「タープを張っているのに、下にいても全然涼しくない」——真夏の車中泊やデイキャンプで、そんな経験はありませんか。じつはその原因の多くは、タープ選びで「遮光」を見落としていることにあります。UVカットだけをうたったタープでは、紫外線は防げても太陽の熱と光は透けてしまい、日陰なのに汗が止まらない状態になりがちです。
結論から言えば、真夏の車旅で快適さを左右するのは「遮光率」と「遮熱性」です。生地の裏面にブラックコーティングを施した遮光タープなら、遮光率99.9%・タープ下の体感温度マイナス10℃以上も珍しくありません。エンジンを切って過ごす車中泊の休憩時間や、車の横で日中を過ごすカーサイド利用でこそ、この差がはっきり出ます。
この記事では、遮光・遮熱・UVカットの違いという基礎から、失敗しない選び方、そして遮光率99.9%クラスの6製品を予算1万円台から順に比較します。すべてメーカー公式サイトで価格・スペックを確認した最新情報でまとめました。
・遮光・遮熱・UVカットの違いと「遮光率」で選ぶべき理由
・サイズ・素材・耐水圧など失敗しない7つのチェックポイント
・予算1万円台〜2万円台の遮光タープ6製品の価格・スペック比較
・車中泊・車旅でタープの遮光効果を最大化する設営と使い方
タープの遮光とは?UVカット・遮熱との違いをまず整理する

「遮光タープ」と「UVカットタープ」は似た言葉ですが、真夏の快適さに直結するのは遮光性能のほうです。ここでは言葉の定義と、なぜ車旅で遮光が効くのかを整理します。
遮光・遮熱・UVカットはそれぞれ守るものが違う
結論として、この3つは目的がまったく別です。UVカット(UPF・UVカット率)は肌のダメージにつながる紫外線を防ぐ性能、遮光は目に見える光=可視光線をどれだけ通さないかを示す性能、遮熱は太陽の熱(赤外線)をどれだけ跳ね返すかを示す性能です。紫外線だけカットしても可視光線と赤外線が透けると、タープの下は明るく暑いままになります。夏のデイキャンプで「UVカット率99%」の薄いタープを張ったのに汗だくになった、というのはこのパターンです。選ぶときはUVカットに加えて「遮光率」と「遮熱」の記載があるかを必ず確認しましょう。逆に春秋や日陰が欲しいだけなら、遮光にこだわらず通気性を優先する選択もあります。
遮光率99%と99.9%は体感でここまで変わる
数字の上ではわずか0.9%の差ですが、タープ下の暗さと涼しさには大きな違いが出ます。遮光率99.9%クラスは生地の裏面にブラックコーティングを施したモデルが中心で、DODの「いつかのタープSUMI」は遮光率99.9%以上をうたっています。メーカー各社は「タープ下の体感温度マイナス10〜17℃」といった数値を公表しており、クイックキャンプは体感マイナス17℃を掲げています。日中に車を停めて昼寝をする、夏の直射日光の下で調理をするといった場面ほど、この差が効いてきます。ただし遮光率が上がるほど生地が厚く重くなる傾向があり、ソロで持ち歩くには重量とのバランスも見る必要があります。
ブラックコーティングという仕組みを知っておく
最近の遮光タープの主流は「裏面ブラックコーティング」です。生地の内側に黒い遮光層をコーティングすることで、透過してくる光と熱を層の段階でブロックする仕組みで、表地の色に関係なく高い遮光性を得られます。ロゴスの「ソーラーブロックコーティング」、Soomloomの「ソーラーブロックコーティング」なども考え方は同系統です。メリットは日中でもタープ下が薄暗く保たれること、デメリットは黒い層が熱を持ちやすいため、通気(ベンチレーションやサイドの立ち上げ)とセットで使わないと熱がこもる点です。張りっぱなしで無風だと、遮光タープでも下が蒸すことがあります。
車中泊・車旅でこそ遮光タープが効く理由
キャンプ場だけでなく、車旅では遮光タープの出番が意外と多いです。理由は、車中泊はエンジンを切って過ごす時間が長く、車内温度が上がりやすいから。日中に道の駅やRVパークで休憩するとき、車の横にタープを張って日陰の待機スペースを作れば、車内に熱がこもるのを防げます。カーサイドタープとして車と連結すれば、着替えや調理のプライバシースペースにもなります。注意点は、施設の駐車区画からはみ出す張り方はマナー違反になること。区画のサイズと風向きを確認してから張るのが車旅の基本です。
