「キャンピングカーが欲しいけれど、どのモデルを選べばいいかわからない」「クレソンジャーニーが人気と聞いたけれど、実際どんな車なの?」そんな疑問を持っている方は少なくありません。
結論からお伝えすると、クレソンジャーニーは日本最大級のキャンピングカーメーカー・ナッツRVが製造するキャブコンで、3つのレイアウト(Type W・Type X・Type R)から自分の旅スタイルに合った1台を選べるのが最大の魅力です。ベース車両はトヨタ カムロード、全長4,990mm×全幅2,080mm×全高2,900mmと取り回しやすいサイズ感で、乗車定員7名・就寝定員は最大6名。価格はEvolite仕様のガソリン2WDで653万円〜(税別)となっています。
この記事では、3タイプそれぞれの違い、価格帯とグレード構成、走行性能、装備、購入前の注意点、さらに中古車やレンタルの選択肢まで、クレソンジャーニーのすべてを解説します。
・クレソンジャーニー3タイプ(W・X・R)の違いとベストな選び方
・Evolite仕様の価格帯653万円〜とグレードごとの装備差
・購入前に知っておくべき注意点と失敗しやすいパターン
・中古車相場やレンタルで試す方法
クレソンジャーニーとは?ナッツRVが誇るキャブコンの全体像

国内キャブコン市場で圧倒的な人気を誇る理由
クレソンジャーニーは、国内キャンピングカー販売台数でトップクラスの実績を持つナッツRVのフラッグシップモデルです。人気の理由は「選べる自由度」にあります。レイアウトは3タイプ、シート表皮は4色のPVCレザーから選択でき、家具カラーも好みに合わせてコーディネートできます。
ベース車両にはトヨタ カムロードを採用。キャンピングカー専用シャシーとして開発されたカムロードは、架装部分の重量をしっかり支える剛性と、普通免許で運転できるサイズ感を両立しています。全長4,990mm×全幅2,080mm×全高2,900mmというスペックは、一般的な駐車場にも収まるサイズです。
ただし、全高2,900mmは立体駐車場には入れません。ショッピングモールや都市部の駐車場を利用する際は、事前に高さ制限を確認する必要があります。高さ制限2.1mの立体駐車場が多いため、平面駐車場を探す習慣をつけましょう。
ベース車両カムロードの特徴を知っておこう
カムロードはトヨタがキャンピングカー架装を前提に製造している専用シャシーで、ダイナ/トヨエースをベースとしています。エンジンはガソリン(2.0L)とディーゼル(3.0L)の2種類から選べます。ガソリンは車両価格が抑えられるメリットがある一方、ディーゼルは高速巡航時のトルクの余裕と燃費の良さが魅力です。
駆動方式は2WDと4WDを選択可能。スキー場や山間部のキャンプ場に頻繁に行くなら4WDが安心ですが、価格差は約26万円(税別)あるため、平地メインの使い方なら2WDで十分です。
注意点として、カムロードのガソリンエンジンは2.0Lと排気量が小さめです。架装後の車両総重量は3トン前後になるため、山道での登坂や高速道路の合流時にパワー不足を感じる場面があります。長距離移動が多い方はディーゼルを検討する価値があります。
乗車定員7名・就寝定員最大6名のファミリー設計
クレソンジャーニーは乗車定員7名を確保しており、4〜5人家族でもゆとりを持って乗車できます。就寝定員はType Wの6名が最大で、バンクベッド(運転席上部)に大人2名、後部2段ベッドに大人2名、ダイネット展開で2名という構成です。
ファミリーでの使用を想定すると、子ども2人+大人2人の4人家族なら全タイプで快適に就寝できます。大人4人以上での車中泊は、2段ベッドのあるType Wがベストな選択肢になります。
ただし、就寝定員はあくまで「寝られる人数」であり、全員が快適に寝られるかは別問題です。夏場は車内温度が上がりやすく、6名フル乗車で就寝すると換気が追いつかないケースもあります。人数が多い場合はポータブルエアコンやサーキュレーターの導入を検討してください。
| 車種名 | クレソンジャーニー(CRESSON Journey) |
| メーカー | ナッツRV |
| ベース車両 | トヨタ カムロード |
| 価格帯 | Evolite仕様 ガソリン2WD 653万円〜(税別) |
| 車両寸法 | 全長4,990mm×全幅2,080mm×全高2,900mm |
| 乗車定員 | 7名 |
| 就寝定員 | 最大6名(Type W) |

3タイプのレイアウトを徹底比較|W・X・Rの違いは?
