キャンピングカーのバンテック全5車種を徹底解説|価格・特徴・選び方の決定版ガイド

「バンテックのキャンピングカーが気になるけど、車種が多くてどれを選べばいいのかわからない」「ZiLとかコルドとか名前は聞くけど、具体的に何が違うの?」と悩んでいませんか。

結論から言うと、バンテック(VANTECH)は国内キャブコン市場でトップクラスのシェアを持つ専門ビルダーで、2026年現在のラインナップはZiLシリーズ3車種・CORDEシリーズ2車種の計5車種です。価格帯は約1,058万円〜1,343万円で、全車トヨタ・カムロードをベース車両に採用しています。

この記事では、バンテック全5車種の価格・スペック・特徴を横並びで比較しながら、あなたの旅スタイルに合った1台の選び方まで解説します。購入前に知っておきたいデメリットや販売拠点の情報もまとめました。

📌 この記事でわかること

・バンテックが選ばれる理由と他ビルダーとの違い
・2026年モデル全5車種の価格・スペック・間取り比較
・ZiLシリーズとCORDEシリーズの具体的な違い
・購入前に知っておくべきデメリットと購入の流れ

目次

バンテックが国内キャブコン市場でトップシェアを獲得した3つの理由

キャブコン一筋で培った専門性と技術力

バンテック(VANTECH株式会社)は、キャブコン(キャブコンバージョン)に特化した国内キャンピングカービルダーです。バンコンやトレーラーなど複数ジャンルを手がけるビルダーが多いなか、バンテックはキャブコンに経営資源を集中させています。この専門特化戦略が、シェルの断熱構造や家具の建て付け精度といった品質面での優位性につながっています。

ベース車両はトヨタ・カムロードを全車に採用。カムロードはキャブコンのベースとして国内で圧倒的な実績を持つシャシーで、部品供給やメンテナンス面でもユーザーの安心感につながっています。2021年には累計生産台数1万台を達成しており、これはキャブコン専業ビルダーとしては突出した数字です。

ただし、キャブコン以外の車種を求める場合(たとえばハイエースベースのバンコンやトレーラーが欲しい場合)は、バンテックでは対応できません。あくまで「キャブコンの専門店」として評価すべきビルダーです。

他社を圧倒する標準装備の充実度

バンテックが支持される大きな理由のひとつが、標準装備の充実度です。ZiLシリーズではシャワー・温水ボイラー・大容量水タンク(清水20L+生活用水56L)が標準で付属します。他社のキャブコンでは同等装備がオプション扱いになるケースが多く、オプションを積み上げると結局バンテックと同等の価格帯になることも珍しくありません。

2026年モデルでは、USB充電ポートがType-AからType-Cへ変更され充電速度が向上しました。さらに「インスペクションハッチ」と「清水タンクTコネクター」が新たに標準装備に追加されています。毎年の改良で着実に装備が充実していく点も、バンテックの強みです。

注意点として、標準装備が充実している分、車両本体価格は1,000万円を超えます。「あれもこれもオプション」というストレスがない代わりに、初期費用のハードルは高めです。予算に限りがある場合は、CORDEシリーズを検討するか、中古車も視野に入れましょう。

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リセールバリューの高さが購入の安心材料になる

キャンピングカーは一般的な乗用車と比べて値落ちしにくい傾向がありますが、なかでもバンテック車はリセールバリューが高いことで知られています。累計1万台超の販売実績によるブランド認知度と、中古市場での需要の高さが背景にあります。

中古車情報サイトでバンテック車を検索すると、年式が5年以上経過した車両でも700万〜900万円台で流通しているケースが確認できます。購入価格の50〜70%程度で売却できる可能性があるため、「数年乗って乗り換える」という計画も立てやすいのが利点です。

ただし、リセールバリューはあくまで中古市場の需給に左右されます。走行距離・車両状態・装備内容によって査定額は変動するため、「確実に高く売れる」と過信するのは禁物です。売却を見据えるなら、定期的なメンテナンスと車両の状態維持が重要になります。

