「キャンピングカーが欲しいけど、聞いたことのないビルダーだと不安…」「日産車でキャンピングカーを作っているメーカーってあるの?」そんな疑問を持つ方に知ってほしいのが、日産ピーズフィールドクラフトです。
日産ピーズフィールドクラフトは、日産東京販売の直営ビルダーとして20年以上の歴史を持つキャンピングカーメーカーです。セレナやキャラバンといった日産車をベースに、372万円台のエントリーモデルから889万円超のフラッグシップまで、幅広いラインナップを展開しています。日産ディーラー直営だからこそ実現できるアフターサービスの安心感は、他のビルダーにはない大きな強みです。
この記事では、日産ピーズフィールドクラフトの全車種の価格・スペック・特徴を徹底解説し、あなたの車中泊スタイルに合った1台の選び方までご紹介します。
・日産ピーズフィールドクラフトが日産ディーラー直営ビルダーである理由と信頼性
・全車種(セレナP-SV・OASIS・GENUINE・SPACE CAMPER・BRILLANTE等)の価格とスペック比較
・ソロ・夫婦・ファミリーなど車中泊スタイル別のおすすめモデル
・購入前に確認すべきポイントとアフターサービスの実態
\自由な旅を手に入れるための一冊/
日産ディーラー直営ビルダーだからこそできる車づくりとは

日産東京販売の直営店が作るキャンピングカーの信頼性
日産ピーズフィールドクラフトは、日産東京販売が運営する直営のキャンピングカービルダーです。一般的なキャンピングカービルダーは独立した架装メーカーですが、日産ピーズフィールドクラフトは日産ディーラーそのものが母体となっています。この違いは、ベース車両への理解度に直結します。
日産車の電装系統やボディ構造を知り尽くしたエンジニアが架装を担当するため、ベース車両の性能を損なわない設計が可能です。たとえば、ポップアップルーフの取り付けでもボディ剛性に配慮した補強を施すなど、メーカー基準の品質管理が行われています。
購入後のメンテナンスも日産ディーラーネットワークを活用できる点は、長期の車旅を考える方には心強いポイントです。ただし、架装部分の修理はピーズフィールドクラフト本社(東京都世田谷区)での対応が基本となるため、遠方にお住まいの方は事前に確認しておきましょう。
20年以上の実績が物語る日産車専門ビルダーの強み
日産ピーズフィールドクラフトは、日産車専門のキャンピングカービルダーとして20年以上の歴史を持っています。トヨタ・ハイエースをベースにしたビルダーが多い業界のなかで、キャラバンやセレナなど日産車だけに特化している点はユニークな存在です。
日産車専門だからこそ、キャラバンのフレーム特性やセレナの電子制御に合わせた最適な架装ノウハウが蓄積されています。ハイエースベースのバンコンでは得られない「日産車ならではの乗り心地」を活かしたキャンピングカーを求める方には、唯一無二の選択肢と言えるでしょう。
注意点として、日産車専門ゆえにトヨタ・ハイエースベースのモデルは一切ありません。ハイエースと比較検討したい場合は、別のビルダーも併せて見る必要があります。
ショールームは世田谷区喜多見|来店前に知っておきたいこと
日産ピーズフィールドクラフトのショールームは、東京都世田谷区喜多見7-35-24にあります。小田急線の喜多見駅から徒歩圏内で、都内からのアクセスは良好です。展示車両を実際に見て、就寝スペースの広さや装備の質感を確認できます。
来店時のポイントとして、展示車両は時期によって入れ替わるため、見たいモデルがある場合は事前に電話で確認するのがおすすめです。また、キャンピングカーショー(東京・幕張など)にも定期的に出展しており、複数モデルを一度に比較できる機会もあります。
ただし、ショールームは東京に1拠点のみです。地方在住の方はキャンピングカーショーでの実車確認か、オンラインでの相談を活用しましょう。
