸沿いの道路で横風を受けるとハンドルを取られやすくなります。風速10m/s以上の日は無理な走行を避けるのが安全です。また、車幅が2mを超えるモデルでは、すれ違いが難しい山道や住宅街の狭い道を避けるルート設計も必要です。

キャブコンの代表的なベース車両を知っておく

国産キャブコンのベース車両として最も多く採用されているのがトヨタ・カムロードです。キャンピングカー専用シャシーとして開発されたモデルで、2トン積みトラック「ダイナ」をベースに足回りを強化しています。アミティやクレソンなど、多くの人気モデルがカムロードベースです。

もう1つの選択肢がマツダ・ボンゴトラック。カムロードより一回り小さく、全長4.7m程度に収まるコンパクトキャブコンのベースとして使われます。「大きすぎるキャブコンは不安だけど、バンコンでは狭い」という方にはボンゴベースのキャブコンが検討候補になります。

100万円台から手に入る軽キャンパーの実力と限界

エブリイ・N-VAN・ハイゼットが三大ベース車両

軽キャンパーは軽自動車をベースにしたキャンピングカーで、100万〜300万円という手頃な価格が最大の魅力です。ベース車両はスズキ・エブリイ、ホンダ・N-VAN、ダイハツ・ハイゼットカーゴの3車種が主流。いずれも商用バンベースなので荷室が広く、リアシートを倒すだけでフルフラットに近い就寝スペースが作れます。

ソロの釣り・登山・温泉巡りなら軽キャンパーで十分。軽自動車のため林道や狭い山道にもスイスイ入れるのは、ハイエースベースのバンコンにはない大きなメリットです。維持費も軽自動車の税制が適用されるため、自動車税は年間5,000円(2026年時点)と圧倒的に安く済みます。

軽キャンパーは「バンコンタイプ」と「キャブコンタイプ」の2種類ある

軽キャンパーの中にも「軽バンコン」と「軽キャブコン」の2タイプがあります。軽バンコンはエブリイやN-VANの外観そのままで内装だけカスタムしたもの。価格は100万〜200万円程度で、見た目は普通の軽自動車なので通勤にも使えます。

軽キャブコンは軽トラック(ハイゼットトラックやキャリイ)の荷台に居住シェルを載せたタイプ。200万〜300万円と少し高くなりますが、シェル部分の天井が高く、座った状態で頭がつかえない程度の室内高が確保できます。ただし、シェルを載せた分だけ重心が高くなるため、高速道路での横風や急カーブには注意が必要です。

軽バンコンのメリット・デメリット 軽キャブコンのメリット・デメリット
◎ 100万円台で購入できる
◎ 見た目が普通の軽で普段使いしやすい
◎ 車検・税金が軽自動車のまま
△ 室内高が低く着替えがしづらい
△ 就寝は1〜2名が限界
◎ シェルの天井が高く室内空間が広い
◎ ベッドと荷室を分離できる
△ 200万〜300万円とやや高い
△ 重心が高く横風に弱い
△ 荷台のシェルは取り外しに手間がかかる

軽キャンパーの弱点は「パワー不足」と「収納の少なさ」

軽自動車の排気量は660ccのため、山道や高速道路での加速力はどうしても不足します。特にキャブコンタイプはシェルの重量(80〜120kg)が加わるため、上り坂でアクセルを踏んでもなかなかスピードが乗りません。高速道路の合流では余裕を持った加速が必要です。

収納スペースの少なさも見逃せないデメリット。ソロなら問題ありませんが、2人分の着替え・食料・調理器具・寝具を積むと車内がかなり窮屈になります。ルーフキャリアや外付けの収納ボックスを活用するか、荷物を厳選してパッキングする工夫が必要です。軽キャンパーは「ミニマルな車旅を楽しめる人」に向いていると言えます。

フルコン・バスコンは「動く家」|1,000万円超の大型キャンピングカーの世界

フルコンは専用設計だから走行性能も居住性もトップクラス

フルコン(フルコンバージョン)は、キャンピングカー専用のシャシー(フレーム)にエンジンと居住空間を一体で設計したタイプです。既存の車両を改造するのではなく、最初からキャンピングカーとして作られているため、走行性能と居住性のバランスが7タイプの中で最も高いのが特徴です。

室内は自宅のリビングに近い広さがあり、常設ベッド・シャワー・トイレ・フルサイズキッチンを備えたモデルも珍しくありません。ただし、価格は1,000万〜2,000万円超と、マンションの頭金に匹敵する金額です。全長6〜8mの大型車両のため、普段使いには向きません。駐車場所の確保も事前に考えておく必要があります。