💡 車旅メモ

バンテックは2021年に累計生産1万台を突破した国内キャブコン専業ビルダー。標準装備の充実度と高いリセールバリューが、初めてのキャブコン購入でも「失敗しにくい」選択肢と言われる理由です。

キャンピングカーのバンテック|2026年モデル全5車種を一覧で比較

ZiLシリーズ3車種の位置づけを整理しよう

バンテックの上位ラインが「ZiLシリーズ」で、ZiL・ZiL520・ZiL Nobleの3車種で構成されています。3車種ともベース車両はトヨタ・カムロード、全長5,160mm・全幅2,070mmとボディサイズは共通です。違いは主に「間取り(レイアウト)」と「装備グレード」にあります。

ZiLがシリーズの基本モデルで、ファミリーから夫婦旅まで幅広い使い方に対応します。ZiL520は間取りをシンプルにまとめたスタンダードモデルで、価格がZiLより約60万円抑えられています。ZiL Nobleは1,400mm幅の大型ダブルベッドやグラスケースを備えた最上級モデルで、夫婦2人での贅沢な車旅に特化した設計です。

迷ったときのポイントは「何人で寝るか」です。家族4人なら乗車定員の多いZiL、夫婦2人でゆったりならZiL Noble、初めてのキャブコンで価格を抑えたいならZiL520と覚えておくとわかりやすいでしょう。

CORDEシリーズ2車種はコンパクトさが武器

CORDEシリーズは「コルドリーブス」と「コルドバンクス」の2車種で、全長4,990mm・全幅1,980mmとZiLシリーズより一回り小さいボディが特徴です。全長が約170mm、全幅が約90mm短いだけですが、実際の取り回しや駐車場での使い勝手には明確な差があります。

コルドリーブスは対面ダイネット(向かい合わせの食卓)を中心としたレイアウトで、日中のリビング空間を重視する方に適しています。コルドバンクスはバンクベッド(運転席上部の就寝スペース)を活用することで就寝人数を確保しており、子連れファミリーに人気があります。

価格は2WDディーゼルで1,058万円〜と、ZiLシリーズより200万円以上安く設定されています。「バンテック品質が欲しいけど、ZiLは予算オーバー」という場合の有力な選択肢です。

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全5車種の価格・サイズ一覧表

バンテック全5車種のスペックを横並びで比較すると、以下のとおりです(車中泊&キャンピングカーの教科書調べ・2026年モデル)。

車種名 価格(税込) 全長 全幅
ZiL 1,343万円〜 5,160mm 2,070mm
ZiL Noble ZiLシリーズ最上位 5,160mm 2,070mm
ZiL520 1,284万円〜 5,160mm 2,070mm
CORDE Leaves 1,091万円〜 4,990mm 1,980mm
CORDE Bunks 1,058万円〜 4,990mm 1,980mm

※価格は2WDディーゼルモデルの税込み参考価格です。4WDやリチウムイオンバッテリー搭載モデルは上記より高くなります。最新価格はバンテック公式サイトのラインナップページでご確認ください。

フラッグシップ「ZiL」の実力と選ばれる理由

ZiLの間取りと就寝レイアウトを確認しよう

ZiLはバンテックのフラッグシップモデルで、2026年モデルの価格は1,343万円〜(2WDディーゼル)です。全長5,160mm×全幅2,070mmのボディに、ダイネット(食卓兼リビング)・ギャレー(キッチン)・マルチルーム(トイレ・シャワー室)・就寝スペースを詰め込んだ本格的なレイアウトになっています。

乗車定員は2WDで7名、4WDで6名。就寝スペースはリアベッドとバンクベッド(運転席上部)を組み合わせることで、大人3名+子供2名程度の就寝が可能です。ダイネットをベッド展開すればさらに就寝スペースを追加できるため、家族4〜5人での車中泊にも対応します。

ギャレーにはシンク・コンロ・電子レンジ用スペースがあり、簡単な調理なら車内で完結します。注意点として、フルサイズのキッチンと比べると作業スペースは限られるため、本格的な料理をしたい場合はキャンプ場のサイトや外部テーブルとの併用を前提に考えましょう。