Type W|2段ベッドでファミリーに最適な定番レイアウト
Type Wは後部に2段ベッドを備えたレイアウトで、就寝定員6名とクレソンジャーニーの中で最も多くの人数が寝られるタイプです。上段・下段それぞれに大人1名ずつ就寝でき、バンクベッドと合わせて4人の大人が個別のベッドで就寝できます。
ファミリー層に選ばれている理由は、子どもが「自分だけの寝床」を持てる点にあります。2段ベッドの上段は子どもに大人気で、秘密基地のようなワクワク感があります。下段は大人がゆったり使えるサイズ感です。
デメリットとして、2段ベッドの構造上、室内後部のスペースが区切られるため、開放感はType Xに比べて劣ります。また、上段ベッドへの乗り降りは夜中のトイレ時にやや不便です。小さな子どもが上段を使う場合は転落防止の対策を忘れずに。
Type X|193cm×140cmの常設ダブルベッドが魅力
Type Xは後部に193cm×140cmの常設ダブルベッドを備えたレイアウトです。就寝定員は5名。常設ベッドの最大のメリットは「到着してすぐ寝られる」こと。シートの展開作業が不要で、疲れた夜も布団に入るだけで就寝できます。
夫婦やカップルでの車旅にはType Xが最有力候補です。ダブルベッドサイズなので2人で並んでも窮屈さを感じにくく、自宅のベッドに近い感覚で眠れます。193cmの長さがあるため、身長180cm程度の方でも足を伸ばせます。
一方、常設ベッドがある分、リビングスペースはType Wよりやや狭くなります。日中の過ごし方を重視する方は、実車を確認してダイネット部分の広さを体感してから判断するのがおすすめです。
Type R|ソファダイネットで日中のくつろぎを重視
Type Rはリア側にソファスタイルのダイネットを配置したレイアウトで、就寝定員は4名(後部ダブルベッド2名+バンクベッド2名)。日中のリビング空間としての快適さを重視したタイプです。
ソファに座って車窓の景色を眺めながらコーヒーを飲む、テーブルを囲んでボードゲームを楽しむ——そんな「過ごす時間」を大切にしたい方に向いています。ソロや夫婦での長期車旅では、就寝人数よりも日中の居住性が重要になるケースが多いため、Type Rのファンは根強くいます。
注意点として、就寝定員4名は3タイプ中もっとも少ない数字です。子連れファミリーで子どもが2人以上いる場合は、バンクベッドの広さ次第では窮屈に感じることもあります。
| 比較項目 | Type W | Type X | Type R |
|---|---|---|---|
| 就寝定員 | 6名 | 5名 | 4名 |
| 後部ベッド | 2段ベッド | 常設ダブルベッド 193×140cm |
ダブルベッド |
| リビング空間 | 標準 | やや狭い | 広い(ソファ) |
| おすすめ層 | 子連れファミリー | 夫婦・カップル | ソロ・夫婦長期旅 |
あなたに合うタイプの選び方|旅スタイル別チェックリスト
タイプ選びで迷ったら、以下の基準で判断すると失敗しにくくなります。「就寝人数が4名以上必要」ならType W一択。「到着後すぐベッドに倒れ込みたい」ならType X。「日中の車内時間を充実させたい」ならType R。
意外と見落としがちなのが「日中の過ごし方」です。雨の日や猛暑日に車内で過ごす時間が長い旅のスタイルなら、リビング空間の広いType Rの満足度が高くなります。逆に、車は「寝るだけ」で日中は観光や外遊びがメインなら、ベッドの使い勝手を優先してType WかType Xを選びましょう。
可能であれば、ナッツRVの展示場やキャンピングカーショーで実車に座り、寝転がって体感するのが最善の方法です。カタログのスペック以上に、「自分の体格で快適か」は実車でないとわかりません。
クレソンジャーニーの価格帯とグレード構成|Evoliteとは何が違う?