「UVカット率99%」と書かれた薄手のヘキサタープを真夏の河原で張ったところ、日差しが生地を透けてタープ下がサウナ状態に。気づかず昼寝をして頭痛と吐き気に襲われました。原因はUVカット=涼しいという思い込み。対策は、夏用には必ず遮光率・遮熱の数値があるモデルを選び、こまめな水分補給と風の通り道を確保することです。医療的な処置が必要と感じたら無理せず涼しい場所へ移動しましょう。

「夏の車中泊は暑くて眠れない」——これは車旅を始めた人がほぼ全員ぶつかる壁です。日中に太陽を浴びた車のボディは熱を溜め込み、エンジンを切った車内は夜になっても3…
遮光タープの選び方|後悔しない7つのチェックポイント
遮光率だけで選ぶと、大きすぎて張れない・重くて持ち運べないといった失敗につながります。ここでは購入前に見るべきポイントを整理します。
使用人数からサイズを逆算する
まず決めるべきはサイズです。目安として、ソロ〜2人なら3m前後のスクエア・ヘキサ、ファミリーやグループなら4〜5m級のヘキサ・レクタが快適です。FIELDOORのヘキサタープ遮光PUコーティングはMサイズ約440×470cm(4〜6人)、Lサイズ約530×570cm(6〜8人)と人数の目安を公表しています。車旅でソロ利用なら、設営が速く軽い小型が使いやすく、ファミリーの拠点作りなら大型が正解です。注意点は、大きいほど風の影響を受けやすく、ペグ・ロープの本数と強度も必要になること。区画の決まったRVパークや道の駅では、張れる面積を先に確認しましょう。
ポリエステルとポリコットン(TC)の違いで選ぶ
素材は主にポリエステルとポリコットン(TC)に分かれます。ポリエステルは軽量で乾きやすく価格も手頃、遮光コーティングとの相性もよいため、今回紹介する遮光モデルの多くが150D前後のポリエステルです。一方TCは火の粉に強く風合いがよい反面、重く乾きにくいのがデメリット。ソロ車中泊で頻繁に張り替えるならポリエステル、焚き火のそばで使うならTCという住み分けになります。遮光性能を最優先するなら、裏面ブラックコーティングのポリエステルモデルが選びやすいです。
耐水圧と縫い目のシーム処理を見る
タープは日除けだけでなく急な雨の避難所にもなります。耐水圧は1,000mm以上あれば小雨に対応、しっかり雨をしのぎたいなら2,000〜3,000mm以上が安心です。FIELDOORの遮光PUコーティングは耐水圧16,000mm、Soomloomのブラックシリーズは5,000mm、コールマンのXPヘキサタープ/MDX+は約3,000mmと公表しています。数値が高いほど生地は厚く重くなる傾向があるため、用途とのバランスで選びましょう。あわせて縫い目のシームテープ加工の有無も確認すると、雨漏りの失敗を防げます。
重量・収納サイズと付属品の充実度
持ち運びやすさを決めるのが重量と収納サイズです。ソロで背負うなら3kg前後まで、車移動が中心なら多少重くても問題ありません。DODの「いつかのタープSUMI」は約6.4kgですが、ポール2本・ペグ・ロープ・キャリーバッグまで最初から同梱される「買い足し不要」設計が魅力。逆にポール別売りのモデルは、別途ポール代(数千円〜)がかかる点に注意が必要です。初めての1張りなら、届いてすぐ張れるオールインワンのセット品が失敗しにくいです。
意外と知られていませんが、遮光率が100%に近いタープでも、無風で張りっぱなしだと下に熱がこもります。黒い遮光層が熱を吸うためです。片側のポールを高く、反対を低くして風の抜け道を作る「片流れ張り」にするだけで、体感温度はぐっと下がります。遮光タープは「暗くする」より「日陰+風の通り道をセットで作る」道具だと考えると、選び方も使い方もうまくいきます。
予算1万円台で狙えるコスパ重視の遮光タープ3選

まずは手が届きやすい1万円台のモデルから。安くても遮光率99.9%クラスは十分に狙えます。3製品を公式スペックとともに紹介します。
Soomloom 遮光率99.9% ブラックシリーズ|サイズ3種から選べる