🚐 スペック情報

車種名 ZiL(ジル)
ビルダー VANTECH(バンテック)
ベース車両 トヨタ カムロード
価格(税込) 1,343万円〜
全長×全幅 5,160mm × 2,070mm
乗車定員 2WD:7名 / 4WD:6名
水タンク 清水20L+生活用水56L
公式サイト バンテック ZiL 公式ページ

シャワー・温水ボイラーが標準装備という安心感

ZiLの大きな特徴が、シャワーと温水ボイラーの標準装備です。他社のキャブコンではシャワーがオプション扱い(追加費用20万〜40万円程度)になるケースが少なくないなか、ZiLは追加費用なしで温水シャワーを使えます。

生活用水56L+清水20Lの大容量タンクを搭載しており、2〜3人分のシャワーや食器洗いに対応します。RVパークや道の駅での車中泊時に外部給水できる場所があれば、さらに余裕を持って使えます。

注意点として、56Lの生活用水は家庭用と比べれば限られた量です。家庭と同じ感覚で長時間シャワーを浴びると、1人目で水がなくなることもあります。「サッと汗を流す」程度の使い方を前提に考え、連泊するなら給水ポイントを事前にチェックしておきましょう。

ZiLを検討すべき人・向いていない人

ZiLは「キャブコンに必要な装備を全部盛り込んだ完成形」と言える1台です。家族4人での週末車中泊、夫婦2人での長期旅、さらにはシャワーやトイレを使いたいソロキャンパーまで、幅広い旅スタイルに対応します。

一方、以下のケースではZiLは向いていません。まず、予算が1,000万円前後の場合はCORDEシリーズのほうが現実的です。また、夫婦2人専用でベッドの質にこだわるならZiL Nobleが上位互換になります。コンパクトさを重視して街中の駐車場でも気軽に使いたいなら、全長が短いCORDEシリーズのほうがストレスが少ないでしょう。

意外と知られていないのが、バンテック車は中古でも人気が高いため、「まず中古ZiLで試して、気に入ったら新車に乗り換え」という選択も合理的です。中古市場ではZiLは常に在庫が動いており、年式5年以内の車両は800万〜1,000万円台で流通しています。

コスパで選ぶなら「ZiL520」が有力候補になる理由

ZiL520のスペックと間取りの特徴

ZiL520は、ZiLシリーズのスタンダードモデルとして位置づけられている1台です。2026年モデルの価格は1,284万円〜(2WDディーゼル)で、フラッグシップのZiLより約60万円安く設定されています。全長5,160mm×全幅2,070mmのボディサイズはZiLと共通です。

間取りの基本構成はZiLと似ていますが、リアベッドのレイアウトやダイネットの配置に違いがあります。ZiL520は「520」の名前が示すとおり、全体のレイアウトをシンプルにまとめた設計で、初めてキャブコンに乗る人にも馴染みやすい間取りになっています。

シャワー・温水ボイラーはZiL520にも標準装備されており、ZiLと同じく清水20L+生活用水56Lのタンクを搭載しています。「装備を削ってコストダウン」ではなく「レイアウトの最適化で価格を抑えた」モデルと考えるとわかりやすいでしょう。

🚐 スペック情報

車種名 ZiL520(ジル520)
ビルダー VANTECH(バンテック)
ベース車両 トヨタ カムロード
価格(税込) 1,284万円〜
全長×全幅 5,160mm × 2,070mm
公式サイト バンテック ZiL520 公式ページ

ZiLとの装備差はどこにある?

ZiL520とZiLの価格差は約60万円ですが、この差はどこに表れるのでしょうか。大きな違いはリアベッドのサイズとレイアウト、そしてダイネットの形状にあります。ZiLのほうが就寝スペースにゆとりがあり、乗車定員もZiLのほうが多い傾向です。

基本的な快適装備(シャワー・温水ボイラー・大容量水タンク・FFヒーター)はどちらも標準装備なので、居住性の核心部分では大きな差はありません。約60万円の差は「レイアウトの自由度」と「就寝スペースの広さ」に対する投資と考えてください。