Evolite仕様の価格一覧|ガソリン653万円〜ディーゼル4WD 734万円〜
クレソンジャーニーの現行モデルはEvolite(エボライト)仕様です。ナッツRV公式サイトによると、価格構成は以下の通りです(税別)。ガソリン2WD/ATが653万円〜、ディーゼル2WD/ATが708万円〜、ディーゼル4WD/ATが734万円〜、ダブルタイヤ仕様のディーゼル2WD/ATが748万円〜。
ガソリンとディーゼルの価格差は約55万円。年間走行距離が1万kmを超える方は、燃料代の差額で数年後に元が取れる計算になるため、ディーゼルのコストパフォーマンスが高くなります。年間5,000km程度の週末利用ならガソリンで十分です。
注意点として、上記はベース価格であり、オプションを追加すると総額は大きく変わります。ソーラーパネル、リチウムイオンバッテリー、FFヒーターなどの人気オプションを積むと、100〜200万円程度の上乗せになるケースもあります。予算を組む際はオプション費用を必ず見込んでおきましょう。
Evoliteとは何か?従来モデルとの違い
Evolite(エボライト)はナッツRVが展開する電装システムのブランド名で、リチウムイオンバッテリーを中心とした電装パッケージを指します。従来の鉛バッテリーと比べて、充電速度が速く、放電深度が深く、軽量であることが特徴です。
車中泊では電力の確保が快適さを左右します。スマートフォンの充電、LED照明、冷蔵庫の稼働、電子レンジの使用——すべてバッテリーに依存するため、電装システムの性能はキャンピングカー選びの重要な判断基準です。Evolite仕様であれば、エンジンを切った状態でも一晩の電力を十分に賄えます。
ただし、Evolite仕様でも電子レンジやドライヤーなど消費電力の大きい家電を同時に使うとバッテリーの消耗が早まります。連泊する場合はソーラーパネルの追加や、RVパークでの外部電源接続を組み合わせるのが現実的な運用方法です。
オプション選びで後悔しないための優先順位
初めてキャンピングカーを購入する方がオプション選びで迷うのは当然のことです。優先順位の目安として、まず「FFヒーター」は冬の車中泊に必須級の装備です。エンジンを切った状態で車内を暖められるため、冬場の車中泊には欠かせません。
次に「ソーラーパネル」。走行充電だけでは連泊時にバッテリーが心もとなくなるため、ソーラーパネルがあると安心感が格段に上がります。特に夏場はエアコン代わりのサーキュレーターや冷蔵庫の電力消費が増えるため、ソーラーの恩恵は大きくなります。
逆に、「テレビ」「カラオケセット」などの娯楽系オプションは後から設置しやすく、最初から入れる必要はありません。購入後に1〜2回車中泊をしてから「本当に必要なもの」を見極めても遅くないです。
実は、クレソンジャーニーはPVCシート表皮を4色から選べるだけでなく、家具カラーの組み合わせも自由にカスタマイズできます。意外と知られていませんが、この「内装カラーオーダー」は他メーカーの同価格帯モデルではほとんど見られないサービスです。展示車の色が好みに合わなくても、自分だけの配色で仕上げられるのはクレソンジャーニーならではの魅力です。

走行性能と運転のしやすさ|普通免許で乗れる?