| 住所 | 〒157-0067 東京都世田谷区喜多見7-35-24 |
| アクセス | 小田急線 喜多見駅より徒歩圏内 |
| 公式サイト | 公式サイト |
日産ピーズフィールドクラフト全車種を価格帯別に整理する
300万円台から始められるセレナP-SV|ミニバン車中泊の入門機
もっとも手が届きやすい価格帯が、日産セレナをベースにした「セレナP-SV(ポップルーフ・スリーピングバージョン)」です。車両本体価格は約372万円〜で、ベースのセレナとの差額は約80万円程度。ポップアップルーフを追加しながらもこの価格差に収まっているのは、ディーラー直営ビルダーならではのコストメリットです。
8人乗りのミニバンとしての普段使いがそのまま可能で、週末だけ車中泊仕様にするファミリー層に支持されています。ポップアップルーフを展開すればルーフベッド(2,250×1,100mm)で大人2名が就寝でき、車内のシートアレンジと合わせて最大4名まで対応します。
ただし、セレナP-SVはあくまで「ポップアップルーフ付きミニバン」であり、キッチンやサブバッテリーなどの本格キャンパー装備は標準では付いていません。本格的な車中泊装備を求める場合は、オプション追加か上位モデルの検討が必要です。
400万〜600万円台のキャラバンベース3モデルが中核ラインナップ
日産ピーズフィールドクラフトの主力は、キャラバンをベースにしたバンコンモデルです。OASIS(オアシス)、GENUINE(ジェニュイン)、SPACE CAMPER(スペースキャンパー)の3モデルが、400万〜600万円台の価格帯に並びます。
それぞれベース車両のボディサイズが異なり、OASISはナローボディ(全長4,695mm)、SPACE CAMPERも5ナンバーサイズ(全長4,690mm)、GENUINEはワイドボディ(全長5,230mm×全幅1,880mm)と、用途に応じた選択が可能です。
この価格帯で迷う方が多いのですが、選び方のポイントは「どこに停めるか」です。スーパーやコンビニの一般的な駐車枠に収めたいならOASISかSPACE CAMPER、室内の広さを優先するならGENUINEと考えるとシンプルに選べます。
800万円超のBRILLANTE|家庭用エアコン搭載のフラッグシップ
ラインナップの最上位モデルが「BRILLANTE(ブリランテ)」です。キャラバン標準幅スーパーロングをベースに、家庭用エアコン・FFヒーター・300Ahリチウムイオンバッテリー・冷蔵庫・電子レンジを標準装備した豪華バンコンです。
価格はガソリン2WDで889万円〜、ディーゼル2WDで946万円〜、ディーゼル4WDで976万円〜。バンコンとしては高額ですが、他社で同等の装備を後付けすると100万円以上かかることを考えると、「最初から全部入り」の価格設定と言えます。
全長5,080mm×全幅1,695mmの標準幅ボディなので、高速道路のSAや一般的な立体駐車場(高さ制限2.5m以上)にも対応できます。ただし、全高2,400mmのため、高さ制限2.1mの都市部の機械式駐車場には入れない点は注意が必要です。
日産ピーズフィールドクラフトのラインナップは、セレナベースとキャラバンベースの2系統に大別できます。セレナベースは「普段使い+たまに車中泊」、キャラバンベースは「車中泊メインで本格的に使いたい」という基準で選ぶのがおすすめです。

セレナP-SVの実力|ポップアップルーフで変わる車中泊体験

ルーフを上げれば大人2名が眠れる「天空の寝室」が出現する
セレナP-SVの最大の特徴は、ルーフトップに設置されたポップアップルーフです。展開するとルーフベッド(2,250×1,100mm)が出現し、大人2名が横になれるスペースが確保されます。テント部分はフルクローズ・メッシュのハーフオープン・フルオープンの3段階に切り替えでき、レインカバーも標準装備です。