実際の選択では、「家族4人以上で寝る」ならZiL、「夫婦+子供1人」または「夫婦2人」ならZiL520で十分という判断が一般的です。60万円の差額でFFヒーターのグレードアップや外部アクセサリーに回すという選択も合理的でしょう。

初めてのキャブコンにZiL520をすすめる3つの根拠

1つ目は、バンテック品質をZiLシリーズのなかで最も手頃な価格で手に入れられる点です。1,284万円〜はキャブコンとしては安くありませんが、シャワー・温水ボイラー・大容量水タンクが標準のモデルとしては競争力のある価格です。

2つ目は、シンプルなレイアウトゆえに使い方を選ばない汎用性です。キャブコン初心者は「自分の旅スタイル」がまだ固まっていないことが多く、ZiL520のシンプルなレイアウトはどんな使い方にも柔軟に対応できます。

3つ目は、リセールバリューの高さです。ZiL520はバンテックのなかでも流通量が多く、中古市場での認知度も高い車種です。「数年乗ってみて合わなければ売却」という出口戦略が立てやすいのは、初めてのキャブコン購入において大きな安心材料になります。

⚠️ 初めてのキャブコンでありがちな失敗

「最上位モデルを買えば間違いない」と考えてZiL Nobleを購入したものの、実際には夫婦+子供で使うことが多く、ダブルベッド中心のレイアウトが使いにくかったというケースがあります。キャンピングカーは「誰と・どう使うか」でベストな1台が変わるため、まずは実際のレイアウトを販売店で確認し、自分の旅スタイルに合った車種を選ぶことが大切です。

夫婦2人旅の最高峰「ZiL Noble」の贅沢装備を解剖

1,400mm幅ダブルベッドの寝心地は別格

ZiL Noble(ジルノーブル)は「高貴なるZiL」を意味する、バンテックの最上級モデルです。最大の特徴は、車両後部に設置された1,400mm幅の大型ダブルベッド。一般的なキャブコンのリアベッドは1,200mm幅程度が主流なので、200mmの差は体感で明確に違いがわかります。

1,400mmという幅は、家庭用のダブルベッド(一般的に1,400mm)と同等サイズです。夫婦2人で横になっても寝返りに十分なスペースがあり、「キャンピングカーで寝ると腰が痛い」という不満を解消できる設計になっています。

ただし、ダブルベッドに車両後部のスペースを割いているため、他のZiLシリーズと比べると就寝人数は少なくなります。子供を含めた3人以上での就寝を想定するなら、ZiLまたはZiL520を選ぶほうが合理的です。ZiL Nobleは「夫婦2人の快適性に全振りした車」と理解してください。

グラスケースなどZiL Nobleだけの特別装備

ZiL Nobleには、他のZiLシリーズにはない贅沢な装備が搭載されています。グラスケース(ワイングラス等を収納する専用ラック)は、旅先でのディナータイムを演出するユニークな装備です。「キャンピングカーで過ごす時間そのものを楽しみたい」という層に向けた、こだわりのディテールといえます。

内装デザインもZiL Nobleだけの専用仕上げで、木目パネルやファブリックのグレードがワンランク上になっています。ZiLシリーズ全体に言える傾向ですが、バンテックは内装の質感に力を入れており、初めてキャンピングカーに触れる方でも「安っぽさ」を感じにくい仕上がりです。

注意すべきは、これらの贅沢装備は価格に反映されるという点です。ZiL Nobleの正確な価格はバンテック公式サイトまたは販売店でご確認ください。ZiLシリーズの最上位モデルとして、ZiLを超える価格帯になります。

ZiL Nobleを選ぶべき人の条件

ZiL Nobleは「夫婦2人で長期間、ゆったりとした車旅を楽しみたい」という明確なビジョンがある方に向いています。子供が独立した50代〜60代夫婦の「第二の人生を車旅で」というシーンに最もフィットするモデルです。

逆に、まだ旅のスタイルが定まっていない方や、将来的に孫を乗せて旅に出たいと考えている方には不向きです。ダブルベッド中心のレイアウトは汎用性では他のZiLに劣るため、「今の自分たちにぴったりかどうか」を冷静に判断する必要があります。