コスパで選ぶなら筆頭候補がSoomloomのブラックシリーズです。150Dポリエステルの裏面にソーラーブロックコーティングを施し、UVカット99.9%・耐水圧5,000mmを実現。ヘキサ約5.2×4.2m、レクタ5.0×4.0m、スクエア3.8×3.8mと形状・サイズを選べ、価格は税込11,800〜13,800円とファミリーサイズでも1万円台前半です。ポール2本・ペグ・自在付きロープまで付属し、届いてすぐ使えます。ソロからファミリーまで幅広く使えるのが強みで、デメリットは重量が公表されていない点。大型は相応に重くなるため、収納・運搬スペースは確保しておきましょう。
| 製品名 | Soomloom 遮光率99.9% ソーラーブロックコーティング ブラックシリーズ |
| 価格 | 11,800〜13,800円(税込・サイズにより変動) |
| サイズ | ヘキサ約5.2×4.2m/レクタ5.0×4.0m/スクエア3.8×3.8m |
| 素材・性能 | 150Dポリエステル(裏面ブラックコーティング)/UVカット99.9%/耐水圧5,000mm |
| 付属品 | 本体・収納バッグ・ペグ8本・2.4mポール2本・自在付きロープ6本 |
| 公式サイト | SOOMLOOM公式ショップ |
クイックキャンプ ワンタッチタープ 2.5m|設営が速いソロ向け
設営の手軽さを重視するならクイックキャンプのワンタッチタープ2.5mです。ブラックコーティング仕様でUVカット率99.9%・UPF50+、タープ下の体感温度マイナス17℃を掲げています。2.5×2.5mとソロ〜デュオ向きのコンパクトサイズで、目隠しになるサイドシートが1枚付属。ワンタッチ構造で数分で立ち上がるため、道の駅での短時間休憩や海辺のデイキャンプで威力を発揮します。価格は税込11,980円前後(販売店により変動)。耐水圧は1,000mmと本格的な雨には不向きなので、日除け・軽い雨用と割り切って使うのが賢い選び方です。
| 製品名 | クイックキャンプ ワンタッチタープ 2.5m(ブラックコーティング) |
| 価格 | 11,980円前後(税込・販売店により変動) |
| サイズ | 2.5×2.5m(ソロ〜2人向け) |
| 性能 | UVカット率99.9%/UPF50+/体感温度-17℃/耐水圧1,000mm |
| 特徴 | ワンタッチ設営・目隠し用サイドシート1枚付属 |
| 公式サイト | QUICKCAMP公式サイト |
FIELDOOR ヘキサタープ 遮光PUコーティング|遮光100%と高耐水を両立
数値スペックの高さで選ぶならFIELDOORの遮光PUコーティングです。ポリエステル生地の裏面に遮光PUコーティングを施し、遮光性100%・UV遮蔽率99.8%・耐水圧16,000mmという突出した数値を公表しています。サイズはMが約440×470cm(重量約2.9kg)、Lが約530×570cm(約4.2kg)で、Mなら軽量なのでソロの車旅でも扱いやすいのが利点。急な雨でも安心の耐水性で、日除けと雨よけを1張りで兼ねたい人に向きます。ポールが別売りのため、最新価格とポールの有無は公式サイト・各モールで確認してから購入するのがおすすめです。
| 製品名 | FIELDOOR ヘキサタープ 遮光PUコーティング(M/L) |
| 価格 | 最新価格は公式サイト・各モールでご確認ください |
| サイズ | M:約440×470cm(4〜6人)/L:約530×570cm(6〜8人) |
| 重量 | M:約2.9kg/L:約4.2kg |
| 性能 | 遮光性100%/UV遮蔽率99.8%/耐水圧16,000mm |
| 公式サイト | FIELDOOR公式サイト |
遮熱まで極めた本格派の遮光タープ3選
ここからは価格が上がる分、遮光・遮熱の完成度が高い本格派を紹介します。長く使う相棒を探している人向けです。
DOD いつかのタープSUMI|遮光率99.9%以上と親切設計の両立
初めての遮光タープで迷ったら、DODの「いつかのタープSUMI」が有力候補です。ベストセラー「いつかのタープ」の遮光強化版で、150Dポリエステル生地の裏面にブラックコーティングを施し遮光率99.9%以上・UPF50+を実現。サイズは約W420×D410×H230cm、重量約6.4kgで、税込14,850円です。最大の魅力はポール2本・ペグ・ロープ・延長ベルト・キャリーバッグまで同梱される「買い足し不要」の親切設計。届いたその日にファミリーで日陰を作れます。重量はやや重めなので、ソロで担ぐより車旅の拠点作りに向いた1張りです。