夏場はメッシュにして風を通し、冬場はフルクローズで保温するなど、季節に応じた使い分けが可能です。1階のシートアレンジと合わせれば最大4名が就寝でき、夫婦+子ども2人のファミリー車中泊にも対応します。
注意点として、ルーフベッドの幅は1,100mmです。大人2名で使うと1人あたり約550mmとなり、体格の大きい方には窮屈に感じる可能性があります。ソロや夫婦での利用が快適に使えるサイズ感です。
8人乗りミニバンのまま車中泊できる「日常と非日常の両立」
セレナP-SVは、ベースのセレナと同じ8人乗り仕様を維持しています。平日は通勤や子どもの送迎に使い、週末はポップアップルーフを展開して車中泊旅へ出かける——そんな「1台2役」の使い方ができるのが強みです。
ベース車両がセレナなので、スライドドアの乗降性や3列シートの使い勝手はそのまま。キャンピングカー専用車にありがちな「普段使いしにくい」というデメリットがありません。運転感覚も通常のミニバンと変わらず、車中泊初心者でも抵抗なく乗り出せます。
一方で、車中泊専用の調理設備やサブバッテリーは標準装備ではないため、ポータブル電源やカセットコンロなどを自分で用意する必要があります。「寝る場所は車、調理はキャンプ場の炊事場」というスタイルなら、この割り切りはむしろメリットです。
購入前に確認すべき走行時のルーフの影響と駐車制限
ポップアップルーフ搭載車は、走行時にルーフを閉じた状態でも通常のセレナより車高が高くなります。高さ制限のある立体駐車場や高架下を通過する際は、自車の車高を把握しておくことが重要です。
また、高速走行時に風切り音が気になるという声もあります。ルーフ部分の突起が空気抵抗を増やすため、時速100km以上の巡航では通常のセレナより騒音レベルが上がる傾向があります。長距離ドライブが多い方は、試乗で高速走行時の音を確認しておきましょう。
燃費についても、ルーフの空気抵抗増加により1〜2km/L程度の悪化が見込まれます。年間走行距離が多い方はランニングコストの増加も考慮に入れてください。
ポップアップルーフは強風時の展開に注意が必要です。風速10m/s以上ではルーフの展開を避け、テント生地への負荷を防ぎましょう。また、展開したまま走行すると破損の原因になるため、移動前には必ずルーフを収納してロックを確認してください。
| 車種名 | セレナP-SV(ポップルーフ・スリーピングバージョン) |
| ベース車両 | 日産セレナ |
| 価格帯 | 約372万円〜(グレード・オプションにより変動) |
| 乗車定員 | 8名 |
| 就寝定員 | 4名(ルーフベッド2名+車内2名) |
| ルーフベッドサイズ | 2,250×1,100mm |
| 特徴 | ポップアップルーフ標準装備、8人乗りミニバンとしての普段使い可能 |
キャラバンベースの本格バンコン3モデル|OASIS・GENUINE・SPACE CAMPERの違い
OASISはナローボディで取り回し重視のソロ〜夫婦向けモデル
OASIS(オアシス)は、キャラバンのナローボディをベースにしたコンパクトバンコンです。全長4,695mm×全幅1,695mm×全高1,990mmと、一般的なミニバンとほぼ同サイズ。スーパーやコンビニの駐車場に気兼ねなく停められるのは、車中泊旅では大きなメリットです。
乗車定員5名、就寝定員は標準で大人2名(ベッドマット追加で最大4名)。ソロや夫婦での車中泊旅に最適なサイズ感です。家庭用エアコンが装備されたモデルもあり、コンパクトボディながら快適性にも配慮されています。