購入を検討するなら、まずバンテックの販売店で実車を確認することを強くおすすめします。ZiL Nobleのダブルベッドに実際に横になってみると、カタログスペックだけではわからない「空間の余裕」が体感できます。

コンパクト派の本命「コルドリーブス」と「コルドバンクス」

コルドリーブスは対面ダイネットで家族の会話が弾む

コルドリーブス(CORDE Leaves)は、全長4,990mm×全幅1,980mmのコンパクトボディに対面ダイネットを配置したモデルです。2026年モデルの価格は1,091万円〜1,190万円(バッテリー仕様・駆動方式により変動)。ベース車両はZiLシリーズと同じトヨタ・カムロードです。

対面ダイネットの利点は、食事や休憩時に家族が顔を合わせて過ごせること。キャンピングカーの室内は移動中よりも「停車中の居住空間」として使う時間のほうが長いため、リビングとしての快適性は車種選びの重要な要素になります。

デメリットとして、対面ダイネットはスペースを取るため、就寝スペースはZiLシリーズより制限されます。ダイネットをベッド展開すれば就寝可能ですが、毎晩の展開・収納が手間になる点は事前に認識しておきましょう。

コルドバンクスはバンクベッドで就寝人数を確保

コルドバンクス(CORDE Bunks)は、バンクベッド(運転席上部の就寝スペース)を備えたモデルです。2026年モデルの価格は1,058万円〜(2WD)、1,076万円〜(4WD)。全長4,990mm×全幅1,980mmのボディサイズはコルドリーブスと共通です。

バンクベッドの利点は、ダイネットをベッド展開しなくても複数人が就寝できること。子供をバンクベッドに寝かせ、大人はリアベッドで寝る、という使い分けが可能です。「子供連れで車中泊したいけど、ZiLほどの予算はない」というファミリー層に支持されています。

注意点として、バンクベッドは運転席上部にあるため、天井が低く大人が快適に寝るには窮屈に感じることがあります。子供の就寝スペースとして使う分には問題ありませんが、大人2人がバンクベッドで寝ることを前提にするのは避けたほうがよいでしょう。

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全長4,990mmのメリットと取り回しの良さ

CORDEシリーズの全長4,990mmは、ZiLシリーズの5,160mmより170mm短い数値です。「たった170mm」と思うかもしれませんが、キャンピングカーの運転に慣れていない方にとっては、この差が駐車場や狭い道での安心感に直結します。

全幅も1,980mmとZiLシリーズの2,070mmより90mm狭いため、一般的な駐車場の枠(幅2,500mm)に収めたときの左右の余裕が増えます。スーパーやコンビニの駐車場でも気軽に停められるのは、日常使いを兼ねたい方には大きなメリットです。

デメリットは、ボディが小さい分だけ室内空間がZiLシリーズより狭くなることです。特に長期旅(1週間以上)では荷物の収納スペースに余裕がなくなりがちです。「週末1〜2泊の車中泊がメイン」ならCORDEシリーズ、「長期旅や北海道一周」ならZiLシリーズという使い分けが目安になります。

CORDEシリーズのメリット CORDEシリーズのデメリット
ZiLシリーズより200万円以上安い
全長4,990mmで取り回しが良い
日常使いとの兼用がしやすい
バンテック品質を手頃な価格で
室内空間がZiLシリーズより狭い
長期旅では収納スペースに不安
就寝スペースの広さで劣る
ZiLにある一部装備が省略される

CORDEシリーズで気をつけたい装備の違い

CORDEシリーズはZiLシリーズの廉価版という位置づけではありますが、バンテックの設計思想は共通しています。断熱構造やシェルの品質はZiLシリーズと同等で、「安かろう悪かろう」ではありません。

ただし、水タンクの容量や一部の標準装備にはZiLシリーズとの差があります。購入前に「ZiLシリーズの標準装備がCORDEシリーズではオプション」になっている項目がないか、販売店で詳細な装備表を確認することをおすすめします。