| 製品名 | DOD いつかのタープSUMI(TT5-275-IV) |
| 価格 | 14,850円(税込) |
| サイズ | 約W420×D410×H230cm/重量約6.4kg |
| 素材・性能 | 150Dポリエステル(遮光コーティング)/遮光率99.9%以上/UPF50+ |
| 付属品 | 本体・ポール2本・ペグ8本・ロープ・延長ベルト・キャリーバッグ |
| 公式サイト | DOD公式サイト |
ロゴス Black UV ヘキサタープセット L-BB|UV96.5%・遮光99.2%のセット完結型
老舗ブランドの安心感で選ぶならロゴスのBlack UVヘキサタープセットL-BBです。UVカット率96.5%・遮光性99.2%で、日なたと日陰でしっかり差が出るソーラーブロック系の生地を採用。全長570×幅500×高さ230cmとファミリー向けの大きさながら、重量は約4.4kgと同クラスでは軽めです。ポール2本・ペグ8本・ハンマー・ロープ・収納バッグまで揃ったセットで、税込19,800円。届いてすぐ張れる完結型で、初めての大型タープにも向きます。デメリットは遮光率が99.9%クラスにわずかに及ばない点ですが、通気を取れば実用上は十分な涼しさです。
| 製品名 | ロゴス Black UV ヘキサタープセット L-BB |
| 価格 | 19,800円(税込) |
| サイズ | 全長570×幅500×高さ230cm/重量約4.4kg |
| 素材・性能 | シート:ポリタフタ/UVカット率96.5%/遮光性99.2% |
| 付属品 | シート・ポール2本・ロープ・ペグ8本・ハンマー・収納バッグ |
| 公式サイト | ロゴス公式オンラインショップ |
コールマン XPヘキサタープ/MDX+|ダークルームテクノロジーの実力派
予算をかけても間違いのない1張りを選ぶなら、コールマンのXPヘキサタープ/MDX+です。独自の「ダークルームテクノロジー」と「UVPRO」を搭載し、日光を遮って影を濃く保つ設計。使用時サイズは約460×435×230cm、耐水圧は約3,000mmで急な雨にも対応します。価格は税込27,280円と今回の6製品で最も高価ですが、ブランドの信頼性と長期使用に耐える作りが魅力。デメリットは重量約8.2kgとヘビー級である点で、ソロで背負う用途には不向きです。車移動が中心のファミリーキャンプ・車旅の常設拠点として選ぶのが正解です。
| 製品名 | コールマン XPヘキサタープ/MDX+ |
| 価格 | 27,280円(税込) |
| サイズ | 約460×435×230(h)cm/収納時約φ18×72cm/重量約8.2kg |
| 素材・性能 | 75Dポリエステルタフタ(ダークルームテクノロジー・UVPRO・PU防水)/耐水圧約3,000mm |
| 付属品 | サイドポール2本・ペグ・ロープ・ハンマー・収納ケース |
| 公式サイト | コールマン公式オンラインショップ |
遮光タープ6製品スペック比較表と予算別の選び分け
ここまでの6製品を一覧で並べ、予算と使い方から選び分けの指針を示します。数値はすべてメーカー公式サイトで確認した値です。
価格・サイズ・遮光性能を一覧で比較する
下表は6製品の主要スペックをまとめたものです(車中泊&キャンピングカーの教科書調べ/各社公式サイト2026年7月時点)。価格重視ならSoomloomやクイックキャンプ、数値スペックならFIELDOOR、セット完結ならDODやロゴス、ブランド信頼ならコールマンという傾向が読み取れます。遮光率だけでなく、重量とサイズが自分の使い方に合うかをあわせて見ると失敗しません。
| 製品 | 価格(税込) | サイズ | 遮光/UV |
|---|---|---|---|
| Soomloom ブラックシリーズ | 11,800〜13,800円 | 最大5.2×4.2m | UV99.9% |
| クイックキャンプ 2.5m | 11,980円前後 | 2.5×2.5m | UV99.9% |
| FIELDOOR 遮光PU(M) | 要確認 | 440×470cm | 遮光100% |