デメリットとしては、ナローボディゆえに室内幅に限りがある点です。車内での着替えや調理などの作業には窮屈さを感じる場面があります。「寝るだけ」と割り切って、日中は外で活動するアクティブな旅スタイルに向いています。
GENUINEはワイドボディ7人乗りでファミリー車中泊に対応
GENUINE(ジェニュイン)は、キャラバンのワイドボディをベースにした広々バンコンです。全長5,230mm×全幅1,880mm×全高2,285mmと、ラインナップ中で最大の室内空間を誇ります。乗車定員7名、就寝定員は大人2名+小人2名です。
ワイドボディの全幅1,880mmは、車内に2人並んで座っても余裕がある広さ。ファミリーでのくつろぎ空間としても十分に機能します。価格はガソリン2WDで469万円程度〜(時期により変動するため公式サイトで要確認)と、装備内容に対してバランスの取れた設定です。
一方で、全幅1,880mmは都市部の狭い道路や機械式駐車場では扱いにくいサイズです。自宅の駐車場のサイズ、よく行く道の駅やRVパークの駐車枠を事前に確認しておきましょう。
SPACE CAMPERはミニポップアップで「立てる室内高」を実現
SPACE CAMPER(スペースキャンパー)は、キャラバンに独自のミニポップアップルーフを装備したモデルです。全長4,690mm×全幅1,740mm×全高2,100mmの5ナンバーサイズながら、ルーフを展開するとセンターエリアで立ったまま調理ができる室内高を確保しています。
300Ahリチウムイオンバッテリーを標準装備しているため、電装系統は充実しています。乗車は純正セカンドシートの左半分を残す設計で、前向き3人乗りから最大7人乗りまで対応。「コンパクトだけど妥協しない」というコンセプトが明確です。
注意点として、ミニポップアップルーフはセレナP-SVのような就寝用ルーフベッドとは異なり、室内高を確保するための機構です。就寝スペースは車内のシートアレンジがメインとなります。
3モデルの使い分けはサイズと人数で決まる
| 比較項目 | OASIS | GENUINE | SPACE CAMPER |
|---|---|---|---|
| ベース車両 | キャラバン ナロー | キャラバン ワイド | キャラバン |
| 全長×全幅×全高 | 4,695×1,695×1,990mm | 5,230×1,880×2,285mm | 4,690×1,740×2,100mm |
| 乗車定員 | 5名 | 7名 | 3〜7名 |
| 就寝定員 | 大人2名(最大4名) | 大人2名+小人2名 | 車内シートアレンジ |
| おすすめ層 | ソロ・夫婦 | ファミリー | 夫婦・ソロ |
| バッテリー | 要確認 | 要確認 | 300Ahリチウム |

フラッグシップBRILLANTE|889万円〜の装備は価格に見合うのか
家庭用エアコン+FFヒーター+リチウム300Ahの「全部入り」標準装備
BRILLANTE(ブリランテ)は、2025年1月のジャパンキャンピングカーショーで発表された新モデルです。最大の特徴は、家庭用エアコン・FFヒーター・300Ahリチウムイオンバッテリー・冷蔵庫・電子レンジがすべて標準装備されている点です。
多くのバンコンでは、家庭用エアコンやリチウムバッテリーはオプション扱いで、追加するだけで50万〜100万円以上かかります。BRILLANTEはこれらを最初からパッケージにしているため、「あとからオプションを追加していたら結局同じ金額になった」という事態を避けられます。
ただし、889万円〜という価格はバンコンとしてはトップクラスです。同じ予算でキャブコン(トラックベースのキャンピングカー)も視野に入るため、「バンコンの取り回しの良さ」にどれだけ価値を感じるかが判断の分かれ目になります。
300Ahリチウムバッテリーで真夏のエアコンはどれだけ持つ?