バスコンはマイクロバスの広さを活かした「移動するリビング」

バスコン(バスコンバージョン)は、トヨタ・コースターなどのマイクロバスをベースに内装をキャンピングカー仕様に改装したタイプです。もともと20人以上が乗れるバスの車体を使うため、室内空間の広さは圧倒的。就寝定員4〜8名で、大家族やグループでの長期旅行に適しています。

価格は1,000万〜2,000万円で、フルコンと同等の予算が必要です。全長6〜7mの車体は取り回しに慣れが必要で、狭い道や住宅街での運転は難易度が高くなります。道の駅やRVパークでも駐車スペースを選ぶ場面が出てくるため、事前の下調べは欠かせません。

Q. フルコンとバスコン、どちらを選ぶべき?
A. 走行安定性を重視するならフルコン、室内の広さを重視するならバスコンが向いています。フルコンは専用設計のため重量配分が最適化されており、長距離の高速走行が安定します。バスコンはバスの車体をそのまま活かすため室内は広いですが、横風の影響を受けやすいデメリットがあります。いずれも購入前にレンタルで実際の運転感覚を体験することを強くおすすめします。

大型キャンピングカーを選ぶなら「駐車場問題」を先に解決する

フルコンやバスコンの購入を検討する際、車両選びより先に考えるべきは駐車場です。全長6m超・全幅2m超・全高3m近いキャンピングカーは、一般的な月極駐車場には停められません。自宅敷地内に停められるスペースがあるか、大型車対応の駐車場を契約できるかを事前に確認しましょう。

月極駐車場の大型車枠は月額3万〜5万円が相場で、都市部ではそれ以上になることも。車両本体が1,000万円超のうえに駐車場代が年間36万〜60万円かかるため、トータルコストは相当な金額になります。リタイア後に日本一周をする目的で購入する方も多いですが、旅が終わった後の保管場所まで計画しておくのが賢明です。

トラキャンとキャンピングトレーラーという第3の選択肢

トラキャンは「居住空間を降ろせる」唯一のタイプ

トラキャン(トラックキャンパー)は、ピックアップトラックの荷台に着脱式の居住シェル(キャンパーシェル)を載せるタイプです。他のキャンピングカーとの最大の違いは、シェルを降ろせばトラックとして使えること。普段はトラックとして仕事に使い、週末だけシェルを載せて車中泊旅に出かけるという使い分けができます。

価格はシェル部分が100万〜400万円程度で、ベース車両(ハイラックスなど)と合わせると300万〜700万円が目安。就寝人数は2〜3名で、ソロや夫婦向けです。注意点としては、シェルの積み下ろしに30分〜1時間程度かかること、荷台にシェルを載せた状態では荷物の積載量が大幅に制限されることが挙げられます。

キャンピングトレーラーは「ヘッド車を自由に選べる」のが魅力

キャンピングトレーラーはエンジンを持たない被牽引車で、自分の車(ヘッド車)で引っ張って走るタイプです。最大の魅力は、ヘッド車を選ばないこと。普段乗っているSUVやミニバンがそのまま使えるため、キャンピングカー専用の車両を買う必要がありません。

価格は200万〜1,000万円と幅広く、総重量750kg以下のモデルなら普通免許で牽引でき、牽引免許も不要です。居住空間は車両と完全に分離されているため、バンコンやキャブコンより室内が広く取れるのもメリットです。キャンプ場に到着したらトレーラーを切り離して、ヘッド車だけで観光や買い出しに行けるのも便利なポイントです。

トレーラーの「バック」と「車庫証明」はハードルになる

キャンピングトレーラーの運転で最も苦労するのがバック(後退)です。トレーラーを牽引した状態でバックすると、ハンドルを切る方向と逆にトレーラーが曲がるため、慣れるまで練習が必要。狭い駐車場でのバック駐車は熟練者でも神経を使います。

また、キャンピングトレーラーには車庫証明が必要です。自宅から2km以内に保管場所を確保し、車庫証明を取得しなければナンバー登録ができません。道の駅で長時間アイドリングして周囲から注意されたという失敗例もあるように、トレーラーの駐車マナーにも気を配る必要があります。出発前に目的地の駐車スペースがトレーラーに対応しているか確認しておきましょう。