| DOD いつかのタープSUMI | 14,850円 | 420×410cm | 遮光99.9%+ |
| ロゴス Black UV L-BB | 19,800円 | 570×500cm | 遮光99.2% |
| コールマン XP MDX+ | 27,280円 | 460×435cm | ダークルーム |
ソロ・夫婦・ファミリーで選ぶべきモデルは違う
使う人数で最適解は変わります。ソロ〜デュオの車中泊なら、設営が速く軽いクイックキャンプ2.5mや、Soomloomのスクエア3.8×3.8mが扱いやすい選択。夫婦でのんびり車旅なら、遮光率99.9%以上で買い足し不要のDOD SUMIが日陰の質と手軽さのバランスに優れます。ファミリーやグループの拠点作りなら、大きくても軽いロゴスL-BB、あるいは長期使用に耐えるコールマンXP MDX+が頼れます。注意点は、大型は風対策の手間が増えること。人数だけでなく設営に割ける時間も考えて選びましょう。
価格に対する満足度で見た「買い」の目安
結論として、コスパの分岐点は「セット付属の有無」です。安いモデルでもポール別売りだと結局2万円近くになることがあり、DOD SUMIやロゴスL-BBのようにポールまで込みのセットは、総額で見ると割安になるケースが少なくありません。1万円台前半で大型が欲しいならSoomloom、届いてすぐ完結させたいならセット品、と考えると失敗が減ります。逆に「とりあえず日除けが欲しい」だけなら、無理に高遮光モデルを買わず用途に合ったサイズを優先するのが賢明です。

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車中泊・車旅で遮光タープを活かす設営と使い方
同じタープでも、張り方次第で涼しさと快適さは大きく変わります。車旅ならではの使いこなしを紹介します。
車と連結するカーサイド設営でスペースを倍にする
車旅で最も便利なのが、タープの一辺を車の屋根側に固定するカーサイド設営です。車と地面の間に日陰の生活空間ができ、着替え・調理・休憩のスペースが一気に広がります。吸盤フックやルーフレール、専用のカーサイドアタッチメントを使えば、多くのヘキサ・レクタタープで応用可能。ソロなら小型タープでも十分な日陰になり、ファミリーなら大型タープで車+テント代わりの居住空間を作れます。注意点は、車の塗装を傷つけないよう固定部にタオルを挟むこと、そして走行前に必ず撤収することです。
風対策はペグとロープの角度で決まる
遮光タープは面積が大きいぶん、風の影響を受けやすい道具です。基本は、ロープをタープの延長線上に対して45度の角度で伸ばし、ペグは地面に対して60〜75度で打ち込むこと。これだけで抜けにくさが段違いになります。付属の樹脂ペグは硬い地面では曲がりやすいため、鍛造ペグを2〜4本追加しておくと安心です。風が強い日は、片側のポールを外して低く張る「ローダウン」にすると風を受け流せます。無理に高く張ったまま放置すると、突風でポールが折れたりペグが抜けたりします。
日中の休憩基地とプライバシー確保に使う
遮光タープは夜だけでなく日中の休憩基地として真価を発揮します。道の駅やRVパークで車を停め、横にタープを張れば車内に熱をこもらせずに涼しく待機できます。サイドシートやカーテンを併用すれば、着替えや仮眠のプライバシーも確保可能。ソロなら折りたたみチェア1脚分の日陰があれば十分ですし、ファミリーならテーブルを置いて食事スペースにできます。ただし施設では区画をはみ出さない・長時間の占有を避けるといったマナーを守ることが、車旅を気持ちよく続けるコツです。

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結露と熱こもりを防ぐ通気の工夫
遮光タープは熱を吸う黒い層があるため、張りっぱなしだと下に熱と湿気がこもります。対策は、対角のポールに高低差をつけて風の抜け道を作ること、そして地面からの照り返しを防ぐためにグランドシートやコットを併用することです。朝夕は結露で生地が濡れることもあるので、撤収前に軽く乾かすとカビや臭いを防げます。ソロなら風上側を大きく開ける、ファミリーなら二辺を立ち上げて風を通す、といった調整で体感温度は数度変わります。暗くするだけでなく風を通す——これが遮光タープを使いこなす鍵です。