BRILLANTEに搭載される300Ahリチウムイオンバッテリーは、容量にして約3,840Wh(12.8V換算)です。家庭用エアコンの消費電力は冷房時で平均400〜600W程度のため、単純計算で6〜9時間の連続稼働が見込めます。
ソーラーパネルが搭載されている場合は、日中の発電分を加えてさらに長時間の稼働が可能です。RVパークなどで外部電源(AC100V)に接続すれば、バッテリー残量を気にせずエアコンを使い続けられます。
失敗パターンとして、真夏の直射日光下でエアコンだけに頼るケースがあります。ウインドウシェードや換気ファンを併用しないと、エアコンの負荷が増大してバッテリーが予想以上に早く減ります。遮光対策とセットで運用するのが長時間快適に過ごすコツです。
標準幅ボディだから「大きすぎないキャンピングカー」という選択
BRILLANTEのベース車両はキャラバン標準幅スーパーロングで、全幅は1,695mmに収まっています。全長5,080mm×全幅1,695mmというサイズは、一般的な月極駐車場やスーパーの駐車枠にギリギリ収まるレベルです。
実は、バンコンの「普通の駐車場に停められる」という利点は意外と知られていないポイントです。キャブコンやバスコンの場合、全幅2,000mm超・全高3,000mm超の車両も珍しくなく、駐車場所の制限が旅の自由度を下げることがあります。BRILLANTEなら装備は豪華でも、駐車の悩みは最小限です。
ただし、全高2,400mmだけは注意が必要です。都市部の商業施設に多い高さ制限2.1mの機械式駐車場や、一部の自走式立体駐車場(高さ制限2.0〜2.3m)には入れません。事前にルートと駐車場の高さ制限をチェックしておきましょう。
| BRILLANTEのメリット | BRILLANTEのデメリット |
|---|---|
| 家庭用エアコン・FFヒーター標準で四季対応 300Ahリチウムで電気を気にしない旅 標準幅ボディで一般駐車場に対応 日産ディーラー直営の安心感 | 889万円〜と同価格帯でキャブコンも買える 就寝定員3名でファミリー大人数は不向き 全高2,400mmで高さ制限のある駐車場不可 ショールームが東京1拠点のみ |
| 車種名 | BRILLANTE(ブリランテ) |
| ベース車両 | 日産キャラバン 標準幅スーパーロング |
| 価格帯 | ガソリン2WD 889万円〜 / ディーゼル2WD 946万円〜 / ディーゼル4WD 976万円〜 |
| サイズ | 全長5,080mm×全幅1,695mm×全高2,400mm |
| 乗車定員 | 6名 |
| 就寝定員 | 3名 |
| 標準装備 | 家庭用エアコン・FFヒーター・300Ahリチウムイオンバッテリー・冷蔵庫・電子レンジ |
購入で後悔しないために|納期・中古車・アフターサービスの実態
新車の納期目安と注文から納車までの流れ
キャンピングカーの新車は、一般的な乗用車よりも納期が長くなります。ベース車両の生産スケジュールに加え、架装(キャンピングカーへの改造)に1〜3ヶ月程度かかるためです。日産ピーズフィールドクラフトの場合、注文から納車まで3〜6ヶ月が目安とされています。
注文の流れは、ショールームまたはキャンピングカーショーでの商談→仕様決定→契約→ベース車両の手配→架装→完成検査→納車となります。契約時に手付金を支払い、残金は納車時というケースが一般的です。
注意したいのは、ベース車両(キャラバンやセレナ)の生産状況によって納期が変動する点です。半導体不足などの影響で日産の生産が遅れると、架装開始も後ろ倒しになります。購入を決めたら早めの契約がおすすめです。
中古車を選ぶなら「日産ディーラー整備歴あり」の個体を狙う
中古のピーズフィールドクラフト車は、カーセンサーやグーネットで見つけることができます。中古車を選ぶ際にもっとも重視すべきは、日産ディーラーでの整備記録が残っているかどうかです。
日産ディーラー直営ビルダーの車両は、ベース車両部分の定期点検を日産ディーラーで受けている可能性が高く、整備記録簿が残っていればメンテナンス状態の判断材料になります。架装部分(ポップアップルーフ、電装系、家具など)の状態はピーズフィールドクラフト本社に問い合わせて確認するのが確実です。
失敗パターンとして、「価格の安さだけで飛びついたら、架装部分の雨漏りや電装トラブルが発生した」というケースがあります。中古キャンピングカーでは架装部分の劣化が最大のリスクなので、購入前の実車確認は必須です。
日産ディーラーネットワークを活かしたアフターサービスの強み
日産ピーズフィールドクラフトの最大のアドバンテージは、ベース車両のメンテナンスを全国の日産ディーラーで受けられる点です。エンジンオイル交換、タイヤ交換、車検など、ベース車両に関わる整備は最寄りの日産ディーラーで対応可能です。
独立系のキャンピングカービルダーの場合、ベース車両の修理でも「うちでは対応できない」と断られるケースがあります。日産車を日産ディーラー系列のビルダーが架装しているため、こうした「たらい回し」のリスクが低いのは大きなメリットです。
ただし、架装部分(ポップアップルーフ、サブバッテリー、FFヒーター、家庭用エアコンなど)の修理は、基本的にピーズフィールドクラフト本社への入庫が必要です。遠方の方は修理の際の陸送費用も考慮しておきましょう。
・ベース車両の整備 → 全国の日産ディーラーで対応可
・架装部分の修理 → ピーズフィールドクラフト本社(世田谷区喜多見)への入庫が基本
・車検 → 日産ディーラーで受けられるが、架装部分の点検はピーズフィールドクラフトに依頼するのが安心
・保証 → ベース車両は日産の新車保証、架装部分はピーズフィールドクラフトの保証(詳細は契約時に確認)
他の日産車ビルダーとの違い|ピーズフィールドクラフトを選ぶ理由
キャラバンベースのバンコンは他ビルダーも作っている?