⚠️ 牽引免許の要・不要を確認しよう

キャンピングトレーラーの総重量が750kgを超える場合は牽引免許が必要です。免許取得には教習所で10〜15万円・約1週間の期間がかかります。750kg以下のコンパクトトレーラーなら普通免許だけで牽引できますが、居住空間はその分コンパクトになります。購入前に総重量とヘッド車の牽引能力を必ず確認してください。

実は見落としがち?キャンピングカー選びで後悔しやすい5つの落とし穴

「大きい=快適」とは限らない理由

キャンピングカー選びでありがちな失敗が「とにかく大きいモデルを選んでしまう」こと。居住空間は広いほうが快適ですが、車体が大きくなるほど行ける場所が制限されます。全高3mのキャブコンは多くの立体駐車場に入れず、全長6m超のバスコンは道の駅の普通車スペースには停められません。

意外と知られていないのが、キャンピングカーのサイズによって「旅のスタイルそのものが変わる」こと。大型車はRVパークや大型キャンプ場を中心に回る旅になりますが、軽キャンパーやコンパクトバンコンなら道の駅・漁港・林道脇など自由度の高い旅が楽しめます。まず「どんな旅がしたいのか」を明確にしてから車両サイズを決めると、後悔が少なくなります。

維持費は車両本体価格の10〜15%が年間の目安

キャンピングカーの維持費は、車検代・保険料・駐車場代・燃料費・メンテナンス費を合算すると、車両本体価格の10〜15%が年間の目安になります。500万円のキャブコンなら年間50万〜75万円、1,000万円のフルコンなら年間100万〜150万円の維持費がかかる計算です。

特に見落としがちなのが「サブバッテリーの交換費用」。車内の照明・冷蔵庫・電子レンジなどを動かすサブバッテリーは3〜5年で寿命を迎えます。鉛バッテリーなら1個2万〜3万円ですが、リチウムイオンバッテリーは1個15万〜30万円。購入時にバッテリーの種類と交換サイクルも確認しておきましょう。

中古キャンピングカーは「水回り」を徹底チェック

予算を抑えるために中古キャンピングカーを検討する方も多いですが、最も注意すべきは水回りのコンディションです。キッチンシンク・トイレ・シャワーの配管は経年劣化で水漏れを起こしやすく、修理費が数十万円になるケースもあります。

中古車を見るときは、水タンクに水を入れて実際にポンプを動かし、配管から漏れがないか確認してください。また、窓枠やルーフのシーリング(防水処理)が劣化していると雨漏りの原因になります。天井の内張りにシミがないか、窓枠に結露の跡がないかもチェックポイントです。信頼できるキャンピングカー専門ディーラー(フジカーズジャパンデルタリンクなど)で購入すると、整備保証が付くため安心です。

💡 車旅メモ

実は、キャンピングカーの「リセールバリュー(再販価値)」は一般的な乗用車より高い傾向があります。人気モデルのキャブコンやハイエースベースのバンコンは、5年落ちでも購入価格の60〜70%で売却できるケースが珍しくありません。一方、フルコンやバスコンは流通台数が少ないため、売却先を見つけるまでに時間がかかることがあります。将来の売却も視野に入れるなら、人気タイプ・人気ビルダーのモデルを選ぶのが賢い選択です。

展示会・キャンピングカーショーで実車を見るのが最短ルート

キャンピングカーは写真やカタログだけでは広さや雰囲気がわかりにくい乗り物です。毎年2月に幕張メッセで開催される「ジャパンキャンピングカーショー」や、各地で開催されるキャンピングカーフェアでは、数十〜数百台の実車に乗り込んで比較できます。

展示会では「寝転がってみる」「座って天井に頭がつかないか確認する」「運転席に座ってミラーの視界をチェックする」の3つを必ずやりましょう。また、ビルダーのスタッフに直接質問できるため、カタログには載っていないオプションの組み合わせや納期の目安も聞いておくと、購入時にスムーズです。日本RV協会(JRVA)の公式サイトでイベントスケジュールを確認できます。

予算別・人数別で見るキャンピングカーの種類の選び方

予算300万円以下で始めるなら軽キャンパーかバンコン

初めてのキャンピングカーで予算を300万円以下に抑えたいなら、選択肢は軽キャンパーとエントリークラスのバンコンの2択です。軽キャンパーは100万〜300万円で、ソロまたは夫婦2人の車中泊に最適。エブリイやN-VANベースなら通勤や買い物にも使えるため、「まずは車中泊を試してみたい」という方のファーストステップに向いています。