バッテリーの選択肢もチェックポイントです。2026年モデルでは、CORDEシリーズにもリチウムイオンバッテリー搭載モデルが用意されています。コルドリーブスの場合、ディープサイクルバッテリー仕様とリチウムイオンバッテリー仕様で約100万円の価格差があります(1,091万円〜 vs 1,190万円〜)。連泊が多い方はリチウムイオンを検討する価値があります。

購入前に知っておきたいバンテックのデメリットと注意点

納期が長い?人気ゆえの待ち時間を覚悟しよう

バンテックのキャンピングカーは人気が高く、注文から納車までの待ち時間が長期化する傾向があります。時期や車種によって異なりますが、半年〜1年以上の納期がかかるケースも珍しくありません。「来月の旅行に間に合わせたい」という計画では確実に間に合いません。

納期が長い理由は、バンテックが受注生産を基本としていることと、キャブコン専業で生産ラインの規模が限られていることにあります。需要に対して供給が追いつかない状態が続いており、2026年モデルの先行予約も早期に埋まる傾向です。

対策としては、「思い立ったら早めに商談・注文する」こと、そして納車までの期間をレンタルキャンピングカーで過ごすことです。バンテック車を扱うレンタル店もあるため、納車待ちの間に実際のキャブコン生活を体験しておくと、オプション選びや準備物の判断にも役立ちます。

価格帯は1,000万円超え、トータル予算を見積もろう

バンテックのキャンピングカーは最も安いCORDEシリーズでも1,058万円〜で、ZiLシリーズは1,284万円〜1,343万円〜です。さらに4WD仕様やリチウムイオンバッテリー、各種オプションを追加すると、支払い総額は1,300万〜1,600万円に達することもあります。

車両本体以外にも、自動車税・重量税・自賠責保険・任意保険・車検費用などの維持費が発生します。キャンピングカーは8ナンバー(特種用途自動車)登録のため、普通車とは税額が異なる点にも注意が必要です。

予算が厳しい場合は、中古バンテック車という選択肢があります。年式やコンディションによりますが、ZiLシリーズの中古車は700万〜1,000万円台で流通しています。CORDEシリーズの中古なら600万円台から見つかることもあります。

⚠️ 予算で失敗しないために

キャンピングカーの予算は「車両本体価格+オプション+諸費用+年間維持費」のトータルで考えましょう。「本体価格だけ見て購入を決めたら、オプション100万円+諸費用50万円で予算オーバーになった」という話は珍しくありません。商談時に「乗り出し総額」を必ず確認してください。

保守的な設計は新技術の搭載が遅れることも

バンテックは安全性を最優先する保守的な設計思想で知られています。これは信頼性の面ではメリットですが、裏を返せば「他社が先に導入した新技術の採用が遅れる」というデメリットにもなります。

たとえば、リチウムイオンバッテリーの搭載は他社ビルダーのほうが先行していました。バンテックは安全性の検証に時間をかけたうえで導入する姿勢のため、「最新の技術をいち早く試したい」というタイプの方にはもどかしく感じることがあるかもしれません。

ただし、この保守性は「実績のある技術を確実に載せる」という信頼性の裏返しでもあります。キャンピングカーは走行中の振動や温度変化が過酷な環境のため、「新しいけど不具合が出る」よりも「枯れた技術で安定動作する」ほうが長期的にはメリットが大きいという見方もできます。

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バンテックのキャンピングカーを購入する流れと販売拠点

全国の正規販売店はどこにある?

バンテックの正規販売店は、本社のある埼玉をはじめ、全国に展開されています。東北・関東・中部・関西・九州にそれぞれ拠点があり、実車を見て触って確認できる環境が整っています。最新の販売店一覧はバンテック公式サイトで確認できます。

実車確認は購入前の必須ステップです。カタログやウェブサイトの写真ではわからない「室内の圧迫感」「ベッドの寝心地」「収納の使い勝手」は、実際に車内に入って体感するしかありません。可能であれば、検討中の複数モデルを同じ日に比較するのが理想です。

販売店が遠方にある場合は、キャンピングカーショー(ジャパンキャンピングカーショー等)を活用する方法もあります。バンテックは主要なキャンピングカーイベントに出展しており、複数モデルを一度に比較できる貴重な機会です。