普通免許で運転可能だが車両感覚には慣れが必要
クレソンジャーニーは車両総重量が5トン未満であるため、普通免許(2017年3月以前に取得した場合)で運転できます。2017年3月以降に取得した普通免許の場合は車両総重量3.5トンまでの制限があるため、準中型免許が必要になるケースがあります。購入前に自身の免許区分を確認しておきましょう。
全長4,990mmは普通乗用車より約30cm長い程度ですが、全幅2,080mmと全高2,900mmは乗用車とは明らかに異なります。特に全高は2倍近いため、高架下や立体駐車場の高さ制限を常に意識する必要があります。
運転自体は「大きめのトラック」に近い感覚です。最初は怖く感じるかもしれませんが、3〜4回乗れば車両感覚はつかめます。ただし、バック時は後方の死角が大きいため、バックカメラは必須装備と考えてください。
ガソリンとディーゼルで変わる走行フィーリング
ガソリンエンジン(2.0L)は静粛性に優れ、街乗りでは快適です。一方、高速道路の合流や山道の登坂では「もう少しパワーが欲しい」と感じる場面が出てきます。架装後の車両重量は約3トンに達するため、2.0Lガソリンでは排気量に対して車重が重い印象です。
ディーゼルエンジン(3.0L)はトルクが太く、坂道でもストレスなく走れます。高速巡航時の燃費もガソリンより優れており、長距離移動が多い方にはディーゼルが向いています。燃料費の差は100kmあたり200〜400円程度で、年間1万km走ると年間2〜4万円の差になります。
デメリットとして、ディーゼルはアイドリング時の振動と音がガソリンより大きく、道の駅やRVパークでの車中泊時に気になる場合があります。エンジンを切って就寝するなら問題ありませんが、暖機運転時の音は近隣車両への配慮が必要です。
2WDと4WDの選択基準|26万円の価格差をどう考える?
4WDはディーゼルエンジンとの組み合わせで選択可能で、2WDとの価格差は約26万円(税別)です。雪道やぬかるみに強く、冬場のスキー場周辺や未舗装のキャンプ場へのアクセスで安心感があります。
ただし、日本の一般道・高速道路を中心に走るなら2WDで十分対応できます。積雪地域に住んでいる方や、冬のスノーリゾート通いが目的の方以外は、26万円を他のオプション(FFヒーターやソーラーパネル)に回す方が車中泊の快適性は向上します。
注意点として、4WDはメカニズムの追加分だけ車両重量が増え、燃費もわずかに悪化します。また、4WD用の部品が増えることでメンテナンスコストも若干高くなります。「万が一の安心」のために26万円を払うか、「確実に使うオプション」に投資するかは、自分の旅スタイルに照らして判断してください。
道の駅やサービスエリアでエンジンをかけたまま長時間アイドリングすると、騒音と排気ガスで周囲に迷惑をかけるだけでなく、注意を受けるケースもあります。実際に「道の駅で一晩中アイドリングして他の利用者から苦情が出た」という報告は少なくありません。エンジンを切った状態でも快適に過ごせるよう、FFヒーターやサブバッテリーの充実が重要です。
装備・設備で差がつく快適ポイント|電装・水回り・空調を解説

Evolite電装システムで実現する「エンジンオフ」の快適夜
クレソンジャーニーのEvolite仕様には、リチウムイオンバッテリーを核とした電装システムが搭載されています。鉛バッテリーと比較して約3倍の充放電サイクル寿命があり、残量20%からでも高出力を維持できるのが強みです。
実用面では、LED照明・冷蔵庫・スマートフォン充電程度の使用なら一晩は余裕で持ちます。電子レンジを1日2〜3回使うような使い方でも、走行充電とソーラーパネルを組み合わせれば連泊が可能です。
ただし、家庭用エアコンのような大消費電力機器を長時間使う場合は、バッテリーだけでは足りません。真夏の車中泊では、RVパークの外部電源を利用するか、ポータブルクーラーとサーキュレーターを併用する工夫が必要です。
ギャレー(キッチン)と水回りの使い勝手
クレソンジャーニーにはギャレー(簡易キッチン)が標準装備されており、シンクとコンロで簡単な調理が可能です。清水タンクの容量は約20Lで、洗い物や手洗いに使えます。
車内で本格的な料理をするというよりは、お湯を沸かしてカップ麺を作る、コーヒーを淹れる、簡単な炒め物をする程度の使い方が現実的です。水は20Lで2〜3日分(節約して使った場合)。長期旅では道の駅やRVパークで補水する計画を立てておきましょう。
注意すべきは排水処理です。グレータンク(排水タンク)の容量にも限りがあるため、大量の水を使う調理や洗い物は避けた方が賢明です。排水は決められた場所で処理するのがキャンピングカー旅のマナーです。
冷暖房の現実|FFヒーターは必須、夏場はどうする?