日産キャラバンをベースにしたキャンピングカーは、ピーズフィールドクラフト以外のビルダーも製造しています。たとえば、トイファクトリーやアネックスなど大手ビルダーもキャラバンベースのモデルをラインナップしています。
ただし、「日産ディーラー直営」というポジションはピーズフィールドクラフトだけの特権です。他のビルダーはあくまで「キャラバンを仕入れて架装する」立場ですが、ピーズフィールドクラフトは「自社のディーラーが販売する車両を自社で架装する」という一貫体制です。
この違いが最も出るのは、ベース車両のカスタマイズの自由度です。ピーズフィールドクラフトはキャラバンの工場出荷オプションを細かく指定できるため、架装前のベース車両の段階から最適な仕様を選べます。
バンテック・東和モータースなどキャブコンビルダーとの比較視点
予算800万円以上で検討する場合、バンテックや東和モータースなどのキャブコンも選択肢に入ります。キャブコンは室内空間が広く、就寝定員も4〜6名と多いのが魅力です。
一方、キャブコンは全高3m前後・全幅2m前後の大型車両が多く、駐車場所の制限や運転の難易度が上がります。BRILLANTEのような「豪華装備のバンコン」は、キャブコンの居住性とバンコンの取り回しの中間を埋める存在と言えます。
「広さを取るならキャブコン、取り回しと日常使いを取るならバンコン」が基本的な判断軸です。夫婦2人での長期車旅なら、BRILLANTEの就寝3名でも十分対応できます。

意外と知られていない?日産車ベースのメリットは「インテリジェント技術」
日産車をベースにするメリットとして見落とされがちなのが、日産の先進安全技術「インテリジェントモビリティ」の恩恵です。キャラバンにはインテリジェントエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)やLDW(車線逸脱警報)が搭載されており、これらはキャンピングカーに架装した後もそのまま機能します。
大型で重量が増したキャンピングカーこそ、衝突被害軽減ブレーキの恩恵は大きくなります。荷物を満載にした状態では制動距離が伸びるため、システムによる早期警報と自動ブレーキは安全マージンの確保に直結します。
セレナP-SVの場合は、プロパイロット(高速道路での運転支援)が利用可能なグレードもあります。長距離の高速移動が多い車中泊旅では、運転疲労の軽減に大きく貢献するでしょう。
よくある質問|購入前に知っておきたい5つのポイント
全国の日産ディーラーで修理してもらえる?ベースと架装の境界線
ベース車両(エンジン・ミッション・足回り・ボディ外板など)の修理・メンテナンスは、全国の日産ディーラーで対応可能です。日産の正規ディーラーネットワークは全国に約2,100店舗あるため、旅先でトラブルが発生しても最寄りの店舗に駆け込めます。
一方で、架装部分(ポップアップルーフ・サブバッテリーシステム・FFヒーター・家庭用エアコン・家具・電装系統など)は日産ディーラーでは対応が難しく、ピーズフィールドクラフト本社への持ち込みまたは提携修理業者を紹介してもらう形になります。
旅先で架装部分のトラブルが発生した場合は、まずピーズフィールドクラフトに電話で相談しましょう。簡易的な応急処置の指示を受けられることもあります。
ローンや残価設定は使える?支払い方法の選択肢
日産ピーズフィールドクラフトは日産東京販売の直営店なので、日産ファイナンスのオートローンが利用可能です。通常の自動車ローンと同じ手続きで、審査・金利も日産ディーラーと同等の条件が適用されます。