遮光タープでやりがちな失敗と対策
最後に、購入後によくある失敗を対策とセットで紹介します。先に知っておけば防げるものばかりです。
海辺のデイキャンプで大型タープを高く張ったまま昼食に行ったところ、突風で付属の樹脂ペグが抜け、タープが宙を舞って隣の区画へ。原因は、面積の大きい遮光タープを弱いペグで高く張ったこと。対策は、風の強い日は低く張る・鍛造ペグを追加する・その場を離れるときはロープを緩めるか一時撤収することです。大きなタープほど「張りっぱなしにしない」が鉄則です。
サイズを大きくしすぎて張る場所に困る
「大は小を兼ねる」と大型を買ったものの、車中泊で使う道の駅やRVパークの区画に収まらず張れなかった、というのはよくある失敗です。ヘキサタープはポールとロープを含めると本体寸法の1.5倍ほどの設営面積が必要になります。対策は、購入前によく使う場所の区画サイズを把握し、ソロ中心なら3m前後、ファミリーでも張る場所を選ばない4m級までに抑えること。大型が必要なのはグループ利用や広いキャンプ場が中心のときだけ、と割り切るとミスマッチを防げます。
ポール別売りに気づかず追加出費になる
本体価格の安さだけで選んだ結果、ポールが別売りで結局セット品と変わらない総額になった、というケースも定番です。とくにヘキサ・レクタタープはメインポール2本が別売りのことが多く、しっかりしたポールは1本あたり数千円します。対策は、購入前に「ポール込みか別売りか」を必ず確認すること。DOD SUMIやロゴスL-BBのようにポール・ペグ・ロープまで同梱されるセット品なら、届いたその日に完結でき、初心者にはこちらが安心です。
お手入れを怠ってコーティングが劣化する
遮光・撥水コーティングは使い方次第で寿命が変わります。濡れたまま袋にしまうとカビが生え、コーティングが剥がれて遮光性能が落ちる原因になります。対策は、撤収後に陰干しでしっかり乾かしてから収納すること、泥汚れは中性洗剤を薄めて手洗いし、洗濯機やゴシゴシ洗いは避けること。強い直射日光下での長期保管も生地を傷めます。正しく手入れすれば数シーズンは遮光性能を保てるので、1回ごとの乾燥を習慣にしましょう。
まとめ|遮光タープで真夏の車旅の快適さが変わる
真夏の車中泊やデイキャンプで日陰の質を決めるのは、UVカットだけでなく「遮光率」と「遮熱性」です。裏面ブラックコーティングを施した遮光率99.9%クラスのタープなら、タープ下の体感温度を大きく下げられ、エンジンを切って過ごす車旅の休憩時間が快適になります。大切なのは、遮光率の数字だけで選ばず、使用人数に合ったサイズ・重量・付属品まで含めて自分の使い方に合う1張りを選ぶことです。
今回紹介した6製品のポイントを整理します。
- コスパ重視ならSoomloom ブラックシリーズ(税込11,800〜13,800円・最大5.2×4.2m・UV99.9%)
- 設営の速さならクイックキャンプ 2.5m(11,980円前後・体感-17℃・ソロ向け)
- 数値スペックならFIELDOOR 遮光PU(遮光100%・耐水圧16,000mm・M約2.9kg)
- 買い足し不要の遮光率99.9%ならDOD いつかのタープSUMI(14,850円・オールインワン)
- 大型でも軽いセット完結ならロゴス Black UV L-BB(19,800円・約4.4kg)
- ブランド信頼と長期使用ならコールマン XP MDX+(27,280円・ダークルーム)
最初の一歩としては、まず自分がよく行く場所の区画サイズと、ソロかファミリーかを決めることから始めましょう。そのうえで予算に合う遮光率99.9%クラスを選び、届いたら片流れ張りで風の通り道を作る——これだけで真夏の車旅の過ごしやすさが大きく変わります。暗くするだけでなく、風を通して涼しい日陰を作る道具として、遮光タープを賢く使いこなしてください。なお価格や仕様は変わることがあるため、購入前に各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。

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