冬の車中泊ではFFヒーター(燃焼式ヒーター)がほぼ必須です。エンジンを切った状態で車内を20℃以上に保てるため、真冬の車中泊でも快適に過ごせます。燃料は車両の燃料タンクから供給されるので、別途燃料を用意する必要はありません。
問題は夏場です。キャンピングカーには家庭用のようなエアコンが標準装備されていないケースが多く、クレソンジャーニーも同様です。真夏の車中泊は「エンジン切ってエアコンなしで寝たら、夜中に室温が35℃を超えて眠れなかった」という失敗談が後を絶ちません。
対策としては、標高の高いキャンプ場(標高1,000m以上なら平地より6〜7℃低い)を選ぶ、USB扇風機やポータブルクーラーを導入する、窓に網戸を取り付けて換気するといった方法があります。夏の車中泊は「場所選び」と「換気」が生命線です。
購入前に知っておきたい注意点と失敗パターン
「大きさ」を甘く見ると日常使いで後悔する
クレソンジャーニーの全幅2,080mm・全高2,900mmは、日常の買い物や通勤に使うには明らかに大きすぎます。住宅街の狭い道、スーパーの立体駐車場、月極駐車場の車庫サイズ——これらが問題なくクリアできるか、購入前に実測しておく必要があります。
「キャンピングカーを日常の足としても使いたい」と考える方は多いですが、現実には軽自動車やコンパクトカーを別に持ち、キャンピングカーは旅専用と割り切る2台持ちスタイルが主流です。維持費は増えますが、使い勝手のストレスは大幅に減ります。
また、自宅の駐車場にクレソンジャーニーが入るかどうかは最優先の確認事項です。全高2,900mmは一般的なカーポートでは収まらないため、青空駐車場か高さに余裕のあるガレージが必要になります。
維持費のリアル|税金・保険・車検で年間いくらかかる?
キャンピングカーは8ナンバー(特種用途自動車)登録となり、自動車税は普通乗用車より安くなる傾向があります。カムロードベースの場合、自動車税は年間約16,000円程度です。
車検は新車登録から2年後、その後は2年ごと。車検費用は架装部分の点検も含まれるため、一般的な乗用車より高く、10〜15万円程度が目安です。加えて、任意保険はキャンピングカー対応の保険会社を選ぶ必要があり、年間5〜10万円程度を見込んでおきましょう。
燃費はガソリンで6〜8km/L、ディーゼルで8〜10km/L程度。年間1万km走行すると、ガソリン代(またはディーゼル代)は年間15〜25万円ほどです。すべて合計すると、年間の維持費は40〜60万円程度が目安になります。
架装部分の経年劣化とメンテナンスの盲点
キャンピングカーの架装部分(居住スペース)は走行部分とは別にメンテナンスが必要です。特に注意すべきは「雨漏り」。シェル(居住部分の外壁)と車体の接合部分、窓枠、屋根のシーリング材は経年劣化で防水性が低下します。
ナッツRVは国内メーカーとしてアフターサービスの体制が整っており、定期点検や修理の対応力は高い評価を受けています。ただし、ナッツRVのサービス拠点は全国に限られるため、自宅から最寄りの拠点までの距離は購入前に確認しておくべきポイントです。
冷蔵庫・FFヒーター・給排水ポンプなどの車載設備も消耗品です。使用頻度にもよりますが、5〜10年でパーツ交換が必要になるケースがあります。「買って終わり」ではなく、長期的なメンテナンス計画を持つことが、クレソンジャーニーを長く楽しむコツです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 3タイプから旅スタイルに合ったレイアウトを選べる Evolite電装で連泊も安心 内装カラーを自由にカスタマイズ可能 カムロードベースで普通免許運転OK ナッツRVの充実したアフターサービス | 全高2,900mmで立体駐車場に入れない ガソリン2.0Lはパワー不足を感じる場面あり オプション込みの総額は800万円超になることも 年間維持費40〜60万円のランニングコスト 日常使いには大きすぎる(2台持ち推奨) |

意外と知らない?クレソンジャーニーを買う前にやるべき3つのこと
キャンピングカーショーで実車に触れるのが最短ルート
カタログやWebサイトの写真だけでは、車内の広さ・天井の高さ・ベッドの寝心地は判断できません。日本最大級のキャンピングカーショーである「ジャパンキャンピングカーショー」や各地の展示会では、クレソンジャーニーの全タイプを一度に比較できるチャンスがあります。