商談から納車までのステップを把握しよう

バンテック車の購入は、おおむね以下のステップで進みます。まず販売店で実車確認と商談を行い、車種・オプション・支払い方法を決定します。次に見積もり・契約・頭金支払い。その後、製造に入り、完成後に最終検査・登録・納車という流れです。

受注生産のため、契約から納車まで半年〜1年以上かかることがあります。この間にオプション変更が可能かどうかは製造の進捗によるため、契約時にできるだけ仕様を固めておくことが重要です。「やっぱりリチウムイオンバッテリーに変更したい」という後からの変更は、納期延長の原因になります。

支払い方法は一括払いのほかにオートローンも利用可能です。キャンピングカー専門のローン会社もあるため、金利や返済条件を複数社で比較することをおすすめします。

中古バンテック車を探すときのチェックポイント

中古でバンテック車を探す場合は、キャンピングカー専門の中古車販売店や、カーセンサー・グーネット等の中古車情報サイトで「バンテック」「ZiL」「コルドバンクス」などのキーワードで検索できます。バンテック公式サイトでも中古車情報が掲載されることがあります。

中古キャブコンのチェックポイントは、走行距離・シェル(居住部分)の状態・水回りの動作確認・FFヒーターの動作確認・バッテリーの劣化度合いの5つです。特にシェルの雨漏りとバッテリーの劣化は、修理・交換費用が高額になるため入念に確認しましょう。

バンテック車の中古相場は、ZiLシリーズが700万〜1,000万円台、CORDEシリーズが600万円台〜が目安です。年式が新しく走行距離が少ないほど高額になりますが、バンテックはリセールバリューが高いため、掘り出し物を見つけるのは容易ではありません。状態の良い車両は早く売れるため、定期的にチェックして即決できる準備をしておくことが大切です。

Q. バンテックのキャンピングカーは普通免許で運転できる?
A. はい、バンテックの全5車種は車両総重量が3.5t以内に収まっているため、普通自動車免許(AT限定含む)で運転できます。ただし、2017年3月12日以降に取得した普通免許は車両総重量3.5t未満の制限があるため、オプション装備を多数追加した場合は念のため販売店に車両総重量を確認してください。

まとめ|バンテックは「長く乗れる一台」を求める人の最適解

バンテック(VANTECH)は、キャブコンに特化した国内トップクラスのキャンピングカービルダーです。2026年現在のラインナップはZiLシリーズ3車種(ZiL・ZiL520・ZiL Noble)とCORDEシリーズ2車種(コルドリーブス・コルドバンクス)の計5車種。すべてトヨタ・カムロードをベースに、充実した標準装備と高い品質で、初めてのキャブコンから買い替えまで幅広いユーザーに支持されています。

この記事のポイントを振り返ります。

  • バンテックはキャブコン専業ビルダーで、累計生産1万台超の実績がある
  • ZiLシリーズ(1,284万円〜1,343万円〜)はシャワー・温水ボイラー標準装備のフル装備モデル
  • CORDEシリーズ(1,058万円〜)は全長4,990mmのコンパクトボディで取り回しが良い
  • ZiL Nobleは1,400mm幅ダブルベッドを備えた夫婦向け最上級モデル
  • リセールバリューが高く、将来の売却も見据えた購入計画を立てやすい
  • 納期は半年〜1年以上かかることがあるため、早めの行動が重要
  • 中古車も選択肢に入れると、600万円台〜バンテック品質を手に入れられる

最初の一歩は、バンテック公式サイトのラインナップページで気になる車種を絞り込み、最寄りの販売店で実車を確認することです。カタログスペックだけではわからない「室内の空気感」や「ベッドの寝心地」を体感すれば、自分に合った1台がきっと見つかります。

※記事中の価格・スペックは2026年6月時点の情報です。最新情報はバンテック公式サイトおよび各販売店にてご確認ください。

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この記事を書いた人

車中泊歴10年のキャンピングカー愛好家。全国のRVパークや道の駅を巡りながら、車中泊の快適さを追求しています。実体験をもとに、初心者にもわかりやすい情報をお届けします。

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