バンコンは200万円台後半からスタートできます。NV200やステップワゴンベースのコンパクトモデルなら300万円前後で手に入り、軽キャンパーより広い就寝スペースが確保できます。ただし、300万円以下のバンコンは断熱やサブバッテリーが最低限の構成になるため、夏冬の快適装備は後から追加する前提で考えてください。

予算500万〜800万円ならバンコン上位モデルかキャブコンが本命

予算に500万〜800万円を見込めるなら、選択肢が一気に広がります。ハイエース・スーパーロングベースのバンコンなら、2段ベッド仕様で大人4名が就寝でき、FFヒーターやソーラーパネルも装備できる価格帯です。ファミリーでの車中泊旅行も十分こなせます。

キャブコンのエントリー〜ミドルクラスもこの価格帯に入ります。バンクベッド付きで子ども2人と夫婦の4人家族がゆったり過ごせるのは、キャブコンならではの強み。ただし、キャブコンは車体が大きくなる分、「普段使いの車」としては使いづらくなります。もう1台セカンドカーを持っているかどうかで、バンコンとキャブコンの使い勝手の差が大きく変わります。

ソロ・夫婦・ファミリー、人数別のベストタイプ

ソロの車旅なら、軽キャンパーがベストバランスです。維持費が安く、小回りが利き、道の駅や漁港など場所を選ばず停められます。週末だけの弾丸車中泊から連泊の温泉巡りまで、身軽に楽しめるのが最大の利点です。

夫婦2人なら、バンコンが最も満足度の高い選択。ハイエースベースなら就寝スペースに余裕があり、小型冷蔵庫やキッチンも設置できます。コンパクトバンコンでも2人なら十分。予算に余裕があれば、ポータブルトイレやサブバッテリーの増設で快適性がさらに上がります。

子どもを含む3〜5人のファミリーには、キャブコンを第一候補にしてください。バンクベッドに子どもが寝て、後部のダイネットベッドに夫婦が寝るレイアウトが定番。車内で立てる高さがあるので、雨の日でも子どもが退屈しにくいのがファミリー層に支持される理由です。

📌 人数別おすすめタイプ早見表

ソロ:軽キャンパー(100万〜200万円)→ 維持費最安・機動力◎
夫婦:バンコン(300万〜600万円)→ 普段使い◎・就寝ゆったり
ファミリー(3〜5人):キャブコン(500万〜800万円)→ バンクベッド+ダイネットで全員就寝
大人数・長期旅:バスコン or フルコン(1,000万円〜)→ 最高の居住性

まとめ|キャンピングカーの種類を知れば「最初の1台」が見つかる

キャンピングカーは全7タイプあり、それぞれに明確な得意分野と弱点があります。100万円台の軽キャンパーから2,000万円超のフルコンまで、価格帯もサイズも用途もまったく異なるからこそ、「自分の旅のスタイル」に合ったタイプを選ぶことが満足度を左右する最大のポイントです。

この記事の要点を振り返ります。

  • キャンピングカーは「バンコン・キャブコン・軽キャンパー・フルコン・バスコン・キャンピングトレーラー・トラキャン」の7タイプに分類される
  • 2025年の販売台数ではバンコンが約57%を占め、普段使いとの両立ができる点が人気の理由
  • 初心者は予算300万円以下で軽キャンパーかコンパクトバンコンから始めるのがおすすめ
  • ファミリーにはバンクベッド付きキャブコン(500万〜800万円)が定番の選択肢
  • フルコン・バスコンは1,000万円超の予算と大型車対応の駐車場が必要
  • 維持費は車両本体の10〜15%が年間の目安。サブバッテリー交換費用も忘れずに
  • 購入前に展示会やレンタルで実車を体験し、サイズ感と運転のしやすさを確かめるのが失敗を防ぐ最善策

まずは日本RV協会のサイトで次のキャンピングカーショーの日程をチェックし、気になるタイプの実車に乗り込んでみてください。カタログ上のスペックではわからない「実際の広さ・高さ・雰囲気」を体感することが、最初の1台を見つける一番の近道です。

※記事内の価格・スペックは2026年6月時点の情報です。最新情報は各メーカー・ビルダーの公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

車中泊歴10年のキャンピングカー愛好家。全国のRVパークや道の駅を巡りながら、車中泊の快適さを追求しています。実体験をもとに、初心者にもわかりやすい情報をお届けします。

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