日本RV協会(JRVA)のWebサイトでイベントスケジュールを確認できます。ナッツRVは主要なショーにほぼ毎回出展しているため、スケジュールを合わせて足を運んでみてください。
ショーに行く際は、実際に靴を脱いでベッドに横になる、ダイネットに座って食事のシミュレーションをする、収納スペースに荷物が入るかイメージするなど、「使うシーン」を想定した体験をするのがポイントです。
レンタルで「2泊3日の擬似オーナー体験」を
購入前にレンタルキャンピングカーでクレソンジャーニーを体験するのは、失敗を防ぐ最善策の一つです。レンタル料金は1泊2万〜3万円程度が相場で、2泊3日で5〜8万円程度。数百万円の買い物をする前の「試乗」と考えれば、十分に価値のある投資です。
レンタルで確認すべきポイントは「運転のしやすさ」「就寝の快適さ」「設備の使い勝手」の3つ。特に、夜の車中泊を実際に体験することで、「思っていたより寒い」「ベッドの硬さが気になる」「走行中の揺れで棚の物が落ちる」といったカタログには書かれない現実を知ることができます。
注意点として、レンタル車両は必ずしも最新モデルや希望のタイプではないことがあります。事前にレンタル会社に車両のタイプ(W/X/R)と年式を確認し、できるだけ購入候補に近い車両を選びましょう。
ナッツRVの展示場へ行くなら予約と下調べを忘れずに
ナッツRVは福岡県に本社工場を持ち、埼玉・名古屋にも拠点があります。展示場では実車の見学だけでなく、スタッフからオプションやグレードの詳しい説明を受けられます。
来店時は事前予約をしておくと、希望のタイプが展示されているか確認でき、スタッフの対応もスムーズです。「Type WとType Xで迷っている」「ディーゼル4WDの見積もりが欲しい」など、質問を事前にまとめておくと効率的に情報収集できます。
遠方から展示場に行く場合、ナッツRVの各拠点の住所と営業時間はナッツRV公式サイトで確認してください。工場見学が可能な場合もあるため、製造現場を見ることで品質への安心感を得られるかもしれません。
Type W(2段ベッド・就寝6名)は子連れファミリーのファーストチョイス。Type X(常設ダブルベッド193×140cm・就寝5名)は夫婦の旅に最適。Type R(ソファダイネット・就寝4名)は日中の居住性を重視するソロ〜夫婦向け。価格はいずれもEvolite仕様ガソリン2WDで653万円〜(税別)と共通で、タイプによる価格差はレイアウト変更に伴うものが中心です。
中古車・レンタルという選択肢|初めての1台はどう手に入れる?
中古クレソンジャーニーの相場感と選び方
クレソンジャーニーは人気車種のため、中古市場にも一定数が流通しています。中古価格は年式・走行距離・装備内容によって大きく異なりますが、5年落ち・走行3万km程度で400〜550万円が目安です。新車の653万円〜と比較すると100〜250万円ほど安く購入できます。
中古車選びで最も重要なのは「架装部分の状態」です。エンジンや足回りは一般的な整備で対応できますが、居住スペースの雨漏り・水回りのトラブル・電装系の不具合は修理費が高額になるケースがあります。購入前にキャンピングカー専門の整備士がいるショップで点検を受けるのが安心です。
Evolite仕様以前のモデルは鉛バッテリーを搭載しているため、バッテリーの劣化具合も確認ポイントです。バッテリー交換は10〜30万円程度かかるため、交換済みかどうかは価格交渉の材料にもなります。
レンタルキャンピングカーで週末車旅を始める方法
「いきなり数百万円の購入は勇気がいる」という方には、レンタルキャンピングカーから始めるのが現実的な選択肢です。全国のレンタルキャンピングカー会社で、クレソンジャーニーまたは同等クラスのキャブコンをレンタルできます。
レンタル料金の相場は、平日1泊で15,000〜20,000円、週末1泊で20,000〜30,000円程度。3連休の2泊3日パックで50,000〜80,000円が一般的です。車両保険やペナルティ免除オプションを含めると、さらに5,000〜10,000円程度が加算されます。
レンタルのメリットは「合わなければ返せる」こと。「キャブコンは大きすぎた、バンコンの方が自分に合っている」と気づくケースも珍しくありません。購入前に2〜3回レンタルして、キャブコンが自分の旅スタイルに合うか確かめるのが賢い方法です。
新車購入の流れ|注文から納車まで何ヶ月かかる?