残価設定ローンについては、架装済みキャンピングカーの場合は残価の設定が通常の乗用車とは異なる場合があります。利用可否や条件は契約時にディーラーに確認してください。
予算を抑えたい場合は、ベース車両のグレードを下げる、オプションを厳選するなどの方法があります。特にセレナP-SVは、ベースグレードの選択でポップアップルーフ込み372万円〜に抑えられるため、「まずはエントリーモデルで車中泊を始めてみる」というアプローチも現実的です。
キャンピングカーショーでの出展予定と試乗のチャンス
日産ピーズフィールドクラフトは、東京キャンピングカーショーやジャパンキャンピングカーショーなど主要な展示会に定期的に出展しています。2025年にはジャパンキャンピングカーショーでBRILLANTEとOASISを初披露し、東京キャンピングカーショーではセレナP-SVを展示しました。
展示会のメリットは、複数モデルを一度に比較できること、そして通常は予約が必要な商談をその場で始められることです。気になるモデルがある場合は、事前に公式サイトやSNSで出展情報をチェックしておきましょう。
ショールーム(世田谷区喜多見)での個別見学も可能ですが、展示車両のラインナップは時期によって変わります。「この車種を見たい」という希望がある場合は、来店前に電話やメールで在庫を確認しておくとスムーズです。
キャンピングカーショーでは「特別価格」や「ショー限定オプションサービス」を設定しているビルダーが多く、日産ピーズフィールドクラフトも例外ではありません。購入を検討しているなら、ショーのタイミングに合わせて商談を進めるのもひとつの手です。

まとめ|日産ピーズフィールドクラフトは「日産品質で車旅を始めたい人」の心強いパートナー
日産ピーズフィールドクラフトは、日産東京販売の直営ビルダーとして20年以上の歴史を持つ、日産車専門のキャンピングカーメーカーです。セレナベースのP-SV(約372万円〜)からキャラバンベースのフラッグシップBRILLANTE(889万円〜)まで、幅広い予算と車中泊スタイルに対応するラインナップが揃っています。
「日産ディーラー直営」だからこそ実現できるベース車両への深い理解、一貫した品質管理、そして全国の日産ディーラーネットワークを活用したアフターサービスは、キャンピングカー選びで安心感を重視する方にとって大きな判断材料になるはずです。
この記事のポイントを改めて整理します。
- 日産ピーズフィールドクラフトは日産東京販売の直営ビルダーで、日産車専門に20年以上キャンピングカーを製造している
- セレナP-SVは約372万円〜で、8人乗りミニバンのまま車中泊できるエントリーモデル
- OASIS・GENUINE・SPACE CAMPERの3モデルは、キャラバンベースの中核ラインナップで用途に応じたサイズを選べる
- フラッグシップBRILLANTEは889万円〜で、家庭用エアコン・300Ahリチウムバッテリーなど豪華装備が標準
- ベース車両の整備は全国の日産ディーラーで対応可能、架装部分は世田谷区の本社で対応
- 中古車購入時は日産ディーラーでの整備記録が残っている個体を優先して選ぶ
- キャンピングカーショーでの出展時に実車確認と商談を進めるのがおすすめ
最初の一歩としては、まず日産ピーズフィールドクラフトの公式サイトで最新のラインナップと価格を確認し、気になるモデルが見つかったらキャンピングカーショーまたはショールームで実車を体験してみてください。「このサイズ感なら自分の車中泊スタイルに合う」という実感が、後悔のない1台選びにつながります。
※最新の価格・仕様・納期については、日産ピーズフィールドクラフト公式サイトまたはショールームにてご確認ください。

コメント