クレソンジャーニーの新車は受注生産が基本です。注文から納車まで通常3〜6ヶ月程度かかります。人気のタイプやオプション構成によってはさらに長くなることもあるため、「来月の旅行に間に合わせたい」という急ぎのスケジュールには対応できません。
購入の流れは、①展示場またはキャンピングカーショーで商談→②レイアウト・オプション・カラーを決定→③見積もり確認・契約→④製造→⑤架装検査→⑥登録・納車、という順序です。契約時に手付金(車両価格の10〜20%程度)が必要になるのが一般的です。
納車待ちの期間を有効に使い、車中泊グッズの準備や旅行先のリサーチを進めておくと、納車後すぐに車旅を楽しめます。レンタルでの練習もこの期間に済ませておくとよいでしょう。
キャンピングカーの購入では「値引き」よりも「オプションサービス」で交渉する方が成功率が高い傾向があります。車両本体の値引きは難しくても、ソーラーパネルの取り付け工賃無料やETCの無料取り付けなど、付帯サービスでの交渉は通りやすいケースが多いです。

まとめ|クレソンジャーニーはどんな人に向いているのか
クレソンジャーニーは、ナッツRVが手がけるカムロードベースのキャブコンで、3つのレイアウト(Type W・Type X・Type R)から旅スタイルに合った1台を選べるのが最大の強みです。全長4,990mm×全幅2,080mm×全高2,900mmというサイズは、キャブコンとしてはコンパクトな部類に入り、キャンピングカー初心者でも扱いやすい設計になっています。
価格はEvolite仕様のガソリン2WDで653万円〜(税別)。オプションを含めた総額は800万円前後になることが多いため、予算計画はオプション込みで立てるのが現実的です。年間の維持費は40〜60万円程度を見込んでおきましょう。
「家族4〜5人で車中泊を楽しみたい」「夫婦でゆったり日本一周したい」「週末の車旅を本格的に始めたい」——そんな方にクレソンジャーニーは有力な選択肢になります。まずはキャンピングカーショーやレンタルで実車に触れ、自分の旅スタイルに合うタイプを見つけてください。
- クレソンジャーニーはナッツRV製・カムロードベースのキャブコン。全長4,990mm×全幅2,080mm×全高2,900mm
- 3タイプから選択可能:Type W(2段ベッド・就寝6名)、Type X(常設ダブルベッド・就寝5名)、Type R(ソファダイネット・就寝4名)
- Evolite仕様の価格はガソリン2WDで653万円〜(税別)、ディーゼル4WDで734万円〜(税別)
- 普通免許で運転可能だが、全高2,900mmのため立体駐車場は利用できない
- FFヒーターとソーラーパネルが快適な車中泊の鍵。オプション選びは慎重に
- 中古は5年落ちで400〜550万円が目安。架装部分の状態確認が最重要
- 購入前にレンタルで2泊3日の体験をするのが失敗を防ぐ最善策
最初の一歩としておすすめなのは、日本RV協会のサイトでキャンピングカーショーのスケジュールを確認し、実車を見に行くことです。カタログの数字だけではわからない「自分の体で感じる快適さ」を確かめることが、後悔しないキャンピングカー選びの第一歩になります。
※記事内の価格・スペックは執筆時点の情報です。最新の価格やオプション内容はナッツRV公式サイトでご確認ください。

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